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日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

ライブドアショックが引き起こしたこと

2006-01-19 21:00:36 | アラカルト
昨年秋にエントリーした「白物家電」にトラックバックを下さった「ロボテック・ライフスタイル」のロボカーサ・ドットコム代表 / 小林賢一さん、ありがとうございました。
ロボットとCRM(顧客信頼マネジメント)という視点、面白いですね。
ロボットが、人の生活(補助)パートナーとなる日が、あると思います。
一昨日のエントリーにトラックバックをくださった「Star Prince JUGEM」の星の王子様、ありがとうございました。
今回の「ライブドア事件」「ライフドアショック」が、社会に与えた影響は「虚業」から「実業」への見直しと、個人投資家の存在が大きくなってきている。ということでしょう。
ただ、関係者?と思われる方が自殺されるというのは、このような「経済事件の悲劇」という気がします。

昨日、静観していた「ライブドアによる証券取引法違反容疑」。
ここにきて「粉飾決済」という疑惑まで、出てきた。
丁度、近鉄球団を買い取りたいと名乗りを上げた頃に行っていたようだ。
堀江さん、経営者としてやってはいけないことをやってしまいましたね。
「粉飾決済」というのは、株主だけではなく社会そのものを欺く行為。
経営者として、そんなことは十二分に承知していたと思うのに、やってはいけないことをやってしまった・・・それほど「自分を大きく見せたかった」のだろうか?

そんな事が次々と露となる中、東証が取引停止となってしまった。
取引想定件数を上回る、取引がされそうになりシステムが「パンク」寸前だったようだ。
これだけ「個人投資家」が増え、インターネットなどの取引が一般化しているのにも関わらず、東証(をはじめとした日本の証券取引所全般か?)が、時代にあったシステムではないことも露呈したような格好だ。
東証をはじめとした証券取引所が、「たちば」と呼ばれた頃からはだいぶ時間が経って、壁一杯の電光表示の画面になって久しい気がするのだが、システムそのものと対象としている人たちは、当時とまったく変わっていなかった、もしかしたら、昨年秋にあったシステムの不具合などを考えれば、悪くなっているのかも知れない。
上っ面のIT化だったということなのだろう。

元側近といわれた、証券会社副社長が自殺というニュースまで今日になって飛び込んできた。
こういう事件があると、「側近」と言われる人が自殺するということが後をたたない。
事件に関わっていたのであれば、その説明をキチンとして欲しいし、それが株式に携わった責任だと思うのだが・・・「情」というのか「義理」といったものが、それを許さないのだろうか?
残念なことだ。

今日あった、他のニュースで気になったことがあった。
それが「コニカ・ミノルタのフィルム事業からの撤退」だ。
このことについては、またの機会に・・・。

実業と虚業-ライブドアの実態-

2006-01-17 22:22:54 | ビジネス
「想定外?ライブドア」にトラックバックを下さった、「今日の英語」のgogoeigoさんありがとうございました。
時事的な切り口で英語を学ぶというのも、楽しいですね。
ホリエモンならぬ「ホラえもん」ですか・・・。
同じくトラックバックとコメントを下さったStar Prince JUGEMの星の王子様、ありがとうございました。
本当に株式は、敏感に反応しましたね。
ライブドア関連はストップ安。IT企業も全面安だったようで。
でもIT企業と言っても「虚業企業」だけではなく、「インテリジェンス・テクノロジー」という視点で、堅実経営をしている企業もあるわけですから、投資家はそこを見極める必要があるように思います。
余談ですが、私も体調が悪く1日お休み状態でした。

昨日の夕方6時過ぎから始まった、ライブドアへの家宅捜査は12時間という長時間にわたるものだったようだ。
そして、今朝7時過ぎに堀江さんの記者会見があった。
押収した物の中にはPCなどが、含まれているようだ。
殆どの連絡事項が、メールなどで行われていれば当然なのだが、時代の変化を感じる。

「名古屋が元気」と言われ、久しい。
「元気」な理由は、イロイロあるがその中心にあるのは、業績好調な「トヨタ自動車」であることは、間違いないだろう。
トヨタ自動車だけではなく、名古屋の企業の多くは「モノづくり企業」である。
そして、その多くが「無借金経営」を基本としている。
もちろん、銀行などから借り入れをしている企業もあるのだが、名古屋企業の基本が「現金主義」とも言われている。
今回ライブドアなどの「錬金術」といわれている「株式転換」等で、実際の企業規模よりも大きく見せるような株価を上げるような手法を、善しとしていない。
いわゆる「実業」を、企業の中心としている。
そんな風土が、名古屋企業には昔からある。
そういった意味では、名古屋企業は面白くない。

堀江さんがやってきた「株の価値を上げる」というのは、確かに斬新な方法だった。
それに乗っている?「セミリタイア願望」の若年投資家にとっても、ある意味お手本となる存在だったかも知れない。
でもそれは、「虚業」という世界のこと。
経済を本当に動かしているのは「虚業」ではなく、「実業」であるということを私たちはもう一度認識しなくてはいけないのではないだろうか?

