3月に宝生能楽堂で行われた、古今狂言会2024の東京公演。

昨年は南原さんが出演しない会が地方で開催されたようですが、南原さんが出演する古今狂言会は2年ぶり。
南原さんの新作を観られるのも2年ぶりだったので、否が応でも期待が高まる会でした(笑)。
まずは、切戸口から登場した南原さんがご挨拶。
「お昼の顔南原です」
という、お馴染みの挨拶があり(笑)。
狂言を初めて見る人は?というアンケートや、狂言の言葉遣いについてのレクチャーを約5分。
「暑いですか?」と客席を気遣ったりもして、さすが座長という感じでした(笑)。
続いて、石本君と大野君登場し、今回の番組のあらすじ紹介や見所などを説明。
現代狂言から長年出演してる二人だけに、笑いを交えながらわかりやすく話をしていました。
挨拶が終わり。
最初の番組は、古典の「桶の酒」。
太郎冠者 野村万蔵
主人 佐藤弘道
次郎冠者 野村万之丞
あらすじ
主人の留守に米蔵と酒蔵の番を言いつけられた太郎冠者と次郎冠者。酒蔵を任された次郎冠者はこっそりと酒を盗み飲む。それを米蔵の窓から見ていた太郎冠者も酒を飲みたくなりますが二人とも蔵を離れられない。そこで二人が考えだしたのが・・・。
酒を飲むときの「ピーン」や「むりむりむり」という擬音に大笑い。
現代狂言のときからこの擬音は何度も聞いていますが、わかっていても笑ってしまいます。
それから、樋(とい)を使って蔵の窓と窓をつないで酒を飲むアイデアは、くだらなくて良いな~(笑)。
やってることはほぼドリフ(笑)。
昔も今も人が考えることは変わってなくて大笑いです。
それから、「そりゃ」「う~む」「そりゃ」「う~む」という、樋で酒を呑むときの繰り返しのやり取りも面白かったです。
あと、♪酒はもと薬なり~♪という謡は前にも聞いた記憶が・・。
この謡と踊りの場面は、ちょっと長く感じてしまいましたが、謳っている内容がよくわかればもっと面白く観ることが出来たかもしれません。
古典はどうしても言葉がわかりづらいところもあるのですが、そんなことは関係なく大笑いできるのが狂言の素晴らしいところ。
次郎冠者のとぼけ具合などは、現代のお笑いにも通じるキャラクター。
古典の面白さを改めて感じた「樋の酒」でした。
続いての番組も、古典の「魚説法」。
新発意 南原清隆
施主 石井康太
後見 河野祐紀
あらすじ
親の追善の説法を頼みに寺へ行きますが、僧は留守で出家して間もない新発意(しんぼち)しかいない。ろくにお経も知らない新発意がお布施欲しさに説法を引き受けてしまうが・・・。
現代狂言をきっかけに本当の狂言師になった石井ちゃん。
まさか南原さんと二人で古典狂言を演る日が来るとは!?
同期のドロンズ石本君が最初の挨拶のなかで「感慨深い」と言ってましたが、現代狂言の旗揚げ公演から観ている私も同じく感慨深かったです(笑)。
石井ちゃんはもちろん、南原さんもすっかり堂に入っていて、安心して二人だけの舞台を観ることができました。
現代狂言Ⅲの「佐渡狐」で初めて古典に挑戦した南原さんをドキドキしながら観ていたのが遥か昔のことのようです(現代狂言Ⅲは2008年なので本当に昔のことですが・笑)
「魚説法」は言葉遊び、駄洒落が多く出てくる狂言。
チビッコの笑い声も大きく響いていたのが印象的でした。
ただ、やっぱり初めて聴くとわかりづらい言葉もあるので、何度も観てもっと台詞を聞き取れるようになれば、さらに楽しめたのかもしれません。
とまれ、終始大笑いの「魚説法」でした。

