
静岡県の長泉町文化センターで行われた、現代狂言Ⅴの千秋楽公演へ行ってきました。
男子3日会わざれば・・いや、4ヶ月会わないうちに新作の『ドラゴンキャッスル』が大幅にブラッシュアップされていてビックリ仰天(笑)。
う~む、横浜と静岡のたった2回の公演でも、以前やったことをただなぞるのではなく、進化し続ける舞台にしているところが、現代狂言に対する南原さんの真摯な姿勢を現しているように感じ、笑いながらも感心しきりの千秋楽でありました。
構成としていちばん大きく変わっていたのは、魚として登場した石本君たちに、南原さんが「マンタ」や「サメが見たい」とリクエストしていた場面。
ここは全面的にカットされていて、その代わりに、その後の烏帽子型のコンピューターを外す場面で、南原さんも加わり肉体表現(って言うのかな?)でいろいろな魚の形をメンバーそれぞれがやってしてました。
ちなみに、南原さんは万蔵さんと組んで深海魚をになったり(ちょうちんアンコウの顔の部分になった南原さんの「不細工な顔で・・」というノリツッコミあり・笑)、以前もやっていたクジラに今回は南原さんも加わり石本君の上に汗だくで覆いかぶさってみたり(笑)、さらには、東京千秋楽に続きトビウオで宙を2回舞ってみたり(笑)、これまでとは違い南原さんが参加する率がかなり増えてました。
(あとは、石井ちゃん一人がオットセイになり正面席側にダイブして、ボールをうまく受け取って返すというエア芸を披露、平子君が南原さんの前にトビウオで3回宙に舞う場面もありました)
それから、ダンドリーチキンのペタスさんと弘道お兄さんが出てきて命令する場面では、♪し~ごとしごと、仕事をするぞ♪という歌とともに、メンバーは運動(正拳突き)と食事の繰り返し。
今までは音楽だけでこんな歌は歌ってなかったなかった・・と思うけどどうだっけ?(笑)。
あと、南原さんが烏帽子型コンピューターを思い切って外した場面では、「生きてる!」と言って片目づつ開けて、その後泳ぐマネをして「チョー気持ちいい」「何も言えない」ってなことを言って北島選手なったいた南原さん(笑)。
あと、「御意!」の新しいバージョンを・・云々という場面もなくなっていたり、変更点やブラッシュアップされていた部分は他にまだまだあったと思いますし、変わったことによって全体の印象や受け取り方も少し変わったように感じましたが、それらの細かい話はいづれまた。
カーテンコールでは、南原さんと万蔵さん、山田まりやちゃん、ニコラス・ペタスさんがご挨拶。
南原さんは、「本当にありがとうございました」「(お客さんのお陰で)我々も最後楽しく出来ました」という感謝の言葉。
それから、宙を舞ったことについて、「まさか飛ぶとは」「あのあと頭がボーっとして・・」と言ってましたが、東京千秋楽でも飛んでたんですから、ある程度予想はしてたのでは?(笑)
ただ、かなり高く飛んで・・いや、飛ばされてましたので、わかっていても怖かったであろうことは想像に難くありません(笑)。
万蔵さんもまずは感謝の言葉を述べたあと、現代狂言Ⅴが千秋楽を迎えたことについて、「遊園地に行って楽しくて帰りたくない、あの気持ちです」「ホームグラウンドに帰ると怖い先生方が居ますので・・」ってなことを言ってました(笑)。
まりやちゃんは、「このあとの打ち上げが楽しみです」。
ペタスさんは、「楽しくて(現代狂言は)仕事と思ってなかった」「(いつもは自分が)舞台に上がるときは殴りあいだけど、お客さんの笑顔のなかでやるのはいい」。
とのことでした。
恒例のサプライズのあと、メンバーは舞台に戻り橋掛かりから退場(石井ちゃんひとり取り残されるというお約束も・笑)。
その後、音楽と大きな手拍子に促されて南原さんが一人で再登場。
お辞儀をして挨拶をしていた南原さんでしたが、退場するとき橋掛でコケるマネをして最後にひと笑い(笑)。
演奏を終えた稲葉さんと和田さんがおなじみのポーズを決めて大きな拍手のなか退場。
17時06分、大団円で幕を閉じた現代狂言Ⅴの千秋楽公演でありました。
南原さんのご当地ヨイショネタ(笑)を交えた挨拶の話や詳しい感想などは、また後日書ければと思っています。