日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

発想を変えてみませんか?霞ヶ関の皆様

2012-05-04 17:29:17 | 徒然
昨年度、中央官庁や地方の出先機関で働く国家公務員の、深夜や未明に帰宅する為に利用したタクシー代が、2年ぶりに30億円を超えたそうだ。
省庁のタクシー代30億円突破か(紹介記事は中日新聞)

深夜や未明まで働く、と言うのは激務なのだと思う。
思うのだが、チョット発想を変えてみる必要もあるのでは?と言う気がする。
と言うのも、一般企業で年間30億というタクシー代を払っている企業が、どれほどあるのだろうか?と、考えてしまったからだ。
もちろん、予算編成などで深夜遅くまで仕事をしなくては成らない、それこそ正月も無い状態で働かざる得ない、と言う状況にあると言うのは、毎年暮れの定番のニュースだ。
でも、本当に恒常的に深夜や未明まで仕事をしている、と言う人がどれだけいるのだろう?
そして、深夜や未明まで仕事をし、タクシーで帰宅してもしっかり体を休めるコト無く、出勤しているとすれば、余り効率が良くないのでは?と言う気がするのだ。

例えば、ここ3、4年程前から世間では「朝活」がブームになっている。
疲れた頭では、高い集中力を持って考える仕事は向かない。
むしろ、朝早い時間こそ集中力で考える仕事をした方が効率も上がるし、発想力も上がる、と言うのが「朝活ブーム」の要因らしい。
これからの時期サマータイムという訳では無いが、節電も兼ね前倒しで仕事をする、と言うコトはできないだろうか?
また、10数年ほど前から多くの企業で導入された「フレックス」という仕事のスタイルを、もう少し柔軟に活用する、と言うコトはできないだろうか?

もう一つは、「官舎」などの利用だ。
官舎そのものは、比較的一等地と呼ばれる場所にある、と記憶している。
まさかその「官舎」に帰るのに、年間30億という訳では無いと思う。
であれば、空いている部屋などを臨時の宿泊施設として使う、と言う方法は考えられないだろうか?

国家公務員の皆さんの仕事の目的は、国民にとって良いと思われる施策をつくり、実行していくことのはず。
深夜遅くまで仕事をしタクシーで帰宅するも、しっかり休めないまま仕事をするのは、決して効率的にも内容的にも十分な仕事ができないのでは?
その様な問題を解消する為の、発想の転換も大切な気がする。

ただ、年間30億も支払ってくれる顧客を失う可能性のあるタクシー業界としては、死活問題かも知れないが・・・。