goo blog サービス終了のお知らせ 

Untersee-Boot

あるいは感想記として

2025年06月09日 | あれこれ
          

gooブログは2025年11月18日でサービス終了。
ということで、全ての記事と写真を、はてなブログに引っ越しました。
引き続きよろしくお願いいたします。

はてなブログ Untersee-Boot




それから。
もうひとつの番組おこし専用のブログ「UN温故知新」は、FC2ブログのほうに記事を移行しました。
A.N.Nのおこしなどは、今後はそちらをご覧ください。

FC2ブログ レポ&感想記





思い返せば、gooブログ最初の投稿は2005年の5月。
それから約20年!?
まさか、こんなに長くブログを続けることになるとは、その時は思いもよりませんでした。
使い慣れたgooを離れるのは寂しい気持ちもありますが、ブログサービスを早々に終了させるところが多いなか、20年以上続いたgooブログには感謝です(最初はメールとブログを無料で使えたのに途中からメールが有料になったり、ブログに煩わしい広告が入るようになったり色々ありましたが、それはそれとして・笑)。
シンプルでとても使いやすいブログでした。


ブログを始めるきっかけは・・。
「ウンナンタイム」があまりにも面白くて楽しくて何か書かねば、という衝動に突き動かされて(笑)ブログを開設。
毎週番組を聴いて感想を書くのが楽しみでした。
「Get Sports」や「ナンだ!?」などなど、テレビ番組の感想やおこしをねじり鉢巻きで書いていたことも遠い昔のことのよう。
「何もかもみな懐かしい・・」です(笑)。

現代狂言で舞台の面白さに目覚めてからは東奔西走。
今まで乗ったことのない電車に乗り、行ったことのない街に行き舞台を観たことは、とてもいい思い出です(サンライズ瀬戸に乗ったのも、現代狂言があったから)。
全部の感想は書ききれませんでしたが、ブログを続ける大きなモチベーションになりました。

その他にも、ウンナンのトークライブ、SHA.LA.LAの公演、南原さんの落語会やイベントなどにも参加。
行けなかった方に、このブログを通して当日の様子が少しでも伝わればという気持ちもあって感想などを書いてきました。
これらのレポを書くことも、ブログを続けるモチベーションでした。


あ、それから、ブログを始めてから猫の写真を撮るようになり、猫が大好きになったのもこの20年間の大きな変化のひとつ(笑)。
猫の可愛さに気づくきっかけを作ってくれたgooブログに感謝です(笑)
ちなみに、今回の写真は2013年に撮影したものです。




ブログを引っ越しても、更新の頻度はそれほど変わらないかもしれませんが、過去の記事なども残っていますので、そちら共々楽しんでいただけたらと思います。
今後は、はてなブログのほうでよろしくお願いいたします。


gooブログでの20年。
長い間ありがとうございました。



あれこれ2025冬

2025年03月01日 | あれこれ
南原さんの還暦祭りもひと段落してちょっとさみしい今日この頃(笑)。
ヒルナンデスもイロモネアも楽しかった~。
諸々の感想などを書こうかなとも思ったのですが、SNSなどで多くの人がコメントをしているのを見ると、改めて私が書くことも残ってないな~という感じも。
とりあえず感想は棚上げ中ということで。


今回は少し前に撮ったこんな写真を。

       

冬は空気が澄んでいるので富士山も綺麗に見えます。


そして、鳥居には猫がよく似合います(笑)。

            


鎌倉のとある神社で江ノ電と早咲きのサクラをパチリ。

       

この神社は、以前は写真を自由に撮れたのですが、久しぶりに行ったら境内での撮影は禁止に(この写真は境内の外から)
それ以外にも、「コスプレでの撮影禁止・・云々」というような注意書きが多数書かれていてビックリ。
たぶん、マナーの悪い人が大勢で押し掛けた結果、こういう不自由なことになってしまったんだろうな・・・。
う~む、ただただ残念です。


