駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

年度末

2006年03月30日 | 駄日記
3月30日もそろそろ一日が終わろうとして、今年度も残すところあと1日となった。
年度末は、企業や行政に勤務する人間は(自営業の人もそうかもしれないけれど)超多忙なはずで、今年度の総括やら新年度の計画で頭の中がチンチラポッポ~(by島木譲二)なはずだ。
実はオレも例に漏れず超多忙である。その上、職場の人事異動のあおりを受けてバタバタしたり、新年度の入札の結果が予想外にはまってしまい、右往左往状態なのだ。
こんな時に限って、私用で休まなければならなくなってしまったりする。スピード違反で警察や裁判所への出頭はオレのチョンボだが、日時指定はキツイ。それだけで充分な制裁である。
そして、親の病気である。これだけは何ともならない。昨日、母親が入院することが決まり、今日一日付き添いのために休まなければならなくなった。
昨日、始めに聞いたときにはパニクってしまったが、考えても仕方がないので頭の中をあっさりと切り替えることにした。その日にできることは全力でやって、明日は仕事をすることは諦めて、親のためにまるっきり空けよう。そして明後日頑張ればいいかってことにした。そう思ったら気が楽になってきて、このところ私用で休まなくてならないことへの後ろめたさがなくなった。
仕事が滞ってしまったらまずいが、まあ迷惑がかからないようにフォローすればいいかって感じだ。それがいいのか悪いのかは別として、その時に自分が一番大切にしたいと思うものを、真剣に大事にしようと思うのだ。
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ブログでレッスン(5)

2006年03月29日 | ブログでレッスン
パラディドルの練習をしましょう。
まず、パラディドルを知らない方に簡単に説明します。パラディドルの「パラ」とはシングルストローク(一つ打ち)の交互打ちのことで、「ディドル」とはダブルストロークのことを言います。いかにも「パラ」と聞けば一つ打ちっぽいでしょうし、「ディドル」と聞けばズルズルとスティックを引きずる感じがしませんか?ですから、シングルストロークとダブルストロークの混合の叩き方がパラディドルというテクニックなのです。
では、大まかにパラディドルの種類を紹介します。
1. シングルパラディドル(RLRR/LRLL)
最も一般的なパラディドルです。このシングルパラディドルをしっかり練習すれば、その他のパラディドルは始めの手順が違うだけなので、問題なく叩くことができます。
ナチュラルのアクセントは1拍目のRとLに付き、Rlrr/Lrllという感じになります。
2. ディレイドパラディドル(RLRL/LRLR)
ディレイという名のとおり、時間をずらすというような意味合いで、手順がシングルパラディドルからずれて始まります。しかし、叩き出せば同じ動きです。
ナチュラルアクセントは2つ目の音に付きますので、rLrl/lRlrとなります。
3. リバースパラディドル(RRLR/LLRL)
リバースというとおり、シングルパラディドルのパラとディドルの手順をひっくり返しています。でも、ディドルパラとは言いません。不思議ですね~。
アクセントは3打目に付きますので、rrLr/llRlというようになります。
4. インワードパラディドル(RLLR/LRRL)
ダブルストロークがシングルにサンドイッチされているのがインワードパラディドルです。
アクセントは4打目に付き、rllR/lrrLとなります。
そのほかに、トリプレット系のダブルパラディドル(RLRLRR/LRLRLL)も必須でしょう。
このパラディドルというテクニックは、ロックドラミングにおいて特に普段から意識したり、リズムパターンに取り入れる頻度は少ないでしょう。ですが、ドラマーの引き出しを広げるために練習して、手順を身につけておけば、練習パターンを考えたり、テクニカルプレイを分析する際にはとても大きな力になります。自分も、スティーブ・ガッドのドラムソロやハイハットプレイを学んだ際には真剣に練習したものです。

