駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

リンゴ・シャッフル

2024年01月27日 | ブログでレッスン

1月27日(土)
今日は久々に真面目なドラムの話。
このところ、ドラム教室ではシャッフルのリズムパターンなどをレッスンしています。たまたま同じ時期に中学男子、成年男性のお二人の生徒さんがカリキュラムの流れでシャッフルを練習をすることになったんだけど、思いのほか苦労されていてぬるっと通り過ぎることができなくなった。二人ともこれまでのスクエアな8ビートや16ビートの跳ねる感じは上手に演奏できていたのに、シャッフルは慣れてないのかぎこちない。
それで、シャッフルとはなんだろうか、オレはどうだったのかなと改めて考えてみると、自分はシャッフルというリズムに苦労した覚えはなくて、ドラムを始めたばかりでヘタクソな高校生の頃からただ単に「跳ねるやつ」として認識して練習していたと思う。そして経験を積むうちに、跳ねるのは「3連符の中抜き」と「16分音符が裏に来る」パターンがあると理論的じゃなく感覚で覚えてきた。
正直、理論的な知識はなくても、感覚だけで「跳ねないやつ」と「跳ねるやつ」を叩き分けられたらそれでいいんだが、やっぱりそれは経験の上で体で覚えるもので、やったことのない生徒さんにはどえらい難しいリズムなんだろうなと思った。

実はオレの体の半分はリンゴ・スターでできている。(ウソ)。でもシャッフルビートを考えた時に、どうしても欠かせないのはビートルズにおける跳ねる曲だ。自分はめちゃくちゃ遅掛けのビーオタで、50代になって初めてビートルのコピーバンドを始めて、これまで10数年リンゴ・スターのドラミングを真剣に追いかけてきた。それで知ったのは「リンゴ・スターのシャッフルはエグイ!」ってこと。そりゃ天才ですからねえ。
想像ですが、若い頃のリンゴさんは感覚で叩いていて、理論で跳ねる跳ねないを叩き分けていたわけじゃない気がするんですね。だからこそ真似るのが難しい。
初期のリンゴさんのドラミングは、ドンパパドンパというオールドロックンロールのパターンが多くて、シンプルそのものだがそれがまたどがっちょいい。「I Wanna Be Your Man(彼氏になりたい)」などはかなり高速テンポで突っ走っているので、跳ねていないのに跳ねているように感じる。これがリンゴ・グルーヴなんですな。しかも同じパターンでハイハットを3連符中抜きでシャッフルのリズムを叩くと、「All My Loving」のようなポールの4つ打ちのランニングベースをぐっと押し上げるシャッフルになる。どちらも芸術的なドラミングです。これは初心者ドラマーは是非コピーして練習してほしい。絶対上手くなるはずなので。
さらに「Long Tall Sally」では、3連符のオカズを駆使して奇跡の名演奏をしていて、オレはこのシャッフルロックンロールは世界最高の至宝だと思っている。この曲は原曲のようなスクエア8ビートでは叩きたくない。この完コピでしか叩きたくないと思っている。自分の生徒さんにもこの曲の完コピをしてもらいたいと思うんだが、押し付けるとビーハラなので強制だけはやめておくけど。。。
そういえば、かなり以前のやりとりで「Help!」がシャッフルだと言われた方がいますが、跳ねてはいません。これもリンゴグルーヴのマジックで跳ねるように感じるだけです。まあ、聴いた人がそう感じたのならそれでかまいませんが。音楽はどう聴いても自由ですからね。

 

 

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ブログでレッスン

2022年04月14日 | ブログでレッスン

4月14日(木) 本日のJOG=雨で休み
朝JOGに出たところで、雨が降っていたのでゴミ出しだけして帰ってきた。台風1号が近づいていて、ここ2日間は天気は良くないそうだ。
今日は天水でのドラムのレッスン日。毎週楽しみにしているのだけれど、いつからやっているのかと思えばもう1年以上続いていることに気付いた。そうだ、去年の1月にサウンドスタッフのドラム教室が閉まると宮本社長から聞かされて、ならば仕方がないので天水で教室を始めることにしたら、サウンドスタッフが継続することになったために2足のわらじを履くことになったという経緯だった。

