goo blog サービス終了のお知らせ 

Untersee-Boot

あるいは感想記として

『義経』 スペシャル座談会

2005年12月20日 | 義経
"今だから語る『義経』のすべて"といいつつ、ラストシーン撮影前の収録だったようで、賛否両論の"カニ"の話は出てきませんでした(笑)。
それはそれとして。
座談会は南原さんの独擅場(笑)。
郎党はもちろん、タッキーにもあれこれツッこんだりイジったり、あと、モノマネをしたりもしてましたが、これは当然といえば当然です。
南原さん以外は、この手のトーク番組には不慣れな素人さんですからね(笑)。
あ、でも、長谷川朝晴さんは元ジョビジョバだし、伊藤淳史くんは元チビノリダーですから、南原さんの言うように、「バラエティー出身」か(笑)。
義経主従の座談会では、聞いたことがある話が多かったですが、
「マゲ引っぱんなよ」は、何度聞いてもおもしろいな。
長谷川さんから、「モノマネがしたいだけじゃん」ってツッこまれてるし(笑)。
画面左下に、ちゃんと説明の画とテロップが流れてましたが、この「マゲ引っぱんなよ」の時の演出は一木正恵さん。
で、座談会の最後のスタッフロールに、"構成 一木正恵"と出てきてちょっと納得。
一木さんは現場に居て「マゲ引っぱんなよ」も聞いてるし、それ以外にも、彬っちから「カット割りに芝居を押し込めないでくれ」とか言われて、大変だったことでしょう。
一木ちゃん、ご苦労さまでした(笑)。
あとは、マツケンさんの「今後はタッキーが(飲みに連れて行く)」という話のときの、変わり身の早い南原さん(笑)。
相変わらず、「弱いヤツにはひたすら強く、強いヤツにはヘラヘラと」でした(笑)。
でも、松坂慶子さんと中井貴一さんがいるときの南原さんは、わりとちゃんとしてました。
南原さんは、親しくなった人にはかなりヒドイことも平気で言いますが(笑)、そうでない人に対しては、礼儀正しい好青年です(笑)。
今回、うじきさんが居ませんでしたが、居れば少し違った感じになっていたかもしれません。
そのへんが残念ではありますが、それ以外は楽しい座談会でした。

あ、それから、この座談会の感想と併せて、『義経』全49話の感想も書こうと思っていたのですが、間に合いませんでした。
感想が間に合わなかった、というより、全49話を見直すのが間に合いませんでした。
総集編が放送されるみたいですが、NHKが編集したのと、私が見たい場面は違う部分も多いと思うので、自分の中での総集編を見てるのですが・・・。
途中、早送り&早送りしてもなかなか進まず、まだ半分にもいってないっす(笑)。
年内に書ければ、と思っていますが、予定は未定です(笑)。


『義経』 最終回 「新しき国へ」

2005年12月13日 | 義経
泰衡軍が迫ってきても、「たとえ小勢といえども我らは恐れぬ」と弁慶が笑顔で言えば、
「ま、ここで、これまでの戦の総仕上げじゃな」と言う、伊勢三郎も笑顔。
義久、喜三太、そして次郎も笑顔。
気負うでもなく、悪びれるでもなく、なんて迷いのない笑顔なんでしょう。
この笑顔こそが、これまで苦楽を共にしてきた義経主従の絆の深さであり強さなんだ。
そんな郎党たちの姿に思わず涙。と同時に、彼らの命運を考え、又、涙。
義経主従の物語は、郎党たちの迷いのないこの笑顔と、
「三度生まれ変わっても、我らは変わらず主従ぞ」という義経の言葉に、
すべて集約されていたように思います。
そして、夜明けの空を見上げる六人の姿は、
義経主従物語のエンディングであり、プロローグ・・・。

義久は刀折れ、喜三太は矢を受け、次郎は殿の盾となり、三郎は笑顔で。
そして、弁慶は立ち往生し、義経は持仏堂で。

新しき国へ・・・。


カニ&笑顔の伊勢三郎は、最期まで伊勢三郎でした。
カニはちょっとやりすぎかな、と思わないでもありませんが、でも、いいんです(笑)。
最期だけ格好良く、なんて三郎には似合いません。
笑顔のまま倒れ、事切れた瞬間に消えた笑顔。
これが、三郎の殿への想いであり、心意気です。
それから、この三郎の最期は、伊勢三郎らしいのと同時に、南原さんらしいものだと思いました。
それは別に、カニのまねをしたから、ということではなく、格好良く死んでいくことに、南原さんの中で照れがあったのではないかと思うからです。
「えっ? お笑い芸人なのに二枚目気取り? 格好つけちゃうの?」という、もう一人の自分のツッコミが聞こえてきたんじゃないかな。
うじきさんが、"120% 役者でした"と、言ってくれてましたが、ここだけはお笑い芸人だったのではないかな~と思うのですが、これは私の勝手な想像なので、違ってたらあしからず、です。
格好良いことをやって格好良いと思われるのは当たり前。
最期まで三枚目を通した南原さんの伊勢三郎は、格好悪い姿が格好良かったっす。




