中野京子の「花つむひとの部屋」

本と映画と音楽と。絵画の中の歴史と。

答案の謎

2010年01月26日 | 朝日ベルばらkidsぷらざ
 朝日新聞ブログ「ベルばらkidsぷらざ」で連載中の「世界史レッスン<映画編>」第31回の今日は、「エスプリも命がけ」⇒ http://bbkids.cocolog-nifty.com/bbkids/2010/01/post-8f08.html#more
 ルコントの『リディキュール』について書きました。

 映画のシーンで印象的だったのは、フランス人がイギリス人のユーモアについて「彼らにはその程度の頭しかない」と馬鹿にするところ(たぶんイギリス人の方も同じことをしているだろう)。
 笑いというのは実に難しい。「何を笑うかでその人間がわかる」と言われるほどだし。

 話し変わって。
 いま大学では試験のさいちゅう。学生はさぞかし大変かも。採点するほうもけっこう大変ですが。

 ここ数年、わたしには理解しがたい答案が増えている。「下記から正しい番号を選んで空欄を埋めなさい」という問題なのだが、これはどの教師もそうだと思うけれど、ある意味、学生に下駄をはかせるためのもの。わからなくとも適当に番号を入れておけば、丸がもらえるかもしれないから、せいいっぱい勘を働かせて、エイヤと入れてごらん、というわけです。

 なのにびっくりするほど多くの学生が、わからないところは空欄のままにして提出するのです。はなはだしいのは8コのうち2コだけあけてある。選択肢も8コなのだから、余った2コを適当に入れておけばいいのに、それすらしない。

 確かに以前にもそういう学生がたまにいました。でもそれはかなり出来る学生で、彼なりの美学?によって、不確かな答えは書きたくない、というふうでした。なぜなら書いてあるものは確実に正解だったからです。

 最近の子たちの傾向は明らかに違う。なぜなら書きこんである答えもかなり間違っているからです!

 どういうことなのかな?間違った答えを書くと単なるバツではなく、マイナス点にされてしまうと思い込んでいるのかな?

 これが新たな傾向であることは、試験を手伝ってくれた大学院生が「どうして書かないんでしょうね?」と不思議がっていたのからもわかる。

 「ダメもとでやってみよう!」というチャレンジ精神がなくなったのだろうか?適当に書くのは正義感が許さないのか?--いやはや謎です。


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⇒ http://www.habsburgs.jp/2010/01/post-1c08.html

☆展覧会へいらっしゃる前にはぜひ拙著で予習もお願いします。肖像画に描かれた人々の運命を知ると、絵はきっとまた新たな魅力を増すはずです。

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NHK教育「知る楽」ロケ記

2010年01月19日 | 音楽&美術
 先週の続き。

 京都博物館での撮影は、「THEハプスブルク」の本物の絵を前にしたもの。作品を傷めないよう、照明は美術品のための熱が出ない機材を使います。ですから戸外でのロケ並みの寒さでした。寒さに弱いわたしはホカロンで全身武装(ブルブル)。

 その後は鳴門の大塚国際美術館。こちらは陶板作品なので写真もオーケーですし、だいぶ暖かくてホッ♪

 でもお客様がいらっしゃる中での撮影なので、悲劇も。。。
 相変わらず、たどたどとしゃべっているわたし。やったあ、今回はうまくいったぞ、と思ったら、ちょうど通りかかった方の靴音やくしゃみで撮り直し(涙)。

 鳴門では、ドイツ人やオランダ人の方を主演に短いドラマもありました。朝日出版社と光文社の担当編集者さんもエキストラで出演。どんなふうに映っているか、今から楽しみです。
 
 個々の回については、放映が始まりましたらまたご報告いたしますね!

 肝心の番組紹介を。
 NHK教育「知る楽」--毎週月曜日夜10時25分からの<探究この世界>2月、3月の2ヶ月間、全8回「『怖い絵』で人間を読む」と題したシリーズです♪(再放送もあります)

 この番組にはテキストもあり、実はロケの前日まで書いていました。しかもお正月はその校正で大変でしたが、でもたった今、見本が我が家に届きました。本が出版されると、苦労も報われたなあ、という気持ちになれます(しみじみ。。。)。

 テキスト名は、
 『「怖い絵」で人間を読む』(NHK出版、690円)書店に並ぶのは来週からです。表紙はスペイン・ハプスブルク家のプロスペロ王子。ハプスブルク展へ来たばかりなので、ご存知の方はたくさんいらっしゃると思います。お読みくださいね♪


