日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

i-Padの素は?

2010-07-17 20:48:37 | アラカルト
先日、やっとi-Padを某量販店で触った。
「何を今更・・・」と、思われる方は多いと思うのだが、アップルストアーや量販店に出かけるチャンスも無いまま、過ごしてきたのだった。

そして触るコトで、「直感的操作」という意味が分った。
本当に、本や雑誌のページをめくるように操作をすると、ページが繰れる。
拡大したいところを軽く触ると、大きくなる・・・。
そんな、i-Padユーザーからすれば「当たり前」と感じるコトが、ある種の驚きのような感覚を持って、操作をしていたのだった。
もちろん、電気量販店の販売担当者の方説明付きでのお試し操作だ。

販売担当の方の説明を聞きながら、一つ思い浮かんだコトがあった。
それは「MacBOOK」との関係だ。
「MacBOOK」はPCで、i-Padは「i-Pad」というまったく違う電子情報ツールという意味ではなく、「i-Pad」の発想のエッセンスが「Mac BOOK」にあるのか?という点だ。

そのことを販売担当の方に聞いてみると、面白いことがわかった。
その一つが、画面を触って操作をする、という発想の素はPCのタッチパッドにあったという点だ。

現在、PCの世界では圧倒的に「Windows」が優位になっている。
一般的な職場では「Windows」が主流で、「Macユーザー」はどちらかといえば、グラフィックなどを仕事でされるような方がほとんどだ。
私も、今回久しぶりに「Mac BOOK」に触ったのだった。
その時、操作性の感覚が「i-Pad」によく似ていることに、少し驚いたのだった。

おそらく、「Mac BOOK」のタッチパットの操作性が、「i-Pad」や「i-Phone」のタッチパネル操作の素となっている様に思っている。
その「感性的な操作」に注目したのが、イマイチの評判だった「Vista」だろう。
何故なら「Vista」のポイントの一つが「タッチパネル操作」だったからだ。

しかし残念ながら、PCという画面上では「タッチパネル操作」は、「感性的な操作」ではなかった。
むしろ、マウスやタッチパッドの方が、遥かに使いやすかったからだ。

もう一つ販売担当の方から聞いた話では、いくらdocomoのエクスペリアなどのスマートフォンのタッチパネルは、i-Phoneやi-Padに比べると、感知度がイマイチだという。
タッチパッドの操作性で磨きをかけ、その技術をi-Phoneやi-Padに発展させているように思えたのだった。

それにしても、何故日本のメーカーにはこのような「感覚」が技術として、創られなかったのだろうか?
そのことを思うと、「日本のモノづくり」には+αが必要なのかも知れない・・・。