駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

リンゴ・ドラミング。研究されつくされているとは思うけれど-その4

2018年06月28日 | ビートルズネタ
写真は先日我が家に引っ越してきたリンゴさん。

テンポ計測編
ザ・ビートルズの公式213曲(プラス数曲)のテンポ採りをしました。
もともとザ・スターキー結成前に、準備段階として演奏候補曲数十曲分のテンポを計測していて、その後レパを増やす毎にその作業をしていたので100曲ぐらいは調査済みだったのですが、残りは「そのうちに」と思いつつ6年が過ぎてしまっていた。
今月、メンバーの諸事情でリハが休みになった時に、ヒマができたのでやってみようかなと思い立ったが吉日と作業再開というわけです。
残りの100数曲のテンポ採り、面白い作業でした。
もっとも、ビートルズ初期の曲はほとんど計測済みだったので、あまりレパにならない中期後期のマイナー曲ばかり。
ドラムレスだったり、ポールの弾き語りだったり、ジョージのインド音楽だったりと、バラエティ豊か。
さすがに「Yellow Submarine」のジョージ・マーティン作のインスト7曲は公式曲じゃなく、「Revolution 9」は計測不能でカット。
また、公式曲以外にも「Imagine」のようなレパートリーは追加して、計測し終えて表がやっと完成しました。

それら全曲リストを表にしてテンポを書き込んでおりますが、空欄が全部埋まりました。
これで何かいいことがあるのか?と言われたらなんもない。自己満足の世界であります。。。(笑)

けれど、ここからが言いたいこと、であります。へへへ。。。

その1:ビートルズの楽曲は、おしなべて計測しにくい。
どういうことかと言うと、テンポがひじょうに揺れているのであります。イントロと曲中で、かなりの幅がある。
リンゴさん、クリックなど使用しない時代でのレコーディングですから、メトロノームのように一定したテンポではないのは当然のこと。
ただ、アマチュアドラマーによくある、曲の途中でノッテきてだんだんテンポが走ってしまうというような曲は殆どない。
逆に、曲のノリというものを、テンポの変化も含めて表現しているので、イントロに比べて歌が入るとだんだんとテンポが落ちるという曲が多い。ただ、これはモタるという感じではなく、落ち着いて曲を聴かせるという感じである。
だからこそ、あの歌心あふれるドラミングであり、数々の名曲を生ませる魅力なのだと納豆食った。いや納得した。
そんなわけで、計測値はイントロから歌に入ったところの数値とすることにしたのであります。
テンポが落ち着くところまで待っていると、へたすると5~10ぐらいまで下がってしまうことがあるので、演奏開始のカウントをする際にはそれではまずいのである。

その2:全体的にゆったりしている。
ビートルズの曲は、今のポップスやロックっぽい曲と比べるとかなり遅い。
例えば、「A Hard Days Night」は数値としては140程度で、これは現代のロックと比較すると非常に遅いほうだ。
しかし、テンポはゆっくりだが、曲から感じるあのスピード感はすごい。これこそ天才リンゴのなせる業であり、ビートルズの名曲の秘密だ。
オープンハイハットの切れ目のないサウンド、突込み気味のバスドラ、そして重たいスネア。裏に流れるボンゴの16分音符やカウベルなどがスピード感を増幅している。
自分は、この秘密はリンゴさんの才能以外に、実はテープスピードを変えるという秘儀にあるのだろうと思っている。
この曲以外にも「Heip!」や「I Feel Fine」などもドラムをテープスピードを落として録音していて、最終的にドラムが突込み気味の明るく抜けた音色となって、軽快感が生まれるのだ。しかし、そうなると実際に録音時のテンポというのはさらに遅いわけで、全体的にはやはりゆったりだったんだろうなと思う。

