前回に引き続き、甲野善紀さんをゲストに迎え、南原さんPresentsの古武術企画。今回は応用編。
桑田投手が甲野さんから古武術を習い、取り入れた技の一つが「抜き」という動作とのこと。
「抜き」とは、移動する時に地面を蹴るのではなく、移動するほうの膝を曲げて力を抜く動きのことだそうで。
身体が倒れる感覚で膝を曲げて抜くことで、素早い移動が可能とのことでしたが、以前、桑田投手が折れたバットを避けられたのも、この「抜き」の動作がうまく出来たから、とのことでした。
その時のVTRや、センター前に抜けそうなゴロを桑田投手が捕球しているVTRも流れていましたが、確かに、地面を蹴っているのではなく、桑田投手は膝を抜いて動いてました。
う~む、桑田投手のフィールディングの良さは古武術からきてたのか~、と、VTRを見て改めて感心してしまいました。
桑田投手だけではなく、卓球女子の現・日本王者の平野早矢香選手や、バスケットボール日本代表の浜口典子選手なども、「抜き」の動作を取り入れて、それぞれの競技に生かしているとのことでした。
ということで、スタジオでは、トップアスリートも実践する「抜き」を実演&実践。
スポーツに応用できる古武術の最初は"サッカー編"ですが、コーナー紹介では、サッカーのユニホームを着た南原さんと内村さんが競り合ってる姿のイラストが(笑)。
しかも、内村さんはなぜかサングラスをかけていて、ちょっと笑ってしまいました。
この後の"バスケ編"や"柔道編"などでも、二人のイラストでコーナー紹介をしていましたが、内村さんはすべてサングラス姿(笑)。
"柔道編"では、南原さんはちゃんと黒帯、内村さんは白帯になっていたり、他にもカンフー着姿の内村さんが登場したりと、なかなか手が込んでるな~、と、笑いながらも感心してしまいました(笑)。
・・・話が横道に逸れましたが、それはそれとして。
まずは、サッカーの競り合いで相手のブロックをかわすには?というのを、甲野さん相手に中西さんが実験台になっての実演(笑)。
中西さんは甲野さんと身体を押し合いながらブロックしようとしますが、甲野さんに身体をあっさりとかわされて腰砕けの中西さん。
南原さんから、「ちょっと、こっちから見てるとさ、あまりにも何か不甲斐ないよ。もっとガンガンやってよ」と言われ、背中をポンと叩かれた中西さんがもう一度挑戦しますが、今度も甲野さんに身体をあっさりとかわされてしまい、苦笑いでうつむくしかない元・Jリーガー(笑)。
すると、南原さんは中西さんのジャージの袖を引っ張って顔を思いっきり近付け、
南原 「ちゃんとやれよ!」
中西 「やってますよ」
南原 「オイッ!」
中西 「本気なんですよ」
南原 「ふざけんなよ!お前」
と、南原さんはすっかり鬼コーチ(?)になって、うなだれていた中西さんのことを説教してました(笑)。
中西さんが何故あっさり身体をかわされたのかというと、甲野さんいわく、「一生懸命押してることの方に意識がいってるけれども、もっと深いところでは、自分が倒れないようにすることの優先順位が高い。そこに働きかけてやるようにすると、一生懸命やろう(押そう)としても体の中がそれをさせないんですよ。「危ない」と思うから力を抜く。力を抜いてバランスを取ろうとする」とのことでした。
南原さんも中西さんも感心しきりの顔をしてこの話を聞いていましたが、テレビの前で私も大感心してしまいました(笑)。
言われてみれば当たり前のことですが、言われるまで気付かない、コロンブスの卵的な話です。
ただ、甲野さんがのよう動くには、膝を抜いて素早く移動し、押されている上半身の力を抜き軟体動物のようにくねらせる、とのことでしたので、一朝一夕に出来る技ではない感じです。
その後、中西さんに代わり、国士舘大学の柔道部員、体重100㎏の中村選手が登場しましたが、鬼コーチ南原さんはここでも、中村選手の袖を引っ張って呼び寄せ、「中村君、ちょっと。恥かかせんなよ!国士館魂見せろ」と、顔を思いっきり近付けて中村選手にプレッシャー(笑)。
でも、中村選手も甲野さんにあっさりと体をかわされて呆然。
すると南原さんは、「なかむら~!」と、さらに鬼コーチっぷりを発揮してました(笑)。
続いては"柔道編"、四つんばいの相手をひっくり返すには?
