10月14日、15日に恵比寿・エコー劇場で行われた、南原清隆コントライブ・キャラクターズライブ。
簡単なレポと感想などを。

まずは、今回の舞台の構成。
〇型形造 ライブの注意事項の型 (4分)
オープニング 今回登場する7つのキャラをスクリーンに写真で紹介
〇栗山監督 (7分)
ブリッジ「飛行機トラブル」
〇コメンテーター黒白分二 (9分)
ブリッジ「戻って来た黒白さん」
〇回想のお兄さん (5分)
ブリッジ「飛行機トラブル2」
〇ノマド男子 (5分)
ブリッジ「ノマド男子 声優になりたい」
〇もう一花咲かせたい女 (11分)
ブリッジ「飛行機トラブル3」
〇痴漢に間違われないように日々格闘する男 (4分)
ブリッジ「飛行機トラブル4」
〇乳首課長 (9分)
エンディング リハーサルとメイキングVTR
〇生ブリッジ「飛行機トラブル5」
カーテンコール
注
〇は南原さんが舞台に登場するコント
ブリッジはコントとコントの合間の、声だけのもの。タイトルは適当につけました。
カッコ内の時間はおおよその目安です
かなりこじんまりとした恵比寿・エコー劇場。
客席は、初日と2日目の昼は女性が多め、千秋楽は男性客が多く半々という感じでした。
最初に登場したのは、お馴染み、型形造館長。
暗転から舞台が明るくなり、型館長のテーマ音楽が流れると、それだけで場内からどよめきと笑いが。
この時点でかなり期待が膨らみ、館長でつかみはオッケーでした(笑)。
ライブの注意事項の型はいつものことながら良くできていて、笑いながらも感心。
注意だけではなく、「(ライブは)楽しかったとツイートしましょう」「送信!」の型もあったので、ライブ後は言われた通りにツイートしておきました(笑)。
館長が退場したあとは、場内暗転。
スクリーンが下りてきて、「ネタパレ」のオープニングの音楽にのせ、今日登場する7人のキャラクターを、スライドで紹介。
この時の紹介の仕方が、テンポ良くすごく格好良く出来ていて、ワクワクが止まりませんでした。いや、ホントに。
オープニングのこの数分だけで、かなり満足してしまいました(笑)。
1番目のキャラクターは「栗山監督」。
「ファイターズ賛歌」にのせ、駆け足で颯爽と登場するユニフォーム姿の栗山監督。
いつも笑顔で礼儀正しく、記者やファンに気遣いを忘れない栗さんを、南原さんがまんま再現(笑)。
長い付き合いだけに、言葉遣いだけではなく細かい仕草や動きなどもそっくりで、さすがでありました。
で、栗山監督、何をするのかと思いきや、フリップ芸を披露(笑)。
ちょっと意外な展開に思わず笑ってしまいました。
最初にフリップに登場したのは大谷翔平選手。
監督室に呼び出した大谷選手に、(エアの)机の上に腰かけた栗山監督は「何やってんだよ!」「思い切ってやれよ」と叱咤。
でも、それでも結果が出なければ「僕が悪いんです」と自分を責める栗山監督。
これ、今年の初めあたりの「Get」で全く同じ光景を見たな~と、大笑いでした(笑)。
続いてのフリップには、中田翔選手。
中田選手にも「何やってんだよ!」「思い切ってやれよ!」と叱咤した後、「僕が悪いんです」の3点セットで締める栗さん(笑)。
で、次に誰が来るのかと思いきや、小池百合子都知事がフリップに!?
よくこの時期に俎上にのせたな~と思いましたが、小池さんは立候補はしてないのでギリギリオッケー・・なのかな??
それはそれとして。
栗山監督は、百合子も監督室に呼び出して「何やってんだよ!」「東京オリンピックを一生懸命やればいいんだよ」と叱咤(笑)。
でも、最終的には「僕が悪いんですけどね」な栗山監督でした。
その後は一転、「合コンをしてLINEを交換しないやつ(うろ覚えですが大体こんな感じ)」や、「LINEグループで急にテンションが変わる女」などがフリップに登場し、同じように叱咤と自責の栗さん(笑)
最後は「部屋についてきたのに「私そんなつもりじゃない」と言う女」にも「思い切ってやれよ」と叱咤と自責をして、栗山監督は退場。
栗山さんの(本格的な)モノマネをする南原さんは初めて見ましたが、すっかり自分のものにしていて、すでに十八番と言ってもいいかも(笑)。
フリップの展開の仕方などは意表を突かれて大笑いでしたが、ただ、栗さんの叱咤と自責の3点セットはもう一工夫あっても良かったのでは?と、思ってしまいました。
次のキャラクターが登場する前に、スクリーンに飛行機の機内の写真が映し出され、声だけのコント。
機内トラブルで出発が遅れるというアナウンスに、男二人が、松山千春さんが歌を歌ってつないでいたことを例に出し、誰かいればな~と話しているところで偶然南原さんを見つける。南原さんに「何かやれ」と声をかけると・・・。
この、コントとコントの合間の「機内トラブル」を題材にした声だけのコントは計4回(最後に舞台上に南原さんが登場するのを加えると5回)。
チー様が歌を歌ったように、機内の南原さんは♪ナンバラバンバンバン♪、はっぱ隊、ブラビ、ナンチャンを探せ、社交ダンス、狂言などを披露して、飛行機が出発するまで時間つなぎ。
今までの南原さんの歴史を振り返るようで楽しかったのですが・・・・。
男二人の、南原さんへのツッこみが、「古いんだよ」「そんなの知らねーよ」「全力だな」等々、かなり辛辣で冷笑的。
こういう自虐的なものを南原さん自身が書いたのかな?と思っていたら、初日のカーテンコールで、南原さんいわく「ナンチャンということでスタッフがいじってくれました」とのこと。
これ、スタッフが書いたのか・・・。
う~む、正直、こういういじり方ってどうなの?
そこに愛はあるのか?と感じ。
もちろん、南原さんと共に面白いライブを作ろうと集まったスタッフですから、愛はあるのだと思いますが、だとしたらもう少し違った表現方法があったのでは??と、見ていて感じました。
例えば、内村さんが南原さんをいじったら、全然受け取り方が違ったと思いますし、内村さんでなくても、天野君や名倉さんなど、南原さんと親しい人が「必死だな」なんてきついツッこみをしていたら、心置きなくきなく大笑い出来たと思います。
いや、それどころか、もつとキツくツッコミを入れて欲しいと思ったかも(笑)。
このコントを聞いてる時の居心地の悪さは、出川哲っちゃんを、良く知らないアイドルが雑な扱いをする番組を見ている時に感じるそれと同じもの。
人によって感じ方は違ったと思いますが、私は、"ナンチャンをいじる"にしても、もう少し「愛」を感じさせるやり方でやって欲しかったと思いました。
2番目のキャラクターは「コメンテーター黒白分二」
ワイドショーに出演する黒白(こくびゃく)さんは、はっきりと黒白つける男。
とある不倫疑惑についてコメントを求められても、「黒だね、いや、真っ黒だ」と断言。
ところがCM中にマネージャーから、「週刊誌に女性とホテルに入るところを撮られたとの情報がありますが心当たりはありますか?」というメールが入ると、それまでのはっきりした態度から一変、かなりあやふやな態度に。
その後も、「やっぱりガセネタでした」「SMクラブに行ったとの情報が・・・」などのメールが入ると、そのたびに態度が変わる黒白さん。最後はコメンテーターをやめると言い出し・・・・。
黒白さんは、名前の通りちゃんと黒白つける男。
なので、着てるスーツも真ん中からきっちり黒と白に分かれた黒白仕様(笑)。
髪の毛も、黒髪に白のメッシュが入っていて、徹底した黒白ぶり。
ただ、自分のことが絡むとしどろもどろになってしまう黒白さん。
そんなわかりやすい展開に思わず笑ってしまいました(笑)。
「一線?」「線にもいろいろあるからね」「くねくね曲がった線、太い線。太い線の上ならオンラインだろ」など、言い訳がましい発言の数々。
そして、それまで黒白はっきりつけていたのに、急に「グレーが良い」と言い出す、その変わり身の早さにも思わず笑。
あ、そういえば、「ファッションもグレーが良いんだよ、ジャケットは春夏秋と着られるし」「グレーはピンクにも合うね」と、ヒルナンデス仕込みの情報もさりげなく披露してました(笑)。
それから、何も言わず両手を広げてポーズを決める黒白さんに、司会役の大野君が「GLAYですね」と冷静にツッこんでたところも大笑いでした(笑)。
(続けて「私はHISASIが好き」と黒白さんが言ってましたが、初日は言ってなかった・・かな?間違ってたらすみません)