その3:案外3拍子が多い。
計測時は、いつも4/4拍子ではじめるんだけれど、「おお、違うわ」と測り直すのが6/8や3拍子の曲。
前期は単調な4拍子が多いけれど、中期からは「We Can Work It Out」のように曲中に3拍子を放り込んだ変拍子などもあって、急激に高度化している。
3拍子のバラードなども多いが、リンゴさんはブラシで演奏していたりして、器用さを垣間見ることができる。

テンポ採りという作業を通して、リンゴさんとビートルズメンバーの天才ぶりを再確認したわけですが、各楽曲の素晴らしさをもまた再認識させてもらうことができた。
いやあ~いい勉強になりました。
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ビートルズとキャロル

2018年05月24日 | ビートルズネタ
キャロルは、永ちゃんが楽器店で「ビートルズとR&R好きなやつ」とメンバー募集したところから始まったという。
なので、当然ビートルズがあって、キャロルがあるわけだ。
だが、キャロルに影響されて音楽を始めた青少年もいるはずで、キャロルを先に好きになってから、キャロルはデビュー前のビートルズを真似したんだという事を知り、それでビートルズを知ってファンになるという構図もある。

早い話、自分のことを言っているのだけれど、正確には「ビートルズのことは知っていたけれど、R&Rバンドだった時代を知らない」少年だった。
自分としては、ビートルズは歌バンドであり、アイドルグループという印象だった。珍しいパターンかもしれないが、その時に夢中になることはなかったのだ。
もともと音楽が好きで、白黒TVでグループサウンズを見たりラジオで洋楽を聞き、ベンチャーズやドリフのカトちゃんのドラムに憧れていたので、小学生の時にスティックだけ買って家で鍋やフライパンをパタパタと叩く迷惑小僧だった。
いろんな人からよく聞く「ラジオや兄貴の部屋から流れるビートルズを聞いたとたんに電気が走った」とはならなかったのは、歌やコーラスじゃなく、とにかくドラムの激しいビートに惹かれていたからだと思う。
とにかくドラムが好きだった。
高校に入ってから仲間とバンドを始めたいと思った。
垢抜けない少年だったオレも高校生となって色気付いた。不良っぽいものになんとなく憧れ、キャロルとバイクと暴走族を知るが、バイクや暴走族よりキャロルの方が10000倍よかった。
レコードを手に入れ、「ライブ・イン・リブ・ヤング」など擦り切れるほどに聞き込んだ。

ユウ岡崎さんの8ビートにしびれ、真似をしまくる。
このライブ盤のドラムは最高だった。パールのシングルヘッドタムを使っていて、生々しいドラムサウンドだった。特に「ヘイ・タクシー」のイントロのタムサウンドに痺れた。
オレはジョニーの歌声が好きだった。
ドラマーなので当然ユウ岡崎さんが好きだったが、歌声なら永ちゃんよりジョニー派だった。
ジョニーの声は、ジョンのように甘くて張りがあって透き通っていた。

ライブは一度だけ観に行った。解散少し前の豊橋公会堂でのライブには一人でホンダモンキーにまたがって行った。
しかしあのライブはひどかった。今では考えられないが、観客がシンナーを吸い出して喧嘩が始まり、警察が介入して途中で打ち切られた。すぐ隣が警察署なのだ。
オレはバイクの運転があまりにも寒くてライブ開始時間に遅れてしまい、しかも演奏途中で打ち切られたので、結局数曲しか聴けなかった。
だが、曲は忘れたけれど、オリジナル曲でない洋楽カバーがメチャクチャかっこよかった。
オレが見だしてからはすぐに引っ込んでしまったけれど、今思えばビートルズみたいだ。ビートルズも10曲程度30分ほど演奏してすぐに引っ込んでしまうのだから。
結局、キャロルはビートルズのハンブルク時代のスタイルで走り抜け、オレの記憶の中でもそのままなのである。

