◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「宣伝効果に一役買っている」って?

2008-03-17 19:15:31 | 気になる言葉、具体例
                    鬼コーチって、ペンギン?
 何となくおかしいけれど、どこがどうおかしいのかすぐには分からない、そんな言い方をしてもいいのかなぁ~と疑問に思い、辞書を見たりしてよーく考えるとやはりおかしかった、ということがよくあります。こういうのを全部聞き流していたら、そのうち本当に日本語をちゃんとしゃべれなくなってしまうのでは?
 というわけで、よーく考えてみました。「一役買う」の意味は、役割を一つ引き受けるということで、例えば宣伝なら、宣伝するという行為に関して何らかの役割を一つ引き受けるということになります。宣伝効果というのは宣伝した後に出てくる結果ですから、「効果に一役買う」は変です。「宣伝に一役買っている」、もしくは、結果的に大いに貢献したのだとしたら、「宣伝効果アップに一役買っている」ですね(^^)。
 ついでにこれもご紹介しましょう。「弱音を見せちゃいけない」だの「弱音をこぼす」だのといわゆる女子アナが言っていたのですが、どうですか? 「弱音」とは、意気地のない言葉、「音」は、聞かせるもので、見せるものではありませんね。また、「弱音を吐く」という慣用句があるのですから、「こぼす」なんて言わないでほしいな。「弱音」と「愚痴」は違うのだからぁ( ̄ ̄)プンプン。

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