駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

環境問題について(再考)

2007年09月24日 | 駄日記
昨日の日記に引き続き、9月24日(月)の中日新聞朝刊記事より、大いに考えさせられたニュースを抜粋する。

「耕地の森林化停止」
『中国政府は、砂漠化防止と森林保護のために実施してきた耕作地を森に戻す「退耕還林」政策を事実上、停止する方針を決めた。
農地の減少による穀物不足や、地方役人による不正が深刻化したためで、中国では異例の重要政策の変更となる。
「退耕還林」は朱鎔基前首相時代の1999年に開始。累計で約92,000平方キロの農地を廃止し、植樹や造林を行ってきた。農地を失った農民は約1億人に上り、政府は補償金として計1,300億元(約2兆円)を農民に支給してきた。
だが、補償金の支給予定期間がことしで終わるため、農地のない農民は収入を失う恐れが出ている。補償金が農民の手元に届かず、地方政府や役人が横流しする腐敗も多発している。
また、耕地の減少による食糧不足への懸念も出ている。穀物不足による価格の上昇で、インフレ懸念も強まっている。温家宝首相はことし3月、13億の人口を養うために最低でも120万平方キロの耕地が必要だとし、政策転換の方針を示唆。「食糧確保か環境保護か」の選択を迫られた結果、食料を優先せざるを得ない状況となった。』

この記事を読み、またひとつ目からウロコが剥がれ落ちた。
やはり膨大な大陸と人口を抱える大国、中国にとって食糧問題は最大の問題だろう。早く手を打たなければ、13億人の食料など簡単に糊塗することなどできない。
環境問題については、どうしても二の次にならざるを得ないというところだ。
しかし、「退耕還林」という大胆な政策を、1999年からというからかなり以前から実施してきていたことを知らなかった。日本円として2兆円を農民に支給してきたといい、金の価値もだいぶ違うだろうからかなりの額である。
その点は大いに評価したいと思う。
正直、中国を見下ろしてものを言っていたオレは、素直に反省した。
ただ、役人の不正によって農民の手に届いていないのが政策転換の要因のひとつというのはいかにもって感じだ。
ただ、その点は、ニッポンの事情とクリソツじゃないか?
年金を市町村の役人がごまかしていた不正を、市町村が公表せず隠していたという事実。
このあたりは、ニッポンの国民は大いに恥じ、大いに怒るべしだと思う。
コメント (2)
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