中野京子の「花つむひとの部屋」

本と映画と音楽と。絵画の中の歴史と。

稲垣吾郎のふっきれた悪役ぶり

2011年07月26日 | 朝日ベルばらkidsぷらざ
 朝日新聞ブログ「ベルばらkidsぷらざ」で連載中の「世界史レッスン<映画篇>」第67回の今日は、「バカ殿抹殺指令」 ⇒ http://bbkids.cocolog-nifty.com/bbkids/2011/07/post-5c0f.html#more
 前回に引き続き日本の時代劇をとりあげました。かなり男性好みと思われるチャンバラもの、「十三人の刺客」です。

 本文にも書きましたが、徹底した悪を造型した稲垣吾郎がとっても良かった!良いという評判は聞いていたのですが、どうせファンが大量投票しているのだろうとあまり信用していなかったので、成りきりぶりに驚いた次第です。

 美術も照明も音楽もすばらしくて、久々にスタッフ全員やる気満々の時代ものという感じがしました。「七人の侍」に比べて確かに個性の出し方は足りませんが、13人もいるので仕方ないでしょう。残酷描写は。。。う~ん、むしろ現代的と言えるかも。ところどころ挿入される「変な笑い」も好きだし、伊原剛史が殺されるシーンを衆道の相手の倒れた目線で写すカメラアングルも冴えてたな。とにかく娯楽作としてたっぷり楽しめました!

 さて、ヤマハからでている「マンガでオペラ」シリーズ(解説・監修をわたしがしました)8冊のうち、まず4冊(「椿姫」「トゥーランドット」「さまよえるオランダ人」「魔笛」)がイタリア語訳で出版されます♪ オペラの本場イタリアで出るというのが格別嬉しいですね~♪

 また全作品がhontoで電子書籍版として販売開始されました。ごらんください!

https://hon-to.jp/asp/ShowSeriesDetail.do?seriesId=C-MBJ-20509-5-105825X


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☆「芸術家たちの秘めた恋 ―メンデルスゾーン、アンデルセンとその時代 (集英社文庫)
オッターヴァの清水清さんがHPで紹介してくれています
⇒ http://blog.ottava.jp/ottava_moderato/2011/07/post-7f75.html

芸術家たちの秘めた恋 ―メンデルスゾーン、アンデルセンとその時代 (集英社文庫 な 53-1)

☆最新刊「印象派で「近代」を読む ~光のモネからゴッホの闇へ~」(NHK新書)2刷になりました♪

印象派で「近代」を読む―光のモネから、ゴッホの闇へ (NHK出版新書 350)

☆『中野京子と読み解く 名画の謎 ギリシャ神話篇』(文藝春秋) 2刷になりました♪

 中野京子と読み解く名画の謎 ギリシャ神話篇
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文春「本の話」から、「自著を語る」(「謎が解けたら、絵画は最高のエンターテインメントになる」)はこちら

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☆「残酷な王と悲しみの王妃」(集英社) 2刷中。
 レンザブローで本書についてインタビューが載っています。お読みくださいね!⇒ http://renzaburo.jp/(「特設サイト」をクリックしてください)

残酷な王と悲しみの王妃

 
☆「『怖い絵』で人間を読む 」(NHK出版生活人新書) 7刷中。

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☆「名画で読み解く ハプスブルク家12の物語」(光文社新書)
14刷中。NHKBSに出演番組がユーチュブで見られます♪⇒ http://www.youtube.com/watch?v=SX6wndSD6fA

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9月の講演~大阪&海上

2011年07月19日 | 音楽&美術
 どうにも苦手意識の強い講演。できるだけ避けたいと思いつつ、どうしてもやらねばならぬこともあり。。。

 9月分のお知らせ。

①9月3日(土)15時半~ (朝日カルチャーセンター大阪中之島教室)
  「中野京子と読み解く西洋絵画~ギリシャ神話の世界」
http://www.asahiculture.com/LES/detail.asp?CNO=122875&userflg=0

 定員100名のところ、今88名だそうですので、できるだけお急ぎくださいまし。京都で「古代ギリシャ展」が開催されたばかりなので、関心が高いのかもしれませんね。
 「名画の謎」のまえがきにも書きましたが、ハリウッド映画にギリシャ系アメリカ人のゴーマンで笑えるセリフがーー「人間には二種類ある。ギリシャ人と、それを羨む奴ら」