では例によって、シングルパラディドルで1拍に叩く回数を、4小節ごとに増やす「チェンジ・アップ」をやりましょう。テンポは60で、両足の動きも忘れないでくださいね。
奇数の場合は2小節パターンになっています。
1.4分音符でR/L/R/R/L/R/L/Lを4小節叩きます。(右から始めた場合)
2.8分音符でRL/RR/LR/LLと4小節。
3.3連符でRLR/RLR/LLR/LRR/LRL/LRL/RRL/RLLと4小節。
4.16分音符でRLRR/LRLL/RLRR/LRLLと4小節。
5.5連符。RLRRL/RLLRL/RRLRL/LRLRR/LRLLR/LRRLR/LLRLR/RLRLLと4小節。
6.6連符。RLRRLR/LLRLRR/LRLLRL/RRLRLLと4小節。
7.7連符。RLRRLRL/LRLRRLR/LLRLRRL/RLLRLRR/LRLLRLR/RLRLLRL/RRLRLLR/LRRLRLLと4小節。
8.32分音符。RLRRLRLL/RLRRLRLL/RLRRLRLL/RLRRLRLLと4小節。
慣れたら9連符、10連符まで目指します。そして叩いたら、チェンジダウンします。
9~8~7~6~5~4~3~2~1と一拍ごとに叩く数を減らしていきます。
ちょっと難しいですね、でも、私の生徒さんは小学生でも平気で理解して叩いていますよ。
チャレンジしてください、きっといつか役に立つと思います。
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略式裁判

2006年03月28日 | 駄日記
今日は裁判所に行ってきた。
簡易裁判所および地方裁判所というのは、仕事上何度も足を運んでいる。仕事で裁判所とどんな関係があるのかといえば、料金を支払いせずに踏み倒そうとしている(元)お客さんに対して、支払い督促の申し立てだったり、強制執行の申し立てをしたりする取立て業務なのだ。勿論そればかりではなく、お客さん相手に歯の浮くようなセリフをしどろもどろ、冷や汗流して営業もしている。だが何だかんだと結構オレは泥臭くてみんなが嫌う仕事畑を歩いている。

それはそうと、今日はオレは自分のスピード違反の後始末第2段階で、簡易裁判所への出頭なのだ。
今日の朝8:45から10:30までの間に裁判所へ行くように天下のお巡りさんに言われていたので、おれはバカ正直に8:40に赤紙を持って裁判所に行った。生まれて初めてスピード違反で捕まったので、キンチョー感を持って背筋をピンと伸ばし、一つ深呼吸を「ふう」と声に出して行った。
すると既に黒山の人だかり、オレのほかに44人が待っていた。別に一人ひとり数えたわけではなくて、オレが貰った番号札が45番だったのだ。それからも続々と違反者たちはやってきた。10:30の受付終了時には120名ぐらいになったのではないかと思う。オレが行った時間でも、駐車場はほぼ満車だったので、それ以降にやってきた人たちは通路や駐禁区域は勿論ベタベタで、駐車場にも入れずやきもきしながら路上駐車して裁判所に入ってきたのだろうと思う。天下のお巡りさんがいやらしく駐禁の摘発に来たら、違反の上乗せで免許がなくなる人はたくさんいるはずだ。
まあとにかく、たくさんの人だ。老若男女色とりどり、オレみたいなサラリーマン風、学生風、主婦、OL、やくざっぽい兄ちゃん、職人風、運ちゃん風、付き添いを連れたおじいちゃんには驚いた。座る場所が少なくて、たくさんの人が立っていた。外の喫煙所では、喫煙者が暇つぶしに灰皿を山のように汚し合っていた。
みんなアチコチの道路で捕まったんだ~、気の毒に~、だなんて他人事ではないっての。オレは初めての経験でキョロキョロしてしまっていた。押しなべてみんな番号札を片手にボーっとしている。若者はだいたい携帯で友だちと電話しているかメールかゲームをしている。主婦たちは知らないどうしなんだろうが何となく集まって世間話を始めている。殆んどの人は初めて赤切符を貰ったツキのない人たちなんだろうと思う。2度目という人もいるかもしれないが、きっと数年前とか遠い昔というレベルだと思う。何度も頻繁に捕まっていたら免許はなくなっているはずだからだ。