そんなわけで、今日もブログでレッスンをする。
4月10日の日記で、フットワークの練習にはツェッペリンの「移民の歌」を踏むのが効果的と書いた。
もちろんこれには個人差があって、こんなの楽勝じゃんというレベルの人から一生できそうにないという人までおられる。
当然ながらオレが教室で教えたいのは後者の方であります。100メートル10秒で走れる人に走り方を教える必要ないもんね。
上手く踏めないという人には、この曲をスピードコントロール機能を使って75%で再生させて踏んでもらう。それでも厳しければ50%で再生させる。そこから何度もやってみて、うまく踏めたら速さを戻していく。
要は、上手く踏めない人はダブルが踏めていないという事なので、ダブルの踏み方をゆっくりから慣れてもらうということになります。

続いては手の練習について。今回はダブルやパラディドルの動きではなく、単純にシングルでの動きの強化です。
ハイハットやトップシンバルを速く叩けないという方。速いテンポについていけない人にはズバリ、ビートルズの「ヘルプ!」を叩く練習が効果的。
「ヘルプ!」は2分19秒の短い曲で、テンポを測定するとBPM約192でした。これをハイハットで8分音符で刻み、スネアとフロアの両手打ち、続いてトップシンバルで8分刻みをする。これで2コーラス終わるとブレイクがあって小休止。最後にサビで再びトップシンバル8分打ちと、なかなかきつい。
この速く動かしたり小休止する2分19秒が練習に最適。
速く手が動かない人は、たいてい2コーラス目まで持たないので、実際に演奏する時には4分打ちにすればいいのだが、練習する時には必死で8分打ちに徹することです。すると、途中で乳酸が腕に溜まって動かなくなってくると思います。
普通なら、そこで諦めます。だがここでは違う。
何度も繰り返し練習をする。2度繰り返すと腕の乳酸が消えるので、3度目からは楽に動くようになります。根性論ではなく、乳酸が抜けるまでやるというのがミソ。
全くの初心者の方はそうもいかないので、これもスピードコントロールを使って「ちょっときついが何とかできそう」な速さから始めるといいですよ。

 

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移民の歌を踏め!

2022年04月10日 | ブログでレッスン

4月10日(日) 本日のJOG=45分
昨日、ブログを再開するにあたり、思い付きで『「すこぶる・スコビル」を副題に時事は辛口で書く』と書いてしまったが、その後「すこぶる・スコビル」でネット検索すると出てくる出てくる。激辛商品やそれ系のブログが山ほどヒットしたのでこのテーマを副題にするというのは却下する。ただ単に「すこぶる」という言葉から「スコヴィル」という単語が連想されただけなのだが、唐辛子ファンには常識的な語呂合わせだったようだ。はずっ。。。
連想と言えば、2月にロシアがウクライナ侵攻を始めた時、なぜかすぐに思い出したのが滝沢カレンちゃんのことだった。

 

拙者、長らく彼女のことを好いておる。数年前にTVで「NHK高校講座 あらためまして ベーシック国語」を視聴した際、「日本とウクライナのハーフです」と初々しくカレンちゃんが自己紹介しておった。それで、「なるほど、ウクライナ人とのハーフ。めんこいのう。。。」と思ったことを覚えておる。
まあ彼女は日本生まれのバリバリ日本人なのだが、この理不尽な戦争をどう思うのだろうかなどとつい考えてしまうのだった。余計なお世話だが。。。

オホン。。。いきなりだがここでドラムレッスンをする。
フットワークの練習に、抜群の効果がある方法である。やり方としては至極単純である。
レッド・ツエッペリン(Led Zeppelin)の移民の歌(Immigrant Song)のドラムパターンをコピーするだけなのだ。

