駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

ダメじゃん。のちいいじゃん。

2008年02月28日 | 駄日記
先日、自分の母親と妹が東京の病院へ行ったのだけど、その時の話を書こうと思う。
闘病中の母親が、地元の病院ではできない最先端の治療を受けに東京に行くことになって、妹が付き添った。
二人とも東京なんて久し振りで地理など分からないし、ましてや妹は方向音痴だ。
でも、病院の案内書には東京駅からタクシーで数分と書いてあるので、駅を降りたらすぐタクシーに乗ればいいやとタカをくくっていたらしい。
病院もかなり有名な病院らしいし、簡単な地図も書いてあるので、その案内書を運転手に見せればすむだろうと思っていたとのこと。
そして、実際に東京駅を降りてすぐタクシーに乗り込んで、運転手に紙を見せた。
「すいません。ここへ行きたいんですけど。」
「・・・・」
無口な運転手だったらしい。チラと紙を見るなりものを言わずに車を走らせた。
けっこうな距離を走った後、○○病院と書いてある看板の前で停まった。
ずうっとものを言わずに運転していて、やっと運転手が言った言葉は請求金額だけだったそうだ。
何となく嫌な感じがして、不安にかられていた二人は、案内書と病院名を見比べて目をぱちくりしていたが、
「え?ここ違いませんか?」と再び案内書を見せようとした。
しかし運転手は読もうともせず、
「このへんでガンセンターといったらここなんだよ」と言ったきり、金を受け取ると二人を降ろして平然と走り去っていったという。
案内書にはガンセンターなんて何にも書いてないのに。

途方に暮れた二人は、すぐさまその病院のタクシー乗り場に向かった。
そこには女性の運転手のタクシーが待機しており、すぐににこやかに対応してくれた。
「私たち、かくかくしかじかでここで降ろされちゃったんですけど、早くこっちの病院に行かないと予約時間に遅れてしまうんです」
事情を話して本当に行きたい病院の案内書を見せた。
女性運転手は、車から降ろされて困った様子の二人を見ていたという。
「やっぱりね。この様子じゃそんなことだろうと思ったわ。いいわ、私が連絡取ってあげる。運転手の名前分かる?」
と言って、おもむろに無線で連絡を取りはじめたそうだ。
最初の運転手が嫌な感じだったので、領収書をもらっておいたのが正解で、運転手の名前が印刷してあった。
相手はすぐに見つかり、女性運転手が叱責する。
「アンタねえ、いい加減な仕事してどうすんの!お客さん困ってるじゃないの。すぐに戻ってきなさいよ。どこにいるのよ!」
相手は、もう遠くにいるとか何とかとグズグズ言って戻ろうとしなかった。
女性運転手は
「もういいわ。料金は私が立て替えてお返しするわね。その領収書もらっていいかしら?」
といって、さっき支払った料金を返してくれたそうだ。
全然違うタクシー会社だったのにである。
「ごめんなさいね、私が後でとっちめてやるわね」
と言って、目的の病院に気持ちよく運転してくれたとのこと。
もちろん時間にも間に合い、不安でくすんでいた気持ちも晴れて、治療もうまくいったということだ。
ちょっと違うかもしれないが「捨てる神あれば拾う神あり」と言うように、東京で最初に出合った運転手はサイテイだったけど、次に出合った運転手は神様のようだった。
心からGJを送りたい。ええはなしや。

母親の話しついでに、こんなエピソードもあった。
道路拡張により実家が取り壊されて、アパートに引越しした母は公共料金の支払いなどの変更も余儀なくされた。
そこで、姉が母に代わって全部変更したつもりだったが水道料金の支払い変更だけが口座振替できていなかった。
11月に金融機関に手続きして、12月には電気やガスなどは口座振替手続きは完了していた。
水道料については2ヶ月ごとに請求なので、最初が1ヶ月遅れの1月分になるんだけど、それが間に合わないなんておかしいと思って、あとで水道局に尋ねたところ、やっぱり時間がかかるということだった。んなバカな~、よそは1ヶ月前にできてるし。ダメじゃん。