9:00ごろになって呼び出しが始まった。ブースがいくつか作られており、最初に「警察」次に「検察官」次に「裁判所」そして「会計」と張り紙がある。略式裁判なので、こういった段取りが必要なのだろうが、時間がかかって仕方がない。オレは山下洋輔編著「音がなければ世は明けない」という文庫本を持っていたので退屈はしなかったが。
まず、30~40分ほど待って「警察」コーナーに受付番号順に呼ばれる。大体9人ぐらいずつ数人まとめて呼ばれる。そこで、自分の免許証を見せ、氏名、生年月日、本籍地などを聞かれ、罪状に間違いはないか確認する。警察官から「不服があれば裁判で本格的に争うこともできます」と、大きな声で説明されるが、どう見てもこれは威嚇だ。そして罪状を認めた上、サインをしてから「印鑑を出して押印してください」といわれるが、突然言われたって持っていない。シャチハタなら持っていたがダメだという。なぜだ?100円の三文判でも800円のシャチハタだって同じだと思う。仕方がないので、あの嫌な拇印をすることになってしまった。どこまでも屈辱的なのだ。

一旦人ごみの待合所に戻り、座れる場所を探し、また30~40分ほど待って「検察官」に同じメンバーで呼ばれる。と、思いきやオレが飛ばされて次の人が先に呼ばれた。何でかなとは思ったが、抗議はしなかった。事情が生じたのだろう、と思いたいが心は「?!」で溢れていた。検察官ブースでも同様に自分の免許証を見せ、氏名、生年月日、本籍地などを聞かれ、罪状に間違いはないか確認した。
次に裁判所から罰金の額が決まるので、ここで支払って帰ってくださいと言う。「え~、聞いてないよ」である。だいたい金額も10万円ぐらいだってことしか分からないのに、用意しようがないし普段そんな大金持ち歩くわけがない。「今日支払えない人は窓口で相談してください」だそうだ。
なんだか腹が立ってきたが、どうせまた30~40分は待たされるのだからと、思い切って銀行へひとっ走りして大枚10万円を山勘で下ろしてきた。
案の定30~40分後、呼び出され罰金額が決まった。80,000円であった。48キロオーバーなので、1キロ当たり1,666円である。キロ当たりの単位は全然違うけどこの値段なら、相当高級な和牛か黒豚が食えそうだ。う~む。もったいない。家族や友人をみんな連れてしゃぶしゃぶでも食っとけば良かったー!!(泣)
オレは財布からおろしてきたばかりのピン札を8枚、ヤーコー勘定で差し出した。う~む、もったいない。
会計で払うと「これで終わりです、帰って結構です」と言われた。
「え、免停とか講習の話は?」と思わず聞くと、「わたしは担当でないので分かりません」と言う。
検察官のブースで聞いてくださいというので行って聞くと、「わたしら関係ないので知りません」とのこと。どうなってんの?
「追って通知が来るんじゃないの?」だって。
オレ等初めてなので、段取りを知らないんだってば。いいかげんにせーよー!!
結論。
こいつらに大金払ってきたオレって、やっぱりサイテーの大馬鹿者だ。
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ポカポカ陽気で考える

