ある夏の日、僕とシゲとヒデ3人であそんでいたら激しい雨が降り、僕らは軒下に非難して空にはしるイナズマをみていた。その日のイナズマは凄まじく、雨はますます強くなって止みそうにない。そのうち飽きたので「ヒデの家へいこう」ということになった。ヒデの家にはその日だれもいない。
ヒデの親のしごとは農業ではないが、家の建物は古い小さな農家の家で、そういう家は土間が広くて土になっている。平らではなくでこぼこだ。雨が降ると土間に水が入りこんで家のなかに水たまりができている。
「たいへんだ!家が沈没するぞ!」
そんなことはないのだが、僕らはおもしろがって増えている土間の水をかきだすあそびをはじめた。箒や洗面器を手にして夢中になってかきだす。しかし雨は激しく水はふえていく。
そのときだ。
バチッツ
その瞬間、全身に電流がはしり、脚がつっぱり、水が虹色に光った。電源のヒューズが火花を出してとんだ。
雷がすぐ近くの電柱に落ちたのだ。
僕とヒデは足を水のなかにいれていたので電流を感じた。カエルに電流を通す実験のように脚がピーンとのびたのだ。シゲは土の上にいてそれはこなかったらしい。
「水がひかったあ!」
「あしが…!」
音も光も電流も一瞬のことだ。
ヒデの親のしごとは農業ではないが、家の建物は古い小さな農家の家で、そういう家は土間が広くて土になっている。平らではなくでこぼこだ。雨が降ると土間に水が入りこんで家のなかに水たまりができている。
「たいへんだ!家が沈没するぞ!」
そんなことはないのだが、僕らはおもしろがって増えている土間の水をかきだすあそびをはじめた。箒や洗面器を手にして夢中になってかきだす。しかし雨は激しく水はふえていく。
そのときだ。
バチッツ
その瞬間、全身に電流がはしり、脚がつっぱり、水が虹色に光った。電源のヒューズが火花を出してとんだ。
雷がすぐ近くの電柱に落ちたのだ。
僕とヒデは足を水のなかにいれていたので電流を感じた。カエルに電流を通す実験のように脚がピーンとのびたのだ。シゲは土の上にいてそれはこなかったらしい。
「水がひかったあ!」
「あしが…!」
音も光も電流も一瞬のことだ。