訳のわからない世の中・・・

2006-01-16 22:06:10 | 徒然
ライブドア関連のニュースをチェックしていたら、毎日新聞のWEBサイトに「人形を買ってもらえず、自宅に放火 27歳男」という記事があった。

オイオイ、27歳にもなって「人形(フィギュア)を買ってもらえない」という理由で、自宅に放火するなよ!と思うのは、私だけではないと思う。
自分で稼いだお金で、好きなだけ買えば済む話だろうに・・・。
ニート言われる「引きこもり」だったのか?
どうも、自分の欲望に歯止めが効かない人たちが、増えてきているような気がする。
子供に対して物分りが良く、経済的にも豊かな親が増えてきたからだろうか?

「愛情をお金に代えている」という指摘は、だいぶ以前からある。
多分映画「家族ゲーム(1983年)」が公開された頃から、言われはじめたのではないだろうか?
その歪な「家族関係」も一因とされた事件が、「宮崎勤事件」だった。
逮捕から17年。
その間にも、同様の事件があとが後をたたない。
明日、宮崎勤事件が結審する。
単に「幼女性愛癖」だとかということ以外にも、何か異様な思考を生み出す社会を「豊かな経済」が、作り出してきたような気がする。
そして、加速度的に拡大しつつある。

それにしても・・・27歳のオトコがね~フィギュア欲しさに、自宅放火。
世の中訳のわからない人が、増殖している。


想定外?ライブドア

2006-01-16 21:11:25 | ビジネス
今日の夕方一斉に報じられた「ライブドア」の「証券取引法違反」疑いのニュース。
さすがに、堀江さんにとっても「想定外」だったと思う(「想定内」だったら、問題です)。
違反行為とされたのは、「風説による流布」という事のようだが、それに関わるライブドアの関連会社の名前が「ライブドアマーケティング」というらしい。

実は、マーケティングというと「株や金融の関係でしょ」と言われることが、未だに多くある。
その理由が「ライブドアマーケティング」などの名前に象徴されている。
すなわち、株取引などを中心に金融市場を動かしていると、思われているのだ。
実務者としては、「いい加減やめて欲しい」のだが、マーケティングという言葉が一般化していく過程で金融関係で使われることが多かったため、ある意味仕方のないことなのかも知れない。
しかし、金融の分野ほど「マーケティング」を蔑ろにしている業界も、ないわけで・・・。

これまで何度も拙ブログで述べてきているが、マーケティングはビジネスの基本となる考え方は、常に「顧客・生活者の視点から、市場を観る」事を出発点としている。
ところが、金融の場合どうも「虚業」的で「自己的視点でしか、市場を観ていない」トコロがある。
今回のライブドアマーケティングが行ったことも、「事実上、傘下におさめている企業(出版会社?)を、買収する」という「風説」を流し、企業の株価を上げたということらしい。
まぁ、事実関係は現在進んでいることなので分からないことばかりだが、こういうことをする企業が「マーケティング」という言葉を使って欲しくない。

堀江さんだけではなく、三木谷さんなど一見IT起業家として名を馳せながら、その実M&Aで会社を大きくしてきた「虚業家」達。
どうなっていくのだろうか?

新聞のテレビ番組頁を見て気が付いたのだが、今日のテレビ東京系で放送予定だった「月曜エンタぁ!」は、この報道で急遽番組差し替えとなり、とばっちりを受けた最初だろうな~(当初予定は「激論全国の人気占い師30人・・・楽天VSライブドア運気社長の○○次第で決着」という文字が、躍っていた)。
18日のテレビ朝日系の「愛のエプロン」には、広報担当の乙部綾子氏が出演予定となっていたが・・・こちらは、どうなるのか?