2006年03月27日 | 駄日記
写真は舞阪港。
妹が住んでいる家の前から撮った写真だ。たびたび寄らせてもらうことがあり、このような快晴の日には、自分も海の近くに住みたいと思うこともある。
だが、台風シーズンの時などは、真っ平ゴメンだ。
今日はポカポカ陽気で、こんな日は堤防から釣り糸を垂らして、爽やかな海風を感じながら、のんびりと時間が過ぎるのを眺めていたいと思う。
今日はこの陽気で、桜も一気に咲き出したようだ。
昨日は、近所の公園ではまだまだという感じだったが、あっという間に満開になりそうだ。
この時期、人生の出会いと別れがあり、何となくセンチメンタルな時期である。
桜の花は、今の時期はまだ開きかかっているので、まだすぐに散ることはないが、あっという間に散る時が来る。
人間も、今は蕾の人もあれば、満開の人もいて、散る寸前の人もいるのだ。
生まれてきた以上、いつか散るのは定めであるが、普段は散ることを考えてはいない。
長い人生ではあるけれど、過ぎ去ってしまえばあっという間だ。
アリとキリギリスの童話では、アリが善でキリギリスは悪という意味の内容だ。
だが、価値観はそんなに簡単ではないなと思う。
オレは、音楽だバンドだと人生を送ってきた。それ以外の趣味は一切ない。まさにキリギリスの生き方だ。これを正当化する気はない。人に迷惑ばかり掛けてきたし、自分自身趣味のレベルを超えるものになっていない。
勤労はとても大切で、社会の基盤であることは百も承知だ。オレもそれなりに仕事しているし、これからも体が動く限り仕事をするであろう。
だが、アリのように働いて働いて、苦労して我慢ばかりして、それでもなお貧しくて苦しんで、やっと子供も成長し、仕事もリタイアして、やれやれという気持ちになったとたんに人生の散りぎわだったりする。不条理に神様が勝手に人生の終わりを告げるのだ。
オレはこんな、じいちゃんばあちゃん、オジちゃんオバちゃん、オヤジオフクロたちは、アリさんだったので長生きして欲しいと思うのだ。
バカな子供たちだったオレ達を育て、ダメだったニッポンを成長させ、土を耕し、道を作り、橋を作りビルを建てた人たちなのだ。
桜を見て、理不尽なカミサマの定めに、強く講義したいオレだった。
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お宝ヴィンテージ(5)

2006年03月26日 | お宝ヴィンテージ
今日のお宝ヴィンテージはゲスト出演だ。
写真で見ると地味なスネアに見えるだろう。
オレの所有物ではなく、誰が持ち主か分からない謎のスネア君だ。
何と、石のスネアである。胴の部分が墓石や餅つきの石うすのような石でできている。できているというより、無理やり作ったのだと思われる。
作成するには、相当凄い作業量だったろうと思う。ネームも入っている。ピンクで色が付けられているが、何と読むのかよく分からない。バンドネームだろうか?
スゴイ重さである。片手では持てません。もし、こんなんが演奏中に倒れてきたら、ぶつかったスネとか足の甲だとか足の指なんかは間違いなく骨折するだろう。
スネアがスネにぶつかってスネちゃった、なんて。つまらんことを言うんじゃない!ヘイわかりやした~。

このスネア君、自分のドラム教室の部屋の片隅に、数年前からじっと鎮座しておられてまるで石のように動かない。あ、石だったか~。がはははは。
自分の受け持つ生徒さんにも所有者がいないし、多分、もう一人おられる天才講師‘チョコボール先生’の持ち物ではないかとオレは推理する。などというほど大げさなことではないけど、こんな重たいやつは先生じゃなくても持ち歩きたくないと思う。教室の片隅も、スネア君の重みで地盤沈下しそうである。今回写真撮影のために移動させたら、カーペットに完璧に重みの跡がくっきりと付いていた。長年定位置を動かなかったので、かなり埃にまみれてしまっていた。

試しにスネアスタンドに乗せて試奏してみた。スタンドの締め付けが緩かったので、重みでズルズルと下がる。スタンドに乗せたまま上げようとしたが、重すぎて上げられなかった。
表と裏のヘッドやスナッピーの状態が悪いのでああだこうだは言えないが、きちんとしたスネアの音だ。チューニングが緩んでしまったのか、もともと緩かったのかは分からないが、表のヘッドはボヨンボヨンしていた。チューニングし直す時間も気もなかったので、それで叩くことはやめた。それでも、スネアサウンドは、締めたらすごいパワーで鳴るんじゃないかという気がした。
すごいなー。どなたが作ったか知らないが、こんなもん作るというアイデアと、作りきってしまう根性に感動した。
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お宝ヴィンテージ(4)