そんな黒白さん(どういう話の流れからからだったかは失念してしまいましたが)「そのほうが筋が通ってる」「筋が通ったら江戸っ子だよ、粋だよ」「江戸っ子でいかなきゃ」と、急に江戸っ子を強調。
ところが、
大野「黒白さん、お生まれは?」
黒白「市川だよ」「江戸川挟んでギリギリだよ」「風が吹いたらもう江戸だよ」
というやり取り(笑)。
千葉県の市川といえば、水卜ちゃんの出身地。
千葉へロケに行った時も水卜ちゃんは市川のことを熱く語ってましたし、先日のヒルナンデス、最後の「ふるさと納税極めるんです」でも水卜ちゃんは、ほぼ東京の市川のことを愛情たっぷりに語ってたっけ(笑)。
それを思い出し、黒白さんの口から「市川だよ」という言葉が出てきたときは、思わず顔がほころんでしまいました(笑)。
コメンテーター黒白さんは、衣装も、設定も、そして変わり身の早さも、全体的にベタな展開でしたが、それが黒白さんらしくて良かったです(黒白さんに会ったのはこの日が初めてですが・笑)。
あ、それから、黒白さんは老眼で、スマホや視聴者からのメールを見る時も、かなり離れて覗き込んでいて、このへんもかなりベタでした(笑)。
次のキャラクターが登場する前に、音声だけのコント。
ここでは、コメンテーターを辞めたはずの黒白さんが「私にも生活があるからね」と言って帰ってきて、スクリーンに映し出される人にコメントをするというもの。
宮迫さん、斉藤由貴さん、小池都知事、やすはさん、志茂田景樹さん、3色ショッピング、について黒白さんは、黒白はっきり(あるいは緑)コメントしてました(笑)。(15日は斎藤さんは抜けてました)。
3番目のキャラクターは「回想のお兄さん」
サンバイザーを斜めにかぶり、音楽にのって軽快に登場する、体操、ではなく、回想のお兄さん。
♪かいそう~のおにいさん♪かいそう~のおにいさん♪という歌にのせ、時折ひとり芝居を交えながら、ひと言ネタをテンポよく披露していたお兄さん。
あ、お兄さんと言ってますが、実際には、スマホでアプリを買おうとしたけど暗証番号を忘れて初期化されてしまったり、LINEを交換をしようとしたけどQRコードの出し方が分からず偶然出てきた時だけ交換したり、あと、飲み物を飲んで気管に詰まらせ死にかけたりと、おじさんあるあるの回想(笑)。
「誤嚥(ごえん)って言うんだよ」と明るく言うお兄さんの笑顔の裏には哀愁が漂っていて、笑いながらも思わず涙でした(ウソ・笑)
でも、全力の笑顔が逆に悲哀も感じさせたのはホントで、これも、南原さんならではのキャラだったと思います。
個人的に好きだったのは、「やわらかいペットボトルでまたこぼす」というひと言。
実際にこぼしたことはないけど、瀬良社長のCMでお馴染みのプレミアムモーニングテイーは、すごい気を遣って飲んだので、わかるわかると大納得でした(笑)。
ひと言ネタももちろん面白かったのですが、♪かいそう~のおにいさん♪が耳に残って残って。
いつまでたっても頭の中でリフレインが止まりません(笑)。
さすがダンス☆マン(作詞は南原さん)です(笑)。
音声だけのコント「機内トラブル2」
4番目のキャラクターは「ノマド男子」
パソコンを開きお互いにメールのやり取りをする、ノマドワーカーの南原さんと大野君。
「おつー」「りょ」という言葉を交え話していましたが、色々なものがアップデートされていくなか、漫才もアップデートしたほうが・・という話になり、二人は実際に会うことに。
「じかめん」では「てれー」な二人。センターマイクをはさみ、二人で漫才をアップデートさせていきますが・・・。
テンション低く二人で淡々と会話をするさまは、2017年版父さんのコップという感じ。
いや、父さんのコップをアップデートしたらノマド男子になった、と言った方がいいのかな(「誰かと思えば君じゃないか」とは言ってませんでしたし・笑)
ノマド南原さんは、漫才のツッこみに「暴力をふるい・・」と指摘したり、いきなり飲み会の会話が始まる漫才によくあるシチュエーションには「何の断りもなく・・本来なら台本を事務所に送ってもらってから」と言ってみたり、終始ローテンションで冷静なツッこみ(笑)。
そして、二人の決め台詞は「う~ん、インストゥール」(笑)。
南原さんと大野君とは現代狂言で長年一緒にやっていただけに、息もピッタリでした。
あ、でも、千秋楽には、二人で声をそろえて言う台詞が、大野「友達承認」南原「友達申請」に。
これ、どっちが間違ったのかな??
なぜかこの部分のやり取りは、全然記憶にないな~(笑)。
とまれ、この「ノマド男子」も、南原さんらしいキャラとコントでした。
音声だけのコントは、ノマド男子の続き。
声優になりたいという話になった二人。声優は鼻濁音が大事、ということで、鼻濁音の「が」を練習することに。
最初は、「んが」「んが」鼻濁音の発声をしていたましたが、次第に長い文章に。
最終的には「レディ・ガガががたがたふるえている」を鼻濁音で発音すると、瀬川瑛子さんになるということを発見した二人でありました(笑)。
ちなみに、鼻濁音については、ちょっと前の木曜ヒルナンデスでやってましたね。
あの時も、南原さんはスタジオで「んが」「んが」楽しそうにやってましたので、鼻濁音を気に入ってしまったということなのでしょう(笑)。

5番目のキャラクターは「もう一花咲かせたい女」
90年代に脚光を浴びたタレント、ホシザキマイ(ホシザキマヤかも)。もう一度スポットライトを浴びたいと願っているが、来る仕事はワイドショーにコメントする仕事ばかり。そこで、昨今のヨガブームにのって自身もヨガを始めようとするが・・・。
オープニング。
オリビア・ニュートン・ジョンの♪フィジカル♪に合わせ、後ろ向きで体を左右に揺らす女性・・・。
やけに背が高くてスタイルの良い女性だけど誰だろう?と思っていたら・・・南原さんでした(笑)。
う~む、これはバックシャン詐欺と言ってもいいかも(笑)。
まんまと騙されてしまいました。
50代男子で女性と見紛うあのスタイルはなかなか・・とも思いましたが、これについて長々と語るのもあれなので(笑)、これくらいにして。
マネージャー(渡辺聖花さん)が事務所にやってくると、振り返るホシザキマイ。
なぜか首にコルセットを巻いていますが、そのことには触れず、「タレントより1時間も遅れて来るなんてマネージャー失格だぞ」と、お小言。
そして、「あなたは売れっ子のタレントのマネージャーもしてるけど、このホシザキマイのマネージャーということも忘れるな」と可愛く言って、マネージャーのおでこを叩く真似。
驚くマネージャーに、「本当に叩くわけないじゃない」と笑顔のホシザキマイでしたが、取ってきた仕事がコメンテーターの仕事。それも「当たり屋」のコメントの仕事だとわかると、「なんで当たり屋のコメントの仕事ばっかりなの!」と言って、今度はマネージャーのおでこをピシャリ(笑)。
このへんのやり取りは、ちゃんとフリがあって、そのあとにおでこをペシリと叩いてたので、自然と大笑い。
さすがでありました。(このあとは頭突きもありました・笑)
で、「当たり屋」のコメントって??と思っていると・・・いわく、私は当て逃げされたほうなのに、「行列」に出て東野幸治にいじられてから、すっかり当たり屋キャラになってしまった(笑)。
「ホントはこんなのはずせるのよ」と言ってコルセットをはずし舞台袖に投げ捨てるホシザキマイ。
う~む、当たり屋キャラなんてものになってしまったら、荒れるのもわからないではありません(笑)。
マネージャーは、CBCの「ゴゴスマ」ならぬ「ヨジスマ」という5分のワイドショー番組の当たり屋のコメントの仕事があると告げますが、いまいち乗り気ではない。でも・・・。
「街を歩いても当たり屋のおばさんだって子供たちが寄ってくるの」
「感じるの、ビッグウェーブ」
「あの頃のようにもう一度スポットライトを浴びたい!」
と、一人自分の世界へ。
そして、「聞こえるの、トシキの歌が!」。
冷めた目でその様子を見ていたマネージャーが「トシキ?」と訊くと、「カルロストシキよ」と言い♪君は1000パーセント♪と歌いながらベースを弾く真似(笑)。
でも、マネージャー嬢は相変わらず冷ややかに見つめ、のりのりで弾いてるエアベースをさえぎり「ホシザキさんはモデルを・・」と質問。
