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Untersee-Boot

あるいは感想記として

行ってきました、千秋楽

2013年03月10日 | 現代狂言Ⅶ
草加市文化会館ホールで行われた、現代狂言Ⅶの千秋楽公演へ行ってきました。

                 

千秋楽らしくアドリブがあったり、宮地さんの全身タイツがあったり(笑)、出演者のみなさんもお客さんも楽しんだ公演でありました。


狂言コントでは、石井ちゃんが狂言の笑いをやろうとしたら、見ていたチビッコが先に「ア~ハハハハ」と笑ってみせて客席大爆笑(笑)。
あの間の良さはプロ顔負けでした(笑)。
ただ、古典でもチビッコの声が時々聞こえてきたのは少し残念でありましたが、それはそれとして。

「ふな」なのか「ふね」なのかで言い争いをする『舟ふな』。
結局、「ふな」と言っていた太郎冠者が主人を言い負かしてしまいますが、太郎冠者が主人に「私の前では苦しゅうござらぬが、他所では恥をおかきましょう」と言ったり、主人が太郎冠者に「時々は主人にまけて・・」と言ったり、このへんのとぼけたやり取りはまさに和楽の世界という感じ。
ほのぼのと楽しい演目でありました。

『橋』は、皆がちょこちょことアドリブ合戦(笑)。
演者だけではなく、楽士の稲葉さんも携帯の音をいつもより長く鳴らし続けて大野君を困らせたりしていて(笑)、本当に皆楽しんでるな~という感じでした。
あ、それから、飯能公演でなくなっていた石本君の「お前のしりこ玉をぬいてやろうか~」(byデーモン閣下ふう)は今回もなし。
平子君が「早よ座れ!」というタイミングを間違えたのではなく、やはりこのやりとりはカットされていたようです(今回、石本君は高見盛のマネを長くしたり、けっこうアドリブで時間をとっていましたが、それだったらこっちをやったほうが良かったのに・笑)。
他にも、南原さんの「このご飯で煎餅を作るのはどうじゃ?」という地元ネタアドリブなどもあったりしましたが、そんなこんなの話はまた後日に。

かーテンコールでは、南原さんは「とても暖かい拍手をいただいて・・」「誠にありがとうございました」という挨拶とともに深々とお辞儀。
そして、「私らのようなお笑い野郎はなかなか狂言の舞台には上がれないんですけども」という話(笑)をしたあと、故万之丞さん、万蔵さん、萬狂言のみなさん、スタッフの皆さんに感謝の言葉を述べ、客席からは大きな拍手がおこっていました。
万蔵さんは、「(狂言には)いろいろと制約があるんですけども、舞台を出たりしていろいろとチャレンジを・・」という意味のことを言ってました(正確にどう言ってたかは忘れてしまいました・笑)。
で、「千秋楽らしく変わった趣向を・・」という話も。
いわく「全身タイツのカッパの役を、宮地真緒さんが是非にも、と言うもので、今回初めて汚れの笑い役を」(笑)。
宮地さんは「是非とも、全身タイツ役をやりたかった」とのことでした(笑)。
いつもは中村君がやっていた、橋掛かりに出てきて皆にカッパはどんな姿かたちなのかを見せる役。
今回は、やけに背が高いカッパが出てきたな~思っていたら、全身緑色の宮地さんで思わず二度見をしてしまいました(笑)。
あとは、エネルギーが挨拶と『笑点』の告知(この時点で5時半ちょっと前でしたが・笑)と狂言ショートコント(笑)をやって、恒例のサプライズ。
南原さんは、握手をしながら「お母さん、長生きしてください」と何度も言ってました(笑)。
これ、今までも言ってたのかな?
草加バージョンなのか、あるいは千秋楽バージョンなのかはわかりませんが、握手して声をかけられたお母さん(ホントはおばあさん・笑)は「長生きしなきゃね」と言ってましたので、南原さんの言葉はかなりありがたいものになってたようです(笑)。
時間をかけて客席を回っている途中、稲葉さんが笛で♪野球拳♪を奏でたりしつつ(笑)、最後は一本締め。
大きな拍手とともに出演者は退場しましたが、和田さんの掛け声とともに、もう一度音楽が。
すると、手拍子とともに、草加文化会館にマイケル南原降臨(笑)。
ムーンウォーク&ターンで登場した南原さん(笑)。
キレのある動きはさすがでありました(笑)。
それから、万蔵さんも普通に歩いて(笑)南原さんとともに再登場。
南原さんは「(草加は)東京から近くて、本籍を移そうかと・・」というお世辞(笑)。
そして、