キャロルは自分が高校3年の時に解散した。1975年である。キャロルは1972年からの4年間が活動期間。短いのもビートルズに似ているが、キャロルはその半分だ。

伝説のアルバム「燃え尽きる・キャロル・ラストライブ」も、聞きまくったしコピーしまくった。アルバムのラストはパトカーと消防車のサイレンの音であり、豊橋公会堂のパトカーの騒ぎに記憶が重なる。
後で知ることになるが、けっこう同世代の知り合いがその日比谷公会堂まで行って、ラストライブを生で見ているようだ。
まさか火災になって驚いただろうと思ったら、案外演出だと思って楽しんだそうだ。

実際にこのライブを観ることができた人たちを羨ましいと思う。まるでビートルズの武道館ライブを体験できた人たちのように、二度とない奇跡に立ち会えたわけだから。
このアルバムでの洋楽曲、「グッド・オールド・ロックン・ロール」「メンフィス・テネシー」「ユーブ・リアリー・ガッタ・ホールド・オン・ミー」「ジョニー・B・グッド」「スロー・ダウン」などは大のお気に入りである。
初期のビートルズのアルバムにも収録されていたり、ハンブルク時代にも演奏していたカバー曲なのだろうと想像できて楽しいし、例えば「メンフィス・テネシー」のジョニーの歌声は本当にBBCライブアルバムで聞くジョンのようだ。
大人になってから、少しだけキャロルのコピーバンドでライブした。
当時、ラバー・ソウルというビートルズバンドでジョージ役をやっていた石田氏と永ちゃんにそっくりな渥美氏。年に2回だけライブをやったが、1~2年で終わってしまった。とても楽しかったんだが、渥美氏の仕事が忙しくなったということだった気がする。

実は今だから言ってしまうが、キャロルの曲で最も好きな曲はこれらカバーしたR&Rだったりする。もちろん「ルイジアンナ」「ファンキー・モンキー・ベイビー」などの大ヒットしたオリジナル曲も大好きではあるが、この年になると自分が人前で演奏するとなると少し恥ずかしい。
「ビートルズバンドを恥じらいもせずにやっているくせに何を今さら」と言われそうだが、ザ・スターキーでは今まで正面からクソがつくほど真面目にビートルズをコピーしてきているので何ともないが、中途半端にキャロルの名曲を演奏するのは気が引ける。素人っぽ過ぎるのが恥ずかしいのだ。
これらのカバー曲については、ビートルズ関連の曲だけに、いつかスターキーでも演奏したいなと思う。オレ自身は高校時代にあれだけコピーしたので、やろうと思えばいつでも演奏できるけれど、キャロルをさほど知らないメンバーがちゃんと練習したうえで。

キャロルを好きになってから、初めてそのルーツがビートルズと知ったと書いたが、当時同じように好きだったチューリップの財津和夫さんやオフコース、ザ・スパイダースなどGSの多くもビートルズに影響されていたのだった。
自分のように好きになる順番が逆の、後になってビートルズファンになる人間は、やっぱり少数派なんじゃないかなと思う。
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平成のことば

2018年02月07日 | ビートルズネタ
2月7日(水)
今朝の中日新聞の見開きに、あっと驚くポールのお言葉。
「2月7日は北方領土の日」
じゃなく、その右側(笑)
「平成のことば」欄にありました。
『運命が二人を巡り合わせたんだ。僕はいつまでもジ∃ンのファンでい続けるよ。 ビートルズの元メンバーポール・マッカートニーさん』
『2006(平成18)年2月5日付の米紙で、元メンバーの故ジョン・レノンさんへの思いを打ち明けた。英中部リバプールの若者四人が結成したロツクバンドは、二十世紀を代表する存在に。解散後は、二人の不仲説も取り沙汰されていた。』
とあります。

数年前、ポールが今は亡きザ・ビートルズの元メンバーであるジョンに対して語った言葉が、重みのある「今日の言葉」として新聞に掲載される。
すごく時代を感じます。さすが、歴史を作ったロックバンドであります。
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リンゴのドラミングのキーワード