机の上に横になりマネージャーに顔を近づけて、「そうよ、スポーツキャスターの仕事もやってたわよ」と答えますが、やってたのは「SASUKE」で失敗した出場者にインタビューする仕事。
「顔、映ってないですよね」とツッこまれますが、「映ってるわよ、コマ送りで見てみなさいよ」「手の部分が映ってるわよ」とあくまで強気のホシザキマイでした(笑)。
で、引き気味で話を聞いてるマネージャーに、
ホシ「あなたいくつだっけ?」
マネ「22です」
ホシ「死ね!」
と、ひどいツッこみ(笑)。
このやり取り、「死ね」なんてかなりきついことを言ってるのに、絶妙な間とタイミングで大笑いしてしまいました。
ホシザキマイの話はつづく。
「私みつけたの」「今、ヨガブームでしょ」「ほら、片岡鶴太郎が・・」と机の上にあぐらをかきながら言いますが、マネージャーは相変わらず興味なさげ。
「知らないの?鶴ちゃん」とビックリした様子のホシザキさんは、あぐらのままで、「鶴ちゃんの、プッッツンファイブーー!!」と全力のものまね(笑)。
そして、机から降りると、「♪ぴ、ぴ、ぴーよこちゃん アヒルだガーガー」とまたまた全力で鶴ちゃん(笑)。
さらに、「こ、こ、小森のおばけちゃまよ」「う~ら~べ~くめこでございます」と鶴ちゃんものまねも披露。
ホシザキマイの南原さんが全力で鶴ちゃんのまねをする、という、カオスな展開にただただ大笑いでした(笑)。
でも、マネージャーの渡辺聖花さんは、相変わらず無反応。
それに業を煮やしたホシザキ南原マイさんは、「あなたいくつだっけ?」「22です」「死ね!」ともう一度ひどいツッこみ(笑)。
ちなみに、初日には、「22です」「死ね!20代みんな死ね!」と、さらにひどいことも言ってました(笑)。
鶴ちゃんのものまねには冷淡なマネージャー氏でしたが、「そういえばヨガは・・ボードヨガとかありますよね」と言うと、「あなた古いのよ」と、一刀両断。
で、「長谷川理恵って知ってる?石田純一と話題になった。気も強そうな女よ。最近見ないから何やってるのかと思ったら、わびヨガをやってるのよ。わびさびの「わび」よ。鎌倉の住職だまくらかしてやってるのよ」
と、毒を吐きながら「わびヨガ」なるものを紹介(笑)。
わびヨガを知らないマネージャーには「調べてみなさいよ、このネット世代(スマホ世代だったかも)」とツッこみ。
スマホで調べたマネージャーはわびヨガの説明・・・「茶道の動きを取り入れ体幹を鍛え・・・」と読み上げますが、「わからないでしょ。3回読んでみなさい、もっとわからなくなるから」と、やはりここでも毒を吐くホシザキさんでした(笑)。
そんなホシザキさんは「私もヨガをやろうと思うの」「ホームページ作ったの、調べてみなさいよ。ホシザキマイ、スペース、ヨガで出てくるから」と用意周到。
で、どんなヨガをやるのかというと「フットボールヨガ」。中二の息子がサッカーをやってるのでそれを見て考えたそうで(笑)。
「ピー」と笛を吹き、ゆっくりとボールを蹴るジェスチャーをしますが、
マネ「ただスローモーションなだけですよね」
ホシ「的確なツッこみするんじゃないわよ」
と、相変わらず冷ややかなマネージャー(笑)。
でも、もう一度実践したフットボールヨガには「今、ボールがそれましたね」と、今度はちょっとのりの良いツッこみをしてました(笑)。
そうこうしてるうちに、マネージャーの電話に着信が。
それを聞いたホシザキさんは「開演のベルがなってるわ」と、新たな一歩を踏み出す気まんまんでしたが、来た仕事はまた当たり屋のコメント。
渋るホシザキさんは舞台袖に引っ込んでしまいますが、マネージャーから「やりませんか?」と訊かれると、舞台上に再び登場し、首にコルセットを巻きなおして「やるわよ」。
もう一花咲かせる日が来るのを信じて退場するホシザキマイとマネージャー・・・。
面白いコントだったので、長々と書いてしまいましたが、それでも書きそびれたことがちらほらと。
ホシザキマイさんが着ていたのは、水色のドルマンスリーブ(でいいのかな?)のシャツと、ベージュの七分丈のパンツにハイヒール。髪は茶髪系の色で肩にかかるくらいの長さで軽くパーマがかかってました(笑)
それから、ホシザキさんには決めポーズがあるようで(笑)、両手を使い顔の上と下で大きくアルファベットの「C」を作るポーズを、要所で(最後の「やるわよ」と言ったときなど)やってました。
あと、片足で立ってボールを蹴るジェスチャーをものすごくゆっくりとやる、フットボールヨガ。
これ、かなり辛そうで、体幹を鍛えている南原さんでも、いや、ホシザキさんも足をちょっとプルプルさせながら舞台上で実践してました(笑)。
それから、このとき、七分丈のパンツの足元が見えたのですが、パンストが足首のほうにおりてしまいくしゃくしゃになってるのが見えてしまいました(笑)。
あ、それから、2日目昼公演は音響トラブルがあり、「スポーツキャスターやってたわよ」「SASUKEで失敗した人にインタビューする・・」というやり取りのあとくらいに、次のコントで使う音声が場内に流れてしまうというハプニングが。
このあとに、絶妙な間とタイミングで「22歳です」「死ね!」のやり取りがあるはずだったのですが、その前に変な空気になってしまったのは本当に残念でした。
ただ、音響トラブルがあっても、そこは南原さん。マネージャーに、「あんた今なんか変なこと言ったでしょ・・」というようなアドリブで笑いに変え、何ごともなかったようにコントを進めていたのはさすがでした。
音声だけのコント「機内トラブル3」
6番目のキャラクターは「痴漢に間違われないように日々格闘する男」
最初に、スクリーンに世界の車窓からの映像が映り、「今日は埼京線をお送りします」というナレーション(埼京線は痴漢が多いことで有名)。
このナレーションは南原さんがやっていたと思うのですが、本家の石丸謙二郎さんそっくりで、「あれ?本物かな?」「「ショカツの女」つながりでやってくれたのかな??」と、一瞬思ってしまいました(笑)。
満員電車に乗る男は、痴漢に間違われないよう、片手でつり革をつかまりもう一方の手でスマホを操作して潔白をアッピール。でもスマホを落とし懸命に拾おうとしますが誤操作でシャッターを切ってしまい・・・・。
とい悪戦苦闘ぶりを、解説の音声に合わせてマイムで表現。
「ウリナリ」でザ・パントをやっていただけに、マイムも難なくこなす南原さん。
これまたさすがでした。
ただ途中、満員電車の中で電車に揺られ思わず土下座やクラウチングスタートの態勢になってしまう、という場面があったのですが・・・ぎゅうぎゅうの車内では、いくら揺れたからって土下座するスペースはないんじゃないの??という疑問が。
細かいことのようですが、そういう引っかかることがあると、コントの世界に入り込むことが出来なくなり醒めてしまいますので、そのへんがちょっと残念なとこでした。
あ、それから、この「痴漢に間違われないよう日々格闘する男」も、やはり哀愁漂う男でありました(笑)。
音声だけのコント「機内トラブル4」
7番目のキャラクターは「乳首課長」
仕事が上手くいかず落ち込むキサキさん(渡辺聖花さん)。でも、カリフォルニア留学の経験もある爽やかで前向きな課長(南原さん)は、いつもキサキさんのことを励ましてくれる。そんな課長に憧れのまなざしを向けるキサキさんですが、彼女が気になっているのは、シャツから浮き出た課長のビンビンの乳首。彼女は密かに「乳首(ちちくび)課長」と呼んでいる・・・。
あらすじを書いてるだけで、くっだらね~言いたくなる「乳首課長」(笑)。
さらにこれに、乳首をめぐる歌と、それに合わせた二人のダンスが舞台上で繰り広げられることになるのですから、それはもう笑うしかありません(笑)。
南原さん演じる課長は、ドアをノックするさまから格好良い爽やかな二枚目。
社内で急にバスケットボールを始めシュートも決めたあとボールをキサキさんにパス。思わずよけるキサキさんに「なんでよけるだよ、エアバスケなだぜ」と粋な会話(笑)。
仕事がうまくいかなくても「失敗じゃない、それは君に成功するためのチャンスをくれたんだ」と常に前向き。
カリフォルニア帰りだけに、「アップ・ザ・ヘッド、前を向いて」「ファラウェイ」と英語交じりで叱咤激励。
そんな非の打ち所がない課長ですが、ジャケットを脱いだ胸には二つの突起が・・・。
キサキさんの心の声は、「私が気になっているのは、課長のビンビンの乳首」。
