いま朝日新聞ブログ「ベルばらkidsぷらざ」で、拙著『名画で読み解く ブルボン王朝12の物語』プレゼント中です。ご応募くださいね! ⇒ http://bbkids.cocolog-nifty.com/bbkids/2010/06/astand-bf37.html
さて、先週、ハリウッド用照明のことを書きましたが、それで思い出しました。ハリウッドの映画スターのヌードは、たいていシミひとつシワ一本ないんですよね。ヨーロッパ映画とだいぶ違います。
ドイツ映画「クララ・シューマン」をちょっと見てください。シミだらけシワだらけ、肌は生白いところと陽に焼けたところの差がありすぎ、毛穴ぼつぼつで、その汚さというか、リアルさにのけぞります(美男美女のベッドシーンという設定なのに)
なぜのけぞるかと言えば、ハリウッド映画の修正ヌードに眼が慣れすぎているからでしょう。功罪半ばするかも。。。
ヴィクトリア朝時代、イギリスではハリウッド映画もかくやのツルピカ肌のヌードが絵画にあふれましたが、当時の著名な美術評論家ジョン・ラスキンは、そういうのばかり見慣れてしまい、現実の女性の裸体を見たことがなかったため、結婚して奥様の身体にヘアーがあるのを知り、大ショックを受けたそうです(けっきょく離婚)。
これは有名なエピソードなのでご存知の方は多いでしょう。昔、この話を読んだわたしは、嘘でしょう、と思いました。面白おかしく書いているのだろう、と。
でも今ではほんとだったような気がしています。頭でっかちになると、リアルは怖くなるということはありえますもんね。人形に萌えする現代の若者のように。
☆最新刊 光文社新書「名画で読み解く ブルボン王朝12の物語」2刷中。
いま書店に出ている「ダ・ヴィンチ」7月号の77ページ(あ、スリーセブンだ♪)に、本書に関するわたしのインタビュー記事が載りましたので、ごらんください♪
☆「恐怖と愛の映画102」(文春文庫)
偶然ながらこの本の紹介も「ダ・ヴィンチ」7月号81ページに載りました♪
![恐怖と愛の映画102 (文春文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/417sNeYFWGL._SL160_.jpg)
☆「名画で読み解く ハプスブルク家12の物語」(光文社新書)12刷になりました。
![名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 (光文社新書 366)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/317DmprK0ZL._SL160_.jpg)
☆「怖い絵」15刷中。
![怖い絵](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51hCWPndtjL._SL160_.jpg)
☆「怖い絵2」、8刷中。
![怖い絵2](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51DISobTrZL._SL160_.jpg)
☆「怖い絵3」♪ シリーズ完結篇です。5刷中♪
![怖い絵3](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51sMg6wgQUL._SL160_.jpg)
☆「『怖い絵』で人間を読む」(「知る楽」テキスト)3刷。これは雑誌扱いですので、これ以上の増刷はなく、店頭のが無くなった時点で絶版になります。でも近々、書籍化される予定♪
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![探究この世界 2010年2-3月 (NHK知る楽/月)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51FEld71gHL._SL160_.jpg)
☆「危険な世界史」(角川書店) 4刷になりました♪
![危険な世界史](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41OcgjypoCL._SL160_.jpg)
☆「おとなのためのオペラ入門」(講談社+α文庫)
![おとなのための「オペラ」入門 (講談社+アルファ文庫 D 61-1)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51oV4DpJSHL._SL160_.jpg)
☆「歴史が語る 恋の嵐」(角川文庫)。「恋に死す」の文庫化版です。
![歴史が語る 恋の嵐 (角川文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41AXnpwmfcL._SL160_.jpg)
さて、先週、ハリウッド用照明のことを書きましたが、それで思い出しました。ハリウッドの映画スターのヌードは、たいていシミひとつシワ一本ないんですよね。ヨーロッパ映画とだいぶ違います。
ドイツ映画「クララ・シューマン」をちょっと見てください。シミだらけシワだらけ、肌は生白いところと陽に焼けたところの差がありすぎ、毛穴ぼつぼつで、その汚さというか、リアルさにのけぞります(美男美女のベッドシーンという設定なのに)
なぜのけぞるかと言えば、ハリウッド映画の修正ヌードに眼が慣れすぎているからでしょう。功罪半ばするかも。。。
ヴィクトリア朝時代、イギリスではハリウッド映画もかくやのツルピカ肌のヌードが絵画にあふれましたが、当時の著名な美術評論家ジョン・ラスキンは、そういうのばかり見慣れてしまい、現実の女性の裸体を見たことがなかったため、結婚して奥様の身体にヘアーがあるのを知り、大ショックを受けたそうです(けっきょく離婚)。
これは有名なエピソードなのでご存知の方は多いでしょう。昔、この話を読んだわたしは、嘘でしょう、と思いました。面白おかしく書いているのだろう、と。
でも今ではほんとだったような気がしています。頭でっかちになると、リアルは怖くなるということはありえますもんね。人形に萌えする現代の若者のように。