南原「寿福延長という言葉があるんですけど」
万蔵「頭いい!」

というやりとりがあり(笑)、南原さんからは「笑って元気になって長生きしましょう」という締め挨拶。
最後は退場する南原さんが橋掛かりでこけるという、おなじみのギャグ。
演奏を終えた楽士の和田さんと稲葉さんが舞台上でガッチリ握手をし、例のポーズをやって退場。
17時28分、大きな拍手のなか大団円で千秋楽を迎えた、草加公演でありました。

『橋』の詳しい感想などはいづれ書ければと思いますが、「当たり前のことがいちばん幸せなんじゃ」という大ガッパさまの言葉は、この時期だけによけいに心にしみた台詞でありました。


あ、それから、今日はものすごく強い風が吹いて、目はしょぼしょぼ口のなかはジャリジャリ(笑)、空は茶色く煙ってました。

              

そして、帰りはとても寒く薄着で来たことを本気で後悔しましたが、無事に家にたどり着けて良かったです(笑)。



またまた、行ってきました

2013年02月25日 | 現代狂言Ⅶ
先週の土曜日に飯能市市民会館大ホールで行われた、現代狂言Ⅶの埼玉公演へ行ってきました。

              

2週間ぶりの現代狂言。
ホール用に手直しされたところ、カットされたやりとりや付け加えられた台詞など(これは私が今回はじめて気づいただけかもしれませんが)、相変わらず現代狂言は現在進行中でありました(笑)。
(石本君の後半のおいしい見せ場(笑)が大幅に短くなってたのはちょっと残念。あれは時間の関係かな?)

そんないろいろ変わっていた中でも、いちばん変わっていたのは南原さんの挨拶(笑)。
恒例の「初めて現代狂言を観る人は?」というアンケートに加え、「(南原さんを)初めて生で見た人は?」「テレビで見るより、ヒルナンデスで見るよりいい男だと思う人?」など、地方公演ではお馴染みのアンケートもしてました(笑)。
ちなみに、南原さんを生で初めて見た人は「9割9分9厘ですね」で、「デビューして28年なんですけど」と、南原さんはちょっと嘆いてました(笑)。
あと、客席からの「若い!」という声には、「お姉さんも若いですよ」と気遣いも忘れない南原さんでありました(笑)。

カーテンコールでは、南原さんは「とてもいいお客さんで」というご挨拶。
万蔵さんは、「飯能のお客さんは素晴らしい反応で・・・」というご挨拶(笑)。
そして、「(とてもいい反応で)ありがたいんですが、ちょっと甘やかせすぎかな」。
それを聞いた舞台上の出演者からは、「石井だぞ」「あやまれ!」と石井ちゃんにツッコミの声が飛んでました(笑)。
確かに、石井ちゃんのギャグ(というか台詞)で結構ウケてたところがあったかも(笑)。
で、南原さんからは「楽屋で(石井ちゃんの)本籍を飯能に移そうかという話が・・」。
これには皆から「え?住所じゃなくて?」「本籍?」という驚きの声が上がってました(笑)。

その後は、弘道お兄さんがご挨拶。
そして恒例のサプライズもたっぷり時間をかけて行い、18時15分に大きな拍手のなか幕を閉じた飯能公演でありました。
(カーテンコールなどが約10分ほどでしたので、『橋』は1時間15分くらいでした)



また、行ってきました

2013年02月09日 | 現代狂言Ⅶ
宝生能楽堂で行われた、現代狂言Ⅶの東京の最終公演へ行ってきました。

              

1週間ぶりの現代狂言。
新作の『橋』は、前回、間延びしてるように感じたやりとりや、3つの章のつなぎでぎこちなく感じた場面などがすっかり改善されており、より洗練された舞台になってました。
う~む、まさに、男子三日会わざれば・・いや、七日会わない間にすっかり成長した感じです(笑)。
他にもちょこちょこ変わってる場面もありましたし、個人的には、前回よりも3割増しで良くなってたように思いました(初日よりリラックスして楽しめたというのもありますが・笑)。


それから、今日は中正面の席だったのですが(初日は昼夜ともに正面)、見える景色が違ってかなり新鮮!(笑)
脇正面は何度かあるけど、中正面はⅡかⅢのとき以来かな?
柱が真正面にあり、ちょっと観ずらいところもありましたが、途中、パントマイム的な動きをする場面はちょうど正対する位置だったので、舞台上の皆の動きが良く見えて、初日とはまた違った楽しみ方が出来ました。