この、格好いい課長とビンビンの乳首、というギャップが実にくだらない(笑)。
そんな課長のことをキサキさんは「密かに乳首(ちちくび)課長と言っている」。
心の声のモノローグが心底嬉しそうに喋っていて、キサキさんは本当に課長の乳首が気になって気になって仕方がないんだな~、というのが良くわかり(笑)、それだけでまた笑ってしまいました。
格好いい課長でも、失敗することも。
でも、キサキさんはそんな課長も素敵と。なぜなら「謝っているときの課長は、乳首がビンビンに勃っているから」。
キサキさんは自分の席を立ち書類で顔を隠しながら、電話で謝ってる課長の姿を凝視。
でも、視線の先は課長の乳首(笑)。
腰をかがめ乳首に視線を合わせて見つめるキサキさん。
課長と話すのではなく乳首に話しかけてる様子は、あたかも乳首が独立した生き物のような扱い(笑)。
北海道の出張から帰って来た課長に対しても、「下着どうしてたんですか?」と思いつめたように問いかけるキサキさん。
ハッと我に返り、「札幌寒かったですか?」と訊きますが、コートを脱いだ課長の乳首はビンビンに勃っている・・・。
ここからは・・・キサキさんと課長が、乳首課長の歌にのせダンスを繰り広げる華やかで混沌とした世界(笑)。
♪ビンビンビン、ビン勃ち乳首♪
♪みんな恋するビーチク♪
♪交換しよ~うビーチク♪
♪乳首は知ってるわかってる♪
こんな歌声に合わせて二人でダンス、そしてダンス(笑)。
乳首づくしの歌詞と切れのいいダンスに、ただただ大笑いでした(笑)。
そして、ひとしきり踊り終えると、舞台上は暗転。
舞台中央で後ろを向いていた課長が振り返ると、暗闇のなか光る二つの乳首(大笑)。
課長は後ろからは強烈なライトで照らされ、あたかも乳首課長がそこに降臨したかのよう。
暗闇の中、二つの乳首を光らせて退場する乳首課長・・・・。
「乳首課長」は、「くっだらね~」という最上級の誉め言葉がピッタリのコント(笑)。
爽やかな課長が登場してからずっと笑ってたような気がします。
キサキさんが課長の乳首に心奪われ虜になっていく様子も、バカバカし過ぎて大笑い(笑)。
そんなキサキさんを渡辺聖花さんは好演していて、こちらは大感心でした。
それから、このコントは、キサキさん目線、キサキさんの心の声のモノローグで進行していくのですが、南原さんはこういうコントは作らなそうだし、あんちゃん作なのかな?という気が。
真偽のほどはわかりませんが、兎にも角にも、大笑い&大笑いのコントでした。
エンディング
「ネタパレ」の音楽にのせ、スクリーンに映し出されるメイキングとリハーサルのVTR。
いきなり、光る乳首の装置を胸に装着する南原さんの映像。
「これ、ホントにつけるの?」という感じで照れ笑いしている南原さんに、場内爆笑。
つい今しがた光る乳首で大爆笑したばかりだったので、このメイキング映像が流れる構成はバッチリでした。
その後、大野君、渡辺聖花さんの紹介。
そして、「ラ・ラ・ランド」の写真が映ってるパソコンが稽古場に置いてあるVTRも。
「乳首課長」は、「ラ・ラ・ランド」ならぬ「ち、ち、乳首」というこことなのかもしれません(「ラ・ラ・ランド」見てないので想像ですが・笑)。
練習してるVTRが続く中、「乳首課長」の歌を南原さんがレコーディングしてる様子も。
「乳首課長」の歌の歌詞カードもチラっと映りましたが、♪カツオ風味の・・♪という意味不明な歌詞も見えて、ここでも大笑いでした。
あ、そういえば、乳首課長の歌は、♪香川の・・・♪という感じで、各地のご当地乳首歌詞(?)みたいのものもあったのですが、舞台上で繰り広げられる目くるめくビーチクの世界に圧倒され、断片的にしか歌詞を記憶できずに残念。
是非とも、乳首課長の歌を発売して欲しいと、本気で願っています(笑)。
その後もリハ風景のVTRが続くなか、スタッフもテロップで紹介。
音楽・ダンス☆マンというのを見て、ニンマリしてしまいました(歌詞は南原さんの名前がテロップ表示)
今まで音声だけのコントだった「機内トラブル」。
ここでは南原さんが舞台に登場して、「久しぶりにインドダンスを・・・」。
ところが、CA姿の渡辺聖花さんが出てきて「離陸しますので席に・・」と言われ連れていかれる南原さん。
南原さんは、「弓道を、落語も・・・」(千秋楽は、柔道も、「寝床」を一時間やりたい)と言いながら退場。
カーテンコールは、最初に南原さん、続いて大野君と渡辺聖花さんも登場。
南原さんは「寒い中おいでいただいてありがとうございます」という挨拶のあと、「二人(大野君と渡辺さん)にも拍手を・・」。
そして、「技術、美術・・スタッフにも拍手を」という言葉。
その後、短い挨拶をしていましたが、初日は前述したとおり、音声だけの「機内トラブル」コントについて「ナンチャンということでいじってくれました」。
2日目昼は、「寒いですから、特に男性の方は帰るとき気を付けてください。乳首立っちゃいますから」。
千秋楽は、「寒い中ありがとうございました」という挨拶のあと、「最終日ということで・・」という言葉に続き、再び乳首を光らせてました(笑)。
場内が暗転して、真っ暗な中で光る二つの乳首。お辞儀をしたあと、乳首を光らせたまま退場する姿はなんともシュールで、最後の最後にまた大笑いでした(笑)。
初日は77分、2日目は昼夜ともに74分の公演でした。
冷たい雨が降る中の公演でしたが、そんなものも吹き飛ぶほど大いに笑って楽しんだキャラクターズライブ。
お馴染みの型形造館長に始まり、ものまねフリップ芸、ベタなコント、リズムひと言ネタ、シュール、正統派コント、マイム、そして、歌と踊りのミュージカルふうコント、と多彩な構成で、改めて南原さんの魅力再発見という感じ(笑)。
最近は、現代狂言や落語など、南原さん作・出演の舞台を観ることが多かったのですが、今回は作家さんが入っていたので、また違ったテイストの舞台になっていて、そういう意味でも面白い舞台でした。
色々なキャラが登場しましたが、やはり「乳首課長」はインパクト大き過ぎ(笑)。
歌とダンスで繰り広げられるバカバカしい、それでいて、下品ではない乳首課長の世界に、大笑いしながらすっかり魅了されてしまいました(笑)。
ダンス☆マンの音楽も良かったですし、南原さんの歌詞も意味不明で大笑い。
DVDでもブルーレイでもテレビ放送でもしてもらって、この文句なしに面白いコントを、今回観に来れなかった皆様にも是非ご覧いただきたいと、心より願っています。
・・・と、「乳首課長」に大笑いしたのですが、今回のライブで「乳首課長」に負けず劣らず好き、いや、いちばん好きなコントと言ってもいいのは、「もう一花咲かせたい女」。
「乳首課長」のような飛び道具があるわけでもなく、突飛なことがおこるわけでもない。デフォルメしたキャラクターが登場するわけでもない。
本当に存在していそうなタレントとマネージャーのやり取りを切り取った、ごく普通の世界。
女装した南原さんが面白いわけではなく、もう一花咲かせたいと必死なホシザキマイが面白い。
キャラクターの人間性や、台詞の面白さ、会話の絶妙な間とタイミングで笑わせる、コントらしいコント。
こういう正統派なコント、好きだな~。
だからウンナンファンになった、という気もしますが、その話は長くなりそうなのでちょっと置いといて(笑)。
南原さんの面目躍如という感じの「もう一花咲かせたい女」。
ホシザキさんを終始醒めた目で見ているマネージャーの渡辺聖花さんも良かったですし、このコントもDVDやテレビなどで、ぜひ多くの方に見ていただきたいです。
(あ、よく考えたら、当たり屋キャラはちょっと突飛かも・笑)
それから、今回登場したキャラクターに、多く共通しているのは、笑いと同時に悲哀も感じさせるということ。
「回想のお兄さん」「痴漢に間違われないように日々格闘する男」。そして「もう一花咲かせたい女」のホシザキマイさんも、一所懸命な姿の裏にはそこはかとない哀しみが。
これは、50代の南原さんだからこそ出せる深み、とでも言いましょうか(笑)。
今の南原さんだから生み出されたキャラクター達だったと思います。
そんな南原さんらしさを十分に堪能し、楽しい2日間を過ごした、「南原清隆コントライブ・キャラクターズライブ」でした。
*記憶違いで間違ってるところや、すっぽり抜け落ちてる場面もあるかもしれませんが、そのへんは悪しからずご了承くださいませ。