☆最新刊 光文社新書「名画で読み解く ブルボン王朝12の物語」2刷中。
いま書店に出ている「ダ・ヴィンチ」7月号の77ページ(あ、スリーセブンだ♪)に、本書に関するわたしのインタビュー記事が載りましたので、ごらんください♪
![名画で読み解く ブルボン王朝 12の物語 (光文社新書 463)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/31rv%2BnCBAmL._SL160_.jpg)
☆「恐怖と愛の映画102」(文春文庫)
偶然ながらこの本の紹介も「ダ・ヴィンチ」7月号81ページに載りました♪
![恐怖と愛の映画102 (文春文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/417sNeYFWGL._SL160_.jpg)
☆「名画で読み解く ハプスブルク家12の物語」(光文社新書)12刷になりました。
![名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 (光文社新書 366)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/317DmprK0ZL._SL160_.jpg)
☆「怖い絵」15刷中。
![怖い絵](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51hCWPndtjL._SL160_.jpg)
☆「怖い絵2」、8刷中。
![怖い絵2](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51DISobTrZL._SL160_.jpg)
☆「怖い絵3」♪ シリーズ完結篇です。5刷中♪
![怖い絵3](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51sMg6wgQUL._SL160_.jpg)
☆「『怖い絵』で人間を読む」(「知る楽」テキスト)3刷。これは雑誌扱いですので、これ以上の増刷はなく、店頭のが無くなった時点で絶版になります。でも近々、書籍化される予定♪
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![探究この世界 2010年2-3月 (NHK知る楽/月)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51FEld71gHL._SL160_.jpg)
☆「危険な世界史」(角川書店) 4刷になりました♪
![危険な世界史](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41OcgjypoCL._SL160_.jpg)
☆「おとなのためのオペラ入門」(講談社+α文庫)
![おとなのための「オペラ」入門 (講談社+アルファ文庫 D 61-1)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51oV4DpJSHL._SL160_.jpg)
☆「歴史が語る 恋の嵐」(角川文庫)。「恋に死す」の文庫化版です。
![歴史が語る 恋の嵐 (角川文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41AXnpwmfcL._SL160_.jpg)
それから、その美術評論家の話は最高ですね。本当にそんな人っているんですね。
ヌードですが…私自身はルーベンスのパリスの審判の女神(あんなに綺麗ではありませんが)や、マリーのマルセイユ上陸のニンフたちと言ったところで、あの時代なら、美しかったかも!(笑)しれません。個人的に、ヌードではありませんが、エリザベートやシャロットの乙女に憧れます。
話が変わりますが、精神科病院で勉強する機会がありまして、ホガースの精神病院にてを見て、いかに精神疾患(当時は精神疾患ばかりではありませんが)のある方の処遇が悪かったか…ということもわかりました。今はちがいますね、全く。放蕩児一代記のお話があればぜひ読んでみたいです。
長くなりましたが、これからも中野先生の本そしてテレビ出演など楽しみにしています。
いろいろ感想などお手紙で送りたいと思うのですが、宛先は出版社でも届けていただけるのでしょうか?
では、これからますます暑くなりますので、どうぞ、お体ご自愛くださいませ。
もも
やっと我が地元紙・神戸新聞の夕刊に京子さんの「名画に見る 男のファッション」始まりました!しかもカラーで・・・ナポレオンの赤いマントも京子さんの笑顔も輝いています!!
しかしヨーロッパでも、美術品の中では体毛なんて描かれませんよね、肉体美が賛美されていた時代でも、ムキムキ筋肉に胸毛なんてないし。
『○○の文化史』はあれこれありますが、『体毛の文化史』が出てもおかしくありません。・・・読んでて胸焼けしそうですが。
私見ですが、体毛を処理するか否かは「体臭」をどう感じるのかの違いかなー、と感じます。
腋やアンダーに毛が密集していたらどうしても臭いはきつくなりますからねえ。
フランス人やイタリア人は日本人ほどそういう臭いにうるさくない、逆にセクシーと感じるとか聞きますし。
ラテン系は男性・女性ともにワイルドさが魅力の一つですから、多少体毛が濃いのはいいのかもしれないですね。
今は解放病棟がかなり多くなり、昔に比べてずいぶん改善されたとはいえますね。
「放蕩児一代記」ですが、ホガース自身の創作連作画なので、いわゆる小説の形にはなっていないんですよ(ちょっと残念)。
トクちゃんさん
神戸新聞についてのお知らせ、ありがとうございます。少し遅れての連載開始なんですね。でも良かった♪
真奈美さん
確かにヨーロッパ系の人たちは、ノースリーブで堂々と腋毛を見せていたりしますね。ついでながらデベソも隠さないので、ほほ~と感心してしまいました。「やーい、やーい、おまえの母さん、デベソ」という悪口は通じませんね!
mikaさん
匂いと官能の関係は、文化的にずいぶん違いがありますね!