『義経』 第48話 「北の王者の死」

2005年12月06日 | 義経
平泉に戻った義経主従の姿を見ていると、ホントに来週が最終回?と思うくらい平穏です。
なんか、時計が逆回転したような感じ。
でも、佐藤兄弟の姿はないし、「何もかも飲み込んでお引き受けいたす」と言ってくれた秀衡は死んでしまうし、やはり、七年前とは違います。
それにしても、泰衡のダメっぷりは宗盛といい勝負だな(笑)。
いや、宗盛以上にダメダメかも。
ここまでダメだと、もう笑うしかありません(笑)。

伊勢三郎は、今回これといった見せ場はありませんでしたが、別にいいっす。
次回予告での三郎。
一瞬しか映りませんでしたが、これぞ伊勢三郎、という笑顔でした。

いざ、新しき国へ!


『義経』 第47話 「安宅の関」

2005年11月29日 | 義経
囲炉裏を囲み、新しき国での想いを語る郎党たちと、
穏やかな顔でそれを聞いている義経。
親、兄弟、そして愛する人と一緒に暮らす。
そんな、ごくごく平凡で当たり前のことに胸躍らせ、
そんな平凡な夢を語ることで笑顔になれる・・・。
何気ない会話が切なく、でも、いいシーンだな~、と、しみじみ。
危うく泣くとこでした(笑)。
そしてご存知、安宅の関、勧進帳。
途中、太鼓や鈴の音が合いの手のように入ったりして、
ここだけちょっと芝居がかってました。
でも、弁慶と富樫の緊迫したやり取りも、言葉とは裏腹な芝居ですし、
弁慶が義経を杖で打ち据えるのも芝居。
そう考えると、芝居がかった演出が効果的だったと思います。
酒を飲んで説教するのが好きな石橋蓮司さん(笑)の富樫も良かったですし、
結末はわかってるのに、ドキドキしながら最後まで見てしまいました(笑)。
ホント、よく出来たお話です(笑)。

伊勢三郎は、一晩ゆっくり出来る樵の小屋を見つけてきたり、
義久に、「兄上、なにとぞよろしゅう」と、おどけてみせたり、
本領発揮で大活躍、でありました(笑)。



『義経』 第46話 「しずやしず」

2005年11月22日 | 義経
「己の務め、静様をお救い申すことと決め、行方を捜しておりました・・・」
己に課した義務のために戦い、己の信じた義務のために死んでいった忠信。
忠信は、確かに無謀だったかもしれませんが、
勝つとわかっている時だけ戦うことなら、誰でも出来ます。
死を覚悟しながらも、己に課した務めを果たそうとした忠信は、最期まで武士でした。

義経をはじめ、多くの人に災いが及ばぬよう詮議に答えない静もまた、
己に課した義務のために闘う女でした。

しずやしず しずの苧環繰り返し 昔を今に なすよしもがな

わが子を殺され、愛する人の敵を前にしての舞。
強く、恐く、そして・・・気高くも美しい、静でした。


山伏姿の義経主従は、難儀しながらも一路平泉へ。
伊勢三郎は、格子越しに外を覗いて見張りにぬかりなし、でありました(笑)。


『義経』 第45話 「夢の行く先」

2005年11月15日 | 義経
後白河法皇は、「九郎じゃ、やはり九郎判官を頼むしかあるまい」
ってなことを言っておきながら、文が届くと、
「九郎には今しばらく逃げ回ってもらおう」。
相変わらず、♪勝手だね~(笑)。

そうだ、平泉へ行こう by JR義経
「新しき国の手本は、もしや平泉にあるのかも知れぬ」・・??
義経が常々、「争いのない、親兄弟が・・云々」と言ってたのは、
平泉のことが頭にあってのこじゃなかったの?と、思わないでもありませんが、
とにもかくにも、行き先が決まったことは、よかったよかった。
逃げ回ってるだけでは士気もあがりませんし、
やはり、目標というか、希望が必要です。
喜三太、義久、そして次郎も、土下座&涙涙で戻ってきましたし、
あとは静を奪還して・・・。
カラ元気を出して、Let's 豪徳寺、ではなく、Let's 中尊寺、いや、Let's 平泉!(笑)

伊勢三郎は、義経を吉次の店へ連れて行く手筈を用意周到に整えて、本領発揮。
あと、静かのことを気にして、山中での心配顔がいい感じでした(笑)。


『義経』 第44話 「静よさらば」

2005年11月08日 | 義経
平知盛(亡霊)
わざわざ、(回想)とか(亡霊)とか、なんて親切で丁寧なテロップなんでしょう(笑)。
今回は、その亡霊知盛が出てきたり、鬼一法眼がムササビ攻撃とともに現れたり、
Oh!ファンタジー(笑)。