それで先日、水道料金が滞納しているので今月末までに支払いがないと水道を止めるという督促状が届いた。
現金払いの請求書を母親が口座振替のお知らせと勘違いしていたらしい。
今回はその支払い用紙を自分が預かり、今日金融機関に支払いに行くことにした。
今日は夜勤なので、朝のうちは時間があるからであった。
しかし、自分の住む家と母のアパートでは県が違うため、支払いできる場所が少ないのだ。コンビニや郵便局での支払いもできず、特定の信金とか銀行のみが支払いできる場所だった。
その中で、最も近い信金に支払いに出かけた。
初めて入るその信金は、自分が行った時はすいていたが、すぐに混みはじめた。
お金を支払うだけなのに10分も待たされて、正直イライラしていた。
これから帰って着替えて腹ごしらえをして仕事に出かけなきゃならんのだ。
そして、やっと支払いが済んで家に帰って着替えをしていると電話が鳴った。
出るとこんな感じの電話だった。
「○○信用金庫ですう。先ほど水道料金のお支払いをしていただきましたが、支払期日を過ぎてお支払いされると延滞手数料がかかりますが、先ほどその手数料をいただくのを忘れてしまいました。申し訳ありませんが、もう一度50円をお持ちいただけませんか?」
は~?である。
延滞手数料だか何だか知らないけど、支払う時に請求されれば何にも文句言わず支払うが、帰ってしまってから持って来いとは何だ?である。
「今日は11時過ぎには仕事に出かけるので無理です。こっちのミスで行かなきゃいかんものなら行きますが」
「いつお越しいただけますか、今日はどうしても無理でしょうか?明日は?」
さすがにカチンときて
「一体何ですか。大体そっちのミスなのに、失礼だとは思わないんですか?」
とちょっと声がでかくなったところ、
「少々お待ちください・・・・。あ、こちらからお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「あと20分で出かけるんですが」
「あ、すぐお伺いします・・・」
そう言って電話を切った。
歯を磨いたり着替えていると、本当に10分で来た。
てっきり暇そうにしていたお偉いさんが来るかと思っていると、来た人は窓口であたふたと走り回っていた元気のいい女性行員だった。
先ほどの失礼な電話をかけてきた行員でもなく、受け取る料金を間違えた行員でもなかった。
「先ほどはまことに申し訳ありませんでした。今後二度とこのようなことのないように注意いたします」
と非常に元気良く、しかし丁寧にお詫びを述べて、50円を受け取って帰って行った。
ネーム入りのティッシュや食品ラップなどを置いていった。
たかが50円、されど50円が金融機関の生命線なのだ。
さっきの電話はサイテイだったけど、この迅速で、金に対して真面目な対応はぐっと好感度アップだった。
これほど50円にこだわるのなら、最初から「50円をいただきにお伺いしてもよろしいですか」という電話にしとけばこっちも腹を立てずに済んだのにね。
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情けないけどごめんなさいとしか・・・

2008年02月27日 | 駄日記
土曜日の日記以来、更新休んでました。
日曜日に思い違いをして大失敗してしまった。
この年になって人様に迷惑を掛けてしまい、あとできつい罰ゲームをもらいました。
詳細はとても恥ずかしくて話せません。
交通違反とか事故とか、人さまを怪我させたり傷付けたわけじゃないんだけど、安易な思い込みがまずくて、自分の知らない間にえらい迷惑をかけちゃった。
思い出すだけでへこみます。
それでつくづく自分がいやになって落ち込んでました。軽いウツになってました。
できれば何もかも放り出して、自分の殻に閉じこもりたかったぐらい。
でも、平日は仕事しなきゃいけないし、年寄りや子供の面倒も見なきゃならないし、行く約束の所には行かなきゃならないし、連絡をもらったら返事もしなきゃいけないし。そんなこんなで落ち込んでいるヒマなんかない。
そんなわけで一応通常生活をして、頭の中だけでグルグルと考え込んでいました。
で、今のところの結論としては「覆水盆に返らず」というわけで、やってしまった失敗は「ごめんなさい」と言って許してもらうしかない、ということで。
ま、とりあえず情けない日記を復活しますね。
「トホホ」という字はオレのためにある。ああ、やだやだ。
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バークレーで盛り上がり・・過ぎまして