2017年06月30日 | ビートルズネタ
我らがスター、リンゴ・スターのドラミングについて勝手な持論を述べるシリーズの続きであります。
今まで、「ビートルズ・サウンドの秘密をドラマー目線で考えると、リズムの要のリンゴのスネアの重さがキーポイントであるのではないか」と考え、そんなことをチマチマと書きました。
ザ・スターキーのドラマーとして5年間コピーをしてきて考えた一つの結論ですが、これをうまいこと言い表すキーワードがあります。
「餅つきぺったん」
なんじゃそれ?と思うかもしれませんが、これがまたピッタシなのであります。
実はこの言葉、オレのオリジナルじゃありません。
始めの頃に、ポール役のミッチーがリズム固めをしている時に言った言葉です。
リンゴのドラミングの全てに当てはまるわけではありませんが、ある時期のドラミングはこうだったんです。

ビートルズの中期を代表する名盤「ラバー・ソウル」の1曲目「Drive My Car」は、当時流行していたR&Bのリズムを取り入れた名曲ですが、このリズムが「餅つきぺったん」なんですね。
イントロの一拍食って入るギターのフレーズからドラムのオカズが一瞬「アレレ?」というトリッキーな曲ですが、曲中のリズム自体はどっしりとした8ビート。
このどっしりとした重たさが、餅をついたようなR&B特有の粘っこさを出しています。
これをミッチーが餅つきぺったんと上手いこと表現したというわけ。
このアルバムを通して落ち着いたどっしり感が漂っていて、名盤と言われるゆえんナシバラハウンドッグなんですね。
さあ、皆さんも餅つきぺったんで粘り腰!?

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好きなリンゴ

2017年06月26日 | ビートルズネタ
へーの好きなリンゴ。
「スターキング・デリシャス」「ふじ」「津軽」。じゃなくって。。。

リンゴさんのドラミングで好きなスタイルですよねぇ。(笑)

公式アルバムでのリンゴさんのドラミングは、何かと注文が多い中でのびのびとプレイしにくかったんだろうと思われます。
しかし、213曲と言われる公式曲の中には、奇跡のドラミングと呼ぶしかない名演奏を聞かせてくれています。
では、どの曲が奇跡なのかと問われれば、ここは聴く人の好き好き、好みは自由なのでいろんな答えがあるんでしょう。
「In My Life」の個性的なドラミングが最高!と言われればそれはそれで納得ですし、「Ticket To Ride」のタムへのアプローチが大好き!と言われたら激しく同意!となります。
けれどやっぱりオレは、個人的にはもちろんロックンロールを叩くリンゴが一番ですね。あくまで個人的感想ですけどね。
何度も言っていますが「Long Tall Sally」のドラミングはまさに奇跡。誰にも真似できないプレイです。いや、みんな真似しまくってますが、あの勢いには勝てないです。
さらにアンソロジーに収録されている「I Saw Her Standing There」のライブバージョンはスタジオ盤の数倍ノリまくっていて、まさにリンゴ節の独擅場。
やはり、リンゴさんはライブドラマーなんですよね。
スタジオ盤でも、すごいプレイはいくらでもあって、「Thank You Girl」におけるエンディング近くのフィルインなどは、ノリノリでライブ感覚で叩いた感じがすごく出ていて超かっちょいいんです。

てなわけで、きりがないので今日はここまでにしますが、サイコーなリンゴさんのプレイ集、また書きましょう!ヤッホ~!!
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リンゴのドラミング