強気な人たち-小嶋社長と石原都知事-

2006-01-15 23:07:11 | 徒然
Yahooのトピックスに「ヒューザー小嶋社長国を批判」という記事があった。
本当に、この人「強気な人」ですね。
この「強気」は、一体何処からくるのか不思議なほど。
イロイロなところから出てきている関連記事などの「見出し」を読むと、「困る政治家」が何人もいるとか、いないとか?
だから強気なのでしょうか?
それだけではなく「瑕疵担保責任」がある、といい続けながらも「責任をとる」ということになると、まったく何もしない?という印象。
まるで「キチンと調べないでマンションを購入した人が悪い」、みたいな雰囲気すらつくりだしている。

この問題で、対象となった自治体の多くが臨時的な救援策として「住居提供」のほか「家賃負担」を決めているのに、東京都知事の石原さんだけは「それは国の責任」といっている。
その為なのか?東京における「耐震強度偽装マンション」の住人の退去率が悪いという。
石原さんを見ていると「強気な人」という気がする。
反面、以前拙ブログでも書いたが「東京オリンピック誘致」には熱心なようだ。
でも「東京」って、それだけの「財政」があるのでしょうか?
もし「東京オリンピック」を開催できるだけの「財政」があれば、「耐震強度偽装マンション」の人たちに対して、何らか救援策をとるほうが先だと思うのですが・・・。
東京都民ではないので、「財政的な問題」はよく分からないのですが、自治体の長であれば、都民の生活を最優先に考えるのが筋だと思うのですが・・・。

その「東京オリンピック」ですが、オリンピックって基本的には「都市開催」ですよね?
「都道府県」という単位ではなく、「行政市」での開催のはず。
とすれば・・・東京に関して言うなら「中央区」とか「豊島区」とか「渋谷区」での開催になりません?石原さん。百歩譲って「東京23区」協同とか。
そうしないと、現在立候補したり立候補を検討している「行政市」とでは、「財政規模」が違い過ぎます。
まして、石原さんの発言のあちらこちらには、「国からの財政援助は、当然」という雰囲気すらある。
ご自分の都合の良いことばかりに、力が入っているようにしか見えません。

なんとなく、今の日本で脚光を浴びている人の多くが「自分の都合しか考えていない人」達ばかりのように思えてきます。




手を広げすぎなんじゃ・・・楽天

2006-01-12 21:51:04 | ビジネス
昨日エントリーした「楽天のサッカー雑誌」は、今日か明日の発売日だったように思う。
一度立ち読みしてから、その内容について感想を述べたい。
私は、余り記者会見の内容などをチェックしていなかったのだが、「ナンバーのかませ犬になれれば・・・」といったことを、言っていたらしい。
トラックバックを下さった、「創難駄クリキンディーズ2004福岡」のcapさんの、ブログで確認をしていただきたい。
そもそも、雑誌「ナンバー」は創刊当時「日本のスポーツ・イラストレイテッド」を目指して編集をしていた。三木谷さんほか、今回の雑誌編集に当たる人たちが、そんなことも知らないで発言をしていたとすれば、立ち読みする前から雑誌内容が分かるような気がする。

そして、本日も「楽天」の話題。
朝日新聞と毎日新聞のWEBサイトに「楽天、AIGと損保で業務提携」という内容の記事がUpされている。
本当に、次々とイロイロな分野に手を出す三木谷さんである。
現在、テレビCMなどでおなじみの「損保の通販」は、「自動車保険」の分野に限られている。
他には、海外旅行に行く時に入る「保険」が旅行代理店で扱っている「保険商品」くらい。
実際には、損保の種類など保険業に携わっている人以外、よく分からないのではないだろうか?
それくらい「保険商品」というのは、素人では分かりにくく、それは「生保」も同じだ。
だから、取り扱うために業界団体が決めている「資格」というモノが、必要なのだ。

その「保険」の分野に進出するというのは、どうしてなのだろう?
まぁ、楽天が事業展開している「楽天トラベル」とは「旅行保険」という分野で、関連性もあり、必然を感じるのだが、記事を読むと本格的な事業提携を考えているように思われるのだ。
「楽天トラベル」と言っても、(ご存知の方も多いと思うが)元々は「旅の窓」というインターネットで宿泊などを受け付けていた企業を買収して、事業展開をしている。
(既に、事業展開をしているのかも知れませんが・・・)中古車販売を、手がけるつもりなのだろうか?