曲中、ずっとダブルを踏み続けるという作業を繰り返すことで、否が応でもフットワークが鍛えられます。
自分が若い頃は、体もよく動いていたので移民の歌のフレーズも踏むことができた。ところがそれから30年ぐらいこの曲を練習することもなくてすっかり忘れておった。
コロナ前の2年前に日課として練習を再びやり始めて、思い出してこの曲を踏んでみたらしどろもどろだった。老化現象なのか体が鈍っているのか、年とともにキレがなくなっていた。
そこで改めて日課としてこの曲を追加することにした。おかげで昔の動きというか、むしろ当時よりも機敏に動けるようになった気すらする。今ではとても楽に踏めるようになった。楽勝だ。

継続は力である。諦めちゃいかん、頑張りましょう。
フットワークの動きに自信のない方に、ぜひお薦めです。

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ロック・ドラムについて考える ②

2022年03月08日 | ブログでレッスン
3月8日(火)本日のJOG=45分
ロック・ドラムについて考える。の続きであります。
サイモン・カークのドラミングについて考察しております。大きな重たいノリについて、たいへん参考となる映像があるので見ていただきたい。

BAD COMPANY 2009年のHARD ROCK LIVEから「Shooting Star」



デビューしたばかりの頃のドラミングから約40年が経って、熟練のドラミングを見せるサイモン・カーク。とはいえ、大きく腕を振り上げるスタイルは健在。
このゆったりした重いリズムがサイモンの真骨頂。盛り上がるサビでは一切突っ込むことなくなお一層ゆったりとシンバルを決めて、バンドも観客もその大きなうねりに身を委ねています。
こんなドラムを叩ける人はそうそういないと思う。本当に見ていて気持がいい。何度見ても鳥肌が立つほどだ。

比較して見てみよう。こちらも名ドラマーの演奏だ。
ポール・ロジャースが亡きフレディ・マーキュリーの代わりにクイーンに参加していた、2005年のライブ映像。ドラムはご存知ロジャー・テイラー。『リターン・オブ・ザ・チャンピオンズ・ツアー』からの「Shooting Star」。

Queen + Paul Rodgers Performs Bad Company's "Shooting Star" Live



ロジャーのドラムは実にタイトでジャストにキープしている。スネアのバックビートも心地よくグルーヴしている。でもサイモンカークと全然違うノリだということがよくお分りなると思う。
どちらが良いとか悪いとかではなく、あえて言えばどちらが好きかぐらいの話で、どちらも個性があって違うノリだなということなのです。ドラムは、人間が叩く以上はその人の個性が出て、その人のノリになるという事なのだ。

昨日も書いたけれど、現代はどちらかと言えばジャストで音量を上げない奏法が好まれる。ロックであれポップスであれ、大音量は嫌われるのだ。
初期のサイモン・カーク的なドラミングは嫌われる。確かに狭い場所であれをやれば、ギタリストは自分のギターが聞こえないし、ボーカルもモニターが聞こえない。ベーシストはアンプをマックスにして音がかたまりになってわけがわからない混沌に陥る。
でも、広い会場での後期のサイモン的プレイならばどうだ。見た目もかっこいいし、絶対に盛り上がるのではないか。憧れちゃうなあ。

ところで、オレはここ10年間リンゴ・スターを徹底的に研究しているので、どちらでもなくて、実はリンゴのノリなのでした。。。
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ロック・ドラムについて考える ①

2022年03月07日 | ブログでレッスン
3月7日(月)本日のJOG=休み
ここ数日ライブに集中していたので疲れが溜まっていて、今日はJOGも自己練習も休んだ。トシです。。。
昼間、睡眠不足解消に昼寝をしたいのだが、酒でも飲まないと眠れないタチなので、ボ~ッとしながら考えた。

