
穏やかな日が続き、すっかり春という感じの今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
私はといえば、先月末に浅草演芸ホールの3月の余一会へ行ってきました。
せっかく浅草まで行ったので、落語の前に少しお花見も。

隅田川周辺のソメイヨシノは、半分くらい散ってしまっていましたが、葉桜になりかけの桜も綺麗で見ごたえがありました。

着物を着てお花見を楽しむ観光客の人たちもちらほらと。
日本人だけではなく、(レンタル?)着物を着た外国の人も多く、エキゾチックな言葉が飛び交ってました。
桜とスカイツリーと東武特急スペーシアの3ショットもパチリ。

スカイツリー周辺に植えられている八重桜は満開で、ちょうど見ごろ。

浅草寺の境内は、桜はあまり多くありませんでしたが、五重の塔と桜の共演も。

そうこうしてるうちに時間になったので、浅草演芸ホールへ。

"満開!若手落語会"と銘打たれていますが、出演者は50過ぎのおじさんばかり(笑)。
落語界は時間の流れが他とはちょっと違う感じです(笑)。
前座さんに続き登場した、発芽の会でもお馴染みのぴっかりさん。
「若手は自分だけ」と言ってましたが・・・びっかりさんもキャリアはけっこう長いんじゃないのかな?
大銀座落語祭で、まだ前座のぴっかりさん(その時の高座名は春風亭ぽっぽ)を見たのが、今から15、6年前ですから・・・う~む、まだまだ若手です(笑)。
マクラでは、二人あとに出てくる人は見た目はおじいちゃんです・・と、扇辰師匠のことを話したりしつつ(笑)。
本編は「桃太郎」。
だいぶアレンジした「桃太郎」でしたが、堂に入った高座でとても面白かったです。
三遊亭窓輝さんは「ぞろぞろ」。
途中、「おばあさん、ちょっとこっち来て。「ヒルナンデス」はいいよ」という台詞も(笑)。
落語の中にも登場する「ヒルナンデス」。
さすが10年も続く番組、世間にすっかり浸透してるな~と、一人ニンマリしてしまいました(笑)。
17時51分に登場の、扇辰師匠。
7割くらいの入りの客席を見て「ありがたい」という挨拶をしつつ、予定より早い登場に「ホントは18時あがりなのに」「ぴっかりが悪い」とぼやく扇辰師匠(笑)。
あえて巻いているのかと思っていたのですが、ハプニングだったようです(笑)。
その後は、今日の出演者の年齢の話・・「皆50代で、自分と喬太郎が57」というような話のあと、急に舞台袖に向かって「ぴっかりはいくつになった?」。
ぴっかりさんは首を横に振って答えなかったようですが、ぴっかりさんに「おじいちゃん」と言われたことへの意趣返しをこんな形でしていた扇辰師でした(笑)。
本編は「お血脈」という噺だそう。
途中、喬太郎師匠の♪東京ホテトル音頭♪を歌ったりして、かなりの大サービス(笑)。
たっぷり30分の高座で、プログラムの時間割を元にもどしてました。
曲独楽の紋之介さんは、"若手落語会"ということを受け、独楽だけではなく若手当時のネタや話なども披露。
もともと、クロマニヨン吉川さんという人とコンビを組んでいた話や、ワハハ本舗で独楽回しをやっていた話など、普段は聞けない来歴を知れて良かったです。
♪白鳥の湖♪の出囃子で登場の白鳥師匠。
扇辰師匠が♪東京ホテトル音頭♪を歌ってたことについて「あんなやつじゃないんです」と、驚く白鳥師(笑)。
すると、私服に着かえた扇辰師が高座に乱入してきて「古典やれ」と言い残し退場。
一瞬、困ったような表情の白鳥師でしたが、「じゃあ古典やります」と言うと、客席からは拍手が起こってました(笑)。
で、「古典仕立てですけどね」と言いつつ、披露したのは・・・「戦争反対」という噺だそう。
白鳥師らしいドタバタの噺に大笑い。
「これはアーカイブに残せない」と言いながら、熱演の白鳥師でした。