2006年03月25日 | お宝ヴィンテージ
とっても怪しいヴィンテージですぜ、ダンナ。
写真でお分かりかな?スリンガーランドのエンブレム。
木胴5.5インチスネアで、マリンシェルの模様も美しいカバリング。
型番も製造時期も一切不明。パーツの一部はパール製が使用されている。本物のパーツが金属疲労でも起こして、一部取り替えているかも知れない。
このスネア、蚤の市で見つけたヤツですわ。ひひひ、激安でした。ひょっとこして、これ本物なら高くつくんじゃないのかな~?がははは。
だけど音色は、どうも大昔の国産品に似ている。パールのバレンシアとかムラカミあたりのスネアのように、合板(ベニヤ)で作られた音の感じだ。
裏側を見ると、レインフォースメントがちゃんと付いている。

かなり荒っぽい作りである。
オレは割りと好きでっせ、このチープな音色。ペカンペカンして芯がない感じ。オールドミュージック向きなのかも。
そういえば最近、叩いてみてどうもスナッピーが効かない気がして、TAMA製の太い物に交換してみた。
取り換えてから、まだライブで使用していないのだ。ちょこっと試奏しただけではどのくらい変化したのか、良くわからないので楽しみなのだ~。
でも、以前メリーユーでのライブに使ったとき、オーナーのたくちゃんから「結構太い音でストンストン聞こえてた。案外遠鳴りするみたいだね」という感想をいただいた。ということは、あまり神経質にならなくても割りといい音が出ているのかも知れない。
お宝なのかデタラメなのかどうかオレには鑑定できないけれど、贋作っぽいコイツ、何だかタダもんじゃないみたいだぜ、おいちゃん。
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キューバ戦で気付いた?

2006年03月24日 | ドラム&パーカッション
WBC決勝の対キューバ戦で、TVを見ていて非常に興味深い画像があった。
客席の応援風景がところどころ映し出されていたのを見て、オレはポンと膝を打ち、思わず唸った。それはキューバの応援風景だ。応援者の多くが手に持っているのが何とカウベルで、叩くリズムが3-2(スリー・ツー)のクラーベであった。さっすがキューバだ。ラテンミュージックの国、サルサの国、マンボの国、リズムの国、情熱の3-2の国だ!
音を聞けば、コーンコーンコン、ンッカッカ!の嵐であった。テンポがかなり速く、はじめはクラーベがひとつの音の塊に聞こえなかったので、日本の野球応援で見聞きする、太鼓やメガホンのガチャガチャとかき鳴らすいつもの音ぐらいに思っていたが、一旦それを見てしまったらもう耳から離れなくなった。
「3-2で野球応援!」「クラーベで野球応援!」「カウベルで野球応援!」オレの目から100枚ほどのウロコがポロポロと剥がれ落ちたのはいうまでもない。
ニッポン頑張れはモチロンだったし、おいおい審判~、もモチロンだったが、お耳は3-2のリズムづくしで気分は何となくキューバにひとっ飛びのオレであった。
結果はニッポンが優勝して日本中が沸きあがったが、オレの脳裏に焼きついた最も強い印象は、この画像&リズムであった。
実際の現場はアメリカ本土で、当日キューバ人が何人応援席にいたのかは知る由もない。共産国のキューバ人に、どれだけ野球観戦の旅行ができる裕福な人がいるのかも知らないが、確かにクラーベの応援があった。情熱のクラーベだ。オレは情熱のリズムというものに憧れるのだ。
オレは昔からよく人に言っている。「もし宝くじで大当たりしたら、仕事もやめて家も車も全部投げ売ってキューバに移住して、情熱の国でコンガを叩いて歌って踊って笑って暮らすのさ。」夢というよりこれは妄想である。家族や仕事を簡単に捨てるわけには行かない。実際にやっておられるすごい方もいますが。例えばこんな人
実は愛知万博で行ってみたいパビリオン№1は、オレの中ではキューバ館だった。キューバ館で一日中サルサに浸かってみたかった。で、実際は行ったのかといえば、行っていない。なぜ行かぬのだ!と言えば万博自体に行けなかったからだ。チケットは未使用のままだ。いつでも行けるように、大事に取ってあるのだー!って、前にギャグで書いたっけ。てへへへ。
キューバ選手はアマチュアだという。プロ野球がないからアマチュアだし、アメリカと国交断絶中だから大リーグ選手がいない。共産国だから、選手の皆さん国家公務員なのだ。キューバのあちこちで観光客相手に演奏し歌っているミュージシャンの皆さんも、国家公務員なのだという。日本のラテンパーカッション奏者の多くがキューバに憧れて、毎年何人もの方が旅行し、修行し、ついには本格的に移住される方も多いだろう。
キューバは日本と国交もないし、さまざまな問題もあると思うが、そんなリスクよりもラテンミュージックの本場に住みたいと思える魅力って何なんだろう。何である?アイデアル。わかんねーだろーなー。
またも知りたくなるオレである。
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ブログでレッスン(その4)