       

由比ガ浜から材木座海岸へ。

       

海と猫に癒された、とある冬の一日でした。



紅梅2025

2025年02月13日 | ウンナンあれこれ

          

今日、2月13日は、南原さんの誕生日じゃあ~りませんか。
60回目の誕生日、おめでとうございます。
これからも、健康に気をつけて頑張ってください。


五位鷺(ゴイサギ)2025

2025年02月01日 | あれこれ

       

蝋梅2025

2025年01月31日 | あれこれ
         
           

辛夷(こぶし)2025

2025年01月11日 | あれこれ
          

巳年

2025年01月01日 | あれこれ
明けましておめでとうございます。

更新が滞りがちにもかかわらず、昨年は贔屓にしていただき、ありがとうございました。
おかげ様で、ブログを始めてから20度めの正月を迎えることが出来ました。
無愛想なブログですが、今年もよろしくお願いいたします。

2025年が、ウンナンの二人にとっても皆さんにとっても、良い一年でありますように。

ゆく年2024

2024年12月31日 | あれこれ
気がつけば今日は大晦日。

      

年末になって急にブログの更新などに精を出している毎日(笑)。
古今狂言会は、東京公演が終わった時にはまだ公演が残っていたのでネタバレな感想は書かないようにしていたのですが、内子公演が終わってもなかなかやる気スイッチが入らず、今に至ってしまいました。
年内に感想記をUP出来て良かったです(笑)。
あ、それから、現代狂言や「あんまと泥棒」の公演でお馴染みの内子座が、今年の9月から保存修理工事のために4年間の長期休館に入っているとのこと。
しばらくは古今狂言会の開催も実現しなくなってしまい残念ですが、いつかまたあの趣のある小屋で、南原さんが舞台に立つ姿を観られたらいいな~と思います。


ダンス☆バンバンのライブの感想もこちらのブログで少し書くことが出来てめでたしでした(笑)。
来年の三月にまたライブがあるようなので、楽しみです。


来年は南原さんは還暦ということですが、普段通り健康で活動してくれるのがいちばんかな、という感じです(笑)。


ということで(笑)、皆さま良い年をお迎えください。



古今狂言会2024

2024年12月30日 | 古今狂言会2024
3月に宝生能楽堂で行われた、古今狂言会2024の東京公演。

       

昨年は南原さんが出演しない会が地方で開催されたようですが、南原さんが出演する古今狂言会は2年ぶり。
南原さんの新作を観られるのも2年ぶりだったので、否が応でも期待が高まる会でした(笑)。



まずは、切戸口から登場した南原さんがご挨拶。
「お昼の顔南原です」
という、お馴染みの挨拶があり(笑)。
狂言を初めて見る人は?というアンケートや、狂言の言葉遣いについてのレクチャーを約5分。
「暑いですか?」と客席を気遣ったりもして、さすが座長という感じでした(笑)。


続いて、石本君と大野君登場し、今回の番組のあらすじ紹介や見所などを説明。
現代狂言から長年出演してる二人だけに、笑いを交えながらわかりやすく話をしていました。




挨拶が終わり。
最初の番組は、古典の「桶の酒」。

太郎冠者 野村万蔵
主人 佐藤弘道
次郎冠者 野村万之丞

あらすじ
主人の留守に米蔵と酒蔵の番を言いつけられた太郎冠者と次郎冠者。酒蔵を任された次郎冠者はこっそりと酒を盗み飲む。それを米蔵の窓から見ていた太郎冠者も酒を飲みたくなりますが二人とも蔵を離れられない。そこで二人が考えだしたのが・・・。