2008年02月23日 | ライブレポ
2月22日(金)
バークレーでの「トニー疋田GGとすてきなオヤジたちバンド」に参加させていただきました。
この日の仕事が夜8:30までの勤務だったので、ライブ開始が9:00からということで仕事が終わったらそのままバークレーに向かえばちょうど時間的にいいな、と踏んでいたわけです。
しかし、そんな時に限って仕事が山のようになっていて終わらない。。。
まれに見るぐらいの超多忙な一日で、机の上は書類の山でした。
で、残業をして結局開始時間に遅れてしまった。
オレ、バークレーでの催しに参加する時って、必ず何かそれを阻害する事態が発生するというジンクスがあるみたいだなあ。
ところが、焦って焦って急いで駆けつけた割りに、メンバーはのんびりと談笑しておられ、まだ全員揃っていなかった。
「なんだー焦って損した~。」
なんて思って腰を落ち着かせると、早速お酒タイムになってしまう。
オレ、遅刻厳禁で飲酒厳禁で臨むつもりだったんですが。。。
しかし、疋田御大よりも更に音楽の先輩を交えて、音楽話に思い出話やら数々のギャグ、ミッキー・カーチスの何回目かの結婚についての議論(笑)、そこからバイアグラの次世代新薬の話に話はふくらみ、大笑いして腹筋が痛いくらいに笑わかせてもらいました。
そんなこんなでメンバーも揃ったところで演奏開始。
まだ酔っ払うほどでもなかったし、さらっと1ステージを終えた印象だったけど、とっても楽しい時間だった。
初めて合わせる曲ばかりでも、何の違和感もなくバンドに溶け込ませていただいて、とっても嬉しかった。
疋田御大はアコギを弾きながらのボーカルで、今回は日本語の懐かしの名曲をメインに、洋楽のオールドミュージックの数々を歌いました。
バックメンはベテラン揃いだ。ベースの山ちゃんと、なかうっちゃんのギターは言うまでもないけど、ジャズピアノの名手ナオミさんの華麗なピアノがさすがに安定感があって、バンド全体のサウンドがとても気持ちがいい。
こういう時のドラムは、「はじめチョロチョロ中パッパ」みたいな感じでダイナミクスをちょっと大げさに変化させると、割とうまくいくことを体験している。
で、実際そのとおりで大いに楽しめた、というわけだ。
暫らくしてから2ステージも行ったけど、今度は更に疋田御大のボーカルにロコちゃんのコーラスも入って豪華版だった。
その後は今度は本格的に飲み会になる。
バカ話に大笑いしているうちに、時間はどんどん過ぎて、オレたちは相当酔っ払った。
だってオレなんて、仕事場からすぐ駆けつけて晩飯を食わずに焼酎ばかり流し込んでいたからね。

何時になったのか覚えていないけど閉店時間になり、とにかく腹が減ってたまらず
「餃子を食おう!」ということになって、疋田御大以外のメンバーはバークレーを出て中華料理店へ。
そこでガツガツと食い、かつビールをガブガブ飲んだ。
後で知ったんだけど時刻は何と午前3時、みんなは店を出てやっと解散となった。
そして、帰りは当然徒歩だ。
まあ1時間かけて歩いて帰ってきたというわけなんだけど、いい運動になった。。。
いやまあ、楽しくおバカな一日でしたっと。
そして当然翌朝はひどい二日酔いであります。
ええそうなんですよ、オレってあいも変わらず学習能力ないですね。馬鹿ものです~。
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明日はバークレー

2008年02月21日 | ライブレポ
2月21日(木)
昨日、やっと三ケ日WATTSでの「真昼のOldies Party Vol.3」のライブ告知ができました。
まだ詳細が決まっていないことも多いんですが、分かり次第お知らせしていきますのでどうかよろしくお願いします。
1ヶ月以上先のことなので、準備は万端にやっていくつもりですけど、あっちゅう間に時間は過ぎちゃいますからねえ。
がんばろっと!

バンド名が分からないっていう案件は、まだわかってません、今日現在。案外と時間がかかるかも?なんでやねんっ。
明日、GGバンドで中内氏と会うんで分かるかな~なんて思っていたら、なかうっちゃんから次の練習で聞いておきますというメールが。
バンド名知らなかったんだ!!ドテッ(コケてる音)

あ、そうそう。
ライブチャージですが、前売り1,500円、当日1,800円です。
今回、各バンドにチケット配布いたしますので、お客様はお気に入りのバンドのメンバーさんから是非お買い求めお願いいたします。
WATTSに直接お問い合わせいただいても結構ですし、どんな風でもいいっす。
とにかくお越しくだされ~!