仲入りをはさみ。
最後の番組は、新作「ちょっとGPT」。
南原清隆
野村万蔵
佐藤弘道
セイン・カミュ
ドロンズ石本
大野泰弘
野村万之丞
野村拳之介
野村眞之介
原案・脚本 南原清隆
脚本補 大野泰弘
演出 野村万蔵
あらすじ
博士が開発した人間対話型AIロボット"ちょっとGPT"。とある交差点で様々な悩みを持つ人々の「生の言葉」を学習しますが・・・。
南原さんが作る、言葉をテーマにした新作は、現代狂言Ⅰの「連句」。Ⅸの「ことだま交差点」。そして今回の「ちょっとGPT」で3作目。
現代狂言の2作はいづれも大好きな作品で、控えめに言っても名作でした(笑)。
そして今回の「ちょっとGPT」も期待にたがわぬ出来で、大爆笑しながらも心に沁みる名作になってました。
交差点でAIロボット"ちょっとGPT"が学んだのは、人々がお互いを否定したり侮辱したり批判したりする言葉の数々。
これらの言葉を聞いて"ちょっとGPT"はフリーズ。再起動するためにはパスワードの言葉が必要ですがそれがわからない。
サラリーマンの上司と部下。売れない漫才師。外国人・・。
彼らはお互いに言葉の銃を撃ち合い、傷つき倒れてしまいまう。
そんななか
「誰が勝ったんですか?」
「みんな負けじゃ」
「You lose・・・ゆ・る・す」
このやり取りを聞いて、フリーズしていた"ちょっとGPT"が動き出す・・・。
You lose=ゆるす
こんな発想をする南原さんに大感心。
そして、
「すべてはいったん許(赦)し、それからまた始めればいいのじゃ」
「不思議だね 自分もゆるす この言葉」
「ことばは 武器にもなるが 薬にもなる」
という台詞も・・・。
言葉の力を信じ大事にている南原さんだからこそ、こういう脚本を書けるんだろうな~。
南原さんの誠実な生き方もこれらの台詞から感じ取ることができました。
この場面を観ながら、改めてファンになって良かったしみじみしてしまいました(笑)。
現代狂言Ⅸの「ことだま交差点」では、「人はことばで出来ている」「美しいことばを使えばその者は心も晴れる」という台詞がありましたが、常に「ことば」に対して真摯に向き合いそれを実践する姿勢が、南原さんの大きな魅力の一つなのだと思います。
・・・なんか、すごく真面目なことを書いてしまいましたが、実際の舞台は爆笑爆笑また爆笑。
笑い声の絶えないものでした。
特に、皆でdisり合い、悪口の・・言葉の弓を放ち銃を撃ち手榴弾を投げ合う場面などは大爆笑(笑)。
「お前のyoutube再生回数2回」
「フォローしてる人よりフォロワー少ない」
「ライブやっても見に来たのは母親だけ」
「お前は母親も来なかった」
「観光地外国人ばかりだ」
「円高にしてみろ」
さらには
「いつまでもお兄さんって言ってんじゃねー」
「ずーっと名前チャンつけてんじゃねぇ」
など、虚構と現実が入り交じったdisり合いもあったりして大笑いでした(笑)。
悪口に大笑いするというのは、今回のテーマとは真逆な感じはしますが、これはお芝居・・気心が知れたもの同士が舞台の上でじゃれあっているだけなので(笑)、安心して笑うことができました。
そして、こんな大笑いの場面の中に、前述したような心に沁みる台詞をさらりと交えてしまうところが、さすが過ぎます。
あとは、南原さんのMJ、ムーンウォーク。♪みつめあ~う~視線のレーザービームで~♪と熱唱、南無三宝=オー・マイ・ガー。時事ネタなどもありつつ。
言い争いをしていた人たちも、それぞれに前向きなことばを残し、余韻を残しながら、「ちょっとGPT」は幕を閉じました。
カーテンコールでは、石井ちゃんを先頭に皆で手拍子をしながら舞台上に勢ぞろい。
野村家の三兄弟、石本君大野君石井ちゃん、セインさん弘道お兄さん、そして南原さんと万蔵さんが、それぞれ揃ってお辞儀。
南原さんが「楽しんでいただけましたでしようか?」と訊くと客席からは大きな拍手。
心からの拍手だったように思います。
そしてAIロボット役の南原さんいわく「ロボットは疲れる、朝起きると首が痛い。何だろうと思ったらロボットだ!」とのことでした(笑)。
その後は、石本君が「先生!先生!」とヤジを飛ばすなか万蔵さんがご挨拶(笑)。
万蔵さんは「普段は南原さんが・・」と言いつつ、お礼を述べてました。
あとは、作品の中で悪態をついていた弘道お兄さんに「裏ではあんな感じ」という南原さんのツッこみがあったり(笑)、セインさんからは「久しぶりの外人役で・・」という挨拶も。
その後なぜか万之丞さんがしっかりめの挨拶をして、万蔵さんから「お前主催者じゃない」というツッこみがあり(笑)。
最後は恒例の撮影タイム。