2017年06月25日 | ビートルズネタ
昨日の続きであります。

ビートルズ・サウンドの要、リンゴ・スターのドラミングの秘訣とは。
自分が思うに、それはスネアの重さではないかと。
リンゴの使用していたスネアはラディックのジャズ・フェスティバルという、メイプル材の薄いシェルなのでスネアは軽いのでは?
なんて、そういう話じゃありましぇん。。。
スネアのタイミングが軽いか重いかという話であります。
普段気にせず聴いていると、リンゴさんの軽やかなドラミングは、「軽い」というイメージがあったりします。
「ア・ハードディ・ナイト」、「ヘルプ!」などのスネアは、かん高く、まるでメタルのスネアのようにカンカンと鳴っています。
もちろん、レコーディング時にテープスピードを変えていたりするので、聞こえるスネアサウンドやタイミングが軽くなるのは百も承知の上。
また、スターキーのメンバーも「テンポ感ではなくスピード感ががリンゴは違う」などと抽象的なビートルズ哲学をぶつけてきたりして、自分も敢えてスネアのタイミングを「軽め」方向へシフトしつつ演奏してきたわけです。
ザ・スターキーはまる5年継続していますので、けっこう長い事、意識をそう持って演奏していたことになりますね。

ところが、それってちょっと違うんじゃないかなと、このところ疑問を持つようになってきました。
それは、自分なりにいい演奏をしたように感じたライブの録音をプレイバックすると、逆におかしかったりする。いや、以前からそうなんですが、後で音源を聴いて反省しますが、「いい演奏」というものが、意識して軽めのスネアを叩いた時にリンクしない。不自然なのであります。

YouTubeで古い映像を確認しますと、リンゴさんはスティックをスネアに押し付けるように叩いています。
「むむっ、これかあ~」なんて思ったわけです。実は、このリンゴさんの「クセ」は、ずいぶん前から知っていました。
けれど、このクセはいいクセではないと勝手に思っていました。なぜなら、ドラマーとして考えた時、スネアをヒットした瞬間にスティックを押し込むと、サウンドが変化するんです。
例えば、抜けのいいチューニングしたスネアを、「スパ~ン!」と叩いた瞬間にスティックでヘッドをぐっと押し込むと音が詰まります。するとナチュラルなスネアのサウンドが台無しになるんではなかろうか?と、どこの誰が考えてもそう思いますよね。
しかし、それをリンゴさんがやっていたんです。
そうすることで、スネアのサウンドというより、タイミングが遅くなるのではないか。

実際にそれを意識してみると、次の小節の準備が遅れることによって、全体のリズムが重くなるのです。
これがリンゴさんが作る、ビートルズサウンドの秘訣じゃないか、と思うわけなんであります。
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ビートルズ・サウンドについて

2017年06月24日 | ビートルズネタ
今日は、少し真面目にドラムについて考察。いや、いつもふざけてるわけではないんだけれど。。。
今日はビートルズ・サウンドについて。ありゃま、いやにでっかい風呂敷広げちゃったなあ。

「ザ・ビートルズのあのサウンドの秘訣とは?」
少しでも本物のビートルズの演奏に近づけたいと願う、我々ザ・スターキーを含めてコピーバンドの皆さんの究極の命題であります。
秘訣と言うと、なんかパッパッと料理に加えるとあら不思議、深みとコクが出て旨~いなんていう、「味覇(ウェイパー)」とか「創味シャンタン」のような調味料のようなものがあるのかと言えば、それはない。
何と言っても、4人の天才が織りなした芸術品。
歌に関しては言うまでもありませんが、ジョンのギターのカッティング、ポールのベースなんてホント聴けば聴くほど天才だと思うし、ヘタウマのように言われることすらあるリンゴの独特のドラミングこそ、天才の証。
さらに、5人目のビートルズと称されたプロデューサー、ジョージ・マーティンのアレンジがあっての完成型。
それを一つ一つ紐解いていくのは、トーシロのあたしにゃそりゃ無理。専門家によって既に今まで世界でいくらでも分析されてきただろうし、そういう本を読むと楽しいしよくわかります。