簡単なレポと感想などを。

まずは、今回の舞台の構成。
〇型形造 ライブの注意事項の型 (4分)
オープニング 今回登場する7つのキャラをスクリーンに写真で紹介
〇栗山監督 (7分)
ブリッジ「飛行機トラブル」
〇コメンテーター黒白分二 (9分)
ブリッジ「戻って来た黒白さん」
〇回想のお兄さん (5分)
ブリッジ「飛行機トラブル2」
〇ノマド男子 (5分)
ブリッジ「ノマド男子 声優になりたい」
〇もう一花咲かせたい女 (11分)
ブリッジ「飛行機トラブル3」
〇痴漢に間違われないように日々格闘する男 (4分)
ブリッジ「飛行機トラブル4」
〇乳首課長 (9分)
エンディング リハーサルとメイキングVTR
〇生ブリッジ「飛行機トラブル5」
カーテンコール
注
〇は南原さんが舞台に登場するコント
ブリッジはコントとコントの合間の、声だけのもの。タイトルは適当につけました。
カッコ内の時間はおおよその目安です
かなりこじんまりとした恵比寿・エコー劇場。
客席は、初日と2日目の昼は女性が多め、千秋楽は男性客が多く半々という感じでした。
最初に登場したのは、お馴染み、型形造館長。
暗転から舞台が明るくなり、型館長のテーマ音楽が流れると、それだけで場内からどよめきと笑いが。
この時点でかなり期待が膨らみ、館長でつかみはオッケーでした(笑)。
ライブの注意事項の型はいつものことながら良くできていて、笑いながらも感心。
注意だけではなく、「(ライブは)楽しかったとツイートしましょう」「送信!」の型もあったので、ライブ後は言われた通りにツイートしておきました(笑)。
館長が退場したあとは、場内暗転。
スクリーンが下りてきて、「ネタパレ」のオープニングの音楽にのせ、今日登場する7人のキャラクターを、スライドで紹介。
この時の紹介の仕方が、テンポ良くすごく格好良く出来ていて、ワクワクが止まりませんでした。いや、ホントに。
オープニングのこの数分だけで、かなり満足してしまいました(笑)。
1番目のキャラクターは「栗山監督」。
「ファイターズ賛歌」にのせ、駆け足で颯爽と登場するユニフォーム姿の栗山監督。
いつも笑顔で礼儀正しく、記者やファンに気遣いを忘れない栗さんを、南原さんがまんま再現(笑)。
長い付き合いだけに、言葉遣いだけではなく細かい仕草や動きなどもそっくりで、さすがでありました。
で、栗山監督、何をするのかと思いきや、フリップ芸を披露(笑)。
ちょっと意外な展開に思わず笑ってしまいました。
最初にフリップに登場したのは大谷翔平選手。
監督室に呼び出した大谷選手に、(エアの)机の上に腰かけた栗山監督は「何やってんだよ!」「思い切ってやれよ」と叱咤。
でも、それでも結果が出なければ「僕が悪いんです」と自分を責める栗山監督。
これ、今年の初めあたりの「Get」で全く同じ光景を見たな~と、大笑いでした(笑)。
続いてのフリップには、中田翔選手。
中田選手にも「何やってんだよ!」「思い切ってやれよ!」と叱咤した後、「僕が悪いんです」の3点セットで締める栗さん(笑)。
で、次に誰が来るのかと思いきや、小池百合子都知事がフリップに!?
よくこの時期に俎上にのせたな~と思いましたが、小池さんは立候補はしてないのでギリギリオッケー・・なのかな??
それはそれとして。
栗山監督は、百合子も監督室に呼び出して「何やってんだよ!」「東京オリンピックを一生懸命やればいいんだよ」と叱咤(笑)。
でも、最終的には「僕が悪いんですけどね」な栗山監督でした。
その後は一転、「合コンをしてLINEを交換しないやつ(うろ覚えですが大体こんな感じ)」や、「LINEグループで急にテンションが変わる女」などがフリップに登場し、同じように叱咤と自責の栗さん(笑)
最後は「部屋についてきたのに「私そんなつもりじゃない」と言う女」にも「思い切ってやれよ」と叱咤と自責をして、栗山監督は退場。
栗山さんの(本格的な)モノマネをする南原さんは初めて見ましたが、すっかり自分のものにしていて、すでに十八番と言ってもいいかも(笑)。
フリップの展開の仕方などは意表を突かれて大笑いでしたが、ただ、栗さんの叱咤と自責の3点セットはもう一工夫あっても良かったのでは?と、思ってしまいました。
次のキャラクターが登場する前に、スクリーンに飛行機の機内の写真が映し出され、声だけのコント。
機内トラブルで出発が遅れるというアナウンスに、男二人が、松山千春さんが歌を歌ってつないでいたことを例に出し、誰かいればな~と話しているところで偶然南原さんを見つける。南原さんに「何かやれ」と声をかけると・・・。
この、コントとコントの合間の「機内トラブル」を題材にした声だけのコントは計4回(最後に舞台上に南原さんが登場するのを加えると5回)。
チー様が歌を歌ったように、機内の南原さんは♪ナンバラバンバンバン♪、はっぱ隊、ブラビ、ナンチャンを探せ、社交ダンス、狂言などを披露して、飛行機が出発するまで時間つなぎ。
今までの南原さんの歴史を振り返るようで楽しかったのですが・・・・。
男二人の、南原さんへのツッこみが、「古いんだよ」「そんなの知らねーよ」「全力だな」等々、かなり辛辣で冷笑的。
こういう自虐的なものを南原さん自身が書いたのかな?と思っていたら、初日のカーテンコールで、南原さんいわく「ナンチャンということでスタッフがいじってくれました」とのこと。
これ、スタッフが書いたのか・・・。
う~む、正直、こういういじり方ってどうなの?
そこに愛はあるのか?と感じ。
もちろん、南原さんと共に面白いライブを作ろうと集まったスタッフですから、愛はあるのだと思いますが、だとしたらもう少し違った表現方法があったのでは??と、見ていて感じました。
例えば、内村さんが南原さんをいじったら、全然受け取り方が違ったと思いますし、内村さんでなくても、天野君や名倉さんなど、南原さんと親しい人が「必死だな」なんてきついツッこみをしていたら、心置きなくきなく大笑い出来たと思います。
いや、それどころか、もつとキツくツッコミを入れて欲しいと思ったかも(笑)。
このコントを聞いてる時の居心地の悪さは、出川哲っちゃんを、良く知らないアイドルが雑な扱いをする番組を見ている時に感じるそれと同じもの。
人によって感じ方は違ったと思いますが、私は、"ナンチャンをいじる"にしても、もう少し「愛」を感じさせるやり方でやって欲しかったと思いました。
2番目のキャラクターは「コメンテーター黒白分二」
ワイドショーに出演する黒白(こくびゃく)さんは、はっきりと黒白つける男。
とある不倫疑惑についてコメントを求められても、「黒だね、いや、真っ黒だ」と断言。
ところがCM中にマネージャーから、「週刊誌に女性とホテルに入るところを撮られたとの情報がありますが心当たりはありますか?」というメールが入ると、それまでのはっきりした態度から一変、かなりあやふやな態度に。
その後も、「やっぱりガセネタでした」「SMクラブに行ったとの情報が・・・」などのメールが入ると、そのたびに態度が変わる黒白さん。最後はコメンテーターをやめると言い出し・・・・。
黒白さんは、名前の通りちゃんと黒白つける男。
なので、着てるスーツも真ん中からきっちり黒と白に分かれた黒白仕様(笑)。
髪の毛も、黒髪に白のメッシュが入っていて、徹底した黒白ぶり。
ただ、自分のことが絡むとしどろもどろになってしまう黒白さん。
そんなわかりやすい展開に思わず笑ってしまいました(笑)。
「一線?」「線にもいろいろあるからね」「くねくね曲がった線、太い線。太い線の上ならオンラインだろ」など、言い訳がましい発言の数々。
そして、それまで黒白はっきりつけていたのに、急に「グレーが良い」と言い出す、その変わり身の早さにも思わず笑。
あ、そういえば、「ファッションもグレーが良いんだよ、ジャケットは春夏秋と着られるし」「グレーはピンクにも合うね」と、ヒルナンデス仕込みの情報もさりげなく披露してました(笑)。
それから、何も言わず両手を広げてポーズを決める黒白さんに、司会役の大野君が「GLAYですね」と冷静にツッこんでたところも大笑いでした(笑)。
(続けて「私はHISASIが好き」と黒白さんが言ってましたが、初日は言ってなかった・・かな?間違ってたらすみません)
