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日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

自動車メーカーもクルマだけを売る時代では無い

2012-05-11 13:17:33 | ビジネス
Yahooのインターネット広告のトコロに、時々Upされるホンダの広告が気になっていた。
「HOND dostmap」という広告(PC画面の下あたりに「位置情報の要求」を求める内容がUpされます)。
とても可愛らしい様々な丸い絵文字のキャラクターが、数多く登場している広告。
この「dostmap」の基になっているのが、「dost Internavi」と言うシステム。
残念ながら、ホンダ車ユーザーに限られるサービス。
もちろん、ホンダがこの様なシステムをユーザーを対象にしているのには訳がある。
それは「ホンダ車ユーザーの囲い込み」だろう。

ただ、この様なサービスが企業の枠を超えて運用されていくと、日本のドライブ事情も変わっていく様な気がする。
先週のGWやお盆やお正月など、クルマを普段利用しない人も利用し各地の高速道路では大渋滞が起きる様な時などは、便利なのでは?と思っている。
そのためには、業界全体が「日本のモータリゼーションをどう考えるのか?」というコトが、とても重要になるだろう、と言うのは誰もが思うトコロだと思う。
その場合は、自動車メーカーだけでは無く高速道路を造る国土交通省なども巻き込む、大事業となる可能性もあるだろう。

そんなホンダ独自の交通システムだが、実は最近のホンダは様々なコミュニケーション企画を積極的に展開をしている。
その一つが「Hondaと一緒に外遊び」と言うサイトなどだろう。
クルマで出かけるアウトドアと言うよりも、親子でトレッキングとか里山で昆虫採集、天体観測やバードウォッチング、愛犬と一緒に出かける、という「家族の中にあるクルマ」という提案をしている。
ユニークなトコロでは「釣りクラブ」だろうか?
何もホンダが「釣りクラブ」を作らなくても良いと思うのだが、ユーザーの趣味はイロイロ。
そんなユーザー同士のコミュニケーションとして「釣りクラブ」があるのだろう。
もちろん、それがホンダという企業の押しつけに成らない様な、工夫も感じられる。

その様に考えると、自動車メーカーだからクルマのことだけで良い、と言う時代では無いと言うコトが分かる。
クルマという「移動する道具を使って、どんな生活を提案するのか?」当然と言えば、当然だが本気度と言うコトを考えると、自動車メーカーであっても「自動車を売る」だけの時代ではない、と言うコトをホンダは言っている様な気がする。