酒を飲むときの「ピーン」や「むりむりむり」という擬音に大笑い。
現代狂言のときからこの擬音は何度も聞いていますが、わかっていても笑ってしまいます。
それから、樋(とい)を使って蔵の窓と窓をつないで酒を飲むアイデアは、くだらなくて良いな~(笑)。
やってることはほぼドリフ(笑)。
昔も今も人が考えることは変わってなくて大笑いです。
それから、「そりゃ」「う~む」「そりゃ」「う~む」という、樋で酒を呑むときの繰り返しのやり取りも面白かったです。

あと、♪酒はもと薬なり~♪という謡は前にも聞いた記憶が・・。
この謡と踊りの場面は、ちょっと長く感じてしまいましたが、謳っている内容がよくわかればもっと面白く観ることが出来たかもしれません。

古典はどうしても言葉がわかりづらいところもあるのですが、そんなことは関係なく大笑いできるのが狂言の素晴らしいところ。
次郎冠者のとぼけ具合などは、現代のお笑いにも通じるキャラクター。
古典の面白さを改めて感じた「樋の酒」でした。





続いての番組も、古典の「魚説法」。

新発意 南原清隆
施主 石井康太
後見 河野祐紀

あらすじ
親の追善の説法を頼みに寺へ行きますが、僧は留守で出家して間もない新発意(しんぼち)しかいない。ろくにお経も知らない新発意がお布施欲しさに説法を引き受けてしまうが・・・。



現代狂言をきっかけに本当の狂言師になった石井ちゃん。
まさか南原さんと二人で古典狂言を演る日が来るとは!?
同期のドロンズ石本君が最初の挨拶のなかで「感慨深い」と言ってましたが、現代狂言の旗揚げ公演から観ている私も同じく感慨深かったです(笑)。
石井ちゃんはもちろん、南原さんもすっかり堂に入っていて、安心して二人だけの舞台を観ることができました。
現代狂言Ⅲの「佐渡狐」で初めて古典に挑戦した南原さんをドキドキしながら観ていたのが遥か昔のことのようです(現代狂言Ⅲは2008年なので本当に昔のことですが・笑)

「魚説法」は言葉遊び、駄洒落が多く出てくる狂言。
チビッコの笑い声も大きく響いていたのが印象的でした。
ただ、やっぱり初めて聴くとわかりづらい言葉もあるので、何度も観てもっと台詞を聞き取れるようになれば、さらに楽しめたのかもしれません。
とまれ、終始大笑いの「魚説法」でした。


       



仲入りをはさみ。




最後の番組は、新作「ちょっとGPT」。

南原清隆
野村万蔵
佐藤弘道
セイン・カミュ
ドロンズ石本
大野泰弘
野村万之丞
野村拳之介
野村眞之介


原案・脚本 南原清隆
脚本補 大野泰弘
演出 野村万蔵

あらすじ
博士が開発した人間対話型AIロボット"ちょっとGPT"。とある交差点で様々な悩みを持つ人々の「生の言葉」を学習しますが・・・。



南原さんが作る、言葉をテーマにした新作は、現代狂言Ⅰの「連句」。Ⅸの「ことだま交差点」。そして今回の「ちょっとGPT」で3作目。
現代狂言の2作はいづれも大好きな作品で、控えめに言っても名作でした(笑)。
そして今回の「ちょっとGPT」も期待にたがわぬ出来で、大爆笑しながらも心に沁みる名作になってました。


交差点でAIロボット"ちょっとGPT"が学んだのは、人々がお互いを否定したり侮辱したり批判したりする言葉の数々。
これらの言葉を聞いて"ちょっとGPT"はフリーズ。再起動するためにはパスワードの言葉が必要ですがそれがわからない。
サラリーマンの上司と部下。売れない漫才師。外国人・・。
彼らはお互いに言葉の銃を撃ち合い、傷つき倒れてしまいまう。
そんななか

