「熊本・大分の大地震」発生以来、小学校や中学校などが「避難所」として使われている。
このようなことは、今回の大地震に限ったコトではないのだが、「授業ができない」ということへの不安というか、心配を感じる。
「避難所」として使われている光景を見ると、多くの場合「体育館」のような気がするのだが、学校全体が「避難所」となっていたり、学校そのものが被災してしまっている場合などは、授業どころではないだろう。
だからと言って、いつまでも休校を続ける訳にはいかない。
学校では1年間に学ぶ内容が、決められていることを考えれば、長期的休校は子供たちだけではなく教師にとっても負担が大きな問題となってくるはずだ。
そんなニュースを見て思ったことなのだが、子どもたちを「避難所」の空き教室となっている所などを利用して、インターネットによる授業はできないものだろうか?
学校の先生が、授業をするのが本来の授業だとは思うのだが、緊急的な措置として被災地域外の教育関係者が、インターネットなどで「代替え授業」を行う、という方法だ。
実際、大手予備校や学習塾などでは「サテライト授業」という方法で、授業を行っている。
このようなインターネットを利用した「サテライト授業」であれば、少人数の子どもたちだけでも授業を行うことができると思う。
勉強の進捗状況などは、それこそ「テスト」でカバーするという方法もあるだろう。
何より先日、新聞に「教科書のデジタル化を検討する」という記事もあった。
朝日新聞:小中高の教科書、デジタル化検討へ 16年度中に結論
学校のように、生徒が机を並べて授業を行うということはできなくても、「双方向性(のある授業)」という点では、インターネットは強い部分でもある。
むしろ、授業で手を上げにくい子供たちが、Twitterでつぶやくように「ここが、分からない」とつぶやけば、フィードバックして授業を進めることもできるだろう。
子どもたち自主性に任せる不安があれば、「1日のスケジュール」を避難所でつくり、周囲の大人たちにも協力をしてもらいながら、「勉強をする時間」を創りだすようなこともできるのでは?
このような「インターネット授業」というのは、病気などで長期入院をしている子供たちへの学習サポートとして、考えられ始めているようだ。
であれば、災害により「避難生活」を余儀なくされている子どもたちが、利用できるようにしてほしいと考えるのだ。