☆嬉しい知らせがもうひとつ入りました。アマゾン「芸術部門」での2009年度売り上げナンバーワンに、「怖い絵」が入りました。2008年に続いて連続です。ばんざあい!!⇒ http://www.itemtrend.net/view_nodes/list_node_by_year/538546/2009-01-01/1
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☆☆追加チケットも完売しました。(「THEハプスブルク」京都展でのわたしの講演会(ホテル、ハイアットリージェンシー京都)ありがとうございました♪
⇒ http://www.habsburgs.jp/2010/01/post-1c08.html

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テレビ撮影記

2010年01月12日 | 朝日ベルばらkidsぷらざ
 朝日新聞ブログ「ベルばらkidsぷらざ」で連載中の「世界史レッスン<映画編>」第30回の今日は、「狂乱の片思い」⇒ http://bbkids.cocolog-nifty.com/bbkids/2010/01/post-b7ec.html#more
 メルバーン卿夫人カロラインとバイロンの短い恋について書きました。

 さて、さて、
 あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
 毎週火曜日一回しか更新しないこのブログですが、たくさんの方々に読んでいただけてとても嬉しいです♪

 年末はテレビのロケでした。京都国立博物館で2日、鳴門の大塚国際美術館で3日。これで全8回分の収録でしたので、なかなか大変でした。

 監督をはじめとした撮影、照明、音響などスタッフのみなさんは、「よくこんなに優秀な人材が集まった」と言われるほどでした。なのに肝心のわたしが素人ですから、ものすごく迷惑をかけてしまったんじゃないかと申し訳なくて。。。

 まず最初、美術館の細い通路を、コツコツと足音を響かせて歩く、というだけのシーンを撮ったのですが、ここからして一苦労があるわけです。なぜならカメラに向かって歩く、というのは簡単なようですご~く難しい。だってわたしは早足なのです!

 もっとゆっくり、と言われると、さて、困った。手ぶらでまっすぐ前を向いてゆっくりだなんて、なかなかできません。ふつうはハンドバックとか何か持って歩くし、ゆっくり歩くのは何かを見ながらとか、考え事しながらとか、たまに本を読みながらも歩くわたしですが、何も持たずにゆっくり歩くなんて、これまでの人生であったのかな?

 というわけで、そこからして難関でしたが、どうにかクリアしてわかったのは、これが一番簡単だったということです(あちゃ~)。もっと大変なのは、カメラに向かってしゃべること。

 スラスラいって、よし、うまくいった、と自分で思ったら、もっと笑顔で、とダメ押し。今度は笑みを浮かべることに神経が集中して、言葉が出てこない。あ~、世の中ままならないものだな、と思うわたし。

 2日目がすごくへこみました。どうもうまくゆかなくて。
 3日目は監督さんが心配していたようですが、意外や!うまくゆきました。それはたぶん大塚美術館の担当者さんに連れていってもらったレストラン「カリフォルニア・テーブル」のランチが最高に美味しくて、しかもお昼からいかがなものかと思いつつ飲んだワインがこれまた絶品で、ほろ酔いだったのが良かったかも♪

 この続きはまた来週。


☆☆追加チケット販売

「THEハプスブルク」京都展でのわたしの講演会(ホテル、ハイアットリージェンシー京都)完売とのことですが、追加チケットを販売するようです。こちらへお願いいたします
⇒ http://www.habsburgs.jp/2010/01/post-1c08.html

☆展覧会へいらっしゃる前にはぜひ拙著で予習もお願いします。肖像画に描かれた人々の運命を知ると、絵はきっとまた新たな魅力を増すはずです。

☆「名画で読み解く ハプスブルク家12の物語」(光文社新書)、11刷になりました♪
名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 (光文社新書 366)



☆最新刊「恐怖と愛の映画102」(文春文庫)
  新聞での紹介から抜粋ーー「思わず見たい映画をピックアップしたくなるエッセー集」「映画の印象的なシーンに触発され、著者一流の物の見方を遺憾なく発揮している」「このテーマでこの映画?と驚くような選択も。公開当時は興味を覚えなかった作品でも、改めて見たいと思うきっかけになるかも」

恐怖と愛の映画102 (文春文庫)


☆「怖い絵3」♪ シリーズ完結篇です。4刷中♪

怖い絵3


☆「おとなのためのオペラ入門」(講談社+α文庫)
おとなのための「オペラ」入門 (講談社+アルファ文庫 D 61-1)

☆「歴史が語る 恋の嵐」(角川文庫)。「恋に死す」の文庫化版です。

歴史が語る 恋の嵐 (角川文庫 な 50-1)

☆「危険な世界史」(角川書店) 3刷になりました♪
毎日新聞での紹介⇒ http://mainichi.jp/enta/book/shinkan/news/20080903ddm015070149000c.html

危険な世界史

☆「怖い絵2」、7刷中。

怖い絵2

☆「怖い絵」14刷中。

怖い絵
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中野京子 朝日出版社 (2007/07/18)


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