そんな黒白さん(どういう話の流れからからだったかは失念してしまいましたが)「そのほうが筋が通ってる」「筋が通ったら江戸っ子だよ、粋だよ」「江戸っ子でいかなきゃ」と、急に江戸っ子を強調。
ところが、
大野「黒白さん、お生まれは?」
黒白「市川だよ」「江戸川挟んでギリギリだよ」「風が吹いたらもう江戸だよ」
というやり取り(笑)。
千葉県の市川といえば、水卜ちゃんの出身地。
千葉へロケに行った時も水卜ちゃんは市川のことを熱く語ってましたし、先日のヒルナンデス、最後の「ふるさと納税極めるんです」でも水卜ちゃんは、ほぼ東京の市川のことを愛情たっぷりに語ってたっけ(笑)。
それを思い出し、黒白さんの口から「市川だよ」という言葉が出てきたときは、思わず顔がほころんでしまいました(笑)。
コメンテーター黒白さんは、衣装も、設定も、そして変わり身の早さも、全体的にベタな展開でしたが、それが黒白さんらしくて良かったです(黒白さんに会ったのはこの日が初めてですが・笑)。
あ、それから、黒白さんは老眼で、スマホや視聴者からのメールを見る時も、かなり離れて覗き込んでいて、このへんもかなりベタでした(笑)。
次のキャラクターが登場する前に、音声だけのコント。
ここでは、コメンテーターを辞めたはずの黒白さんが「私にも生活があるからね」と言って帰ってきて、スクリーンに映し出される人にコメントをするというもの。
宮迫さん、斉藤由貴さん、小池都知事、やすはさん、志茂田景樹さん、3色ショッピング、について黒白さんは、黒白はっきり(あるいは緑)コメントしてました(笑)。(15日は斎藤さんは抜けてました)。
3番目のキャラクターは「回想のお兄さん」
サンバイザーを斜めにかぶり、音楽にのって軽快に登場する、体操、ではなく、回想のお兄さん。
♪かいそう~のおにいさん♪かいそう~のおにいさん♪という歌にのせ、時折ひとり芝居を交えながら、ひと言ネタをテンポよく披露していたお兄さん。
あ、お兄さんと言ってますが、実際には、スマホでアプリを買おうとしたけど暗証番号を忘れて初期化されてしまったり、LINEを交換をしようとしたけどQRコードの出し方が分からず偶然出てきた時だけ交換したり、あと、飲み物を飲んで気管に詰まらせ死にかけたりと、おじさんあるあるの回想(笑)。
「誤嚥(ごえん)って言うんだよ」と明るく言うお兄さんの笑顔の裏には哀愁が漂っていて、笑いながらも思わず涙でした(ウソ・笑)
でも、全力の笑顔が逆に悲哀も感じさせたのはホントで、これも、南原さんならではのキャラだったと思います。
個人的に好きだったのは、「やわらかいペットボトルでまたこぼす」というひと言。
実際にこぼしたことはないけど、瀬良社長のCMでお馴染みのプレミアムモーニングテイーは、すごい気を遣って飲んだので、わかるわかると大納得でした(笑)。
ひと言ネタももちろん面白かったのですが、♪かいそう~のおにいさん♪が耳に残って残って。
いつまでたっても頭の中でリフレインが止まりません(笑)。
さすがダンス☆マン(作詞は南原さん)です(笑)。
音声だけのコント「機内トラブル2」
4番目のキャラクターは「ノマド男子」
パソコンを開きお互いにメールのやり取りをする、ノマドワーカーの南原さんと大野君。
「おつー」「りょ」という言葉を交え話していましたが、色々なものがアップデートされていくなか、漫才もアップデートしたほうが・・という話になり、二人は実際に会うことに。
「じかめん」では「てれー」な二人。センターマイクをはさみ、二人で漫才をアップデートさせていきますが・・・。
テンション低く二人で淡々と会話をするさまは、2017年版父さんのコップという感じ。
いや、父さんのコップをアップデートしたらノマド男子になった、と言った方がいいのかな(「誰かと思えば君じゃないか」とは言ってませんでしたし・笑)
ノマド南原さんは、漫才のツッこみに「暴力をふるい・・」と指摘したり、いきなり飲み会の会話が始まる漫才によくあるシチュエーションには「何の断りもなく・・本来なら台本を事務所に送ってもらってから」と言ってみたり、終始ローテンションで冷静なツッこみ(笑)。
そして、二人の決め台詞は「う~ん、インストゥール」(笑)。
南原さんと大野君とは現代狂言で長年一緒にやっていただけに、息もピッタリでした。
あ、でも、千秋楽には、二人で声をそろえて言う台詞が、大野「友達承認」南原「友達申請」に。
これ、どっちが間違ったのかな??
なぜかこの部分のやり取りは、全然記憶にないな~(笑)。
とまれ、この「ノマド男子」も、南原さんらしいキャラとコントでした。
音声だけのコントは、ノマド男子の続き。
声優になりたいという話になった二人。声優は鼻濁音が大事、ということで、鼻濁音の「が」を練習することに。
最初は、「んが」「んが」鼻濁音の発声をしていたましたが、次第に長い文章に。
最終的には「レディ・ガガががたがたふるえている」を鼻濁音で発音すると、瀬川瑛子さんになるということを発見した二人でありました(笑)。
ちなみに、鼻濁音については、ちょっと前の木曜ヒルナンデスでやってましたね。
あの時も、南原さんはスタジオで「んが」「んが」楽しそうにやってましたので、鼻濁音を気に入ってしまったということなのでしょう(笑)。

5番目のキャラクターは「もう一花咲かせたい女」
90年代に脚光を浴びたタレント、ホシザキマイ(ホシザキマヤかも)。もう一度スポットライトを浴びたいと願っているが、来る仕事はワイドショーにコメントする仕事ばかり。そこで、昨今のヨガブームにのって自身もヨガを始めようとするが・・・。
オープニング。
オリビア・ニュートン・ジョンの♪フィジカル♪に合わせ、後ろ向きで体を左右に揺らす女性・・・。
やけに背が高くてスタイルの良い女性だけど誰だろう?と思っていたら・・・南原さんでした(笑)。
う~む、これはバックシャン詐欺と言ってもいいかも(笑)。
まんまと騙されてしまいました。
50代男子で女性と見紛うあのスタイルはなかなか・・とも思いましたが、これについて長々と語るのもあれなので(笑)、これくらいにして。
マネージャー(渡辺聖花さん)が事務所にやってくると、振り返るホシザキマイ。
なぜか首にコルセットを巻いていますが、そのことには触れず、「タレントより1時間も遅れて来るなんてマネージャー失格だぞ」と、お小言。
そして、「あなたは売れっ子のタレントのマネージャーもしてるけど、このホシザキマイのマネージャーということも忘れるな」と可愛く言って、マネージャーのおでこを叩く真似。
驚くマネージャーに、「本当に叩くわけないじゃない」と笑顔のホシザキマイでしたが、取ってきた仕事がコメンテーターの仕事。それも「当たり屋」のコメントの仕事だとわかると、「なんで当たり屋のコメントの仕事ばっかりなの!」と言って、今度はマネージャーのおでこをピシャリ(笑)。
このへんのやり取りは、ちゃんとフリがあって、そのあとにおでこをペシリと叩いてたので、自然と大笑い。
さすがでありました。(このあとは頭突きもありました・笑)
で、「当たり屋」のコメントって??と思っていると・・・いわく、私は当て逃げされたほうなのに、「行列」に出て東野幸治にいじられてから、すっかり当たり屋キャラになってしまった(笑)。
「ホントはこんなのはずせるのよ」と言ってコルセットをはずし舞台袖に投げ捨てるホシザキマイ。
う~む、当たり屋キャラなんてものになってしまったら、荒れるのもわからないではありません(笑)。
マネージャーは、CBCの「ゴゴスマ」ならぬ「ヨジスマ」という5分のワイドショー番組の当たり屋のコメントの仕事があると告げますが、いまいち乗り気ではない。でも・・・。
「街を歩いても当たり屋のおばさんだって子供たちが寄ってくるの」
「感じるの、ビッグウェーブ」
「あの頃のようにもう一度スポットライトを浴びたい!」
と、一人自分の世界へ。
そして、「聞こえるの、トシキの歌が!」。
冷めた目でその様子を見ていたマネージャーが「トシキ?」と訊くと、「カルロストシキよ」と言い♪君は1000パーセント♪と歌いながらベースを弾く真似(笑)。
でも、マネージャー嬢は相変わらず冷ややかに見つめ、のりのりで弾いてるエアベースをさえぎり「ホシザキさんはモデルを・・」と質問。
机の上に横になりマネージャーに顔を近づけて、「そうよ、スポーツキャスターの仕事もやってたわよ」と答えますが、やってたのは「SASUKE」で失敗した出場者にインタビューする仕事。