正面、脇正面とそれぞれポーズを決め。

最後は皆でレッツラゴーのポーズ(作品の中で漫才師役の石本君と大野君が舞台を去る時にやったポーズ)をして、橋掛かりから退場。

大きな拍手と手拍子のなか、大団円で古今狂言会の東京公演は終演しました。
古典も新作も、とても面白かった古今狂言会2024。
素人目にも古典の出来もよく、新作は南原さんらしさが溢れる素晴らしい作品でした。
唯一残念だったのは、一度しか公演を観られなかったこと。
前述したように、古典はどうして言葉がわかりづらいので、何度も観て言葉をちゃんと理解できるようになって楽しみたかったな~。
そして、新作「ちょっとGPT」は繰り返し観て何度も爆笑したかった!
作品が進化していく様子も一緒に体感して楽しみたかったです。
今回は、福岡で一公演、東京で一公演、内子で一公演の、計三公演開催。
こんなに楽しくて面白い舞台を、これだけしかやらないというのは、あまりにももったいないし残念です。
次回は公演数が増えて、素晴らしい舞台をもっともっと観られたらこんなに嬉しいとはありません。
来年以降の古今狂言会に期待したいと思います。
それから・・。
弘道お兄さんが、まさかあんな大病になるとは、この時は思いもよりませんでした。
奇跡的に回復をされているようで、本当に良かったです。
現代狂言から長年、南原さんたちとこの座組で舞台に立ってきた弘道お兄さん。
まだまだ万全ではないとのことですが、再び能舞台で凛々しい姿を見られることを、心より願っています。



現代狂言Ⅸの感想
現代狂言Ⅸ「ことだま交差点」あらすじ

昨年は南原さんが出演しない会が地方で開催されたようですが、南原さんが出演する古今狂言会は2年ぶり。
南原さんの新作を観られるのも2年ぶりだったので、否が応でも期待が高まる会でした(笑)。
まずは、切戸口から登場した南原さんがご挨拶。
「お昼の顔南原です」
という、お馴染みの挨拶があり(笑)。
狂言を初めて見る人は?というアンケートや、狂言の言葉遣いについてのレクチャーを約5分。
「暑いですか?」と客席を気遣ったりもして、さすが座長という感じでした(笑)。
続いて、石本君と大野君登場し、今回の番組のあらすじ紹介や見所などを説明。
現代狂言から長年出演してる二人だけに、笑いを交えながらわかりやすく話をしていました。
挨拶が終わり。
最初の番組は、古典の「桶の酒」。
太郎冠者 野村万蔵
主人 佐藤弘道
次郎冠者 野村万之丞
あらすじ
主人の留守に米蔵と酒蔵の番を言いつけられた太郎冠者と次郎冠者。酒蔵を任された次郎冠者はこっそりと酒を盗み飲む。それを米蔵の窓から見ていた太郎冠者も酒を飲みたくなりますが二人とも蔵を離れられない。そこで二人が考えだしたのが・・・。
酒を飲むときの「ピーン」や「むりむりむり」という擬音に大笑い。
現代狂言のときからこの擬音は何度も聞いていますが、わかっていても笑ってしまいます。
それから、樋(とい)を使って蔵の窓と窓をつないで酒を飲むアイデアは、くだらなくて良いな~(笑)。
やってることはほぼドリフ(笑)。
昔も今も人が考えることは変わってなくて大笑いです。
それから、「そりゃ」「う~む」「そりゃ」「う~む」という、樋で酒を呑むときの繰り返しのやり取りも面白かったです。
あと、♪酒はもと薬なり~♪という謡は前にも聞いた記憶が・・。
この謡と踊りの場面は、ちょっと長く感じてしまいましたが、謳っている内容がよくわかればもっと面白く観ることが出来たかもしれません。
古典はどうしても言葉がわかりづらいところもあるのですが、そんなことは関係なく大笑いできるのが狂言の素晴らしいところ。
次郎冠者のとぼけ具合などは、現代のお笑いにも通じるキャラクター。
古典の面白さを改めて感じた「樋の酒」でした。
続いての番組も、古典の「魚説法」。
新発意 南原清隆
施主 石井康太
後見 河野祐紀
あらすじ
親の追善の説法を頼みに寺へ行きますが、僧は留守で出家して間もない新発意(しんぼち)しかいない。ろくにお経も知らない新発意がお布施欲しさに説法を引き受けてしまうが・・・。
現代狂言をきっかけに本当の狂言師になった石井ちゃん。
まさか南原さんと二人で古典狂言を演る日が来るとは!?
同期のドロンズ石本君が最初の挨拶のなかで「感慨深い」と言ってましたが、現代狂言の旗揚げ公演から観ている私も同じく感慨深かったです(笑)。
石井ちゃんはもちろん、南原さんもすっかり堂に入っていて、安心して二人だけの舞台を観ることができました。
現代狂言Ⅲの「佐渡狐」で初めて古典に挑戦した南原さんをドキドキしながら観ていたのが遥か昔のことのようです(現代狂言Ⅲは2008年なので本当に昔のことですが・笑)
「魚説法」は言葉遊び、駄洒落が多く出てくる狂言。
チビッコの笑い声も大きく響いていたのが印象的でした。
ただ、やっぱり初めて聴くとわかりづらい言葉もあるので、何度も観てもっと台詞を聞き取れるようになれば、さらに楽しめたのかもしれません。
とまれ、終始大笑いの「魚説法」でした。

