はんどろやノート

ラクガキでもしますか。

八木重吉

2006年05月28日 | ほん
   つまらないからつったってゐたら
   雲が
   すこしうごいたので
   わたしも
   くらんと あたまをうごかした


 八木重吉は20代のときによく読んでいました。こころにすいっと入ってじゃまにならない。読むと、「言葉が」というより、「空気が」入ってくる感じ。
 八木重吉は29歳で結核で亡くなっている。八木重吉の詩集には桃子、陽二というこどもがでてきて愛していたということがよくわかる。いまわかったがこの二人も10代のとき結核でこの世を去っている。結核というのはすさまじい病気だったのだとわかる。
 重吉の妻との関係はどうだったんだろう、というのが気になっていた。
 どうやら仲がよかったようです。ホッとしますね。重吉が死んだ後、その詩を本にしたいのだが、と妻登美子はひとに相談した。その相談に乗ってくれたのが歌人吉野秀雄で、その後登美子は吉野と再婚している。
 はやくして死んだからといって、不幸だ、というのは間違いだ。八木重吉の詩は今でもこのように読むひとがいるのだから。読むとすんなりのどをとおって消化されていくのが、いい。重吉の碑が町田にあるという。いつか、行ってみよう。


 さて明日(正確には今日)はダービーですが。ドリームパスポートでどうでしょう?
コメント
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