南原さんが「○○返しというのを・・」と説明していましたが、○○の部分が聞き取れませんでした。
四つんばいになった国士舘の柔道部員、体重75㎏の黒川選手をあっさりとひっくり返した甲野さんに、スタジオは騒然。
続いて、体重100㎏の中村選手も簡単にひっくり返されると、さらにスタジオ騒然。さくらちゃんは口ポカン(笑)。
甲野さんいわく、「私の体重を利用してシーソーのように・・」「薄氷を踏むような感じで・・」とのことでしたが・・・。
どういうこと???
頭の中は?マークだらけです(笑)。
どんな原理なのかイラストとナレーションで説明をしていましたが、いわく、膝抜きをし、自分の体重を重りとして働かせる、とのこと・・・。
う~~む、やっぱり全然わかりません(笑)。
今回は応用編だけに、そう簡単にはわからない話、古武術奥深し!な感じ満載でした(笑)。
で、「なん・・なんでですか!?って感じですよ」とビックリしていた中西さんも四つんばいになって畳に這いつくばっていましたが、何やら声にならない声を出しながら簡単にひっくり返され、ただただ笑うしかない中西さんでした(笑)。
続いて、相手の手を素早くつかむには? 組み手争いで襟を素早く取るには? 相手に素早くパンチするには?というのを、甲野さんが実演をしていましたが、これらはすべて、膝を抜いて全身を使うことによって腕が俊敏に動くとのこと。
う~む、なるほど・・とはいかず、これまた頭の中は?マークだらけでしたが、実演を見れば、甲野さんの動きが早いことは一目瞭然でした。
プロボクサーの選手の胸元にあっさりとパンチを入れたり、柔道部員の払う手よりも早く襟を摑んだりと、ここでもやはりスタジオは唖然。
で、南原さんは、ここでもやはり鬼コーチ(笑)。
国士舘の柔道部員中村選手が、甲野さんにあっさり襟を摑まれると、「なかむら~!」と一喝(笑)。
続いて、75㎏の黒川選手も甲野さんにあっさり襟を摑まれると、「もっとすばしっこい奴出てこいや~!」と、今度は鬼コーチではなく、高田総統になってた南原さんでした(笑)。
そんな、甲野さんの素早い動きにスタジオのみんなが唖然騒然とする中、
甲野 「これは掃除はみんなでやれば早いという原理なんです」
南原 「あ、なるほど。掃除みんなでやれば早い・・どういうことなんですか?」
という、ノリツッコミも(笑)。
南原さんじゃなくても、どういうことなんですか?と言いたくなりますが(笑)、「掃除はみんなで・・」というのは、全身を使うということ・・みたいです(笑)。
今回、甲野さんが実演した技は、全身を働かせることが重要とのこと。
で、その感覚を養う効果的な練習方法は、一本足の高下駄を履くことだそうです。
う~む、一本足の高下駄なんて、天狗ぐらいしか履かないと思っていましたが(笑)、甲野さんはその高下駄を履いて軽やかにステップを踏んだり、転んで素早く起き上がったり。
甲野さんいわく、一本足の高下駄でバランスを崩しても踏ん張らずに転んで全身で受身をとることで、「抜き」などの蹴らない動きの練習になるとのことでした。
甲野さんは、転んでは起き上がる動作を何度も繰り返し実演していましたが、そんな甲野さんを見て南原さんは、「先生、芸人が悔しがるような動きを・・」(笑)。
南原さんの言葉に思わず笑ってしまいましたが、でも、コケ芸の天才(笑)内村さんも、コケる時は膝に関節がないように・・云々というようなことを言ってなかったっけか?