仲入りをはさみ。
最後の番組は、新作「ちょっとGPT」。
南原清隆
野村万蔵
佐藤弘道
セイン・カミュ
ドロンズ石本
大野泰弘
野村万之丞
野村拳之介
野村眞之介
原案・脚本 南原清隆
脚本補 大野泰弘
演出 野村万蔵
あらすじ
博士が開発した人間対話型AIロボット"ちょっとGPT"。とある交差点で様々な悩みを持つ人々の「生の言葉」を学習しますが・・・。
南原さんが作る、言葉をテーマにした新作は、現代狂言Ⅰの「連句」。Ⅸの「ことだま交差点」。そして今回の「ちょっとGPT」で3作目。
現代狂言の2作はいづれも大好きな作品で、控えめに言っても名作でした(笑)。
そして今回の「ちょっとGPT」も期待にたがわぬ出来で、大爆笑しながらも心に沁みる名作になってました。
交差点でAIロボット"ちょっとGPT"が学んだのは、人々がお互いを否定したり侮辱したり批判したりする言葉の数々。
これらの言葉を聞いて"ちょっとGPT"はフリーズ。再起動するためにはパスワードの言葉が必要ですがそれがわからない。
サラリーマンの上司と部下。売れない漫才師。外国人・・。
彼らはお互いに言葉の銃を撃ち合い、傷つき倒れてしまいまう。
そんななか
「誰が勝ったんですか?」
「みんな負けじゃ」
「You lose・・・ゆ・る・す」
このやり取りを聞いて、フリーズしていた"ちょっとGPT"が動き出す・・・。
You lose=ゆるす
こんな発想をする南原さんに大感心。
そして、
「すべてはいったん許(赦)し、それからまた始めればいいのじゃ」
「不思議だね 自分もゆるす この言葉」
「ことばは 武器にもなるが 薬にもなる」
という台詞も・・・。
言葉の力を信じ大事にている南原さんだからこそ、こういう脚本を書けるんだろうな~。
南原さんの誠実な生き方もこれらの台詞から感じ取ることができました。
この場面を観ながら、改めてファンになって良かったしみじみしてしまいました(笑)。
現代狂言Ⅸの「ことだま交差点」では、「人はことばで出来ている」「美しいことばを使えばその者は心も晴れる」という台詞がありましたが、常に「ことば」に対して真摯に向き合いそれを実践する姿勢が、南原さんの大きな魅力の一つなのだと思います。
・・・なんか、すごく真面目なことを書いてしまいましたが、実際の舞台は爆笑爆笑また爆笑。
笑い声の絶えないものでした。
特に、皆でdisり合い、悪口の・・言葉の弓を放ち銃を撃ち手榴弾を投げ合う場面などは大爆笑(笑)。
「お前のyoutube再生回数2回」
「フォローしてる人よりフォロワー少ない」
「ライブやっても見に来たのは母親だけ」
「お前は母親も来なかった」
「観光地外国人ばかりだ」
「円高にしてみろ」
さらには
「いつまでもお兄さんって言ってんじゃねー」
「ずーっと名前チャンつけてんじゃねぇ」
など、虚構と現実が入り交じったdisり合いもあったりして大笑いでした(笑)。
悪口に大笑いするというのは、今回のテーマとは真逆な感じはしますが、これはお芝居・・気心が知れたもの同士が舞台の上でじゃれあっているだけなので(笑)、安心して笑うことができました。
そして、こんな大笑いの場面の中に、前述したような心に沁みる台詞をさらりと交えてしまうところが、さすが過ぎます。
あとは、南原さんのMJ、ムーンウォーク。♪みつめあ~う~視線のレーザービームで~♪と熱唱、南無三宝=オー・マイ・ガー。時事ネタなどもありつつ。
言い争いをしていた人たちも、それぞれに前向きなことばを残し、余韻を残しながら、「ちょっとGPT」は幕を閉じました。
カーテンコールでは、石井ちゃんを先頭に皆で手拍子をしながら舞台上に勢ぞろい。
野村家の三兄弟、石本君大野君石井ちゃん、セインさん弘道お兄さん、そして南原さんと万蔵さんが、それぞれ揃ってお辞儀。
南原さんが「楽しんでいただけましたでしようか?」と訊くと客席からは大きな拍手。
心からの拍手だったように思います。
そしてAIロボット役の南原さんいわく「ロボットは疲れる、朝起きると首が痛い。何だろうと思ったらロボットだ!」とのことでした(笑)。
その後は、石本君が「先生!先生!」とヤジを飛ばすなか万蔵さんがご挨拶(笑)。
万蔵さんは「普段は南原さんが・・」と言いつつ、お礼を述べてました。
あとは、作品の中で悪態をついていた弘道お兄さんに「裏ではあんな感じ」という南原さんのツッこみがあったり(笑)、セインさんからは「久しぶりの外人役で・・」という挨拶も。
その後なぜか万之丞さんがしっかりめの挨拶をして、万蔵さんから「お前主催者じゃない」というツッこみがあり(笑)。
最後は恒例の撮影タイム。