インターネットという「ツール」を使って、様々な分野に事業展開をするのは「インターネットビジネス」の可能性を秘めているともいえるが、余りにも手を広げすぎて「資産の分散」という気がしてくる。
それだけではなく、それらの多くが「楽天オリジナル」の事業ではない、ということも気になるのだ。




鏡開き

2006-01-11 23:00:42 | アラカルト
今日は「鏡開き」。
世間では、どのくらいのご家庭で「鏡開き」をしているのか分からないが、過去に勤務していた会社では、お昼から缶詰のあんを煮て、小ぶりの御餅を焼いて「ぜんざい」の準備をしたこともあった。
「成果主義」の今では、考えられないような気がするが・・・。

さて、昨年から気になっていた商品があった。
それがイチビキの「豆乳ぜんざい」という商品。
このイチビキという会社は、名古屋に本社がある。
いわゆる「名古屋デザート」的な、印象の商品なのだ。

名古屋というと、八丁味噌などをふんだんに使った料理か鳥の手羽先などを思い浮かべる人が多いと思うが、実は「あんモノ」も大好きな地域である。
愛知県ではないが、三重県には「井村や」という「あんメーカー」もある。
他には、敷島製パン(商品ブランド名:PASCO)の菓子パンには「小倉ネオ」という「あんとマーガリン」がコッペパンに挟んである商品もあり、地元では高い人気を誇っている。喫茶店メニューには、小倉あんと生クリームが添えられたホットケーキも「普通」にある。そのくらい「あんこ」好きな名古屋なのである。
それに、乳製品ではないが豆乳を合わせるという発想・・・。
やっぱり、名古屋ならでは!という気がする。

しかし、何も商品を購入しなくても・・・と思い、自宅でお餅を焼き、市販の缶詰のあんと豆乳を使って、作ってみた。
結構美味しい!のだ。
豆乳独特のにおいやえぐみがなくなり、豆乳が苦手な人でも大丈夫!という味。
「名古屋デザート」、侮れず!

楽天サッカー雑誌

2006-01-11 20:54:53 | ビジネス
新聞各社のWEBサイトに楽天、サッカー雑誌を創刊という記事がUpされている。
W杯ドイツ大会を控えての創刊ということなのだろうか?
他にも、讀賣新聞のWEBサイトにはJリーグの外国籍選手枠、三木谷氏が疑問示すという創刊にあわせた記者会見での発言も、Upされている。

紹介したasahi.comにUpされている記事を見ると、創刊号の表紙は「ベッカム様」のようだ。
本格的なサッカー雑誌なら、おそらくロナウジーニョだろう。
こういうところが、いかにも「三木谷」さんらしい感じがする。

記事を読んでみると、雑誌創刊の大きな目的は「紹介した商品のネット販売」にあるようだ。
しかし、日本代表のレプリカ・ユニフォームをはじめ「代表グッズ」と言われるものは、スポーツショップで簡単に購入することができる。
日本のクラブグッズなども、「オフィシャルショップ」で購入することができるし、インターネット販売は当たり前となっている。中には、インターネットだけでの販売商品すらある。
とすれば、楽天はどの分野でネット販売をするのだろうか?
海外のクラブチームだろうか?それとも代表チームだろうか?
これらも既に、インターネットで多くが購入できるようになっている。
雑誌オリジナル商品を、ネット販売するということなのだろうか?
とすれば、三木谷さんはサッカークラブオーナーとして、サッカーファンを知らなさ過ぎるような気がする。

もうひとつ、気になることがある。
それが「ロックとサッカーの融合」という編集内容だ。
実は、このような趣旨のサッカー雑誌は既にある。
ソニーマガジンが出している「Footival」という雑誌だ。
毎号、サッカー選手とミュージシャンの対談が掲載され、選手のファッション談義のようなコーナーもある。
とすれば楽天は、対談内容を「ポッドキャスティング」等で、ネット配信をするつもりなのだろうか?
どうも、三木谷さんの戦略は「二番煎じ」という感じがぬぐえない。

丁度日本が始めてW杯に初出場した頃、サッカー関係の雑誌が創刊ラッシュ状態だった。
しかし、W杯3戦全敗で終了した後、次々となくなり今では1誌くらいしか残っていないのではないだろうか?
その二の舞にならければ、よいのだが・・・。

 

新ブランドなるか?「道頓堀パール」

2006-01-10 21:06:11 | ビジネス
昨日のエントリーにトラックバックを下さった、「時事を考える」のマルセルさん、ありがとうございました。
Yaooのトピックスで、この記事の見出しを見たとき、てっきり噂になっていた?ヒルズ族の方かと思ってしまいました。
堅実な選択だと思います。
ただ私にとっては、写真週刊誌などで「パンツルックで下着ラインが見える」と言ったところでしか、見たことのない女子アナでしたので、女子アナとしての技量は分かりかねるところがありますが・・・。まぁ、寿退社をされるようですので、関係ありませんけど。

