矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

ECCMID 2014 Day 3: HIV updates and CAP

2014-05-12 23:47:33 | 感染症関連
今日はDay 3でした。早朝、HIV updatesのセッションに参加しました。

HIVの診療のoverviewがあり、非常によかったです。HIV診療の方向性が、あきらかにfunctional cureそして、preventionに向かっていることを再確認するよいセッションでした。

生涯教育の時間も米国のものも取れることが判明し、非常に助かります。最大23時間のCME/CPD (continuing medical education/continuing professional development)の時間が取れます。

その後、ランチタイムは、普段あまり興味をもっていないのですが、common diseaseで最近の動向を知るべきだと思ったCommunity acquired pneumonia 市中肺炎について1時間のセッションに出ました。Speakerがひとりで、1時間話しましたが、非常に広範囲の内容で、多数のclinical trials, meta-analysisなどを盛り込んだhigh qualityのセッションでした。1点、スライドと進め方が単調なため、集中力が持たなくなり、つい睡魔におそわれました。内容は極めてcomprehensiveでしたので、自身のプレゼンテーションのときにも、気をつけたいと思いました。

その後、onlineで、興味あるポスター(特に診療に直結する日本からのポスター)にざっと目を通しました。Physicalに探す必要がないので本当にラクです。

明日は、自分のポスター発表です。午前中はclinical ground roundがあるのでこちらも楽しみです。

初めて欧州の感染症関連のメインカンファレンスに参加しましたが、より多様性を受容する印象で、今後も、欧州、米国両方に参加するほうが有益であるとわかりました。
自分自身の発表の場として、両方をターゲットにリサーチのタイムラインを組みます。医学教育学会も欧州、アジア・パシフィックと2回国外予定しています。これだけ情報が行き来しているので、
やはりface-to-faceでlive session は逆説的にさらに重要と認識しております。