「顔、映ってないですよね」とツッこまれますが、「映ってるわよ、コマ送りで見てみなさいよ」「手の部分が映ってるわよ」とあくまで強気のホシザキマイでした(笑)。
で、引き気味で話を聞いてるマネージャーに、
ホシ「あなたいくつだっけ?」
マネ「22です」
ホシ「死ね!」
と、ひどいツッこみ(笑)。
このやり取り、「死ね」なんてかなりきついことを言ってるのに、絶妙な間とタイミングで大笑いしてしまいました。
ホシザキマイの話はつづく。
「私みつけたの」「今、ヨガブームでしょ」「ほら、片岡鶴太郎が・・」と机の上にあぐらをかきながら言いますが、マネージャーは相変わらず興味なさげ。
「知らないの?鶴ちゃん」とビックリした様子のホシザキさんは、あぐらのままで、「鶴ちゃんの、プッッツンファイブーー!!」と全力のものまね(笑)。
そして、机から降りると、「♪ぴ、ぴ、ぴーよこちゃん アヒルだガーガー」とまたまた全力で鶴ちゃん(笑)。
さらに、「こ、こ、小森のおばけちゃまよ」「う~ら~べ~くめこでございます」と鶴ちゃんものまねも披露。
ホシザキマイの南原さんが全力で鶴ちゃんのまねをする、という、カオスな展開にただただ大笑いでした(笑)。
でも、マネージャーの渡辺聖花さんは、相変わらず無反応。
それに業を煮やしたホシザキ南原マイさんは、「あなたいくつだっけ?」「22です」「死ね!」ともう一度ひどいツッこみ(笑)。
ちなみに、初日には、「22です」「死ね!20代みんな死ね!」と、さらにひどいことも言ってました(笑)。
鶴ちゃんのものまねには冷淡なマネージャー氏でしたが、「そういえばヨガは・・ボードヨガとかありますよね」と言うと、「あなた古いのよ」と、一刀両断。
で、「長谷川理恵って知ってる?石田純一と話題になった。気も強そうな女よ。最近見ないから何やってるのかと思ったら、わびヨガをやってるのよ。わびさびの「わび」よ。鎌倉の住職だまくらかしてやってるのよ」
と、毒を吐きながら「わびヨガ」なるものを紹介(笑)。
わびヨガを知らないマネージャーには「調べてみなさいよ、このネット世代(スマホ世代だったかも)」とツッこみ。
スマホで調べたマネージャーはわびヨガの説明・・・「茶道の動きを取り入れ体幹を鍛え・・・」と読み上げますが、「わからないでしょ。3回読んでみなさい、もっとわからなくなるから」と、やはりここでも毒を吐くホシザキさんでした(笑)。
そんなホシザキさんは「私もヨガをやろうと思うの」「ホームページ作ったの、調べてみなさいよ。ホシザキマイ、スペース、ヨガで出てくるから」と用意周到。
で、どんなヨガをやるのかというと「フットボールヨガ」。中二の息子がサッカーをやってるのでそれを見て考えたそうで(笑)。
「ピー」と笛を吹き、ゆっくりとボールを蹴るジェスチャーをしますが、
マネ「ただスローモーションなだけですよね」
ホシ「的確なツッこみするんじゃないわよ」
と、相変わらず冷ややかなマネージャー(笑)。
でも、もう一度実践したフットボールヨガには「今、ボールがそれましたね」と、今度はちょっとのりの良いツッこみをしてました(笑)。
そうこうしてるうちに、マネージャーの電話に着信が。
それを聞いたホシザキさんは「開演のベルがなってるわ」と、新たな一歩を踏み出す気まんまんでしたが、来た仕事はまた当たり屋のコメント。
渋るホシザキさんは舞台袖に引っ込んでしまいますが、マネージャーから「やりませんか?」と訊かれると、舞台上に再び登場し、首にコルセットを巻きなおして「やるわよ」。
もう一花咲かせる日が来るのを信じて退場するホシザキマイとマネージャー・・・。
面白いコントだったので、長々と書いてしまいましたが、それでも書きそびれたことがちらほらと。
ホシザキマイさんが着ていたのは、水色のドルマンスリーブ(でいいのかな?)のシャツと、ベージュの七分丈のパンツにハイヒール。髪は茶髪系の色で肩にかかるくらいの長さで軽くパーマがかかってました(笑)
それから、ホシザキさんには決めポーズがあるようで(笑)、両手を使い顔の上と下で大きくアルファベットの「C」を作るポーズを、要所で(最後の「やるわよ」と言ったときなど)やってました。
あと、片足で立ってボールを蹴るジェスチャーをものすごくゆっくりとやる、フットボールヨガ。
これ、かなり辛そうで、体幹を鍛えている南原さんでも、いや、ホシザキさんも足をちょっとプルプルさせながら舞台上で実践してました(笑)。
それから、このとき、七分丈のパンツの足元が見えたのですが、パンストが足首のほうにおりてしまいくしゃくしゃになってるのが見えてしまいました(笑)。
あ、それから、2日目昼公演は音響トラブルがあり、「スポーツキャスターやってたわよ」「SASUKEで失敗した人にインタビューする・・」というやり取りのあとくらいに、次のコントで使う音声が場内に流れてしまうというハプニングが。
このあとに、絶妙な間とタイミングで「22歳です」「死ね!」のやり取りがあるはずだったのですが、その前に変な空気になってしまったのは本当に残念でした。
ただ、音響トラブルがあっても、そこは南原さん。マネージャーに、「あんた今なんか変なこと言ったでしょ・・」というようなアドリブで笑いに変え、何ごともなかったようにコントを進めていたのはさすがでした。
音声だけのコント「機内トラブル3」
6番目のキャラクターは「痴漢に間違われないように日々格闘する男」
最初に、スクリーンに世界の車窓からの映像が映り、「今日は埼京線をお送りします」というナレーション(埼京線は痴漢が多いことで有名)。
このナレーションは南原さんがやっていたと思うのですが、本家の石丸謙二郎さんそっくりで、「あれ?本物かな?」「「ショカツの女」つながりでやってくれたのかな??」と、一瞬思ってしまいました(笑)。
満員電車に乗る男は、痴漢に間違われないよう、片手でつり革をつかまりもう一方の手でスマホを操作して潔白をアッピール。でもスマホを落とし懸命に拾おうとしますが誤操作でシャッターを切ってしまい・・・・。
とい悪戦苦闘ぶりを、解説の音声に合わせてマイムで表現。
「ウリナリ」でザ・パントをやっていただけに、マイムも難なくこなす南原さん。
これまたさすがでした。
ただ途中、満員電車の中で電車に揺られ思わず土下座やクラウチングスタートの態勢になってしまう、という場面があったのですが・・・ぎゅうぎゅうの車内では、いくら揺れたからって土下座するスペースはないんじゃないの??という疑問が。
細かいことのようですが、そういう引っかかることがあると、コントの世界に入り込むことが出来なくなり醒めてしまいますので、そのへんがちょっと残念なとこでした。
あ、それから、この「痴漢に間違われないよう日々格闘する男」も、やはり哀愁漂う男でありました(笑)。
音声だけのコント「機内トラブル4」
7番目のキャラクターは「乳首課長」
仕事が上手くいかず落ち込むキサキさん(渡辺聖花さん)。でも、カリフォルニア留学の経験もある爽やかで前向きな課長(南原さん)は、いつもキサキさんのことを励ましてくれる。そんな課長に憧れのまなざしを向けるキサキさんですが、彼女が気になっているのは、シャツから浮き出た課長のビンビンの乳首。彼女は密かに「乳首(ちちくび)課長」と呼んでいる・・・。
あらすじを書いてるだけで、くっだらね~言いたくなる「乳首課長」(笑)。
さらにこれに、乳首をめぐる歌と、それに合わせた二人のダンスが舞台上で繰り広げられることになるのですから、それはもう笑うしかありません(笑)。
南原さん演じる課長は、ドアをノックするさまから格好良い爽やかな二枚目。
社内で急にバスケットボールを始めシュートも決めたあとボールをキサキさんにパス。思わずよけるキサキさんに「なんでよけるだよ、エアバスケなだぜ」と粋な会話(笑)。
仕事がうまくいかなくても「失敗じゃない、それは君に成功するためのチャンスをくれたんだ」と常に前向き。
カリフォルニア帰りだけに、「アップ・ザ・ヘッド、前を向いて」「ファラウェイ」と英語交じりで叱咤激励。
そんな非の打ち所がない課長ですが、ジャケットを脱いだ胸には二つの突起が・・・。
キサキさんの心の声は、「私が気になっているのは、課長のビンビンの乳首」。