これって、今回のテーマになっている「抜き」とかなり近いような・・ということは、内村さんは自然と古武術を取り入れてコケていたのか!?(笑)。
今回、南原さんも「抜き」を習いましたから、古武術ゆずりのコケ芸も身に付けて、いずれ披露してくれる・・かも?(笑)
ちなみに、中西さんやさくらちゃんが一本足の高下駄を体験をしていましたが、普通に歩くことは意外と簡単に出来るみたいです。
南原さんは「これ、なかなか楽しいでしょ?」と、中西さんに言ってましたので、南原さんも事前の稽古で一本足の高下駄を履いていたようですが、その様子は見ることが出来ずに残念でした。
最後は、甲野さんを囲み、古武術を通して伝えたいことについて。
甲野さんいわく、人ごみの中でも短時間で親友を見つけることが出来るように、人間の体の感覚は、もともと同時、並列に働くことが出来るが、それを理論的に解明するのは難しい。科学的という名のもと、本来補助でしかない理論が主役になり、それで逆に不自由になっている、とのこと。
甲野さんにイチロー選手のVTRを見てもらったそうですが、イチロー選手も感覚を優先させた選手だと思ったそうです。
イチロー選手が不振の時にバットを寝かせたのは「結果的に寝たんで、寝かせたんじゃない」という言葉に、甲野さんは「あの人は本当に感覚が良いな」とのことでした。
そして、「自分の中の生きてるって感じやなんか、そういうことをもっと大事にしたほうが、より生きてることが輝くんではないかと思いますね」とのことでした。
う~む、なるほど・・・。
何がなるほどなんだ?とツッこまれると困るのですが(笑)、前回、古武術を始めたきっかけを聞かれ、「人間にとって自然な動きとはなんなのか、自然に生きるっていうのはどういうことなのか身体を通してやりたい」と言っていた甲野さんの言葉の意味は、何となく分かったような気がしました。
そういえば、ブルース・リーは「考えるな、感じるんだ」と言ってたな~、ってなことを思い出したり・・・。
ビックリしたり感心したり、はたまたあれこれ考えたりと、2週にわたっての古武術企画は、興味深い話満載でした。
あ、それから、書きそびれてしまいましたが、お客さんのいないスタジオで甲野さんが実演をしているスーパースローのVTRなども、番組中には流れていたりして、今回の企画にはかなり手間ひまかけている感じでした。
もちろん、番組のスタッフだけではなく、南原さんも興味津々、気合い十分でした(笑)。
桑田投手が甲野さんから古武術を習い、取り入れた技の一つが「抜き」という動作とのこと。
「抜き」とは、移動する時に地面を蹴るのではなく、移動するほうの膝を曲げて力を抜く動きのことだそうで。
身体が倒れる感覚で膝を曲げて抜くことで、素早い移動が可能とのことでしたが、以前、桑田投手が折れたバットを避けられたのも、この「抜き」の動作がうまく出来たから、とのことでした。
その時のVTRや、センター前に抜けそうなゴロを桑田投手が捕球しているVTRも流れていましたが、確かに、地面を蹴っているのではなく、桑田投手は膝を抜いて動いてました。
う~む、桑田投手のフィールディングの良さは古武術からきてたのか~、と、VTRを見て改めて感心してしまいました。
桑田投手だけではなく、卓球女子の現・日本王者の平野早矢香選手や、バスケットボール日本代表の浜口典子選手なども、「抜き」の動作を取り入れて、それぞれの競技に生かしているとのことでした。
ということで、スタジオでは、トップアスリートも実践する「抜き」を実演&実践。
スポーツに応用できる古武術の最初は"サッカー編"ですが、コーナー紹介では、サッカーのユニホームを着た南原さんと内村さんが競り合ってる姿のイラストが(笑)。
しかも、内村さんはなぜかサングラスをかけていて、ちょっと笑ってしまいました。
この後の"バスケ編"や"柔道編"などでも、二人のイラストでコーナー紹介をしていましたが、内村さんはすべてサングラス姿(笑)。
"柔道編"では、南原さんはちゃんと黒帯、内村さんは白帯になっていたり、他にもカンフー着姿の内村さんが登場したりと、なかなか手が込んでるな~、と、笑いながらも感心してしまいました(笑)。