ロック・ドラムについて考える。
土日の2日間ライブは「MOGANS」で、主にFREEやBAD CO.などUKロックをカヴァーしようということで始まったバンドです。
フリーとバドカンは、どちらもボーカルがポール・ロジャースでドラムがサイモン・カーク。二人ともオレが昔から大好きなロックスターであります。昔、FMラジオから流れたフリーの曲で少年だったオレはしびれた。あのポールの歌声と、特にサイモンのゆったりした大きなドラミング。
「All Right Now」という曲は、スタジオ盤はテンポ120ほどの8ビートでハイハットは4分打ちの典型的なミディアムロックビート。このシンプルなカッコよさに痺れたのであります。サイモン・カークのドラミングは、腕を大きく振りかぶって振り下ろすダイナミックなドラミングが特徴。それでいて繊細なルーディメンタルなスティックワークも見せるし、ダイナミクスの変化が大きくて実にテクニックに優れたドラマーです。



1970年のフリー「All Right Now」のライブ映像ですが、ここでのサイモン・カークは、見る者が「やり過ぎじゃないか」と引いちゃうほどの激しいドラミングを見せています。
今回、オレの持っているフリーとバドカンの古いライブアルバムを何度も聴いてコピーしたりしていたのですが、50年ほど前の若かったサイモン・カークというドラマーは、手数はそんなに多くないのにコピーするのがやたら難しいのです。
それは、ひとことでいうと大きくて重たいノリが他のドラマーと違う。多くのドラマーがジャストでキープするのと比べると、めちゃくちゃ重たい。これがなかなか真似できない。

どういうことかというと、スネアのタイミングが遅いとかバスドラが重いというのではなく、サビ前のフレーズが変わるタイミングのフィルインであの大きく振りかぶってシンバルやタムを打つために、フレーズが変わる所でリズムが重くなるのである。しかしそれが曲のうねりとなって、サビのリズムが生まれ変わるのである。ベースもギターもそれにうまく乗っかるので、まるでサーフィンの大波に乗ったようなテンションでサビが盛り上がるのである。
なので、ちゃんとコピーをしようと思うと、同じように大きく腕を振り上げて打ち込まないとタイミングが速くなってしまう。
しかし、実際にこれをライブでやると、当然ながらとてつもなく大きな音がする。これが今の音楽事情では許してもらえないのだ。現に、バークレーでオレはそれをやってしまって「音がでかい」と言われた。。。

現代のロックドラマーは、スティックコントロールも長けていて非常に上手い。大きく振りかぶったりしないで余分な大きな音は出さない。それはPAが進歩して大きな音を出す必要がないから当然の進化といえよう。
しかし、あのサイモン・カークの大きなノリでドラムを叩くことができると、気持ちの良さはハンパない。これこそロックドラムの神髄ではないかと、目から鱗が落ちるのだ。ストレスなど皆無だ。

続いて見てもらいたいものがある。
あ、明日にする。。。
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骨盤を立てることが大事

2021年05月08日 | ブログでレッスン
5月8日(土)本日のJOG=45分
昨日の日記の続きのようになりますが、今朝もヒザを痛めないように前傾姿勢を意識してJOG。
不慣れな姿勢で走ると疲れますが、これが正しい姿勢なら、慣れるべきなので頑張るのだ。
「前傾姿勢」と「つま先を意識して着地」、それともう一つ金哲彦さんの言う大事なことがありました。
「まず骨盤を立てる。」
これがどういうことかあまりよくわかっていなかったので、昨日はあまり気にせず走りましたが、今日はこれを意識してみる。



おへその下に少し力を入れて前に出すような感じで、骨盤を起こすように意識してみる。すると胸が前に出て、前傾しやすくなる。
「は、は~ん」と、気が付いた。これは、ドラムの姿勢にも通じるのだ。

