中野京子の「花つむひとの部屋」

本と映画と音楽と。絵画の中の歴史と。

アブサン

2010年11月30日 | 音楽&美術
 先週土曜日は横浜「ドガ展」での講演。終わってから別の仕事の打ち合わせで、4人でホテルの70階へ。 
  
 講演は「ドガの時代」というタイトルでしたので、なんといってもこの時代の代表的飲み物アブサンを飲んでおきたいものだ、と思いつつ、そんな暇もなく、またわたしの周りにも飲んだという人がいなかったので、こういう味です、と講演で言えなかったのがちょっぴり残念。

 それで今さらだけれど飲んでみようかな、とメニューを見たら、なかった!アルコール度数70度とかいうのですから、置いていないのかも。

 というわけで、いつものダイキリ(こちらはヘミングウェイが愛飲したというので有名ですね♪)を飲みながら、もろもろ仕事の話。窓の外は刻々と黄昏れてゆき、いつのまにか美しい港の夜景にーー

 むか~し横浜には2年ほど住んだことがあるので、なんとなく懐かしく哀しいような気持ちになってゆきました。晩秋だからかな、それとも仕事ばかりでストレスになっているのかな。面白いミステリでも読まなくちゃ!


☆最新刊「残酷な王と悲しみの王妃」(集英社) 2刷になりました♪
 レンザブローで本書についてインタビューが載っています。お読みくださいね!⇒ http://renzaburo.jp/

残酷な王と悲しみの王妃

 
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ゴッホは殺された?

2010年11月23日 | 朝日ベルばらkidsぷらざ
 朝日新聞ブログ「ベルばらkidsぷらざ」で連載中の「世界史レッスン<映画篇>」第51回の今日は、「黄色い麦畑のカラス」⇒ http://bbkids.cocolog-nifty.com/bbkids/2010/11/post-124e.html#more
 『ゴッホ』と『炎の人ゴッホ」について書きました。

 どちらの映画にも当然ゴーギャンが登場する。カーク・ダグラス版では、アンソニー・クインがものすごい存在感だった(アカデミー助演男優賞を取っている)。

 ただ『ゴッホ』のほうのゴーギャンでは、彼がいつも杖を持っていて、それが(座頭市みたいに)仕込み杖になっており、中が細い剣だということがわかり、面白かった。近年の研究では、ゴッホの耳を切ったのは、ゴーギャンだったのではないかとの説もあるので、そういうことなら可能性がなくはないな、と思った。

 実はゴッホの拳銃自殺未遂には謎があり、そもそも彼がどこから拳銃を入手したのかがわかっていない。しかもそれは遂に発見されなかった。銃身の長い猟銃だったのでは、と言われるが、それなら右利きの彼が左脇腹を垂直に撃てるはずがない……それで、誰かに撃たれたのでは、という疑惑もあるのだ。

 犯人はテオだった、という本も出ているほどだが、う~む、よくわからない、という点では、モーツァルトの死の謎と同じだ。


☆横浜の「ドガ展」で講演いたします(11月27日(土))お時間がありましたらいらしてくださいまし。テーマは「ドガの時代」♪
⇒ http://www.degas2010.com/event/


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「簡単にできます」--無線lan故障

2010年11月16日 | 雑記
 先日、パソコンが動かなくなった。無線lanが故障したとわかった(中からカラカラという音がしたので)

 一番近くの大手電気店へtelして、修理に来てほしいと頼んだら、それはできないけれどと、とても丁寧に話を聞いてくれて、無線lanを交換すればいいだけという。それで買いに行った。

 お店でもう一度確認し、ここを繋げばいいだけと言われたものの、器械オンチのわたしは一応製品をその場で開いてみた。するとDVDが入っている。いや~な予感がして、「こ、これは何でしょう?」

 若い男性店員はこともなげに、「ああ、それで新規に設定するんです」「コンセントを繋ぐだけではなかったんですか?」「いや、こんなの、ものすごく簡単ですよ。パソコンの画面を見て指示どおりにやれば、誰でもすぐできます」

 いえ、わたしは「誰でも」のうちに入らないんですけど。。。

 しかし「大丈夫、簡単です!」と重ねて保証され、帰宅したわたし。まずDVDの説明書を読んでみたが、これが日本語だろうか?と思うくらい、脳がフリーズしてしまう。

 いかん、いかん、これは最初から苦手意識を持っているがゆえの難読状態である、心を安らかにして、ふつうに読めばいい、と暗示をかけてもう一度、二度、三度読んで、ギブアップ。

 けっきょく電話帳でパソコン修理の専門業を調べて来てもらった。その人でさえ30分かかった。もしわたしがひとりでやっていたら、30年はかかったと思うな。やれやれ。


☆横浜の「ドガ展」で講演いたします(11月27日(土))お時間がありましたらいらしてくださいまし。テーマは「ドガの時代」♪
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聖心女子大での講演