正面、脇正面とそれぞれポーズを決め。

最後は皆でレッツラゴーのポーズ(作品の中で漫才師役の石本君と大野君が舞台を去る時にやったポーズ)をして、橋掛かりから退場。

大きな拍手と手拍子のなか、大団円で古今狂言会の東京公演は終演しました。
古典も新作も、とても面白かった古今狂言会2024。
素人目にも古典の出来もよく、新作は南原さんらしさが溢れる素晴らしい作品でした。
唯一残念だったのは、一度しか公演を観られなかったこと。
前述したように、古典はどうして言葉がわかりづらいので、何度も観て言葉をちゃんと理解できるようになって楽しみたかったな~。
そして、新作「ちょっとGPT」は繰り返し観て何度も爆笑したかった!
作品が進化していく様子も一緒に体感して楽しみたかったです。
今回は、福岡で一公演、東京で一公演、内子で一公演の、計三公演開催。
こんなに楽しくて面白い舞台を、これだけしかやらないというのは、あまりにももったいないし残念です。
次回は公演数が増えて、素晴らしい舞台をもっともっと観られたらこんなに嬉しいとはありません。
来年以降の古今狂言会に期待したいと思います。
それから・・。
弘道お兄さんが、まさかあんな大病になるとは、この時は思いもよりませんでした。
奇跡的に回復をされているようで、本当に良かったです。
現代狂言から長年、南原さんたちとこの座組で舞台に立ってきた弘道お兄さん。
まだまだ万全ではないとのことですが、再び能舞台で凛々しい姿を見られることを、心より願っています。



現代狂言Ⅸの感想
現代狂言Ⅸ「ことだま交差点」あらすじ