「誰が勝ったんですか?」
「みんな負けじゃ」
「You lose・・・ゆ・る・す」

このやり取りを聞いて、フリーズしていた"ちょっとGPT"が動き出す・・・。


You lose=ゆるす
こんな発想をする南原さんに大感心。
そして、

「すべてはいったん許(赦)し、それからまた始めればいいのじゃ」
「不思議だね 自分もゆるす この言葉」
「ことばは 武器にもなるが 薬にもなる」

という台詞も・・・。
言葉の力を信じ大事にている南原さんだからこそ、こういう脚本を書けるんだろうな~。
南原さんの誠実な生き方もこれらの台詞から感じ取ることができました。
この場面を観ながら、改めてファンになって良かったしみじみしてしまいました(笑)。


現代狂言Ⅸの「ことだま交差点」では、「人はことばで出来ている」「美しいことばを使えばその者は心も晴れる」という台詞がありましたが、常に「ことば」に対して真摯に向き合いそれを実践する姿勢が、南原さんの大きな魅力の一つなのだと思います。



・・・なんか、すごく真面目なことを書いてしまいましたが、実際の舞台は爆笑爆笑また爆笑。
笑い声の絶えないものでした。
特に、皆でdisり合い、悪口の・・言葉の弓を放ち銃を撃ち手榴弾を投げ合う場面などは大爆笑(笑)。
「お前のyoutube再生回数2回」
「フォローしてる人よりフォロワー少ない」
「ライブやっても見に来たのは母親だけ」
「お前は母親も来なかった」
「観光地外国人ばかりだ」
「円高にしてみろ」
さらには
「いつまでもお兄さんって言ってんじゃねー」
「ずーっと名前チャンつけてんじゃねぇ」
など、虚構と現実が入り交じったdisり合いもあったりして大笑いでした(笑)。
悪口に大笑いするというのは、今回のテーマとは真逆な感じはしますが、これはお芝居・・気心が知れたもの同士が舞台の上でじゃれあっているだけなので(笑)、安心して笑うことができました。
そして、こんな大笑いの場面の中に、前述したような心に沁みる台詞をさらりと交えてしまうところが、さすが過ぎます。



あとは、南原さんのMJ、ムーンウォーク。♪みつめあ~う~視線のレーザービームで~♪と熱唱、南無三宝=オー・マイ・ガー。時事ネタなどもありつつ。
言い争いをしていた人たちも、それぞれに前向きなことばを残し、余韻を残しながら、「ちょっとGPT」は幕を閉じました。






カーテンコールでは、石井ちゃんを先頭に皆で手拍子をしながら舞台上に勢ぞろい。
野村家の三兄弟、石本君大野君石井ちゃん、セインさん弘道お兄さん、そして南原さんと万蔵さんが、それぞれ揃ってお辞儀。
南原さんが「楽しんでいただけましたでしようか?」と訊くと客席からは大きな拍手。
心からの拍手だったように思います。
そしてAIロボット役の南原さんいわく「ロボットは疲れる、朝起きると首が痛い。何だろうと思ったらロボットだ!」とのことでした(笑)。
その後は、石本君が「先生!先生!」とヤジを飛ばすなか万蔵さんがご挨拶(笑)。
万蔵さんは「普段は南原さんが・・」と言いつつ、お礼を述べてました。
あとは、作品の中で悪態をついていた弘道お兄さんに「裏ではあんな感じ」という南原さんのツッこみがあったり(笑)、セインさんからは「久しぶりの外人役で・・」という挨拶も。
その後なぜか万之丞さんがしっかりめの挨拶をして、万蔵さんから「お前主催者じゃない」というツッこみがあり(笑)。
最後は恒例の撮影タイム。

       

正面、脇正面とそれぞれポーズを決め。

       

最後は皆でレッツラゴーのポーズ(作品の中で漫才師役の石本君と大野君が舞台を去る時にやったポーズ)をして、橋掛かりから退場。

       