自分はドラマーなので、やっぱり天才リンゴのドラミングを研究しております。
ポールやジョン、ジョージはなぜ、ピート・ベストを首にしてまでリンゴ・スターを加入させたのか。それはやはり、あのリンゴの躍動するドラミングに惚れ込んだと言うほかない。
若者だったビートルズのメンバーは、ロックンロールが大好きだった。そこには、ピートのドラミングじゃ物足りなくて、ライバルバンドのドラマーだったリンゴのガツンとパンチのあるドラミングがどうしても欲しかったんでしょうね。
初期のビートルズのドラミングはまさにリンゴ節にあふれているわけですが、ただ、デビュー曲「ラブ・ミー・ドゥ」では、リンゴはジョージ・マーティンに認められず、セッションドラマーのアンディ・ホワイトに差し替えられるという苦汁を飲んでいます。ロックンロール・ドラマーとしては最高なんだけれど、器用なドラマーではなかったということでしょう。
リンゴのバージョンは、アルバム「パストマスターズ1」で聴くことができて、決して悪いとは思わないけれど、リンゴじゃなくてもいいというか、リンゴの良さが出せる楽曲でもないと思う。
また、のちに発表されたアルバム「アンソロジー1」では、ピートベストの演奏による「ラブ・ミー・ドゥ」も収録されていて、比較すると面白いんですが、試行錯誤の最中なんでしょう。はっきり言ってイタイ演奏である。

さて、リンゴさんの真骨頂でもある、ロックンロール系のエイトビートについてであります。
自分が思うに、リンゴのドラミングの大きな特徴は、スネアの重さであります。

そのあたりを、明日ちょっと述べたいと思うのであります。
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ジョンの命日にはジョンの歌を

2016年12月08日 | ビートルズネタ
12月8日(木)
本日はジョン・レノンの命日。
1980年の今日、凶弾に倒れたジョンはまだ40歳になったばかりでした。
40歳なんて今思えば若者みたいに感じるのは、オレが老けたという証拠なんだけれど、その訃報を知った時にはオレはまだ23歳の若者でした。いや、今思えばガキ同然でした。
その頃、オレはザ・ビートルズのことを今の1割ほども好きじゃなく、その1割ほども興味がなかった。
ケネディ大統領が殺された時、マリリン・モンローが死んだ時、プレスリーが死んだ時も世界的な大ニュースだったけれど米国発のニュースだったので、愚かなオレはジョンレノンも米国の人だと思っていた。
当時のオレはビートルズのレコードは聴いたし、英国出身のスターだってことは知りつつも、活動拠点が米国と英国の区別がついていなかった。当時は残念ながら情報の全てが米国経由だったので、米国も英国も一緒に感じていたように思う。
我が国は敗戦から70年にわたり、アメリカさんの手のひらの上で暮らしてきていたというわけです。

当時、オレはジョンがなんとなくだけど嫌いだった。
オノ・ヨーコさんというさほど美しいとも思えない日本人女性と結婚して、「ラブ&ピース」とか言って報道陣を集めて「ベッドイン」なるふざけた会見をするビートルズの「ジョン・レノン」。そういう、なんとなく胡散臭い報道イメージが幼稚なオレの脳みそに焼き付いていたのです。

大人になってやっとビートルズが好きになり、ザ・スターキーというビートルズバンドをやって、毎日のようにジョンとポールの歌に触れています。
ジョンのことを知りたくて、研究していくうちにしてさまざまな誤解をしていたことがわかって、納得したり恥じたりしています。

今夜はザ・スターキーのバンドリハの日でしたが、偶然ジョンの命日と重なりました。
メンバー一人足りませんが、ジョージ役のトモ君は仕事で超多忙ということで今夜は欠席。
今日はそういう事情でお休みの予定だったんだけど、やっぱり練習したいっていうメンバーのせいで、急遽やることになったってわけです。
誰だそいつは?
オレでした。。。
なので、ジョンの命日にジョンの曲を歌っています。