朝日新聞のWEBサイトasahi.comに道頓堀パール、3年かけ養殖 汚れの元食べ美しく?成長と言う記事が、掲載されている。

大阪人以外の人にとって「道頓堀」と聞けば、阪神タイガース優勝で飛び込む若者が続出する場所程度の所かも知れない。
そして、それにまつわる話として、飛び込んだ人が水質の悪さに病気になり、症状が重い人は半年ほど病院通いをするハメになった「汚い川」という印象を持っているだろう。
実際、大阪出張で頻繁に通った「道頓堀」は、異臭が漂うところだった。
そんな「道頓堀浄化」を目指して、3年前に始まったのが今回の「道頓堀パール」プロジェクト。
テレビのニュースでも少し話題になり、その後の経過を気にしていた。
そして・・・3年の月日を経て見事に結実!したようだ。

写真で見る限り、とてもきれいな淡水パールのような印象がある。
もし、大規模養殖ができるようになれば、立派なビジネスとして企画したNPOの収入源となり、より多くの汚れた川などで実施されるようになるかも知れない。
実はパールそのものの国内生産量は、年々減少している。
私たちがよく目にする丸いパールは、ご存知のとおりアコヤガイに核を入れて海で養殖している。
ところが、海洋汚染がひどくなり年々良質のパールが取れなくなり、日本で採れる唯一の「宝石・パール」の危機となっているのだ。
その意味では、真珠業界にとっても朗報となる可能性もある。

今回の成功で、大阪に新しいブランド「道頓堀パール」が登場するかも知れない。
それは、経済的に落ち込んでいる大阪圏においては「一石二鳥」どころか、「一石三鳥」にもなる要素を含んでいるのではないか?

「商売繁盛ササ持ってこい!」-投資と労働-

2006-01-09 20:43:50 | アラカルト
昨日のエントリー「無事でよかった」にコメントをくださった、星の王子様ありがとうございました。
本当に、子供たちが生き難い社会にドンドンなっていくようですね。
特に自己欲を満たすために、安易に子供の命を奪ったり、借金返済目的の「営利誘拐」等・・・いつから、日本は物騒な国になってしまったのか?
この責任は、私を含めた大人にあるわけですが・・・。

明日は「十日戎」。
関西(と言うより、大阪)では、「商売繁盛ササ持って来い」という掛け声と共に、商売繁盛を願う、新春の行事が待っている。

と言う訳でもないだろうが、夕方のテレビのニュースを見ていたら、「数年後には日経平均株価が5万円台になるかも知れない」という、証券アナリストのインタビューがあった。
5万円台ですか・・・バブルの時でも3万円台だったことを考えれば、物凄い上昇なんですが・・・。
それを支えているのが、「個人投資家」と呼ばれる人たち。
番組では「241でも、242でもいいから、今すぐ売りたいの。売りなさい!」と声高に電話で指示をする女性の姿。
結局、20万円儲かったそうだ。
それだけではなく、小中学生を対象に株式投資の勉強会を証券会社が実施しているらしい。
これまでは、大学生を対象に大学の授業の一環として、証券マンが「株と経済」みたいな内容で、話をすると言うことはあったと思うが、それが小中学生まで裾野を広げているらしい。

「株式市場」というモノは、確かに経済の一部である。
上場企業は、株と言うカタチで資金調達をし、そのお金を基に様々な研究・開発、製造やサービスを社会に提供している。
だからといって、小中学生にまで株式投資の勉強をさせる必要があるのだろうか?
それより前に「汗をかいて働く」ということの大切さを、学ばせるべきなのではないだろうか?
なぜなら、実際の経済活動は「株式投資」によって行われているのではなく、様々な「商品・サービス」が、「対価」として認められ、売買されることによって、動いているはずなのだ。
何よりも企業が何故「株」を発行し、市場から資金調達をするのか?という、理由や目的、そこに関わる「額に汗して働く人たちの努力」が、分からなければ、それは単なる「マネーゲーム」を教えているに過ぎないのではないだろうか?

バブル絶頂の頃「UpperとLower」という社会構層表現で、一躍話題となった女性がいた。
15年ほど経って、今度は「勝ち組み・負け組み」だとか「下流社会」といったコトバが、目を引くようになった。
バブルの頃話題になった女性は、その後決して「Upper」といえない人生の終焉を迎えた。
上っ面の「経済」を子供たちに教えるよりも、「働いて稼ぐ大変さ」を教えるほうが現実的だと思うのだが・・・。
そう言えば、村上ファンドの村上氏は、子供の頃お父さんから貰った100万円で、株式投資をして、お小遣いを稼いでいたと聞いた。
高校生の頃は「会社四季報」を読みながら、電車通学をしていたとも・・・。
村上ファンド2世を、育てることが日本経済のプラスになるのだろうか?