大きな拍手と手拍子のなか、大団円で古今狂言会の東京公演は終演しました。




古典も新作も、とても面白かった古今狂言会2024。
素人目にも古典の出来もよく、新作は南原さんらしさが溢れる素晴らしい作品でした。
唯一残念だったのは、一度しか公演を観られなかったこと。
前述したように、古典はどうして言葉がわかりづらいので、何度も観て言葉をちゃんと理解できるようになって楽しみたかったな~。
そして、新作「ちょっとGPT」は繰り返し観て何度も爆笑したかった!
作品が進化していく様子も一緒に体感して楽しみたかったです。

今回は、福岡で一公演、東京で一公演、内子で一公演の、計三公演開催。
こんなに楽しくて面白い舞台を、これだけしかやらないというのは、あまりにももったいないし残念です。
次回は公演数が増えて、素晴らしい舞台をもっともっと観られたらこんなに嬉しいとはありません。
来年以降の古今狂言会に期待したいと思います。



それから・・。
弘道お兄さんが、まさかあんな大病になるとは、この時は思いもよりませんでした。
奇跡的に回復をされているようで、本当に良かったです。
現代狂言から長年、南原さんたちとこの座組で舞台に立ってきた弘道お兄さん。
まだまだ万全ではないとのことですが、再び能舞台で凛々しい姿を見られることを、心より願っています。


       

          

          





現代狂言Ⅸの感想

現代狂言Ⅸ「ことだま交差点」あらすじ



落語2024

2024年12月29日 | あれこれ
今年も寄席や落語会へ行き、喬太郎師はじめいろいろな人の落語を聴いてきました。



今年の初笑いは1月6日。
第70回TOIRO寄席「柳家喬太郎独演会」

       

「錦の袈裟」
「白日の約束」

らしい工夫を随所にちらばめた「錦の袈裟」に大笑い。
そして、大爆笑のマクラからの(「あれがゴディバなのね・・」w)「白日の約束」ももちろん爆笑。
浜省のコンサートで賑わう埼玉スーパーアリーナを横目に、大満足で帰路についた正月でした(笑)。





正月二之席は恒例の喬太郎師が主任を務める鈴本演芸場へ。

       

「時そば」
「居残り佐平次」
「純情日記~横浜篇~」
「銭湯の節」

コロッケの擬人化(笑)、鉄道の擬人化、そして♪うぐいすだにミュージックホール♪熱唱もあり連日大爆笑。
お馴染みの噺ばかりでしたが、マクラも本編も楽しかった!





2024年は落語協会百年ということで、各寄席で記念興行が行われました。
三月中席。末廣亭では「百年目」と「百川」を昼と夜にそれぞれの師匠が口演するの十日間。

          

初日の夜の部は、主任の喬太郎師が「百川」。
キョン師は「ちゃんと習ったことない」と言ってましたが(笑)爆笑の「百川」でした(確かにキョン師の「百川」は初めて聴いたな~)。





三月の余一会は、恒例の浅草演芸ホール「満開!若手落語会」

       

いつまでも若手の、白酒師、彦いち師、白鳥師、そして喬太郎師(笑)。
あと、二楽さんも今年も参加。
お馴染みの結婚式の話を聞けて良かったです(笑)。
喬太郎師は「居残り佐平次」。
昼は池袋。夜は浅草と鈴本を掛け持ちのキョン師。
少しお疲れかな・・という感じでしたが、大笑いは変わらずでした。




五月上席は浅草演芸ホールの夜の部で主任をつとめた喬太郎師。

       

「井戸の茶碗」
「お若伊之助」
「死神」
「明日にかける橋」

「お若伊之助」の日には、いびきをかいて寝ている客がいるハプニング。
でも、「このくらいで驚く芸人ではないっ!」と高らかに宣言して客席爆笑(笑)。
それでも起きない客にビックリしつつも、噺の世界観と空気を損なわず高座を続けたキョン師。
さすがでした。
あと、千秋楽の「明日にかける橋」の日は千葉テレビの「浅草お茶の間寄席」の百回記念の収録が行われていました。
テレ玉(埼玉テレビ)かTVK(テレビ神奈川)でもこの番組は放送していたので楽しみにしていたのですが、いつの間にか放送されなくなっていたようで。
「千葉テレビの度量が試される」マクラも(笑)、センチメンタルとファンタジーな本編も見られなくて残念でした(涙)。





