駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

説教する整体

2007年09月17日 | 駄日記
先日帰宅すると、いつもは元気なはずのパートナーがぐったりしていた。
どうかしたのか聞いてみると、整体に行ってきたのだと言う。
なるほど、整体で治療してもらうと体の芯が疲れるからな、と思って納得しかけたのだが、どうも様子が違う。
もっと詳しく様子を聞いてオレは驚き、5メートルばかり飛び上がっって居間の天井を頭突きでくりぬいて、階上一家の居間に飛び込んだ。
人に紹介されてはじめて行ったその整体では、治療時間が何と2時間だという。
そしてその時間、アザができるぐらいの強い力で首やら肩やら腰やらと、全身をくまなくをぐいぐいと指圧していくのだそうだ。
患者は「ヒイッ、グエッ、イテテテテ!」と叫びながら2時間を過ごすのだという。
それを聞いて「それはないやろ~、チッチキチ~!」と、オレは信じられなかった。
自分がかかっている整体院は、治療時間は長くても20分だ。
そして、患者の病む箇所をそっとチェックし、原因となる体の歪みを矯正していくために、強く押したり揉んだりはしない。
だから、治療中の気分でいえば物足らないし、あまり気持ちはよくない。
しかし、2回3回と通ううちに「アラ不思議?」という感じで痛んでいた患部が楽になっていくのだ。
たぶん、そこの整体は違うタイプなんだろう。
治療中は痛くて気持ちがいいのかもしれないが、後から辛くなりそうである。

案の定、パートナーは風呂も入らず寝込んでしまった。
強く揉まれた腕を見たら、何と赤いアザが出来ていた。
これではまるで打撲である。
翌朝、赤いアザは紫色に変色していた。
翌日もフラフラとしていて、元に戻るのには時間がかかった。
「揉み返しがこんなに辛いとは・・・」
と言っていたが、一番辛かったのは2時間の間、ずっと説教を続けていることだそうだ。
「タバコはいかんとか、運動をしなきゃいかんとか、体を冷やしちゃいかんとか言われたんだろ?」と思ったら違うのだという。
最近の世相を憤り、幼児の虐待はいかんとか最近の若者はどうだとかいう話題を、一般的に言っているのではなくて、患者に対して詰問してくるのだという。
話の中身に興味がなくて生返事をしてしまったら、ひどく叱られたそうだ。
「最近の若いやつはおしなべて人の話を聞かん!」
という感じだったらしい。
体はアザだらけ、精神的にも疲れ切ったそうだ。

一体誰がそんなところに行くのだろうかと思い、紹介してくれたのは誰かと聞くと、ある工場の女子社員から聞いたそうだ。
しかも、同工場の女子社員はたくさんがファンで、しょっちゅう予約を入れて通っているとのこと。
皆さんはサイボーグの体なのか?
でも、オレもいっぺん行ってみたい気もするなあ。
やっぱ説教はいやだな。
コメント (6)
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