ちなみに、あとから出てきた白酒師匠が「「戦争反対」??あれは「勘当舟」だろう」と言ってましたので、「古典仕立て」だったことに間違いはなかったようです(笑)。
あ、それから、二代目引田天功の秘密を聞けたのも良かったです(笑)。
19時から約10分間の仲入り。
三方の扉をあけて外気を取り入れ、しっかり換気をしてました。
彦いち師匠は末廣亭の余一会と掛け持ちだそう。
いわく、「花禄師匠が出てる末廣亭とは楽屋が違う、こっちは野良犬の集まり」(笑)。
その楽屋では、白鳥師が「前半いろいろあったけど、俺が戻した。だからギャラ2倍くれ」と言っていたとのこと。
う~む、確かに野良犬の集まりかもしれません(笑)。
その後も爆笑のマクラがあり、本編は「つばさ」。
途中、扇辰師や白鳥師も登場して大爆笑。
何度聴いても面白い噺です。
続いて登場の白酒師匠。
いわく、この会は文化庁の後援で行われており、その資料用にカメラを回してる。でも、白鳥師はいないことになってるでしょう、とのこと(笑)。
ちらしを見てみると、確かに"文化庁文化芸術振興補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)"と書いてありました(長いな・笑)。
文化庁後援・・云々といえば、現代狂言Ⅱの俳優座の公演のときも、そんな話が出てたっけ。
新作狂言「種~TANE~」の途中に、大物狂言師の島崎さんの差し歯が飛んでしまい、ドタバタ劇がさらにドタバタになり大爆笑だったということもありましたが、カテコの挨拶で万蔵さんが「文化庁の人怒らないで」みたいな話をしていたのを思い出しました(笑)。
あれがオッケーなら、こちらも全然大丈夫でしょ、とも思いましたが、それはそれとして。
白酒師匠は、楽屋で白鳥師が「引田天功の話は今日の客にはわからない、と言ってたけど、いや、お前の話がわからないんだ」とツッこんでみたり(笑)、「珍しいですね、紋之介師匠の独楽で仲入りに入るって」と、すっかり白鳥師匠がいないことにしてみたり、爆笑のマクラでした。
本編は「喧嘩長屋」という噺だそう。
こちらももちろん、大笑い。とても面白かったです。
紙切りの二楽さん。
「東京ホテトル音頭」というお題にも、難なく応えるところは流石だな~と大感心。
それから、二楽さんも若手時代の話を。
この日はちょうど銀婚式の記念日だそう。で、喬太郎師匠が司会を務めた25年前の結婚式では数多くの落語家さんが出席しめちゃくちゃだった、という、話など、紙切りだけではなく普段の寄席では聞けない話に大笑いでした。
そしてトリは、喬太郎師匠。
「もう一席のおつきあいを・・」という簡単な挨拶のあと、マクラはなく本編の「心眼」に。
この噺を生で聴くのは初めて。
喬太郎師匠版はもちろん初めてですし、他の噺家さんが演ってるのも聴いたことはなく、唯一聴いたことがあるのが、八代目文楽師匠のCDの音源だけ。
う~む、「心眼」を生で聴け、それも喬太郎師匠の口演で聴けたのは僥倖でした。
「心眼」は、人間の業や性(さが)・・哀しさや恐ろしさ、浅ましさ、弱さなどが凝縮されいて、聴いていて色々な感情が呼び起こされます。
笑いもほとんどなく、途中くすぐりで「(指が)いっぽんたりない」という「時そば」のくだりをやったとこが、唯一の笑いが起こったとこだったかも。
それまでの空気を一変させてしまった喬太郎師匠。
さすがという感じで、すっかり噺の世界にすっかり引き込まれ聴き入ってしまいました。
あっという間の36分の高座でした。
この日は、喬太郎師匠も爆笑の新作をやるのかな?と思っていたのですが、最後の最後に、いい意味で期待を裏切られた、満開!若手落語会でした。

去年は、この会は直前で中止になってしまったのですが、今年は何とか開催されてめでたしでした。
この日は暑くもなく寒くもない気持ちのいい一日。
そんな晩に、浅草寺の境内を通り夜桜を見物しながら、