ドラム教室で、初心者の生徒さんにドラムを叩く時の姿勢についてレクチャーする時、いつもこう言う。
「ドラム椅子のパイプがずっと伸びていて、それが尻の穴に突き刺さって自分の体がやじろべえ状態になっていることを想像してみて」
4肢があたかもやじろべえのように自由になっている感じを意識すると、自分の重心が尻に来て安定して、手足が動かしやすくなるのだ。尻というのは骨盤である。
これがへそがちょっと前に出て胸を張る感じなのです。まさに骨盤を立たせる状態だと思う。

ところが、実はオレは生徒さんにはこんなことを言っておきながら、長いこと実際にドラムを叩く時に骨盤を立たせていなかったんです。
ザ・スターキーでリンゴ・スターの真似をして椅子をかなり高くして、けっこう無理して叩いていて、猫背になって顔が下を向く状態で叩くようになってしまった。ヘンな癖がついたのだった。
それを数年前にメンバーに指摘されて、それは椅子の高さのせいだと言い訳をしたら、『リンゴは真正面向いてるよ』と反論されて、ハッと気付いた。ただ単に自分の姿勢が悪いだけだったのだ。
それで、演奏する時にはあごを引いて胸を張るように意識するようにした。今では椅子は高くても下を向かずに、周りを見渡してドラムを叩くようになりましたけどね。
その感じが、「骨盤を立てる」状態だったということを、今にして知りました。。。

ジョギングもドラミングも、結局は骨盤とか胸を張るとか、ちゃんとフォームを意識することの必要性をこんな年になって気付くなんてね。
目から鱗がポロポロと落ちる気がした。
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基礎練習

2021年01月21日 | ブログでレッスン
1月21日(木)本日のJOG=45分
今日は暖かくなった。天気が雲一つない快晴でポカポカ。でも明日から下降気味だとか。気温が高いので雪が降りそうもなくていいけどね。
例によってJOGと個人練習をするが、暖かいのでいい汗をかいた。

基礎練習では、相変わらず一つ打ちの強化をメインにしておりますが、老体ムチ打つ練習なんでやっぱりしんどいです。
それでもやり続けていると効果は多少出て、動かしたくても動かなかったものがだんだん動くようになってくる。

正直、昔から自分は手は早く動くほうじゃないと気付いて、30代はよく練習しました。40代からは忙しくなりあまりできなくなって、50代は全くしなかった。
本当は、もっと若い頃からしっかりと練習していればよかったんだけど、10代の頃にはネットもビデオもなければ教則本すらあまりない時代だった。それにR&R一本やりの自分のスタイルには、パワー以外の必要性は感じられなかった。
20代の頃にドラムマガジンという画期的な専門誌ができて、それを参考にし始めたけれどまだルーディメンツの重要性が分かっていなかった。
20代後半から基礎をやらなきゃ頭打ちだなと自覚して、試行錯誤し始めたというわけです。

YouTubeなどで見られる超人的ドラマーは、ものすごい速さで一つ打ちをこなす力量があって、そこからのダブルだのパラディドルだの、手足のコンビネーションが、スーパープレイなのです。
ただ、パワーでなくスピードなのですね。そこの加減が超人たちはワンダホーなんです。指、腕、肩の力の抜き方入れ方等。
当然ですが、人によってレベルが違うので、いきなり超人にはなれません。
結局はコツコツとやるしかありませんね。

時折、自分が取り組んでいるのはとても単純で、仕上げにこれをやります。
テンポ120bpmで、1拍に1打~10打までのチェンジアップ、チェンジダウン4小節変化で。
これを10回繰り返すという自分虐めですが、この10連打が苦しい。ですが、やっていればできるようになるんです。

ジョギングの後に、全速力でダッシュを繰り返すようなものです。
ただし元気がみなぎっている時しかできましぇん。。。
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歴史ある教則本

