将棋新人王戦三番勝負が始まっています。
佐藤天彦四段 1-0 星野良生三段
そして明日25日、第2戦が行われます。これに佐藤四段が勝てば、今期の「新人王」となります。
ということで、佐藤天彦四段を描いてみました。 (ちょっと目がはなれてしまって…去年の新人王村山慈明五段とミックスしたような顔になりましたネ。)
佐藤天彦四段はプロ3年目。福岡市出身20歳、中田功門下。
今期は、20勝5敗の成績で、これは全棋士中2位。 ←素晴らしい!
このアマヒコ四段は、プロ(四段)になる前から、実力は認められていて、奨励会でも成績が抜群だった。サラリーマンだった瀬川昌司さんのプロ編入試験が特例として行われることになった時、その前に第1戦の相手として立ちはだかったのが佐藤アマヒコ(当時三段)だった。それは、彼が、「奨励会で最も強い」ということで選ばれたわけで、瀬川さんにとっては大変な「強敵」だったのです。(←結果は佐藤天彦勝ち) それからこのブログでは、糸谷四段の奨励会時代のおもしろエピソードを書いたときにも、アマヒコ君には登場してもらっています。
さて、最近6年間の新人王を並べてみます。
02年 木村一基 → 現在、王座戦で羽生善治に挑戦中
03年 田村康介 → 今期15勝2敗 勝率1位
04年 山崎隆之 → 今期対局数29は羽生につづいて第2位
05年 渡辺明 → 竜王位4連覇中!
06年 糸谷哲郎 → 今期17勝5敗 勝率4位
07年 村山慈明 → 今期12勝8敗(前期は36勝10敗で勝率1位)
つまり、「新人王になる」というのは、こういう人たちの「格」に肩を並べるということなのです。その新人王を、決勝三番勝負で、佐藤天彦と争っているのが、星野良生三段。こちらも20歳。かれは「三段」…つまり、まだプロではないのです。新人王戦は三段でも参加資格が得られるのですが、しかしその三段がトーナメントを勝ち抜いて「新人王」に輝くというのは、ちょっと、「事件」なのです。そういう意味でも、今期新人王戦は注目されています。(明日はぜひ星野三段に勝ってもらいたい。)
16年前、石飛英二という三段の選手が新人王戦三番勝負に挑むことになって話題になりました。彼の倒した相手というのがスゴイ。 杉本昌隆、西川慶二、井上慶太、佐藤康光、森内俊之。(←これはホントにすごい!)
赤旗の観戦記を担当していた奥山紅樹氏は、将棋連盟に、もし石飛三段が優勝したならば特例として四段にすると約束せよ、と申し入れました。たしかに、これほどのメンバーに勝って新人王になるなら、プロ棋士の資格は十分にある。世間のファンもそう思っただろう。 そりゃそうです、佐藤康光、森内俊之の壁を撃破したんですよ!!
だが、特例は認められぬ、というのが連盟の返事でした。
結果的に、石飛英二三段は、決勝を0-2で佐藤秀司四段(現七段)に敗れ、準優勝となりました。そして、その後、石飛三段はプロ(四段)にはなれませんでした。それだけの成績を奨励会で挙げることができなかったのです。
プロと、プロになれない棋士の「差」というのは、これほどに、微妙なものなのですね…。瀬川さんの例もありますし、今月めでたくプロ棋士になった佐藤慎一四段(←また一人佐藤姓がふえた!)は26歳で、年齢制限ギリギリでした。
新人王戦は、26歳以下の棋士で最も強い棋士(ただし参加資格は五段以下なので渡辺明竜王などは参加しない)を決める棋戦で、「しんぶん赤旗」が主催しています。若い棋士が「番勝負」として注目される機会というのはとても少ないので、若手棋士としてはやりがいがあるでしょう。若手同士の、興味ある対戦も多いのです。
ただ、ザンネンなことに、赤旗(日本共産党)は、ネット中継をしてくれない。せっかく将棋におかねを投資しているのだから、ネット中継しないと、もったいない気がするぞ~。日本共産党は、いま『蟹工船』がブームで、なんと党員が1万人増というニュースをこの前読みました。(うそだろう、と僕は思いましたが。) こっちも頼みますよ、共産党! 新人王戦のネット中継が見た~い!、です。
佐藤天彦四段 1-0 星野良生三段
そして明日25日、第2戦が行われます。これに佐藤四段が勝てば、今期の「新人王」となります。
ということで、佐藤天彦四段を描いてみました。 (ちょっと目がはなれてしまって…去年の新人王村山慈明五段とミックスしたような顔になりましたネ。)
佐藤天彦四段はプロ3年目。福岡市出身20歳、中田功門下。
今期は、20勝5敗の成績で、これは全棋士中2位。 ←素晴らしい!