2010年11月09日 | 朝日ベルばらkidsぷらざ
 朝日新聞ブログ「ベルばらkidsぷらざ」で連載中の『世界史レッスン<映画篇>』第50回の今日は、「夢のように幸せなシシー」⇒ http://bbkids.cocolog-nifty.com/bbkids/2010/11/post-d8d8.html#more
 ロミー・シュナイダー主演の3部作のうち、第一部『プリンセス・シシー』について書きました。

 彼女はシシーが当たり役となり、この20年後くらいにも『ルートヴィヒ/神々の黄昏』で同じ役を演じました。その時はすでにカイザーリン(皇后)というより、ライザーリン(旅人)と言われるようになっていて、不幸の影をまとい、美貌はいよいよ輝くばかり。すばらしい魅力でした。

 ミュージカル版の本場オリジナルキャストのシシー女優も、とてもきれいでスリムで歌もうまく、3拍子そろっているのだなあと感心しました。オペラだとなかなかこうはゆきません。きれいでも歌は今イチ、歌はうまくても姿があわないetc.(たまにアンナ・ネトレプコみたいな完璧なソプラノもいますが)

 さて、以前にもお伝えしましたが、明後日11日(木)5時から、聖心女子大の宮代ホールで、わたしの講演があります。女子大なので男性禁制かな、と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。どなたでも入場可ですので、お時間がありましたら、いらしてください♪


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☆「恐怖と愛の映画102」(文春文庫)
 
 恐怖と愛の映画102 (文春文庫)


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韓国語版「恐怖と愛の映画102」

2010年11月02日 | 
 昨日はNHK BShiでプレミアム8「『怖い絵』で人間を読む」がアンコール放映されました♪ でもわたしはちょうどそのとき大学で美術の授業中。。。

 さて、拙著はこれまで「情熱の女流昆虫画家」「怖い絵」1,2,3が韓国語版になっています。現在「ハプスブルク家 12の物語」も翻訳中とのことです。

 さらに今度、文春文庫「恐怖と愛の映画102」も韓国語版が出ることに決まりました。ちょっと意外で、そしてすごく嬉しい♪

 ☆「恐怖と愛の映画102」(文春文庫)
 
 恐怖と愛の映画102 (文春文庫)

この本に取り上げた韓国映画は三本。

 「八月のクリスマス」(切なくて好き)
 「猟奇的な彼女」(ヒロインが魅力的)
 「ウィンターソング」(恋するミュージカル)

 意外と少ないかも。
 でもこの連載は月刊誌(福音館「母の友」)でまだ続いていており、「グエムル」などを書きました。

 ちなみに日本映画はけっこう多くて13本。

 「異人たちとの夏」(涙、滂沱。。。)
 「華岡青洲の妻」(嫁姑大バトル)
 「赤ひげ」(良き師と良き弟子)
 「野菊のごとき君なりき」(引き裂かれた初恋の痛ましさ)
 「天国と地獄」(正義は美しく、そして最終的には勝つ)
 「砂の器」(日本の四季の美しさ、人間の矮小さ)
 「椿三十郎」(10回は見ている。チョー面白い!!)
 「ウィンズ・オブ・ゴッド」(こうして若者は戦争に行く)
 「新幹線大爆破」(前半のサスペンスは秀逸。後半がなあ。。。)
 「嫌われ松子の一生」(ぶっ飛びミュージカル)
 「黒い家」(最近韓国語版リメイクを見たが、迫力で本作の勝ち)
 「誰も知らない」(今や誰も大して驚かない状況に。悪化しつつある日本)
 「間宮兄弟」(いかにもいそうな兄弟で可笑しい)


☆週末、11月6日(土)は京都のカポディモンテ美術展で講演いたします。お時間がありましたらお出かけください⇒ http://www.mbs.jp/event/capodimonte/


☆最新刊「残酷な王と悲しみの王妃」(集英社) 2刷になりました♪
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残酷な王と悲しみの王妃

 
☆「『怖い絵』で人間を読む 」(NHK出版生活人新書) 6刷になりました♪

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☆光文社新書「名画で読み解く ブルボン王朝12の物語」3刷中。

名画で読み解く ブルボン王朝 12の物語 (光文社新書 463) 


☆「名画で読み解く ハプスブルク家12の物語」(光文社新書)14刷中。

名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 (光文社新書 366)

☆「怖い絵」16刷中。

怖い絵

☆「怖い絵2」、9刷中。

怖い絵2

☆「怖い絵3」 6刷中。

怖い絵3


☆「危険な世界史」(角川書店) 4刷中。
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☆わたしのオペラ本 「おとなのためのオペラ入門」(講談社+α文庫)
おとなのための「オペラ」入門 (講談社プラスアルファ文庫)

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