6月26日(金)
自分にとって、ビートルズの聴き方というものがいくつかあります。
ただの音楽ファンとして昔から歌を中心に聴いていましたし、ザ・スターキーを始めてからは、ドラマーとしてリンゴのドラムの秘密をいかに暴こうか(笑)と、ドラムを中心に日夜聴きまくっております。
まあ、ギタリストならギターを、ベーシストならベースを、というのは当然の話。
さらに、パーカッションを中心に聴くというのもたいへん面白くて、本当はそんなつもりじゃなかったのに気付くとそうして聴いていたりすることがあります。
自分がラテパカが大好きだということもあるんだけれど、パーカッションがビートルズサウンドの中で重要な位置を占めていたりするからなんですね。
楽曲の中では欠かせないサウンドということで、それが耳について、いつの間にやらパーカスを中心に聴いてしまったりするわけですよ。
しかも、なぜか録音レベルがけっこうでかくて、ドラムよりタンバリンが前に出ちゃったり、歌と同じレベルでカウベルがなっちゃったりするわけです。
でもビートルズのパーカスはじぇんじぇんラテンじゃなくって、ただの効果音だったり賑やかしだったりもしますね。
「そこにあったから使った」的な。。。
叩いているのはリンゴが主ですが、曲によってはメンバーがおもちゃ感覚で雑に扱っているような曲もありそうです。
入り方が雑だという曲はそれがまた特に印象的だったりして、逆にそれをよく覚えます。
例えば、「I Call Your Name/アイ・コール・ユア・ネーム」では、歌い出しの2小節目(弱起の曲なので3小節目とも数えられる)からカウベルがけっこうな音量で鳴り出す。
なんで途中から?普通はここんとこは気をつけるだろうって突っ込みたくなりますよね。
編集の段階でこうなったと思うんだけれど、この雑っぽさも含めてザ・ビートルズなんだよね。
しかし、いろんなバージョンがあるのがビートルズの面白さで、モノラルバージョンではイントロから鳴っているらしい。う~む、聴いてみたいものだ。。。
「I Want To Hold Your Hand/抱きしめたい」でのハンドクラッピングも、楽曲になくてはならない要素です。
バンドで演奏する時は、当然手が塞がってあの「チャチャッ・チャチャ」というタイミングで入れられませんが、出来ることならドラムを休んでも入れたくなるくらいに気持ち良いんです。
我らザ・スターキーではモーリーが孤軍奮闘頑張ってバンドサウンドに負けじと手を腫らして叩いてくれております。
一緒に参加したい(笑)
雑なタイミングで入るパーカスシリーズ(笑)
後期行きましょうか。
「While My Guitar Gently Weeps/ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」では、クラプトンのギターソロが聴ける間奏の後のサビ、ジョージの歌の途中からリンゴの叩くタンバリンが入ります。
ドラムがハーフタイムで3拍目にスネアが入り、タンバリンが4拍目にチャッと入りカッコいい。
これが実に印象的で、オレもドラムを叩いているとハイハットタンバリンで鳴らしたくなります。
しかし、歌の繰り返しで入るタイミングが変わって、2拍目にいきなり変わってヒザカックン的な感じになります。これが雑でなくしてなんであろうかと、几帳面なパーカッショニストは思うわけです(笑)
更に、エンディングのギターソロになると途中で消えてまた入ったりと、もうコピーできましぇん。
もうこのあたりになると編集でフェーダーいじくりまわしてるんで、奏者(リンゴさん)の意図は完全に無視だと思いますが。
アルバム、アビイ・ロードから「She Came in Through the Bathroom Window/シー・ケイム・イン・スルー・ザ・バスルーム・ウィンドー」
組曲になっている曲ですが、この中で、歌中で「パン」というピストルのおもちゃを撃つ?或いは鞭で叩くような音が入ります。
これ、いったい何なのか分かりませんが、パーカッションという鳴り物ではなくて録音ものを挿入したんだろうか。
今の時代で言うとシーケンスされたものなんでしょうかね。気になる。。。
それにしても、これもタイミングが変ですよね。
二周りめで拍の位置が変わっちゃってる。
テキトーに入れちゃってる感じ満々。
ですが、これが基本ですよ。ビートルズだもんね。
キリがなくなっちゃうんで今日はここまで。
じゃまたね~。