・・・話が横道に逸れましたが、それはそれとして。
まずは、サッカーの競り合いで相手のブロックをかわすには?というのを、甲野さん相手に中西さんが実験台になっての実演(笑)。
中西さんは甲野さんと身体を押し合いながらブロックしようとしますが、甲野さんに身体をあっさりとかわされて腰砕けの中西さん。
南原さんから、「ちょっと、こっちから見てるとさ、あまりにも何か不甲斐ないよ。もっとガンガンやってよ」と言われ、背中をポンと叩かれた中西さんがもう一度挑戦しますが、今度も甲野さんに身体をあっさりとかわされてしまい、苦笑いでうつむくしかない元・Jリーガー(笑)。
すると、南原さんは中西さんのジャージの袖を引っ張って顔を思いっきり近付け、
南原 「ちゃんとやれよ!」
中西 「やってますよ」
南原 「オイッ!」
中西 「本気なんですよ」
南原 「ふざけんなよ!お前」
と、南原さんはすっかり鬼コーチ(?)になって、うなだれていた中西さんのことを説教してました(笑)。
中西さんが何故あっさり身体をかわされたのかというと、甲野さんいわく、「一生懸命押してることの方に意識がいってるけれども、もっと深いところでは、自分が倒れないようにすることの優先順位が高い。そこに働きかけてやるようにすると、一生懸命やろう(押そう)としても体の中がそれをさせないんですよ。「危ない」と思うから力を抜く。力を抜いてバランスを取ろうとする」とのことでした。
南原さんも中西さんも感心しきりの顔をしてこの話を聞いていましたが、テレビの前で私も大感心してしまいました(笑)。
言われてみれば当たり前のことですが、言われるまで気付かない、コロンブスの卵的な話です。
ただ、甲野さんがのよう動くには、膝を抜いて素早く移動し、押されている上半身の力を抜き軟体動物のようにくねらせる、とのことでしたので、一朝一夕に出来る技ではない感じです。
その後、中西さんに代わり、国士舘大学の柔道部員、体重100㎏の中村選手が登場しましたが、鬼コーチ南原さんはここでも、中村選手の袖を引っ張って呼び寄せ、「中村君、ちょっと。恥かかせんなよ!国士館魂見せろ」と、顔を思いっきり近付けて中村選手にプレッシャー(笑)。
でも、中村選手も甲野さんにあっさりと体をかわされて呆然。
すると南原さんは、「なかむら~!」と、さらに鬼コーチっぷりを発揮してました(笑)。
続いては"柔道編"、四つんばいの相手をひっくり返すには?
南原さんが「○○返しというのを・・」と説明していましたが、○○の部分が聞き取れませんでした。
四つんばいになった国士舘の柔道部員、体重75㎏の黒川選手をあっさりとひっくり返した甲野さんに、スタジオは騒然。
続いて、体重100㎏の中村選手も簡単にひっくり返されると、さらにスタジオ騒然。さくらちゃんは口ポカン(笑)。
甲野さんいわく、「私の体重を利用してシーソーのように・・」「薄氷を踏むような感じで・・」とのことでしたが・・・。
どういうこと???
頭の中は?マークだらけです(笑)。
どんな原理なのかイラストとナレーションで説明をしていましたが、いわく、膝抜きをし、自分の体重を重りとして働かせる、とのこと・・・。
う~~む、やっぱり全然わかりません(笑)。
今回は応用編だけに、そう簡単にはわからない話、古武術奥深し!な感じ満載でした(笑)。
で、「なん・・なんでですか!?って感じですよ」とビックリしていた中西さんも四つんばいになって畳に這いつくばっていましたが、何やら声にならない声を出しながら簡単にひっくり返され、ただただ笑うしかない中西さんでした(笑)。
続いて、相手の手を素早くつかむには? 組み手争いで襟を素早く取るには? 相手に素早くパンチするには?というのを、甲野さんが実演をしていましたが、これらはすべて、膝を抜いて全身を使うことによって腕が俊敏に動くとのこと。
う~む、なるほど・・とはいかず、これまた頭の中は?マークだらけでしたが、実演を見れば、甲野さんの動きが早いことは一目瞭然でした。
プロボクサーの選手の胸元にあっさりとパンチを入れたり、柔道部員の払う手よりも早く襟を摑んだりと、ここでもやはりスタジオは唖然。