ところで、できれば「真昼のOldies Party」というイベントは、幅を広げて「真昼のビートルズ Party」だったり、「真昼のベンチャーズ Party」だったり、「真昼のキャロル Party」「真昼のロカビリー Party」なんてやりようによっては何でもありにできるしやれたら面白いと思うんだな。
もし、こういうの参加したいバンドさんとかメンバーの方おられましたら、ご一報くださいまし。連絡先は自分あてのメールとかここのコメントでもいいですし、直接WATTSでも結構ですしね。
要するに楽しく遊びましょうってことで。

さてと、明日はバークレーで“疋田GGとすてきなオヤジたちバンド”のライブです。
オレも参加させていただきます。つか、練習もないので一発勝負で演奏させてもらいます。
ライブチャージは無料だと聞いております。
ま、遊びがてらお越しくだされば幸いです。
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「真昼のOLDIES PARTEY Vol.3」開催決定

2008年02月20日 | ライブレポ
ついに決定しましたよ。
ライブハウス“WATTS”でのイベント「真昼のOLDIES PARTEY Vol.3」です。
次回の開催日は、4月27日(日)です。
13:00開場、14:00ライブスタートという予定で行います。

出演バンドは、3バンドです。
最初に紹介しますのは、「ケンヤワンヤとザ・フォーティーファイブ」
アッサーこと浅若良彦氏とケンヤ氏のツインボーカル、そしてバックメンにはそうそうたる顔ぶれの異色のオールディーズバンド?であります。
どちらかというと、カテゴリーを決め付けられないバンドだとは思うのですが、やっていることはオールド・ミュージックの美味しいとこ取り!も~、ズルイんちゃう?!って感じで。
ベテランでテクニシャンのメンバーによる、アメリカンポップスやら昭和歌謡やら何やらカンやら、目からウロコのステージを楽しませてくれること請け合いでしょう。

次に紹介するバンドです。
まだバンド名をまだ教えてもらっていません。。。が、こちらも超ベテランの純粋なオールディーズ・バンドです。
メンバーには、ギターにGGバンドでも一緒にやらせてもらっている中内氏、ベースにはSEXY VOICEの金子氏と、オレにとって知り合いばかりって感じですけど、このバンドとは一緒に演奏する機会がありませんでした。お目にかかるのがすごく楽しみです。
メンバーとかの詳細は、分かり次第アップします。

ま、最後は自分の所属するバンドですけど、「アキラ&The Oldies」を改めまして、今回は「KING&QUEEN」というバンド名で出演します!
前回のハウクレのライブとメンバーが少し変わります。
ただし、ボーカル陣のアキラとユキちゃんは替わりましぇんよ!すごくいいコンビだと思いますね。
今回は、ベースにPOWDERのターサンをフィーチャーいたしまして、気合を入れて新曲もバキバキ増やしていこうという気持ちで頑張りますので、ぜひ見に来ていただきたいと思うのであります。

ついでっちゃあなんだけど。
ところで、あの~。
アキラファンの(ちょっと前の若き)オクサマ方に言っておきますが、ここんところちょくちょく一緒にステージに立つアキラとユキちゃんですけど、個人的に付き合ってるわけじゃありませんのでね(笑)
オレらバックメンのオファーもあって歌ってもらっているわけでして、そこんとこヤキモチ焼かないように。って、オレは何の世話焼きだっての。マネージャーかよ。

ってわけで、アキラファンの(ちょっと前の)お嬢様だけじゃなくっても、更に楽しんでいただけるように、精進していいライブにするつもりでありま~す!
お楽しみに!!
まずは、告知第一弾。
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親父の誕生日

2008年02月19日 | 駄日記
2月19日(火)
今日は親父の誕生日でした。
生きていたら74歳になるはず。
もう6年にもなるんだ。
今になって何でかな、妙に思い出しちゃってしかたがない。
ま、息子の自分が思い出してやらねば、もう親父の誕生日だなんて誰も思い出してくれないから。
生きていた頃は、すっかり忘れてて何日も経ってから思い出して「誕生日おめでとう」が言えなかったことが何回もあった。

