日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

地下足袋を世界に発信するチャンス?-通販サイトを眺めながら、考えたコト-

2012-05-12 21:47:37 | アラカルト
仕事とは関係無く、ショッピングサイトを見るコトが多い。
その理由は、店頭ではなかなか買えないモノを探すため。
特に病気・手術後は、一般的な下着が着けれない時期があり、その様な時心強かったのがショッピングサイトだった。

実際、百貨店などの店頭で見つけるコトができない様な、術後ケアの下着などは市場が小さいコトを考えると、やはり通販というかショッピングサイトのほうが便利だし、サイト側も確実な顧客を獲得する為のツールとしては、良いのだろう・・・と、改めて感じた次第だ。

そして最近、何気なく見ていた靴専門のショッピングサイトに「これは?」と、思うモノがあった。
ミニマムシューズZEMと言う、ランニング?シューズ。
しかし私の目には、どうやって見ても「チョットおしゃれな地下足袋」くらいにしか見えない。
試しに、地下足袋のショッピングサイト(=ガッテン系商品扱いサイト)を見てみると、随分安い。
それだけでは無く、地下足袋そのものも進化し、おしゃれになってきているようだ。
ついでに、「おしゃれな地下足袋」の代名詞とも言われている、京都のSOU・SOUのサイトもチェック。
それにプラス、昨年アディダスが発売し話題になった「五本指シューズ(室内専用トレーニングシューズ)」も見てみる。

どうやら最近はトレーニングシューズとして「地下足袋風」が、人気というか話題のようだ。
実際、フリークライミングなどをされる方や太極拳などの武術(?)をする方には、地下足袋愛用者が多いと言う話も聞く。
それに、「素足で地面をつかむ感覚がトレーニングには大切」という様なコトが書いてあると、スポーツだけでは無く、要介護者のリハビリトレーニングシューズなどにも応用できるのでは?と、ショッピングサイトの画面を見ながら、考えてしまうのだ。

であれば、地下足袋そのものが注目されない理由はなんだろう?
一つは「地下足袋=特定の職業の人用、もしくはお祭り用」という固定された、イメージがあるからだろう。
作る側も、その固定されたイメージの中で作っているのだろう。
もう一つは、地下足袋そのものを知らない世代が、多くなってきている、と言うコトもあるかも知れない。
だとしたら、何となく勿体ない気がする。
ZEMのミニマムシューズよりも、ずっと前から日本には地下足袋というミニマムシューズがあって、現在でも現役として活躍している。
とすれば、日本のスポーツメーカーが地下足袋メーカーと共同で開発をし「スポーツ地下足袋」という分野を世界に発信しても良いのでは?

折しも今年は、オリンピックイヤー。
スポーツが注目される年だからこそ、日本の隠れた優れものを世界に発信してもおもしろいと思う。