黒松内町、寿都町、島牧村を境界とする月越峠に大きなミズナラがあることは何度もこのブログでも紹介をしてきました。冬にまるでこれすらも大木のような大枝が続けて二本も折れてしまいました。 周辺は背丈を超える根曲がり竹せが密生していて普段訪れる時は積雪期だけなのですが、先月、寿都町のOKSさんと新聞記者と藪漕ぎをして様子を観にゆきました。折れた場所のtあ本体幹には大穴が開いていましたので、今回は脚立も運び、当該国有林の森林官と樹木医もお連れして四人で再び訪れました。
折れ口は地上から3,4mの高さなのですが、覗き込んでみると、なんと完全に心材は朽ち果てており、地面までまるで木桶樽のようになっていました。 保全の方法もありなんかと樹木医さんに予診していただいたのですが、手の施しようがないとのことでした。
ただし、樹木は樹皮周りが生きていれば水分養分をtお吸い上げるので枯れはしませんし、生き続けることはできます。 しかし、写真の手前の大枝が折れたのですが、向こう側の大枝は健在です。ということは、反対側に荷重が掛かっているので、手前から大風が当たると、あるいは枝に残雪が溜まり積もると更なる荷重で本体幹が折れてしまう可能性も指摘されました。 寿命を長くするためには残っている大枝を切るという選択肢もあるのですが、それも容易な作業ではありません。
これほどの古木ですから、保全し後世にも残したいと思っていましたが、やはり見守り続けるしかないか・・と、ちょっと諦め心境となりました。
ドングリを拾って遺伝子を残して苗づくりをするということも考えたいのですが、 この秋、北海道のミズナラドングリは豊作なのですが、なぜかこの木には実りがありません。もう実をつけることもできない程に老いてしまったのかなあ。
一方、長寿でも500年くらいだろうと考えていたのですが、大枝の切り取り木片から推察すると、もう何百年もプラスして1000年近いと言ってもいいかもしれないという見立てもありました。 今回は年輪調査の適当な道具がなかったので、次回は年輪精査ということになりそうです。
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