思い出すと寂しくなった。
実家も取り壊されて空き地になちゃったし、故郷に帰る機会は激減した。
先月からお墓参りに行ってない。
仏壇じゃなくてお社(実家は神道なので)も、母親が今住んでいる小さなアパートには置けないってことで預かってもらっているので拝むこともできない。
今度の休みには墓参りに行ってこよう。
きっと、何か言いたいことがあるのかもしれない。

闘病中の母親は、先週東京の病院へ治療に行って帰ってきた。
妹が付き添った。
付き添いの妹が、慣れない病院のベッドで体調を崩し、病気の母親に看病してもらっていたらしい。
それでも二人とも元気に帰ってきた。

妹はもともと体が弱い。
姉は、いつもバリバリに元気なオバサンだけど、この頃ヘルニアが出てきたらしく立ち仕事がきついらしい。
体が弱ってくると、母親のアパートにも行きたくても行けなくなってくる。
みんな年をとり、弱っていくなあ。

自分も同じで、いつかはくたばる時が来る。
でも今はまだ元気だ。
しかし、ボケてるって言われることがあった。
先週の日曜日だった。
家の近くのマツダのディーラーで展示会をやっていて、何人かお客さんがいた。
最近、各車がマイナーチェンジしたらしい。

オレ「新型の“アデント”欲しいな~」
パートナー「は?」
オレ「かっこよくなったよな“アデント”」
パートナー「は~?それオムツだら?」
オレ「しまった。“アテンザ”だ!」
パートナー「・・・」
年はとりたくないものだ。
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ロックンロール・ビートの真髄(2)

2008年02月18日 | ドラム&パーカッション
その2.ニュービートの呪縛からの解放
バンド活動を始めていろいろな曲をコピーし、様々なパターンの8ビートを学んだ。
だが自分の中には、まずこの「ドンパン・ドドパン」という絶大なるフレーズがあった。
あとのパターンといえば、バリエーションでバスドラを変化させるだけで自分のドラミングは表現できるのではないだろうか、といった感じだった。
あくまでもスネアは強く鋭く、2拍4拍のアタックこそがドラムの命、みたいな強い気持ちは変わらなかった。
勿論今でもその気持ちは忘れることはないのだが。
その後何年か経過してもなお、2拍4拍以外にスネアを入れることが「かっこ悪い」と感じてしまっていたのは、それは多分に教則レコードの洗脳によるものであったのだろうと思う。
例えば高校3年生の学園祭でベンチャーズの「ワイプ・アウト」をコピーしたとき、“「ドンパパ・ドンパ」というイモなフレーズ”を叩くのが恥ずかしく感じて、多少なりとも抵抗があった。
そんな当時の自分にとっての流行りは、キャロルのユウ岡崎氏のロックンロールだった。
2拍4拍にしっかりとバックビートを打ち込む、自分にとって典型的なニュービートだった。
キャロルは70年代のジャパニーズ・ロックンロールの王道で、そのコピーバンドは楽しかったし自分も得意だった。
すっかりロックンロールドラムのとりこになった自分にとって、「ドンパンドドパン」のリズムパターンは唯一無比、自分を表現できるものはこれ以外にないというくらいだった。

イアン・ペイスやジョン・ボーナムといった当時最強のロックドラムのバックビートにも強く影響されて、できる範囲でコピーしまくった。
今、考えてみてよく理解できるのは、当時のトップ・ドラマーのプレイは、いろいろなスネア打ちのパターンを熟知していてその上で2拍4拍の強力なバックビートを選択していた。
それに引き換え、自分はそれしか知らない井の中の蛙だった。

この時から現在まで自分の基本スタイルは変わっていないけれど、その後成人して参加したいろいろなバンドで出合ったブルースやソウル・ファンクという、3連系とか4ビート、16ビートのハネたリズムを学び、ロックンロール以外のリズムも面白いと思うようになって練習するようになった。
特に、4ビート系のハネたリズムには奥深い限りないバリエーションの難しさを、やればやるほど思い知らされてテクニックのない自分にとって、とことん思い悩んだ。
更にその後、オールディーズ・バンドに参加するようになって、オールド・ミュージックを聞き勉強する機会ができて、更に深く悩むこととなった。
オールディーズのレコードで聞くことのできるロックドラムというのは、軒並み“「ドンパパ・ドンパ」というイモなフレーズ”だった。
しかも、コピーしようにもベードラが聞こえなかったり、スネアだけしか聞こえなかったり、どう考えても二人以上のパーカッショニストでリズムを作っていたりと、ドラムセットという固定観念を外して聴かないとドラマーは何を叩いているか分からないという状況もあった。
しかし全般的に、ロックンロールからポップスまで、軽やかなリズムの多くのドラムパターンは、「ドンパパ・ドンパ」だった。そして、どのリズムもこれ以上ないというくらい曲にマッチしていて、どう考えてもカッコイイフレーズと認めざるを得ないのであった。

