駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

暗くなります

2007年09月23日 | 駄日記
先週21日(金)の中日新聞1面に地味だけど重大な記事を見た。
それは、この秋の運動会シーズンが始まったこの時期、気になる記事だった。
今年の5月、九州の地域の小学校85校で、光化学スモッグが発生したため運動会が中止となる“事件”があったが、環境庁が今頃になって、やっと中国からの環境汚染についての調査を始めるということが決まったという記事だった。
5月の新聞記事には、「光化学スモッグが発生し、運動会中止」としか記載はなく、国内での環境汚染を危惧するような内容だったように思う。

光化学スモッグという言葉は、1970年代の高度成長期に聞いたぐらいで、このところはもう長いこと死語になっていた。
当時は、四日市の公害訴訟やら東京都心の自動車排気ガスの空気汚染など、よく耳にした言葉だったが、その後の排ガス規制とか工場の汚染に対する厳しい基準など、ニッポンの水や空気の環境はかなり向上されてきたはずだ。
今どき、ニッポン国内で光化学スモッグが発生するなんて、誰が想像したであろう。

運動会といえば、何といっても子供たちや先生方、中にはPTAも参加して練習を重ねたはずだ。
テントも張って運動場に白線も引いた。万国旗を掲げて、音響システムも万全だ。
各家庭ではお父さんも仕事の都合を工面して、お母さんは早起きしてお弁当も用意した。
天候も晴れ渡り、早朝には合図の花火が上がったかもしれない。
運動会日和だ。さあ開始、という時になって通報が入る。
「大気汚染のために自宅から外に出ないでください。運動会は中止します。」などというのはどうにも納得できないだろう。
普通は運動会の中止なんて、雨以外にありえないものなのだ。

今、最も問題視されているのが、高度成長期真っ最中の中国からの越境汚染である。
ニッポンへの空気は、空高く中国大陸からの偏西風によって移動してくるのだが、その空気には黄砂の粒子や、なんら規制されていない工場やディーゼルエンジンの煤煙などが風に乗って一緒に運ばれてくるわけだ。
どうやら、気流の流れから西日本は特にその被害が多いそうだ。
だから、日本の企業が乾いた雑巾を絞るように努力していくら環境を改善しようとも、お隣から汚れた空気がどんどん流れ込めば、自国民にとっては益はないのである。しかも風上と風下の関係を変えることはできないのだ。逃げることすらできない。
ちょうど、風上の家が焼肉屋とかニオイのキツイ商売をして、風下のニッポン家に毎日煙が流れ込んで生活できなくなったけれど、引越しもできないというような図だろう。
ま、中国がそれを認めるということはありえないだろうし、たとえ一連の被害でニッポン人が死のうとも、責任を取って賠償するなんてことは太陽が西から昇ったとしてもありえないことでしょうが。
大体、来年の北京オリンピックでフルマラソンなんか走ったら、ニッポンの大切な選手たちが心肺を汚して死にゃせんかと心配しているのだ。

最近、花粉の季節でもないのに花粉症のような症状はないですかね?
このところ鼻の調子あんまりよくないけど、何だか目もチカチカするような気がしてきた。
外の空気って臭くないですか?
最近澄み切った空気のにおいって嗅いでいないなあ。何となくどんよりと濁っている気がするし。
子供たちの喘息など心配ではないですか?
うちの子も熱もないのによくクシャミして鼻水を出しており、風邪だかどうか気になってる。
外に干した洗濯物が汚れませんか?
そのうち外に干せなくなっちゃうのかなあ。
憂鬱な時代だなあ。

あと何年、地球は命を保ってくれるのでしょうか。
オレ自身の寿命は、10年とか20年あたりで終わると思うけど、今の若い子供たち、その後に生まれる孫たちはどうなるのだろう。
明るい未来ってあるのだろうか。
母なる大地はもう既に病んでいる。
それを考えると、悲しくなる。
コメント (3)
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