この、格好いい課長とビンビンの乳首、というギャップが実にくだらない(笑)。
そんな課長のことをキサキさんは「密かに乳首(ちちくび)課長と言っている」。
心の声のモノローグが心底嬉しそうに喋っていて、キサキさんは本当に課長の乳首が気になって気になって仕方がないんだな~、というのが良くわかり(笑)、それだけでまた笑ってしまいました。
格好いい課長でも、失敗することも。
でも、キサキさんはそんな課長も素敵と。なぜなら「謝っているときの課長は、乳首がビンビンに勃っているから」。
キサキさんは自分の席を立ち書類で顔を隠しながら、電話で謝ってる課長の姿を凝視。
でも、視線の先は課長の乳首(笑)。
腰をかがめ乳首に視線を合わせて見つめるキサキさん。
課長と話すのではなく乳首に話しかけてる様子は、あたかも乳首が独立した生き物のような扱い(笑)。
北海道の出張から帰って来た課長に対しても、「下着どうしてたんですか?」と思いつめたように問いかけるキサキさん。
ハッと我に返り、「札幌寒かったですか?」と訊きますが、コートを脱いだ課長の乳首はビンビンに勃っている・・・。
ここからは・・・キサキさんと課長が、乳首課長の歌にのせダンスを繰り広げる華やかで混沌とした世界(笑)。
♪ビンビンビン、ビン勃ち乳首♪
♪みんな恋するビーチク♪
♪交換しよ~うビーチク♪
♪乳首は知ってるわかってる♪
こんな歌声に合わせて二人でダンス、そしてダンス(笑)。
乳首づくしの歌詞と切れのいいダンスに、ただただ大笑いでした(笑)。
そして、ひとしきり踊り終えると、舞台上は暗転。
舞台中央で後ろを向いていた課長が振り返ると、暗闇のなか光る二つの乳首(大笑)。
課長は後ろからは強烈なライトで照らされ、あたかも乳首課長がそこに降臨したかのよう。
暗闇の中、二つの乳首を光らせて退場する乳首課長・・・・。
「乳首課長」は、「くっだらね~」という最上級の誉め言葉がピッタリのコント(笑)。
爽やかな課長が登場してからずっと笑ってたような気がします。
キサキさんが課長の乳首に心奪われ虜になっていく様子も、バカバカし過ぎて大笑い(笑)。
そんなキサキさんを渡辺聖花さんは好演していて、こちらは大感心でした。
それから、このコントは、キサキさん目線、キサキさんの心の声のモノローグで進行していくのですが、南原さんはこういうコントは作らなそうだし、あんちゃん作なのかな?という気が。
真偽のほどはわかりませんが、兎にも角にも、大笑い&大笑いのコントでした。
エンディング
「ネタパレ」の音楽にのせ、スクリーンに映し出されるメイキングとリハーサルのVTR。
いきなり、光る乳首の装置を胸に装着する南原さんの映像。
「これ、ホントにつけるの?」という感じで照れ笑いしている南原さんに、場内爆笑。
つい今しがた光る乳首で大爆笑したばかりだったので、このメイキング映像が流れる構成はバッチリでした。
その後、大野君、渡辺聖花さんの紹介。
そして、「ラ・ラ・ランド」の写真が映ってるパソコンが稽古場に置いてあるVTRも。
「乳首課長」は、「ラ・ラ・ランド」ならぬ「ち、ち、乳首」というこことなのかもしれません(「ラ・ラ・ランド」見てないので想像ですが・笑)。
練習してるVTRが続く中、「乳首課長」の歌を南原さんがレコーディングしてる様子も。
「乳首課長」の歌の歌詞カードもチラっと映りましたが、♪カツオ風味の・・♪という意味不明な歌詞も見えて、ここでも大笑いでした。
あ、そういえば、乳首課長の歌は、♪香川の・・・♪という感じで、各地のご当地乳首歌詞(?)みたいのものもあったのですが、舞台上で繰り広げられる目くるめくビーチクの世界に圧倒され、断片的にしか歌詞を記憶できずに残念。
是非とも、乳首課長の歌を発売して欲しいと、本気で願っています(笑)。
その後もリハ風景のVTRが続くなか、スタッフもテロップで紹介。
音楽・ダンス☆マンというのを見て、ニンマリしてしまいました(歌詞は南原さんの名前がテロップ表示)
今まで音声だけのコントだった「機内トラブル」。
ここでは南原さんが舞台に登場して、「久しぶりにインドダンスを・・・」。
ところが、CA姿の渡辺聖花さんが出てきて「離陸しますので席に・・」と言われ連れていかれる南原さん。
南原さんは、「弓道を、落語も・・・」(千秋楽は、柔道も、「寝床」を一時間やりたい)と言いながら退場。
カーテンコールは、最初に南原さん、続いて大野君と渡辺聖花さんも登場。
南原さんは「寒い中おいでいただいてありがとうございます」という挨拶のあと、「二人(大野君と渡辺さん)にも拍手を・・」。
そして、「技術、美術・・スタッフにも拍手を」という言葉。
その後、短い挨拶をしていましたが、初日は前述したとおり、音声だけの「機内トラブル」コントについて「ナンチャンということでいじってくれました」。
2日目昼は、「寒いですから、特に男性の方は帰るとき気を付けてください。乳首立っちゃいますから」。
千秋楽は、「寒い中ありがとうございました」という挨拶のあと、「最終日ということで・・」という言葉に続き、再び乳首を光らせてました(笑)。
場内が暗転して、真っ暗な中で光る二つの乳首。お辞儀をしたあと、乳首を光らせたまま退場する姿はなんともシュールで、最後の最後にまた大笑いでした(笑)。
初日は77分、2日目は昼夜ともに74分の公演でした。
冷たい雨が降る中の公演でしたが、そんなものも吹き飛ぶほど大いに笑って楽しんだキャラクターズライブ。
お馴染みの型形造館長に始まり、ものまねフリップ芸、ベタなコント、リズムひと言ネタ、シュール、正統派コント、マイム、そして、歌と踊りのミュージカルふうコント、と多彩な構成で、改めて南原さんの魅力再発見という感じ(笑)。
最近は、現代狂言や落語など、南原さん作・出演の舞台を観ることが多かったのですが、今回は作家さんが入っていたので、また違ったテイストの舞台になっていて、そういう意味でも面白い舞台でした。
色々なキャラが登場しましたが、やはり「乳首課長」はインパクト大き過ぎ(笑)。
歌とダンスで繰り広げられるバカバカしい、それでいて、下品ではない乳首課長の世界に、大笑いしながらすっかり魅了されてしまいました(笑)。
ダンス☆マンの音楽も良かったですし、南原さんの歌詞も意味不明で大笑い。
DVDでもブルーレイでもテレビ放送でもしてもらって、この文句なしに面白いコントを、今回観に来れなかった皆様にも是非ご覧いただきたいと、心より願っています。
・・・と、「乳首課長」に大笑いしたのですが、今回のライブで「乳首課長」に負けず劣らず好き、いや、いちばん好きなコントと言ってもいいのは、「もう一花咲かせたい女」。
「乳首課長」のような飛び道具があるわけでもなく、突飛なことがおこるわけでもない。デフォルメしたキャラクターが登場するわけでもない。
本当に存在していそうなタレントとマネージャーのやり取りを切り取った、ごく普通の世界。
女装した南原さんが面白いわけではなく、もう一花咲かせたいと必死なホシザキマイが面白い。
キャラクターの人間性や、台詞の面白さ、会話の絶妙な間とタイミングで笑わせる、コントらしいコント。
こういう正統派なコント、好きだな~。
だからウンナンファンになった、という気もしますが、その話は長くなりそうなのでちょっと置いといて(笑)。
南原さんの面目躍如という感じの「もう一花咲かせたい女」。
ホシザキさんを終始醒めた目で見ているマネージャーの渡辺聖花さんも良かったですし、このコントもDVDやテレビなどで、ぜひ多くの方に見ていただきたいです。
(あ、よく考えたら、当たり屋キャラはちょっと突飛かも・笑)
それから、今回登場したキャラクターに、多く共通しているのは、笑いと同時に悲哀も感じさせるということ。
「回想のお兄さん」「痴漢に間違われないように日々格闘する男」。そして「もう一花咲かせたい女」のホシザキマイさんも、一所懸命な姿の裏にはそこはかとない哀しみが。
これは、50代の南原さんだからこそ出せる深み、とでも言いましょうか(笑)。
今の南原さんだから生み出されたキャラクター達だったと思います。
そんな南原さんらしさを十分に堪能し、楽しい2日間を過ごした、「南原清隆コントライブ・キャラクターズライブ」でした。
*記憶違いで間違ってるところや、すっぽり抜け落ちてる場面もあるかもしれませんが、そのへんは悪しからずご了承くださいませ。