日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

日本を元気にするのは、誰?

2010-07-01 22:06:14 | ビジネス
W杯で戦った選手たちが、今日の夕方帰国した。
開幕前の不安を吹き飛ばし、それなりの結果を残した選手たちには「ご苦労さま」と声をかけたい、と思っていらっしゃる方は多いのではないだろうか?
と同時に、彼らの戦いに「元気や勇気をもらった」という方も、いらっしゃるのではないだろうか?

彼らの戦いは、「個の力不足を、チームでカバーしあう」という戦い方だった。
サッカー発展国・日本としては、そのような戦い方が一番ベストな戦い方だったと思っている。
その意味で、「行き過ぎた個人成果主義」の見直しのキッカケとなるかも知れない・・・そんなコトを思わせる戦い方だった。

「日本を元気にするのは誰だろう?」と考えた時、スポーツ選手の活躍だけではないと思うのだ。
むしろ、日々当たり前の生活をしている「ごく普通の生活者」なのではないだろうか?
そんなコトを考えながら、今日のお昼間チョッと大きな書店巡りをしていた。
そうしたら、まさにこのようなテーマのタイトルの本を見つけた。
大手広告代理店・博報堂のシンクタンク「博報堂生活総合研究所」が、一般市民を対象とした「オープンスクール」の講義をまとめた「生活者発想塾」だ。

本屋さんでパラパラと立読みだったため(用事があり、購入するまでに至らず)、感想についてはご容赦願いたいのだが、博報堂が直接的に生活者に「オープンスクール」というカタチで、接する場を設けていたこと。
その目的が「広告は人である」という視点を、受講生である市井の人に問いかけ、「人を見る」コトで、豊かな発想を身に付けるというコトのようだ。

考えてみれば、私たちはいつの頃からか「人を見る」コトを、しなくなってしまったように思う。
「成果」という数字が、あたかも総てのような気がし、その背後にあるモノ・コトを見ることをしなくなってしまったのではないだろうか?
もう一度「人を見て・思うコト」が、私たちを元気にする素なのでは?
サッカー日本代表の選手たちが、PKを外した駒野を思いやったように。