矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

ハプニングから幸運へ!

2014-05-14 23:59:01 | プライベート
昨日までECCMID 2014。非常に充実した学会でした。経験できたことも多いし、欧州の学会のあり方、cultureを肌で感じることができたことは非常に大きかったです。
自身のキャリア上も、重点と基軸が、文字通り、日本、professional homeの米国、欧州、アジアになっています。

21歳のとき「世界とつながる仕事がしたい」と思ったことを体現する形で、「病気の世界地図」を念頭に、グローバルに展開できるようになってきています。

さて、今日は大満足のBarcelonaからの移動日でした。スペインは初めてでしたが、とっても好きになりました。スペイン語も自然に口をついて出るようになり、親しみやすく、
食事も美味しくて、重厚な歴史と抜けるような晴天で、心がとても幸せです。

さて、5月20日からブルガリアの学会講演のためソフィア入りします。

それまでの間の数日間は有給休暇をいただき、スペインに滞在しております。

せっかくなので、スペインの観光地を家族と周遊しています。今日は、BarcelonaからGranadaに移動する日でしたが、予定していたAVE(スペインの新幹線)が満席で乗れず、
粘って、別のルートでなんとか移動できないか窓口で聞いたところ、Cordobaコルドバ経由で行けるAVEがあることがわかりました。

地球の歩き方で、なんども写真で目にしていた世界遺産であるメスキータ。キリスト教とイスラム教のモスクが融合した建物です。
デザインが非常にエキゾチックで、旅行と歴史好きの私には”興奮冷めやらぬ”感じの建物で、どうしても見たいなあ、と思っていました。


今回は日程がタイトなためあきらめていました。
”災い転じて福となる”感じで、あきらめずに粘ったことで、予定外のCordobaに立ち寄ることになりました。
乗り継ぎに3時間もあったため、すかさず家族を説得して、スーツケースを引きずりながらメスキータに行きました!!




大型荷物は持ち込み禁止のため、ふたりで荷物の番を順番にしながら、交代で中に入る形になりました。だいたいこれまで一人旅が多いので、二人で旅行することがこれほど楽しく助け合えるものとは経験したことがありませんでした。何度か国内は数日の旅行を一緒にしましたが、国外に一緒に出るのは6年前が最初で、それ以来出ていませんでした。

無事にGranadaに到着。アラブの影響をスペインがこれほど受けていたとはまったく知りませんでした。夜10時ごろにホテルに到着。アラビア風のホテルでこれもすごく楽しめます。

旅行好きは、ずっと続きますね。

ECCMID Day 4 「病気の世界地図」の1日でした!

2014-05-14 06:29:03 | 感染症関連
最終日は、午前中、Clinical ground roundで、非常に楽しかったです。

欧州のさまざまな国、UK, ドイツ、スペイン、イタリアなどのフェローやレジデントが症例提示して、パネリスト6名がコメントする形でした。IDSAと連携したセッションだそうです。

いろいろな国の感染症、移植医療に関連した感染症、移民の感染症など、「病気の世界地図」を描きながら診療するスタイルで、私がもっともワクワクする領域です!

自分のポスター発表も無事、終了しました。番号が前後のauthorが関連したスタディをしていたので名刺交換したりお話したりしました。


日本人の先生で見に来て下さった先生もおり、教育について話し合ったりました。

欧州の感染症関連学会の参加は、2010年にESCMID会員になって以来、初めてでした。

今後は、春の欧州、秋の米国の学会を基軸に参加、若手の参加をプログラムとしてサポートする予定です。

感染症の後期研修中などの若手の方、ぜひ参加してみてください!

学会の最後に私がフェローしていたHoustonで、MD Anderson Cancer Centerで同じ時期にリサーチをしていた方と再会しました。
イラン出身の方で、欧州の学会を中心に参加しているとのことでした。Medical Schoolのdeanを務め現在は開業したとのことでした。
なつかしい面々との再会は、本当に人生の”宝”です。