このアマヒコ四段は、プロ(四段)になる前から、実力は認められていて、奨励会でも成績が抜群だった。サラリーマンだった瀬川昌司さんのプロ編入試験が特例として行われることになった時、その前に第1戦の相手として立ちはだかったのが佐藤アマヒコ(当時三段)だった。それは、彼が、「奨励会で最も強い」ということで選ばれたわけで、瀬川さんにとっては大変な「強敵」だったのです。(←結果は佐藤天彦勝ち) それからこのブログでは、糸谷四段の奨励会時代のおもしろエピソードを書いたときにも、アマヒコ君には登場してもらっています。
さて、最近6年間の新人王を並べてみます。
02年 木村一基 → 現在、王座戦で羽生善治に挑戦中
03年 田村康介 → 今期15勝2敗 勝率1位
04年 山崎隆之 → 今期対局数29は羽生につづいて第2位
05年 渡辺明 → 竜王位4連覇中!
06年 糸谷哲郎 → 今期17勝5敗 勝率4位
07年 村山慈明 → 今期12勝8敗(前期は36勝10敗で勝率1位)
つまり、「新人王になる」というのは、こういう人たちの「格」に肩を並べるということなのです。その新人王を、決勝三番勝負で、佐藤天彦と争っているのが、星野良生三段。こちらも20歳。かれは「三段」…つまり、まだプロではないのです。新人王戦は三段でも参加資格が得られるのですが、しかしその三段がトーナメントを勝ち抜いて「新人王」に輝くというのは、ちょっと、「事件」なのです。そういう意味でも、今期新人王戦は注目されています。(明日はぜひ星野三段に勝ってもらいたい。)
16年前、石飛英二という三段の選手が新人王戦三番勝負に挑むことになって話題になりました。彼の倒した相手というのがスゴイ。 杉本昌隆、西川慶二、井上慶太、佐藤康光、森内俊之。(←これはホントにすごい!)
赤旗の観戦記を担当していた奥山紅樹氏は、将棋連盟に、もし石飛三段が優勝したならば特例として四段にすると約束せよ、と申し入れました。たしかに、これほどのメンバーに勝って新人王になるなら、プロ棋士の資格は十分にある。世間のファンもそう思っただろう。 そりゃそうです、佐藤康光、森内俊之の壁を撃破したんですよ!!
だが、特例は認められぬ、というのが連盟の返事でした。
結果的に、石飛英二三段は、決勝を0-2で佐藤秀司四段(現七段)に敗れ、準優勝となりました。そして、その後、石飛三段はプロ(四段)にはなれませんでした。それだけの成績を奨励会で挙げることができなかったのです。
プロと、プロになれない棋士の「差」というのは、これほどに、微妙なものなのですね…。瀬川さんの例もありますし、今月めでたくプロ棋士になった佐藤慎一四段(←また一人佐藤姓がふえた!)は26歳で、年齢制限ギリギリでした。
新人王戦は、26歳以下の棋士で最も強い棋士(ただし参加資格は五段以下なので渡辺明竜王などは参加しない)を決める棋戦で、「しんぶん赤旗」が主催しています。若い棋士が「番勝負」として注目される機会というのはとても少ないので、若手棋士としてはやりがいがあるでしょう。若手同士の、興味ある対戦も多いのです。
ただ、ザンネンなことに、赤旗(日本共産党)は、ネット中継をしてくれない。せっかく将棋におかねを投資しているのだから、ネット中継しないと、もったいない気がするぞ~。日本共産党は、いま『蟹工船』がブームで、なんと党員が1万人増というニュースをこの前読みました。(うそだろう、と僕は思いましたが。) こっちも頼みますよ、共産党! 新人王戦のネット中継が見た~い!、です。