2020年09月17日 | ブログでレッスン
9月17日(木) 本日のJOG=15分
自分のドラム教室で使用している教則本。
著名なジャズドラマー、音楽学校の講師でもある坂田稔氏著の本を使用させていただいています。
本の名前は、4つあるので紛らわしいが、どれも内容はほぼ同じなんです。
というのは、時代を経て、その都度名前を変えて改訂版として出版されているから。
まず、最初が「プロフェッショナル・ドラミング・テクニック」


1992年に出版され、その時に初めて手にして、内容の充実ぶりに驚きました。
いろいろな教則本が溢れる中で、自分の欲求にぴったり合ったものが見つかり、喜んで取り組みました。内容が他の本と比べて斬新でした。
当時は、値段の割に内容がダサいものが少なくなかったんですよね。それで、買ってもあまり練習しなかったりしたんだけど、初めてこの本は最初から最後までしっかりやりました。もう本はボロボロです。
ちょうどその頃、ドラム講師を頼まれて始めたころだったので、試行錯誤していて、それでこの本を使うことにしました。初心者にはけっこうハイレベルで、難しいかもしれませんが、最初のページには基礎の基礎から説明してあり、時間をかけてじっくりと取り組めば進めるでしょう。

次が、「ドラマーズ・パーフェクト・トレーニング」


最初の本が廃版になって、手に入らなくなって困っていた2002年、10年ぶりに名前を変えて出版されました。
この本、技術的なレッスン内容は変わらず、コラムなどが時代に合った内容に変わっていました。当時は生徒さんも多かったので、たくさん買いました。(笑)

その次が、「即・実践で使えるドラム・トレーニング」


2011年にさらに改訂版として出版されて、もうこの時は嬉しくて、10冊買い占めました。(笑)
新しい生徒さんのために、いずれ売り切れたら買えなくなることがわかっていたのでね。

そして、いよいよ最新版が出ました!


2020年、今年の5月に「ドラマーズ・トレーニング・バイブル」としてリニューアルされていました。
「新しく改訂版出ないかな」と思ってネットで調べると、何と、既に出ていました。
今、発注かけていて手元には届いていませんが、届くのが楽しみ!とは言え、内容は同じだって分かっていますけどね。
超ロングセラーのこの一冊。ジャンルに関係なく、上手くなりたいドラマーにぜひお薦めしたい教則本です。
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「緊張感」と「緊張してる」の違いについて

2017年08月21日 | ブログでレッスン
8月21日(月)
「ブログでレッスン」ってカテゴリーじゃないとは思うけれど、少し参考になったらいいかなと思い書きます。
一昨日のザ・スターキー定期ライブの際、常連さんと雑談していて、「ははーん」って思いました。
「文化会館のライブ直前の写真、緊張感があったよね」って感じの話だったんですが、それはモーリーがFBにアップした写真が話題になった時のこと。
ちょっと臨場感があっていい写真なので拝借しました。



これはスターキーの出番寸前、場内アナウンスを待ってステージに出るタイミングだったんだすが、前のバンドが終わって片づけの後、時間になってブザーが鳴り、ウグイス嬢の「ザ・スターキーの皆さんです」みたいな案内を待っている状態。



アナウンス前の時間は、静かにしなきゃいけないので神妙な感じに見えますが、緊張しているわけではないんです。
実は、同じ写真を見て「緊張していますね」とコメントをくださった方がいて、その辺がちょっとニュアンスが違うなと思った次第。
確かに緊張感のある時間でした。ですが、さすがに何十年も演奏しているだけに、緊張はしていなかったんですね。
ここで言う「緊張してる」というのは、一般的に「アガる」状態、緊張感で舞い上がってしまうことを言いますが、そうなると、言うまでもありませんが持ってる力を発揮できなくなるので避けたい状況です。
ですが、「緊張感」がないと、現場がダレてしまいがち。
そうなると、普段絶対にトチることのないようなところで思わぬミスをしたります。
よく言う「テンション」とは「緊張」と訳すこともできますね。
あるあるですが、惰性で演奏していて曲の途中で勘違いして、もう1番あるのにエンディングに行って勝手に終わっちゃう。また、次の演奏曲名をわかっていて、勝手に違う曲に頭の中で置き換えちゃって始めてしまったり。
そういう時は、たいてい緊張感が足りないときのミスであります。
逆に新曲に挑戦した時などは、結構緊張感を持ってその曲にチャレンジするのでその曲でトチることは少ないんですね。慣れた曲ほど危険を秘めている気がします。