この頃、自分の前にあった大きな壁をどう打ち壊すか、悩みに悩んで一つの行動を起こすことにした。
それはただ単に基礎練習をストイックに行うということだった。
すると、見えなかったものが見えてくるようになった。難解なフレーズの輪郭が見えるようになったり、自分を縛り付けていた固定観念の殻が壊れていくような気がした。
自分としても、その昔の「ドンパン・ドドパン」の呪縛から離れないことには、コピーすら出来ないという状況になって新たに一から出直すような感じでコピーし直したものだった。
しかも、何度もレコードを繰り返し聴くうちに、同じ「ドンパパ・ドンパ」というリズムでもいろいろな表情があるということが分かってきて、今度はその奥の深いニュアンスの練習に取り組んだ。
簡単な例を述べると、「ドンパパ・ドンパ」の最初のパ、つまり2拍目にアクセントを入れるか、次の8分音音符のパにアクセントを入れるか、或いは4拍目のみにアクセントを入れるとか、更には全てにアクセントを入れるだとか、全ての表情が違って真剣にやればやるほど難しくて、しかし面白くなった。
それにしても、スティックのリムショットに掛ける位置が違うと、音色やアクセントがその都度変わってくるので、同じ「ドンパパ・ドンパ」でも音が変わってしまうので、安定させると言うことが思いのほか難しいのである。
自分がそんな叩き方のちょっとしたニュアンスで悩み倒して、ある程度安定するコツをやっと掴んで、「ドンパン・ドドパン」の呪縛から解放されたのは恥ずかしながら40歳を超えてからだ。

最初に8ビートを叩いてから、実に30有余年という年月が経過して今では自信を持って言えることだけど、最も熱い8ビートは、半世紀前にレコーディングされたドラマーの叩いたリズムと同じく、「ドンパパ・ドンパ」というリズムパターンである。
断言してもいいだろう。
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ロックンロール・ビートの真髄(1)

2008年02月17日 | ドラム&パーカッション
自分は、30数年間ドラムに魂を奪われたまま今に至っているんだけど、その間常に追い求めているのがロックンロールドラムのカッコ良さであります。
自分はそのカッコ良さを追求する中で、どうあがいても世界のトップレベルには到達できない自分を認めた上で、精神的にロックンロール道を求道する者でありたいと思っています。
そんな自分を「ロッキンローラー」と称して、ドラム以外の生活態度においても求道精神に置き換えて、ことあるごとに自分を鼓舞しているというのが、唯一自慢できる自分のアイデンティティーであります。
数年前から単純なしかし最高にカッコイイ8ビートを自分なりに分析し、ロックンロールビートについて考えています。
そういうわけで、以前思ったままに書き綴った手記を手直しして、自分なりのロックンロール(ロッキンロール)ビートを考察していきたいと思います。