白鳥師の爆笑の噺や、喬太郎師の心に迫る落語を反芻しつつ。

家路についた夜でした。
私はといえば、先月末に浅草演芸ホールの3月の余一会へ行ってきました。
せっかく浅草まで行ったので、落語の前に少しお花見も。

隅田川周辺のソメイヨシノは、半分くらい散ってしまっていましたが、葉桜になりかけの桜も綺麗で見ごたえがありました。

着物を着てお花見を楽しむ観光客の人たちもちらほらと。
日本人だけではなく、(レンタル?)着物を着た外国の人も多く、エキゾチックな言葉が飛び交ってました。
桜とスカイツリーと東武特急スペーシアの3ショットもパチリ。

スカイツリー周辺に植えられている八重桜は満開で、ちょうど見ごろ。

浅草寺の境内は、桜はあまり多くありませんでしたが、五重の塔と桜の共演も。

そうこうしてるうちに時間になったので、浅草演芸ホールへ。

"満開!若手落語会"と銘打たれていますが、出演者は50過ぎのおじさんばかり(笑)。
落語界は時間の流れが他とはちょっと違う感じです(笑)。
前座さんに続き登場した、発芽の会でもお馴染みのぴっかりさん。
「若手は自分だけ」と言ってましたが・・・びっかりさんもキャリアはけっこう長いんじゃないのかな?
大銀座落語祭で、まだ前座のぴっかりさん(その時の高座名は春風亭ぽっぽ)を見たのが、今から15、6年前ですから・・・う~む、まだまだ若手です(笑)。
マクラでは、二人あとに出てくる人は見た目はおじいちゃんです・・と、扇辰師匠のことを話したりしつつ(笑)。
本編は「桃太郎」。
だいぶアレンジした「桃太郎」でしたが、堂に入った高座でとても面白かったです。
三遊亭窓輝さんは「ぞろぞろ」。
途中、「おばあさん、ちょっとこっち来て。「ヒルナンデス」はいいよ」という台詞も(笑)。
落語の中にも登場する「ヒルナンデス」。
さすが10年も続く番組、世間にすっかり浸透してるな~と、一人ニンマリしてしまいました(笑)。
17時51分に登場の、扇辰師匠。
7割くらいの入りの客席を見て「ありがたい」という挨拶をしつつ、予定より早い登場に「ホントは18時あがりなのに」「ぴっかりが悪い」とぼやく扇辰師匠(笑)。
あえて巻いているのかと思っていたのですが、ハプニングだったようです(笑)。
その後は、今日の出演者の年齢の話・・「皆50代で、自分と喬太郎が57」というような話のあと、急に舞台袖に向かって「ぴっかりはいくつになった?」。
ぴっかりさんは首を横に振って答えなかったようですが、ぴっかりさんに「おじいちゃん」と言われたことへの意趣返しをこんな形でしていた扇辰師でした(笑)。
本編は「お血脈」という噺だそう。
途中、喬太郎師匠の♪東京ホテトル音頭♪を歌ったりして、かなりの大サービス(笑)。
たっぷり30分の高座で、プログラムの時間割を元にもどしてました。
曲独楽の紋之介さんは、"若手落語会"ということを受け、独楽だけではなく若手当時のネタや話なども披露。
もともと、クロマニヨン吉川さんという人とコンビを組んでいた話や、ワハハ本舗で独楽回しをやっていた話など、普段は聞けない来歴を知れて良かったです。
♪白鳥の湖♪の出囃子で登場の白鳥師匠。
扇辰師匠が♪東京ホテトル音頭♪を歌ってたことについて「あんなやつじゃないんです」と、驚く白鳥師(笑)。
すると、私服に着かえた扇辰師が高座に乱入してきて「古典やれ」と言い残し退場。
一瞬、困ったような表情の白鳥師でしたが、「じゃあ古典やります」と言うと、客席からは拍手が起こってました(笑)。
で、「古典仕立てですけどね」と言いつつ、披露したのは・・・「戦争反対」という噺だそう。
白鳥師らしいドタバタの噺に大笑い。
「これはアーカイブに残せない」と言いながら、熱演の白鳥師でした。
ちなみに、あとから出てきた白酒師匠が「「戦争反対」??あれは「勘当舟」だろう」と言ってましたので、「古典仕立て」だったことに間違いはなかったようです(笑)。
