
先日の池袋での落語会のレポと感想を、もう一つのブログのほうに書いたのですが、ネタバレな内容なのでパスワードつきで公開することにしました。
ツイッターに載せるのもどうかと思い、ほとんど見る人のいないこちらのブログでお知らせを(笑)。
ネタバレOKという方だけ、ひっそりとご覧ください(笑)。
パスワードは、南原さんの新作落語の演目名になっている犬の名前。アルファベット小文字で四文字です。
FC2ブログ「レポ&感想記」
第17回「林家正蔵×林家木久蔵 落語二人会」2018,11/12
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ところで。
池袋以外にも、落語会へ何度か行ったのでそんな話をあれこれと。
鈴本演芸場の10月上席の二日目、小三治師匠が主任の会へ。
演目は「死神」。
小三治師匠の「死神」は初めてでしたが、他の人とは一味も二味も違う「死神」ですごく良かったな~。
小三治版「死神」は、主人公の男が、情けないけど憎みきれないダメ男。
「ったくしょうがないな~」と笑って許してしまいたくなる男なので、終始、可笑しくもあり哀しい不思議な話になっていて、笑いながらも大感心でした。
最後も怖さよりも、哀愁と笑いが入り混じった感じに。
同じ噺なのに演る人によってこんなに変わるんだと、改めて落語の奥深さを感じました。
で、小三治師匠のこの"人間観"は、南原さんにも通じるな~と思ったり。
去年の新作狂言では「ずるいが人間じゃ」と最新AIにあっさり言わせたように、人のダメさ加減も突き放すのではなく「そういうもんだよね」と受け入れるところなど、相通じるものを感じました。
10月の終わりには「喬太郎が語る圓朝作品集」という会があったので、またまた鈴本演芸場へ。

事前に演目が発表されており、前売りが早々に売り切れていた「死神」や、「牡丹灯籠」三夜連続など魅力的な会があったのですが、重厚な噺は疲れそうだったので(笑)、いちばん気楽に聴けそうな千秋楽の「縁切榎」の会へ。
初めて聴く噺でしたが、喬太郎師匠もマクラで「今日は幽霊は出てきませんし、人も死にません」と言う通り、お気楽な噺で大笑いでした(笑)。
あ、あと、柳家小八さんの、新しい「千早振る」が面白くて、こちらも終始大笑いでした。
そして、11月10日は鎌倉芸術館小ホールで行われた「四派競演らくご会へ」

発芽の会でお馴染みの萬橘さんは、相変わらずグチが多い(笑)。
いまいち反応の悪い客席に「かたいよ」などと言ってましたが、本編の「真田小僧」はとても面白く客席も全然かたくありませんでした(笑)。
喬太郎師匠は、マクラや本編の落語でも萬橘さんじりをしていて、客席爆笑でした(笑)。
喬太郎師匠の「品川心中」は初めてでしたが、"おそめ"の悪女っぷりがより際立っていて(でも喬太郎師匠がやるから憎めない)面白かったです。
この落語会では、出演者の4人と司会者を交えたトークコーナーもあったのですが、そこでも萬橘さんは皆からいじられていて大笑い。
司会者から「この4人の中ではとびぬけて若い、まだ30代・・」という話があると、客席からは「えぇ~~」という声があがり、またまた皆で爆笑でした(笑)。
桂文治師匠は「ラーメン屋」。
この噺、五代目古今亭今輔師匠が口演しているのをCDで聴いたことがありましたが、他の噺家さんは初めて。
今輔師匠といえば、中学生の頃にたまたまラジオで聴いた"お婆さん"の落語(「お婆さん三代記」)が面白く、落語を聴くきっかけになった人でもあるわけで。
「ラーメン屋」はだいぶ後になって聴いたのですが、面白くてコントにもなりそうな噺だな~、とずっと印象に残っていたので、今回この噺が聴けたのは僥倖でした。
文治師匠は、人情噺として口演。
もともとは新作ですが、今の話というより昭和の人情噺という感じでしたので、そういう意味でもすでに古典なのかな、という感じでした。
ということで、またまた落語の話ばかりになってしまいましたが悪しからずです(笑)。