2006年03月23日 | ブログでレッスン
(ドラム教室の小道具たち)
ダブルストロークとパラディドルについて

シングルストローク(一つ打ち)は、1回の腕の振りで1回打つ動きであるのに対して、1回の腕の動きで2回打つ動きがダブルストローク(二つ打ち)、また1回の腕の振りで4回打つ動きがパラディドルといいます。
え~っ?と思われるかたもいると思いますが、パラディドルは1回の大きな腕の動きであるダウンストロークの後に小さな動きのタップストロークとアップストロークが連続するので、1回で4つ叩くような動きになるのです。
ダブルストロークについては、ダウンストロークの後に、その跳ね返りを利用してアップストロークするので、1回の腕の振りで2回叩くということなります。
サテ、この二つ打ちの動きを覚えて、いかに早く上達する方法はあるのか。簡単であります。日夜星の数ほどスティックを振るだけだっちゅーの。がはははは。すまんの、文章力がなくてこれしか言いようがないのだ。
自分自身、始めはうまく叩けなくてどうしたらいいかと悩みましたが、地元には教則本も売っていませんでしたし、ビデオもなかった時代ですし、自分の住む田舎にドラム教室もなかったし、近所にドラムの先生もいませんでした。だから、ひたすらパタパタと座布団を叩いて生地を破いて綿だらけになったり、二階の自室の畳を叩いて親に叱られたものです。でも、そのうちに楽に動くようになり、ダブルストロークというものを体が覚えてくれました。
ま、とにかくダブルストロークの練習です。
例によって4小節ごとにスティックを振る回数を増やす「チェンジ・アップ」をやりましょう。1拍に叩く数を4小節ごとに一つずつ増やしていきます。テンポは60で、両足の動きも忘れないでください。(その1参照
1.4分音符でR/R/L/Lを4小節叩きます。(右から始めた場合)
2.8分音符でRR/LL/RR/LLと4小節。
3.3連符でRRL/LRR/LLR/RLLと4小節。
4.16分音符でRRLL/RRLL/RRLL/RRLLと4小節。
5.5連符。RRLLR/RLLRR/LLRRL/LRRLLと4小節。
6.6連符。RRLLRR/LLRRLL/RRLLRR/LLRRLLと4小節。
7.7連符。RRLLRRL/LRRLLRR/LLRRLLR/RLLRRLLと4小節。
8.32分音符。RRLLRRLL/RRLLRRLL/RRLLRRLL/RRLLRRLLと4小節。
慣れたら9連符、10連符まで目指します。そして叩いたら、チェンジダウンします。
9~8~7~6~5~4~3~2~1と一拍ごとに叩く数を減らしていきます。
テンポを60で設定していますが、あくまで例です。たまには50にするもいいし、65でも70でもチャレンジしましょう。でも80や90では32分音符や10連符は無理だと思いますので、いきなりはやめたほうがいいと思います。
さあ、星の数ほど練習しましょう。
パラディドルの練習はまた次回やります。
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お宝ヴィンテージ(3)