あ、それから、二代目引田天功の秘密を聞けたのも良かったです(笑)。
19時から約10分間の仲入り。
三方の扉をあけて外気を取り入れ、しっかり換気をしてました。
彦いち師匠は末廣亭の余一会と掛け持ちだそう。
いわく、「花禄師匠が出てる末廣亭とは楽屋が違う、こっちは野良犬の集まり」(笑)。
その楽屋では、白鳥師が「前半いろいろあったけど、俺が戻した。だからギャラ2倍くれ」と言っていたとのこと。
う~む、確かに野良犬の集まりかもしれません(笑)。
その後も爆笑のマクラがあり、本編は「つばさ」。
途中、扇辰師や白鳥師も登場して大爆笑。
何度聴いても面白い噺です。
続いて登場の白酒師匠。
いわく、この会は文化庁の後援で行われており、その資料用にカメラを回してる。でも、白鳥師はいないことになってるでしょう、とのこと(笑)。
ちらしを見てみると、確かに"文化庁文化芸術振興補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)"と書いてありました(長いな・笑)。
文化庁後援・・云々といえば、現代狂言Ⅱの俳優座の公演のときも、そんな話が出てたっけ。
新作狂言「種~TANE~」の途中に、大物狂言師の島崎さんの差し歯が飛んでしまい、ドタバタ劇がさらにドタバタになり大爆笑だったということもありましたが、カテコの挨拶で万蔵さんが「文化庁の人怒らないで」みたいな話をしていたのを思い出しました(笑)。
あれがオッケーなら、こちらも全然大丈夫でしょ、とも思いましたが、それはそれとして。
白酒師匠は、楽屋で白鳥師が「引田天功の話は今日の客にはわからない、と言ってたけど、いや、お前の話がわからないんだ」とツッこんでみたり(笑)、「珍しいですね、紋之介師匠の独楽で仲入りに入るって」と、すっかり白鳥師匠がいないことにしてみたり、爆笑のマクラでした。
本編は「喧嘩長屋」という噺だそう。
こちらももちろん、大笑い。とても面白かったです。
紙切りの二楽さん。
「東京ホテトル音頭」というお題にも、難なく応えるところは流石だな~と大感心。
それから、二楽さんも若手時代の話を。
この日はちょうど銀婚式の記念日だそう。で、喬太郎師匠が司会を務めた25年前の結婚式では数多くの落語家さんが出席しめちゃくちゃだった、という、話など、紙切りだけではなく普段の寄席では聞けない話に大笑いでした。
そしてトリは、喬太郎師匠。
「もう一席のおつきあいを・・」という簡単な挨拶のあと、マクラはなく本編の「心眼」に。
この噺を生で聴くのは初めて。
喬太郎師匠版はもちろん初めてですし、他の噺家さんが演ってるのも聴いたことはなく、唯一聴いたことがあるのが、八代目文楽師匠のCDの音源だけ。
う~む、「心眼」を生で聴け、それも喬太郎師匠の口演で聴けたのは僥倖でした。
「心眼」は、人間の業や性(さが)・・哀しさや恐ろしさ、浅ましさ、弱さなどが凝縮されいて、聴いていて色々な感情が呼び起こされます。
笑いもほとんどなく、途中くすぐりで「(指が)いっぽんたりない」という「時そば」のくだりをやったとこが、唯一の笑いが起こったとこだったかも。
それまでの空気を一変させてしまった喬太郎師匠。
さすがという感じで、すっかり噺の世界にすっかり引き込まれ聴き入ってしまいました。
あっという間の36分の高座でした。
この日は、喬太郎師匠も爆笑の新作をやるのかな?と思っていたのですが、最後の最後に、いい意味で期待を裏切られた、満開!若手落語会でした。

去年は、この会は直前で中止になってしまったのですが、今年は何とか開催されてめでたしでした。
この日は暑くもなく寒くもない気持ちのいい一日。
そんな晩に、浅草寺の境内を通り夜桜を見物しながら、

白鳥師の爆笑の噺や、喬太郎師の心に迫る落語を反芻しつつ。

家路についた夜でした。