5月14日は、なかのZERO小ホールへ。

          

演芸写真家 橘蓮二プロデュース 極(きわめる)Vol.17
柳家喬太郎トリビュート 「柳家の一族」

       

♪愛のバラード♪の出囃子で登場した喬太郎師は「伊勢屋の一族」。
「短命」をもとにした血の因果を巡るミステリー。
横溝正史好きなキョン師の面目躍如で、前のめりで聴き入ってしまいました(笑)。
面白かった~!
またどこかで聴く機会があればいいなと思いますが、この日のためにキョン師は髪を伸ばしもじゃもじゃ頭の金田一喬太郎として登場していましたので(笑)、もう一度聴くにはちょっとハードルが高そうです。
あと、開演前や仲入りの時には、往年の角川映画の主題歌が流れていて、個人的に大喜びでした(笑)。
ちなみに、流れていたのは

♪時をかける少女♪
♪メイン・テーマ♪
♪晴れ時々殺人♪
♪Wの悲劇♪
♪探偵物語♪ 
♪時空の旅人♪
♪愛のバラード(犬神家の一族)♪
♪人間の証明のテーマ♪
♪戦士の休息(野性の証明)♪

でした(笑)。
♪時空の旅人♪以外は、すぐにわかったのが我ながらビックリです(笑)。




六月上席は末廣亭へ。

       

「おせつ徳三郎」
「任侠流山動物園」
「ウルトラ仲蔵」
「寝床」

どの噺も楽しく爆笑また爆笑。
あまり聴いたことがない「寝床」も、喬太郎師らしさがあふれていて流石でした。





七月中席は鈴本演芸場の特別企画公演。
「喬太郎企画ネタ尽きました、お客様決めてください」

          

「錦木検校」
「ハワイの雪」
「宴会屋以前」
「任侠おせつ徳三郎」
「残酷なまんじゅうこわい」
「ウルトラ仲蔵」

       

客の投票によって選ばれた新作、古典を五作づつ口演する特別企画。
「任侠おせつ徳三郎」は「伊勢屋の一族」を思い出させるようなミステリーな噺になっていて、大爆笑しながら大感心でした。
で、この日は、喬太郎師はじめ噺家さんが登場したときなどに指笛を吹いていた客が最前列にいたのですが・・。
それが翌日のネットの記事になり、寄席界隈ではちょっとした騒動に(笑)。
ただ、当日感じた様子とは違うことが書かれているコタツ記事で、なんだかな~という感じでした。
翌々日、キョン師自身もマクラでそんな話をしていたのですが、本編の「残酷なまんじゅうこわい」でそれらの騒動を見事に取り入れ、大爆笑の落語に昇華させていて大大大感心。
いや、ホントに。
マクラの伏線も見事に回収し、騒動も回収。
キョン師の凄さを改めて実感した特別企画でした。





八月中席は鈴本演芸場。
「吉例夏夜噺 さん喬 権太楼 特選集」

          

喬太郎師は「俺も道灌とかやりてぇよ」と言いつつ(笑)「華やかな憂鬱」。
もちろん終始爆笑でした(笑)。

権太楼師は「家見舞い」
さん喬師は「男の花道」
色気のある踊りを見れて僥倖。
そして、さん喬師の誠実な人柄がそのまま噺にでていてさすがでした。
「医は仁術」という言葉が出てきましたが、五代目小さん師が言うように落語も「芸は人なり」なんだな、と改めて感じた夜でした。




八月は浅草演芸ホールへも。

       

