高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

ねおすフォーラムに向けて

2010-02-12 23:26:21 | 主義・主張

NPO法人ねおすの前身、北海道自然体験学校NEOSが任意団体として札幌で活動を開始したのは1992年1月でした。当初は子どもの自然体験キャンプ、大人向けの自然講座と山岳登山をメインとし、徐々に自然体験型環境教育を旗印に掲げ、その手法として「交流と学び≒エコツーリズム」と実践してきました。(株)社会教育研究所において事業化を図ったこともありましたが、行政のソフト事業や公共性の高い施設運営に携わるうえにおいて、必然的にNPOを事業形態として選んだ経緯があります。NEOSは、これまで社会の変化に求めらるままに変容をしてきたと言えます。

10周年フォーラムを開催した2002年の季刊ねおすの創刊号に、次の10年で「ねおすを複雑系システムにできるか」を大きなテーマとした巻頭言を書きました。

その目標として「銀河ネットワーク構想」、そして「エコロジー8原則」は、そのための経営原則としてきました。これは、生命のシステムを組織にも当てはめるものです。「異なる性質を持つ小集団の創出、その緩やかなつながりと離脱が繰り返される」、環境・生態システム・ねおす・・・・。

(最近になり、企業生命体論を唱える大手企業トップもやっと現れてきました)

進化は同質の集団となってしまえば止まります。変化を受容しなければなりません(原則6)。しかし、それを求め過ぎても生命は消滅してしまいます。持続可能なNPO経営には、その加減が必要なのです。

組織の生命力はイコール組織を構成する、関わる個人の生命力でもあります。だから、組織は、その相関関係で大きくなるだけでなく、小さくなってもいいのです。

「システムねおす」の生命力を高めるために、個人が「成長・進化できる仕組み」と「心地良い居場所を提供する仕組み」を合わせ持つことを目指してきました。

本フォーラムでは、その検証を改めて皆様と一緒にさせて頂き、NPO法制定10周年を経て、次の時代のNPOマネージメントについて考えたいと思います。

                        NPO法人ねおす 高木晴光
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