2006年03月22日 | お宝ヴィンテージ
ヴィンテージシリーズ、お次はLOUDWIGのスネアであります。LM400だったか402だったか(品番なんか忘れた~)のジョン・ボーナムで有名な例のやつですわ。
写真のエンブレムは70年代のもので、やっぱり若い頃、金もないのに清水の舞台から飛び降りて骨折して保険金で買いました!?ていうくらい無理して買いました。
ロックするならボンゾの真似からって訳でもないんだけど、当時のドラマーだったら一家に一台って感じのスネアですね。
14×6.5インチ、ボンゾと同じ深胴です。スチールらしくカンカンキンキンして、当時の自分にはどうにも好みが合わなかったので、ミュートをあれこれ試したり、ヘッドを何種類も変えたり、打面のリムをオリジナルのプレスリムからダイカスト(鋳造)製に変更したりしました。写真の状態も、リムはダイカスト、内臓ミュートは取り外したりといろいろいじくっていますが、スナッピーはオリジナルに戻してあります。
若い頃は、ああだこうだと試行錯誤を繰り返すもんですが、オレも例によっていじくり回していました。結局、使い物にならないぐらいに改造してしまった物もたくさんありますが、このスネアは壊すまでには至らなかったのは不幸中の幸いだなんて、スネア自身が思っているかもしれませんね。
リムをダイカストリムや削除リムに変えると、確かにキンキン度は減少します。プレスリムは、薄い金属を折り曲げた形状なので、リムだけ外して叩いてみると分かりますが、キーン、と軽く高い音で鳴ります。ダイカストリムは、金属の塊なので重い音になり、それがそのままスネアサウンドに跳ね返ってきます。
オレはこの選択は良かったと思いますし、サウンドは好きです。
ただ、このところずうっと5~5.5インチの薄胴のストレートなサウンドがお気に入りで深胴は使用していません。音が気に入らないのではなく、オールドミュージックには浅胴のほうが合うと思うからですが、これも単に自分の思い込みかもしれないと、今考えてみてハッとしました。今さらですが、もっと試してみようかなと思います。
写真では、あえて裏側が見えるように撮っていますが、裏側をもう一度手を入れてみたいなとずうっと前から思っているのです。
オレもまだまだ懲りない面々なのだ。
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お宝ヴィンテージ(2)

2006年03月22日 | お宝ヴィンテージ
古いだけの楽器なら、まだありますぜダンナ、つーことで、ヴィンテージと言えるのか言えないのか、ビミョーなシリーズ、その2であります。
今回は、PEARLのスネア、CUSTOM CLASSIC ONE-PIECE MAPLE 5.5インチであります。写真のように、見た目がキレイなので新しいじゃ~んって感じだけど、20年ぐらい前に若くてお金もなかったんだけど、どうしても欲しくって無理して購入したものです。ワンピースメイプルは、今でもパールの主力製品なので、全然レアじゃないんだけれど、新製品として出たばかりのものを注文したので、いわば初版物としてレアといえばレア物なのだ。今のワンピースメイプルは定価で10万円ぐらいするが、当時はもっと安かったと思う。覚えていないけど5~6万円ぐらいだったんじゃなかろうか。貧乏だったから今みたいに高かったらきっと購入は断念したはずだもんな。あ、今でも充分貧乏だっけ。トホホ。
国産のスネアって不思議なんだけど、新製品は安くしてもらえるんだな。だから結構まけてくれたと思う。何にしても、価格のことは全然覚えていられないオレなのであった。

かつてオールディーズバンドを始めたばかりの頃、ドラムセットが赤かったので、それに合わせて赤いスネアを注文したけど、メーカーで用意していなくって注文製造だったんだ。女の子じゃあるまいし、赤いスネアなんてなかなか注文しないよね。でも、この色合い好きです。
音色ですが、ローが効いて太い音です。木材の良さを発揮した音というのでしょうか、かなりタイトなチューニングをしても、キンキンと嫌な倍音が少なく、エフェクター処理をしたような音色です。かつてのオールディーズバンドでこのスネアを使用していたとき、店長に「音が今っぽ過ぎる」と言われたことがあった。20年も前の「今」は今では昔なんだけど、「今っぽい音」だったらしい。要するに、オールドミュージックらしくない、ロックっぽい音だったということである。わかるかな?わかんないだろうなー?
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