代演で登場の喬太郎師は「死神」。
呪文も時事ネタなしで、オーソドツクスな「死神」でした。





十月中席は鈴本演芸場の昼の部。

       

「井戸の茶碗」
「母恋いくらげ」
「おせつ徳三郎」
「任侠流山動物園」
「ハンバーグができるまで」

喬太郎師のお馴染みの噺を、土日と祝日に堪能してきました。
「任侠流山動物園」のパン太郎親分は聴くたびに大仰になっている気が(笑)。
終始大爆笑で楽しかった。






十一月中席は池袋演芸場で落語協会百年特別興行。

       

「心眼」「母恋いくらげ」
「カマ手本忠臣蔵」
「白日の約束」
「銭湯の節」

この興行の少し前に、喬太郎師が新潟で倒れて緊急入院したという話を聞いていたのでかなり心配していたのですが、お元気そうで何よりでした。
ただ、少しやせていましたし、連日の高座で少しお疲れの様子も。
もちろん、どの高座も変わらず良かったですが、くれぐれもご自愛ください、です。
ちなみに、この興行は新作派の噺家が昼は古典、夜は新作で主任を務めるという趣向(喬太郎師などは新作派というわけではありませんが)
初日は喬太郎師が昼、夜ともに主任を務めるという、贅沢な一日でした。
連日超満員の池袋演芸場。熱気が漂ってました(笑)。




十一月中席は彦いち師が鈴本演芸場でネタ出し興行も行っていたので、そちらへも。

          

是非もういちど聴きたかった「記憶椅子」を聴けて嬉しい限り。
カメラが切り替わるように場面転換する、映像的な落語。
彦いち師らしさがあふれている噺でした。





11月23日は横浜にぎわい座「柳家喬太郎独演会」

       

喬太郎師は開演して43分後に登場。
ずいぶんゆっくりだな~と思っていたら、まさかの大学の落研OB会とのダブルブッキングだったそうで(笑)。
小きちさんとやなぎさんがつなぎ、なんとか間に合って良かったです(笑)。
「落語の大学」はOB会で先輩にリクエストされ久しぶりに演ったそうで。
お陰で独演会でも聴けて、先輩に感謝です(笑)。
仲入り後は「錦木検校」でホロリとさせ幕。
ハプニングもふくめ楽しい会でした。





12月19日はよこはま落語会「喬太郎・兼好・白酒三人会」
神奈川県立音楽堂

けろよん「孝行糖」
喬太郎「時そば」
兼好「短命」
白酒「禁酒番屋」

じゃんけんに勝って最初に登場した喬太郎師(笑)。
「トリじゃないって楽なのよ」と話していたキョン師は、マクラもたっぷり。
コロッケそばのマクラも本寸法で(笑)聞けて良かったです。
気楽だったせいか、マクラと本編で約40分。誰よりも長い高座でした(笑)。
兼好師はお初でしたが、マクラからも本編からも陽気な人柄が伝わってきて良かったな~。
また聴きたくなる師匠でした。
トリの白酒師は「なぜあの時チョキを出さなかったんだろう」と愚痴りつつ(笑)、爆笑の「禁酒番屋」でした。






そして2024年最後の寄席は12月28日、彦いち師が主任を務める末廣亭十二月下席千秋楽。

       

小ゑん師はコール&レスポンスありの「大ぐつぐつ」(笑)。
彦いち師は、皆で「ムアンチャイ!」と掛け声をかけて始まった「掛け声指南(年の瀬Ver.)(笑)。
芝浜も出てきたり、なぜか「ぐつぐつ」も出て来たり大盛りあがり。
一期一会のライブ感を存分に体感してきました。
いや~楽しかった!
最後は珍しい撮影タイムもあり、大団円でお開き。

       

最後の最後も楽しい時間を過ごすことが出来て良かったです。




・・・以上が、2024年の落語メモでした。
(メモというにはちょっと長かったな・笑)