立ち去る義経たちを見送りながら、鬼一法眼が悲しそうに首を横に振ったのは、
彼らの行く末が見えてしまったからでしょうか。
鬼一法眼の言葉通り、はぐれていた三郎たちとも再会する義経ですが、
新しき国を探す、というより、追手から逃げることで精一杯です。
ただ、新しき国というのは、義経だけではなく、郎党たちにとっても夢であり希望ですから、その思いがある限り、♪百騎が十騎になろ~とも、互いに力を合わせ苦難を乗り越えていくことでしょう。

「大事の前の小事にございます」と言う静。
別れ際、寂しげでありながらも義経を想い信じている、というような静の微笑みが、
何ンとも切なく印象的でした。

伊勢三郎は、次郎、忠信と息の合った三段攻撃をしたり、
僧兵の長刀を摑んで前蹴りをしたり、鞘を使って二刀流で戦ったりと、
殿のために奮闘してました。
あと、熊野へ行くという話をしてるとき、「寒さもきつい」と言って、
静をちらっと目で見る演技が、いい感じでした(笑)。


『義経』 第43話 「堀川夜討」

2005年11月01日 | 義経
政治的なことでは頼りにならない郎党たちですが、実戦はお手の物。
「一の谷から壇ノ浦まで負け知らずのわしらの強さ、よーく見ろ!」と言う三郎は、
自信満々な、いい顔してました。
その三郎は、刀と鞘との二刀流。
次郎は、さすがに網は使ってませんでしたが(笑)、槍を持って大暴れ。
喜三太もいつの間にか強くなってました(笑)。
そして、長刀ではなく刀を持った弁慶は、言わずもがなの活躍でした。

ここに来て初めて義経は、「頼朝」と呼び捨てにしてましたが、
ちょっと不思議、というか、新鮮な響きでした。

「思案じゃ、ここは慌てず思案じゃ」と言いつつ、慌ててた後白河法皇(笑)。
いくら義経が可愛くても、法皇にとって一番大事なのは、我が身であり朝権ですからね。
思案の行き着く先は、来週の予告を見るまでもなく明らかであります。
ホント、悪いやっちゃ(笑)。


『義経』 第42話 「鎌倉の陰謀」

2005年10月26日 | 義経
鎌倉入りも許されず、所領も取り上げられたら、
そらぁ義経も、無断で伊予守にもなるってもんです。
弁慶が、「殿の所領を安堵なされぬとあらば、鎌倉殿へのご奉公もこれまででござる」と言うのも、筋の通った話です。
それにしても、義経は自分が置かれてる立場をわかってるのかな?
いくら、「謀反の心はない」と言っても、やってる、というか、やろうとしていることは、どう考えても謀反なんだけどな~。
あと、行家と何度も会うのは、ちとマズイってこともわかってないし。
純粋というか、無邪気というか、何ンというか・・・。
やっぱり政治的なことには無縁な義経でありました。
そんな義経に対して頼朝は、「九郎の一途さは恐ろしい」。
で、政子におまかせ。
それでいいのか、頼朝!(笑)
今回の大河での、ヒールになりきれない頼朝には、共感できないまま終わりそうです。

伊勢三郎は、のこのこやって来た梶原彬っち景時のことを、「たった今わしが討ち取る」。
ちょいと短気な三郎でした(笑)。



『義経』 第41話 「兄弟絶縁」

2005年10月19日 | 義経
重衡、そして宗盛親子が死に、これで平家の主要な登場人物はいなくなってしまいました。
これまでの自分の愚かさを悔い、真情を吐露し、最後は自分のことより息子のことを思う宗盛を見ると、皮肉なものを感じます。
逆説的ですが、平家が滅亡し、捕らえられ、死を覚悟したからこそ、宗盛は救われたのではないかと思います。
もし、平家の栄華が続いていたら、宗盛は、ダメ宗盛のままだったことでしょう。
もっと早く気づけよ、と言うのは簡単ですが、それが出来たら、人類みな仏陀、であります。

頼朝は、「まずは九郎の力を削がねばなるまい」ってなことを言ってましたが、
で、その後はどうするの? まさか、後は政子におまかせ、ってことはないでしょうね。
義経は脅威であり邪魔であり、居てもらっては困る、とハッキリ言わな。
相変わらずヒールになりきれない、中途半端な頼朝でした。

義経はようやく兄離れを決意し、「私は私なりの新しき国を探し出そうと思う」。
う~む、新しき国を「創る」ではなく、「探す」と言ってるあたりが、義経の甘さ、というか、限界だったのかもしれません。
ただ、郎党たちにとっては、そんなことはどうでもよく、「我ら付き従いまする」by三郎。
郎党たちの笑顔が印象的でした。
苦難な日々が待ち受けていようが、いや、むしろその方が、義経主従の絆は強まることでしょう。