で、南原さんは、ここでもやはり鬼コーチ(笑)。
国士舘の柔道部員中村選手が、甲野さんにあっさり襟を摑まれると、「なかむら~!」と一喝(笑)。
続いて、75㎏の黒川選手も甲野さんにあっさり襟を摑まれると、「もっとすばしっこい奴出てこいや~!」と、今度は鬼コーチではなく、高田総統になってた南原さんでした(笑)。
そんな、甲野さんの素早い動きにスタジオのみんなが唖然騒然とする中、
甲野 「これは掃除はみんなでやれば早いという原理なんです」
南原 「あ、なるほど。掃除みんなでやれば早い・・どういうことなんですか?」
という、ノリツッコミも(笑)。
南原さんじゃなくても、どういうことなんですか?と言いたくなりますが(笑)、「掃除はみんなで・・」というのは、全身を使うということ・・みたいです(笑)。
今回、甲野さんが実演した技は、全身を働かせることが重要とのこと。
で、その感覚を養う効果的な練習方法は、一本足の高下駄を履くことだそうです。
う~む、一本足の高下駄なんて、天狗ぐらいしか履かないと思っていましたが(笑)、甲野さんはその高下駄を履いて軽やかにステップを踏んだり、転んで素早く起き上がったり。
甲野さんいわく、一本足の高下駄でバランスを崩しても踏ん張らずに転んで全身で受身をとることで、「抜き」などの蹴らない動きの練習になるとのことでした。
甲野さんは、転んでは起き上がる動作を何度も繰り返し実演していましたが、そんな甲野さんを見て南原さんは、「先生、芸人が悔しがるような動きを・・」(笑)。
南原さんの言葉に思わず笑ってしまいましたが、でも、コケ芸の天才(笑)内村さんも、コケる時は膝に関節がないように・・云々というようなことを言ってなかったっけか?
これって、今回のテーマになっている「抜き」とかなり近いような・・ということは、内村さんは自然と古武術を取り入れてコケていたのか!?(笑)。
今回、南原さんも「抜き」を習いましたから、古武術ゆずりのコケ芸も身に付けて、いずれ披露してくれる・・かも?(笑)
ちなみに、中西さんやさくらちゃんが一本足の高下駄を体験をしていましたが、普通に歩くことは意外と簡単に出来るみたいです。
南原さんは「これ、なかなか楽しいでしょ?」と、中西さんに言ってましたので、南原さんも事前の稽古で一本足の高下駄を履いていたようですが、その様子は見ることが出来ずに残念でした。
最後は、甲野さんを囲み、古武術を通して伝えたいことについて。
甲野さんいわく、人ごみの中でも短時間で親友を見つけることが出来るように、人間の体の感覚は、もともと同時、並列に働くことが出来るが、それを理論的に解明するのは難しい。科学的という名のもと、本来補助でしかない理論が主役になり、それで逆に不自由になっている、とのこと。
甲野さんにイチロー選手のVTRを見てもらったそうですが、イチロー選手も感覚を優先させた選手だと思ったそうです。
イチロー選手が不振の時にバットを寝かせたのは「結果的に寝たんで、寝かせたんじゃない」という言葉に、甲野さんは「あの人は本当に感覚が良いな」とのことでした。
そして、「自分の中の生きてるって感じやなんか、そういうことをもっと大事にしたほうが、より生きてることが輝くんではないかと思いますね」とのことでした。
う~む、なるほど・・・。
何がなるほどなんだ?とツッこまれると困るのですが(笑)、前回、古武術を始めたきっかけを聞かれ、「人間にとって自然な動きとはなんなのか、自然に生きるっていうのはどういうことなのか身体を通してやりたい」と言っていた甲野さんの言葉の意味は、何となく分かったような気がしました。
そういえば、ブルース・リーは「考えるな、感じるんだ」と言ってたな~、ってなことを思い出したり・・・。
ビックリしたり感心したり、はたまたあれこれ考えたりと、2週にわたっての古武術企画は、興味深い話満載でした。
あ、それから、書きそびれてしまいましたが、お客さんのいないスタジオで甲野さんが実演をしているスーパースローのVTRなども、番組中には流れていたりして、今回の企画にはかなり手間ひまかけている感じでした。
もちろん、番組のスタッフだけではなく、南原さんも興味津々、気合い十分でした(笑)。