日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

日本酒人気を高める為には・・・

2012-05-03 08:35:14 | マーケティング
よく拝見させて頂く、マーケターの大先輩「大西宏のマーケティングエッセンス」に、日本酒につてのエントリがあった。
きっと日本酒ブームがいつかやってくる

私自身はお酒がダメな訳ではないのだが、お酒を飲みたい!と言う気分が無い。
そのため、お酒を飲む機会というのはビールなどを含めても、年に1,2回あるか無いかだ。
病気を患ってからは、再発リスクを下げるためお酒の席でも「ドクターストップなんです」と、お断りをさせて頂く。
ただ、会社員時代は仕事で宴席に付き合うと、随分お酒を頂くコトが多かった。
その中で分かったことの一つに、「お酒には、チーズや軽いスナックでOKなモノとそれなりの肴が必要なモノがある」というコト。
例えば、カクテルなどには余り肴が必要無い。
ビールなども、肴を選ぶタイプでは無いと思う。
それが日本酒となると、どうしても肴が欲しくなってしまう。
別に手の込んだ和食でなくても良く、漬け物でもチョットした和え物でもそれは構わないのだが、ポテトチップスや唐揚げとはどうも相性が良くない様に感じる。
また、10数年前知人から「イタリアンと日本酒って、相性が良いんですよ」と勧められ、トマトベースのあっさり系イタリアンを一緒に日本酒を頂いたコトがあるのだが、とてもマッチしていて美味しかった。
と言うコトは、日本酒を「国酒」として国家戦略として、国内外に広める為にはどうしても「食」と言う部分が必要になってくると思う。

日本全国各地にある酒蔵には、美味しいお酒がある。
と同時に、その土地に根付いた食もあるはずだ。
その様に考えると、「日本酒を売り出す=地域全体の食を含めた文化を売り出す」と言うコトにもなるはずだ。
と言うよりも、そのくらいの範囲で考えなくては難しいと思う。

また大西さんも指摘されている、日本の悪いイメージの多くは戦後しばらく見られた、質の悪い合成酒のイメージだと思う。
今では、合成酒であっても決してその様な飲み口の日本酒は無いと思う。
もちろん、飲み過ぎによる二日酔いや悪酔いなどは日本酒に限ったコトでは無いはずだ。
とすれば、コンビニやスーパーで見かける「紙パック入り日本酒」のような手軽さでは無く、おしゃれなビンのボトルの方が、イメージを変えるコトができるのでは?
ラベルなども、ワインラベルのように「集める楽しさ」と言う要素も必要かも知れない。

昨年から、お料理の分野では「麹」が注目されている。
それまで「麹」といえば、味噌や醤油、お酒をつくる「菌」という程度だったが、今では「素材の味を引き出す万能調味料」として、人気になっている。
それまでスーパーで売られている「乾燥こうじ」など品切れになったコトは無いと思うが、年明けから、品切れ状態が続いている。
それだけでは無く、麹とお米と水=日本酒の副産物・酒粕なども健康に良いと、注目される様になってきた。
そんな時だからこそ、日本酒を売り出すチャンスかも知れない。