その1.ニュービートの呪縛
自分が初めてドラムセットを手にしたのは高校1年の時で、パールのバレンシアという入門用のセットを、雑誌を見て通販で買ったものだった。
学校から帰ると大きな荷物が届いており、箱に「Pearl」の文字とドラムの絵が印刷されているのを見て、飛び上がるぐらいに嬉しかった。
晩飯も食わずに組み立てて、親父がやかましいと怒っても、いつまでもドラムを叩いた。ただしできるだけ小さい音で。
新品のドラムは、タム類がカンカンに張ってあって、音が甲高くて「カッコ悪い」と思った。
レコードで聴く、ドス、スタ、トーンという音とは雲泥の差があった。
夜が更けてもチューニング・キーを片手にタムやベードラを締めたり緩めたりして、そっとスティックで叩く。
緩めるとボヨンボヨンと頼りない音がして、締めるとカンカンと嫌な倍音ばかりが響いて、どうしたらいい音が出るか分からずに開梱してすぐに悩んでしまった。でも頭をかしげながらも楽しくて楽しくて仕方がなかった。
しまいにはやはり親父から「いいかげんにしろ!」と怒鳴られて寝たが、興奮して眠れなかったことを覚えている。
閑静な住宅街の小さな家に突然現れたドラムセットの、ドンドンと鳴る衝撃的な音は相当な騒音と感じたことだろう。
当時、自分はガキなので当然金はなく、家は貧乏だったので何万円もするドラムは買ってもらえず、自分で購入のはがきを送った。
値段は55,000円だった。今と違ってクレジットなんてものもなく、浜松の楽器専門店では一括現金払いでしか買えなかったが、月賦で支払えるというのが魅力だった。
数少ないドラムセットの中で、一番値段が安かったのがパールのバレンシアだった。
今思えば、あのクオリティで当時のあの値段というのはかなり高いと思う。とにかくあの時代は、ドラムセットなどというものは特殊な商品で、大量に製造できないしコストもかかるのだろう。
今なら入門セットなら、一式で30,000円ぐらいで買えるはずだ。
それまで、自分はドラムセットを叩いたことは一度もなかった。
学校にも、友人にも親戚にも、周りにドラムセットなんて持っている人はいなかったし、近所には楽器店もなくドラムセットを前にスティックを振るなんて、夢のようだった。

ドラムセットは、スタンドや椅子からシンバルまで一通りのものが付いていて、スティックさえあればすぐ叩けるものだった。初心者向けに、ドラム入門用のソノシートというペラペラのレコードも付いていた。
早速レコードに針を落として聞いてみた。
ソノシートのドラム講師は若きつのだ☆ひろ氏で、主に8ビートの叩き方についてレッスンしておられた。
「ロックドラムのカッコイイ叩き方はこうだ」と、ビートルズの“サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド“のイントロのドラミングを紹介していた。
「ドンパン・ドドパン」というリズム・パターンを叩き、
「今の時代はロックだよ、『ドンパパ・ドンパ』なんてイモなフレーズはもう流行らない。」と断言しておられ、オレはあっという間に洗脳された。
ご存知のとおり「ドンパン・ドドパン」という、2拍4拍のバックビートに圧倒的な重点を置くフレーズは、現在でも主流のロックビートである。
自分が「ニュービート」と表現したわけは、当時主流になりつつあったハイハット・シンバルがジルジャンの「ニュー・ビート・ハイハット」という名前だったからなんだけど、自分としてはこのフレーズこそ最新のロック・ビートだと信じて疑わなかったのだ。
当時は「新しい」と思ったかどうか覚えがないが、とにかくカッコいいと感じて、オレは早速チャレンジした。
初めてのドラムセットだったけど、このリズムパターンはすぐにマスターできて、自分の中でこのビートが唯一無比の最強ビートになった。
次の日も次の日も、飽きることなく「ドンパン・ドドパン」と叩き続けて、かなりの高速でもプレイできる自信が付いた。
自分ではこのリズムが唯一で、これしか必要も感じなかった。
(続く)
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火災!

2008年02月16日 | 駄日記
2月16日(土)
吃驚しました!報道であります!
今朝はすっきり晴天で、いつもの週末と同じように洗濯物を干しておりました。
我が家ではなぜか週末の家事はオレの仕事なんだな。
それはまあいいとして、時刻は9:30頃でした。
ベランダで洗濯物を干していると突然嫌な臭いがして、周囲が霧のように煙に覆われているではありませんか。
その臭いは油やプラスチック、ゴムなどを燃やした臭いで、ダイオキシンたっぷりの危険な臭いだった。
「うわ、くさいっ!どこで燃やしてやがるんだ」という憤りがまず起こり、洗濯物に臭いが映ることをまず危惧したのは言うまでもありません。
さいわい風がそこそこあったので、嫌な煙はすぐに流れていきそうだったんだけど、しかしその煙は黒煙となってますます濃くなってくるじゃありませんか。
「うわ、たまらん!臭い!死ぬ!」
こうなりゃ部屋に逃げ込むしかないかと考えた。
すると、家の中から悲鳴が。
「臭い!何?このニオイ~」パートナーの悲鳴だった。
天気もいいし風もあったので、寒いけど湿気を抜こうとして、風呂場の窓を全開にしていたのでした。
黒煙がそこから家の中に入り込み、部屋にモヤが充満していて、このまま煙を吸い続けると危険だと感じるほどでした。
「なんじゃこりゃ~!」と怒りを感じたその時、
「ウ~ウ~」というサイレンの音がだんだん近づいてくる。
すわ、家事じゃないのか?しかもやたら近い。
そう思ったと途端、近くで「ドカン!」という爆発音が。
こりゃ一大事と思い、マンションの二階のベランダに走って様子を伺うと、ナントすぐ近所で自動車が燃えていた。