今月のスターキーライブは特別に、クリスマスプレゼントしましょう。
普段聞けないジョンのあの歌。
ましてやもっと聞けないモーリーの歌声など満載です!
乞うご期待!
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どんな演奏でもビートルズはビートルズだ

2016年10月23日 | ビートルズネタ
10月23日(日)
自分にとって、今年の秋はTHE BEATLESの秋だった。
まずCD「Live At The Hollywood Boul」が先に発売され、映画「Eight Days A Week」が全国で封切、それに合わせて音楽雑誌でもビートルズ特集が販売されて、まんまとその販売商戦に乗せられてブームに踊っているオレであります。
そして、リンゴさんのジャパンライブツアーもいよいよ始まりますね。リンゴさんのライブには行けません(涙)が、何年たってもビートルズは金の卵なんですね。
さて、「Live At The Hollywood Boul」のCD音源を聴いたり、映画のライブ映像で心躍ったオレですが、どの演奏を聴いてもビートルズはビートルズの音だなあって強く思います。
この最新バージョンの音源は、もちろんデジタルリマスターされて聴きやすい音ですが、そうでもない「アンソロジー」に収録されている古いライブ演奏も荒々しくて好きですが、どれを聴いてもビートルズらしい。いや本人ですから当たり前なんだけど、この演奏に少しでも近づきたい自分たちコピバンにしたら、この演奏の裏に隠れた秘密がどこにあるかを突き止めたくてたまらんわけです。
ボーカルはしょうがないんですよ。ポールやジョン、ジョージもリンゴも、その声は持って生まれたものだから真似できるものじゃないもんね。ですが演奏は近づけることができるんじゃないかっていうことですよ。それで、あーだこーだとゴタクを並べておると。。。
毎月、自分が演奏したライブ音源を、反省材料としてプレイバックして聴いております。その場合は、いつも粗捜し的な感覚で聴いており、間違えたりメンバーと息が合わない個所を探したりテンポや音量チェックに終始して、リンゴさんに似てるかどうかなんて考えもしない。
だけど、どう考えてもどう聴いても自分のプレイは「オレ」であって、ちっともリンゴさんじゃない。
まあ、当たり前なのでしょうがないけど。。。
自分の個性をどう抑えて、リンゴさんの個性を真似るか。
まだまだ研究は続きますぞ。
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(続・続)「彼になりたい」今まで何万人のリンゴスターがいたのだろうか

2016年10月19日 | ビートルズネタ
しつこく同じテーマで続いています(笑)
ザ・ビートルズに憧れてコピーバンドを結成しますと、メンバー同士でパートを決めるわけです。
何も知らない子供の頃なら
「オレいちばん好きなポール!」
「ボクはジョンがいいな」
「ジョージが一番かっこいいと思うから」
「リンゴスターが好き!」
などと、メンバーのポジション争いがあったりします。
ですが、楽器の問題になるとこれまた違ってきます。
「〇〇君んちにドラムセットがあるんだって、兄ちゃんのらしいけど」と、それだけでドラマーにさせられる子がいたり、エレキギターを持ってるだけでリードギターにさせられたり。
でも、やってるうちにギターが全然上達しないのでベースに変更させられた子もいましたが、これってベース舐めすぎですよね(笑)
貧乏だった昭和の子供たち(オレの世代っす!)は、自分がどの楽器がやりたいかとかどの楽器に向いているかというより、どの楽器なら手に入るかだけでパートが決まったもんです。。。

オレ達は洋楽と言えばベンチャーズかビートルズ、邦楽ならグループサウンズか加山雄三か寺内タケシ、はたまた「8時だよ!全員集合で見た」ドリフターズ(笑)だったりしましたね。
ちなみに自分は幼い頃からドラムにしか興味がなくて、ドリフ(カトちゃん)⇒ベンチャーズ(メルさん)⇒キャロル(ユーさん)⇒クリエーション(樋口さん)という路線だったので、ビートルズのコピーをしたことがありませんでした。