カーテンコールでは、南原さんと、万蔵さん、川村さんがご挨拶。
万蔵さんは、(今までにない演出があっても)「悪いことではないとアンケートに書いてください」と言ってました(笑)。
それから、南原さんは、「このあと(明日の公演のために)青森へ向かいます」と言ってましたので、今頃はすでに♪津軽~のひ~とよ~♪になっているのかな?(笑)
強行日程で大変だとは思いますが、現代狂言一座の皆様には体に気をつけて頑張っていただければと思います。


あ、あと、今日は、冒頭の挨拶のときに南原さんは黒紋付にグレーの袴で出てました(初日は黒紋付に白い袴(ストライプが入ってたかも))。
そして、恒例のアンケートも行っていましたが、今日現代狂言を初めて観る人は「ざっと見たところ9割5分ですね」(by南原さん)で、初日とは打って変わった客層になってました(笑)。
そんな、狂言初めて率の高い会場ではありましたが、客席は着物姿のご婦人やカップル、親子連れなど老若男女で満員。
いつものサプライズもあり、大きな拍手と手拍子の中、16時19分、大団円で幕を閉じた東京楽日公演でありました。
(『橋』でカットされたやりとりなどがあったので初日より少し短くなってました)



行ってきました

2013年02月02日 | 現代狂言Ⅶ
宝生能楽堂で行われた、現代狂言Ⅶの東京公演、昼の部と夜の部へ行ってきました。

              

7回目の現代狂言は、全体の構成も変わり、新作もこれまでとは少し違う趣きの作品になっていて、パンフレットに書いてある南原さんの「今回のテーマは、チャレンジです」という言葉どおり、7年めにしてまた新たな挑戦を始めたんだな~という感じでした。

まだ公演が残っていますので、詳しい内容などは控えますが、もどきに代わって今回最初の番組になっていたエネルギーとやるせなすの『狂言コント』は、狂言のレクチャーも兼ねている感じで、これなら初心者の人やチビッコが観てもわかりやすい!(笑)
ちなみに、冒頭の南原さんの挨拶では恒例のアンケートを客席に向けてやっていましたが、今回は今までに現代狂言を観たことがある、という人がけっこういて、南原さんが「こんなことは初めてです」と言ってました(去年までは確か「今まで観た人はどこ行っちゃったんでしょうと言ってました・笑)。

古典の『舟ふな』は、万蔵さんと南原さんの二人だけで演っていましたが、南原さんはすっかり堂に入っていてまったく心配せず楽しんで観ることが出来ました(笑)。
ただ、終わり方がいかにも狂言らしくあっけない感じで、ちょっと「あれれ?」というふうになってしまいました(笑)。

そして新作の『橋』。
今までよりも、より狂言的なつくりになっていて、演者に頼る部分よりも作品としての完成度を目指した、という感じかな?
そのせいかどうかはわかりませんが、南原さんの出番が今までに比べるとかなり少なくなっていて、ちょっと物足りない感じもしましたが、兎にも角にも、常に前のめりな現代狂言&南原さんは健在でありました(笑)。
(Ⅳの『コンカツ』と微妙につながってるのか?という場面があったり(違うかもしれませんが)、客席の参加はないけど雨が降ってきたり、舞台を飛び出したり、これまでの集大成&新たなる旅立ち、ということだったのかもしれません)


上演時間は、カーテンコールを含め、昼公演も夜公演も、約2時間25分。
前半の狂言コントと古典は40分弱と短めでしたが、新作が3章からなる作品でちょっと長くなってました。
カーテンコールでは、今日誕生日だった宮地さんの♪ハッピーバースデー♪が、昼、夜ともにあり、南原さん、万蔵さんに続いて、宮地さんが挨拶をしてました。
最後のサプライズは今回もあり、大きな手拍子と拍手のなか幕を閉じた、現代狂言Ⅶの東京公演、昼の部と夜の部でありました。
ちなみに、南原さんはギックリ腰の影響をまったく感じさせず舞台を務め上げていましたが、挨拶では「今日は温かくてよかったです、腰が・・」という話をしてました(笑)。
詳しい感想などは、また後日書ければと思います。


あ、それから、昼公演には、水卜アナとイワイガワの二人、そして、なかにし礼さんが観に来てました(ずっとマスクをしていたので人違いだったら悪しからずですが、最後客席を回っていた南原さんがかなりびっくりしている様子で挨拶をしていましたので、多分そうだと思います。ちなみになかにしさんは花も出されてました)。