何が原因で燃えたかは分からないけど、小型の自家用トラックのエンジン部分が燃えてガソリンタンクが爆発した模様だった。
見たときには炎が燃え盛っていたが、カメラを用意しているうちに鎮火してホッとした。
周りに引火するものがなくて良かったけれど、完全に風下の我が家がダイオキシンたっぷりの煙とニオイが完全に除去されるまでには相当な時間がかかったのでした。
結果として、怪我人もなかったみたいで良かったのだけど、えらい迷惑な車両火災だった。
えらいこっちゃ。
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マッサージ?

2008年02月15日 | 駄日記
仕事の帰り、駅に向かって歩いていると必ず声を掛けられる。
もう何年も行ったことがないので何通りって言うのか忘れたけど、ゴールデン街だかネオン街だか、飲み屋街の入り口のところでは、夕方の6時過ぎには客引きのおっちゃんたちが立ち並んでる。
もし、そこを遊び着姿で通りかかると、ワラワラとおっちゃんたちが近づいてきて
「らっしゃいらっしゃい!」
「いい子いるよ」
「お兄ちゃん遊んでいこうよ」
みたいに一瞬取り囲まれるぐらいの勢いだ。
ま、景気がいいのか悪いのか、一時期減ったような気もするけど、最近はまた増えてるのかな。
普通に一人で家路を急ぐサラリーマンの姿の時には、それとなく近づいて
「らっしゃい・・・」
みたいに半ば独り言のような感じで声を掛ける。
ま、「仕事してるな」って感じでこちらは大抵ノーリアクションで通り過ぎる。
客引きも、あまりしつこいと犯罪になるということも分かっているので、その点はプロの客引きは心得てる。
私服のおまわりさんも歩いてるしね。

夜勤での帰り道は、酔客の飲み歩く時間帯なのでこれはこれで鬱陶しい。
特にしつこいのがアジア系の女性客引きだ。
「お兄さんマッサージどう?」ってやつ。
こいつは無視してスルーできない。
なぜなら後をついてくるからだ。
「お兄さんお兄さん、マッサージ、スッキリするよ、キモチいいよ、安いよ、どう?」
歩きながら「いやけっこう」と片手でストップをかける。
そうしないと諦めないのだ。
わざと腕時計を見る振りをしながら足を速めて「時間がない。電車に遅れる」というオーラを振りまきながら歩いているのに、だ。
毎回毎回、いっつも同じ場所で同じ時間、同じ女に声を掛けられ、同じリアクションで断っている。
「オマエ、少しは声を掛ける相手を学習しろ!客になるかならんぐらい覚えろ!」
あまりにイラついて、いっぺん言っちゃった。
時には立ち塞がって歩くのを停めようとしたり、下手をすると服の袖を引っ張ることもある。
これは明らかに犯罪なのでオレがおまわりさんなら現行犯でタイホだ。強制送還だ。
そういえば、先日のハウクレでのライブのとき、コンビニへトイレを借りに焦って歩いているときに、女が立ち塞がりやがった。
「オニイサン、マッサージ・・・」
「うるさいっ、どけ!ウンコがもれる!」
こっちは脂汗を流しているってのに、ウンコもらしたらどうするというのだ。
だいたいマッサージって何だ。
なんで飲み屋街にあるのだ。
なんで決まってアジア系女性なんだ。
どこをどうマッサージするというのだ。
本当にキモチいいのか?おっと。。。

ある日から、いつもの場所でいつもの女が立っていなくなった。
鬱陶しい女がいないのはいいことだけど、何か気になる。
「どうしたんだろ?」とちょっとだけ思うようになって、周りを気にして歩いてみると、そこにあったマッサージ店が閉まっていた。潰れたようだ。
ちょっとだけ寂しくなった。
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