自分は、ドラマーとしてできるだけ「緊張感」を保ちつつ演奏したいと思っています。
しかし、練習の時はテンションが低過ぎていつもメンバーにダメ出しされます。
それはカウント時からテンポが遅いとか、カウントの勢いがないという、いろはの「い」のダメ出し。自分では適性テンポと思っても、自分のテンションが低過ぎてて始まったら遅かったりします。
まあ、練習なのでダメ出しされてもいいわけで、本番に「緊張感」を持って最強のグルーヴを出したいなと思う訳であります。
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続・壁を乗り越える

2017年07月18日 | ブログでレッスン
昨日のブログの続きです。
ドラム講師の考えとして書き始めたんですが、「ドラムが好きという情熱が大事」みたいな精神論で終わっていて、読み返して「なんじゃこれ」であります。書いてるうちにお酒が回って眠たくなってきちゃうんですよね。お恥ずかしい限り。。。
実はそれが言いたいんじゃなかったんですよ。冗談はここからや!。。。それもちゃうし。

ドラムや音楽にとどまらず、物事を上達させるためには「好きである」ことは必須条件です。
ですが、逆に好きでもないけど始めたら、上達するにしたがって好きになってくるというのもありかもしれないですね。
では、「好きでたまらない」人が、どうやって上達させるか、ここが大事なんですよ。
好きで続けていると、どうしても頑固になってきます。経験を重ねることで、ある程度自信もついてきます。プライドをもって接することも大事です。
ですけど、凝り固まったプライドが上達を妨げることもあるわけです。

オレなどはドラム歴40年も経ってから、すべてのプライドを捨ててビートルズのコピーバンドを始めました。どうせあと10年もしたら、いくらドラムが好きでも体力的に別れなきゃいけなくなるんだろうと人生最後のチャレンジをした、というわけでもありませんが。。。
ザ・スターキーは「レコード通りに再現する」という、とてつもない難題をコンセプトにしたわけですから、「オレはロックだ」なんて言ってられない。できることはみなやってみなきゃ成果は得られないわけです。
なので、凝り固まっていた頑固な「ロックドラマー」としての矜持を捨てました。

オレのロックドラマー観とは、ドラムを叩き切るという美学。例えば、スネアはスパン!と全体を鳴らし切って一番いい音を出してやる。これこそがロックドラムだという、キンタマ根性なのです。まあ勝手な思い込みなので「何をたわけたことを」で切り捨てられることでしょうが。

そんなわけでスターキーを始めてからというもの、案の定挑戦と失敗との繰り返し。椅子の高さを上げるという見た目上の問題に始まり、使い慣れたスティックの種類や太さをいろいろと変えたりと思い付く限りやってみましたが、何をやっても上手くいかなくて厳しい数年間でした。
お店のマスターから「なんだかつまらんくなったな」とか「もっとしっかり叩けよ」とか言われたこともありました。試行錯誤の最中、迷いが生じて下手くそになっていたんです。
ですが、いくら恥をかいても諦める気は起きず、柔軟に柔軟に対応しようと徹しました。
頑固さを貫くのも美学ではありますが、目的に合わせてなんでもやるぞという捨て身の頑固さも、それも一つの美学かなと思ったわけであります。

結局これも精神論に終わってしまうかもしれませんが、好きであるが故の頑固さと柔軟さということを言いたかったのであります。
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