話が違う方向に飛んでますが、ビートルズ(リンゴさん)のコピーの話に戻ります。
コピーをするにあたっての要素。
① 楽器
② 演奏スタイル
③ 音色
④ 音量
⑤ テンポ
などの要素がありますね。

①同じ楽器と言うのはものすごく貴重なアイテムなので、いくら金持ちでもそうは簡単に手に入れられません。自分の場合、せめて同じメーカーの楽器を使うということで雰囲気だけでも近づこうと、現行品ですがラディックのドラムセットを使っています。

②については、写真や映像などで真似るわけで、今はYouTubeという最強のメディアがありますが、昔(といってもほんの10数年とかいうレベル)は想像するしかなかったんですねえ。なのでビートルズの演奏シーンなどを見る機会があると目を見張り一瞬たりとも見逃さないという、必死のひと時。
まさに、この現代において映画を何度も観に行っちゃうオレの境地ですね(笑)今はいい時代です。いろんな本もあるしネットには情報が溢れています。
そんな情報を参考にしながら、リンゴさんのドラミングの秘訣を探る毎日であります。叩き方を真似るというのは非常に大切で、例えばハイハットは叩き方が似ると同じようなサウンドがするんです。
また、あの椅子の高さもなかなか演奏し難いんですが、あえて高くすることで雰囲気が近くなるならとチャレンジするうちに慣れてきます(笑)

③音色というのは、もともとは楽器如何なので何ともしがたい要素ではありますが、これも先ほど言った奏法を真似ることで似てくるものなんです。ハイハットとスネアの音色は、コツをつかむことで驚くほどニュアンスが近付くことができるんです。

④音量については「難しい」のひとことです。何故なら、レコードのミキシングされた音源を真似るということと、ガンガンノリノリのリンゴさんのライブを真似るのでは、数倍の音量差があるからですね。
これをひとつのコピバンのライブで表現するには、ものすごい音量差が出るのでドラマーの実力が試されることになります。
実は何十年も前から、これを数々のコピーバンドの名ドラマーさんが世界のライブハウスでこなしてきたわけですよ。ニッポンでも、各地で有名無名のビートルズバンドがこの苦労をしているんですよね。
オレも負けられません!

⑤テンポについては、実はひじょうにメンタルな問題です。
つまり、数日前の練習時と本番前のリハ時、本番とで、その人その時の心拍数が違えばテンポは変わってきちゃうってこと。
しかも、メンバーそれぞれその時点で感じ方が違う。一人が「速い」と思っても他のメンバーは「遅い」と感じたりもする。そこで、その場でレコード音源を聴いたらジャストだったなんてことがよくあります。

本物のビートルズ自体が、ライブでのテンポが走ったりモタったりしているように、現場の状況によって変化があって当たり前。お客さまがノリノリなら、多少は走ったほうが盛り上がることはやっていれば当然のことなのでね。
要するに、ライブで盛り上がるビートルズと、レコードのしっとり落ち着いた音源を再現する場面を、いかに切り替えるかってことですかね。
一番大事なのは、テンポより「ノリ」なんですよね。このノリって言い方が、抽象的すぎて難しいんですが。。。こればかりは、現場でつかむしかないのかと(笑)
オレは、スターキーを始めた頃からいつもメトロノームを持って、お守り代わりに確認するようにしています。ライブでは全曲確認するヒマはないですが、お守りとしてはなかなか有効ですよ(笑)

この写真も、MUSIC LIFE誌「ザ・ビートルズ ライブの時代」の特別付録の写真集の1ページです。
1966年、米国テネシー州のメンフィス・ミッドサウス・コロシアムでの画像。
リンゴのドラムセット俯瞰で見られるなんて!
こちらもモニターなしだもんね。よく演奏できるなあ。スゴイ!
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