②9月27(火) 朝(海上、正確には船上)
  「名画にひそむ謎」
http://www.venus-cruise.co.jp/resource/cruise/17784563804e0985cc856322.58944545.pdf

 こちらは日本で2番目に大きいという豪華客船「ぱしふぃっく びいなす号」の、「びいなすテーマクルーズ ~アートにふれる休日」という3泊4日のクルーズ中の講演です。

 日程は9月26日~29日。横浜を出航し、太平洋をまわって瀬戸内海へ入り、高松に入港したあと、また横浜へ帰ってくるというもの。いろんなイベントがあって楽しそう♪
 和代人平さんの「光り絵ライブイベント」
 羽山弘子さんの「オペラコンサート」
 小林東雲さんの「墨絵教室」
 澤田敏亮さんの「洋菓子教室」

 高松ではオプションとして直島や栗林公園や金比羅さまの見学も♪

 船上ではパソコンでの仕事ができなさそうなので、ツン読してあった本をいっぱい持って行き、仕事が終わったら潮風に吹かれての読書三昧といきたいです。



☆☆7/23発売
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ベルばらkidsで新刊本プレゼント

2011年07月12日 | 朝日ベルばらkidsぷらざ
 「ベルばらkidsぷらざ」で連載中の「世界史レッスン<映画篇>」第66回の今日は、「倹約一筋の人生」⇒ http://bbkids.cocolog-nifty.com/bbkids/2011/07/post-9a95.html#more
 去年大ヒットした「武士の家計簿」について書きました。

 主人公の母親が、昔たった一度袖をとおしただけで、今や派手すぎてとても着れそうにない、しかし大切に保存してある小袖を質屋に売らねばならなくなり、「いやじゃ、いやじゃ、いつか着るう~!」と泣きじゃくる。女としてその感じ、よくわかるなあ、とつい笑ってしまった。友人たちとしばらくこの台詞が流行?したくらいです。

 さて、お知らせです。 
 「印象派で「近代」を読む ~光のモネからゴッホの闇へ~」(NHK新書)を5人の読者へプレゼントです。ふるって御応募くださいね。締め切りは8月3日。
 ↓
http://astand.asahi.com/present/TKY201107060201.html


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「怖い絵」文庫化♪

2011年07月05日 | 
 2007年に「怖い絵」、2008年に「怖い絵2」、2009年に「怖い絵3」と出してきたシリーズは、今もたくさんの読者の方々に支持していただき、ほんとうに嬉しく有り難く、著者冥利に尽きます♪

 この度いよいよ文庫として出ることになりました。ちょっと変則的なのですが、今年はまず「怖い絵2」が、「怖い絵 泣く女篇」(角川文庫)のタイトルで7月23日に発売になります⇒ 怖い絵 泣く女篇
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単行本のときに最もクレームの多かった、見開き部分の絵が見えない、ということについては極力改善しました。紙も、色の出のきれいな白いものにしたので、文庫サイズではありますけれど、かなりクリアだと思います。

 そして、せっかくですのでこの際、新たな書下ろしを2作増やしましたよ~ お楽しみに!
 
 表紙も変えました。単行本では「アルノルフィニ氏」でしたが、今回は何だと思いますか?楽しみにしてくださいね。もちろんデザインは奥定泰之氏が担当してくださいました。

 もうひとつのお知らせ。

 7月20日には「芸術家たちの秘めた恋」(集英社文庫)も出ます。こちらは「メンデルスゾーンとアンデルセン」の文庫化です。⇒  http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/sale_yotei.cgi?mode=to&jyanru=bun&series=%bd%b8%b1%d1%bc%d2%ca%b8%b8%cb
 
 「真夏の夜の夢」や「バイオリン協奏曲」で知られるメンデルスゾーンと、童話の王様アンデルセンが、当時の大ソプラノ歌手リンドをめぐって交差する物語です。中学生向きに書いたのですが、なぜか小学校6年生の国語教科書の推薦書に選ばれ、でも読者は大人の男性が多かった不思議な本(?)です。こちらも是非読んでくださいませ!



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☆「『怖い絵』で人間を読む 」(NHK出版生活人新書) 7刷中。

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☆「名画で読み解く ハプスブルク家12の物語」(光文社新書)
14刷中。NHKBSに出演番組がユーチュブで見られます♪⇒ http://www.youtube.com/watch?v=SX6wndSD6fA

名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 (光文社新書 366)


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☆「怖い絵3」 6刷中。

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「おとなのためのオペラ入門」(講談社+α文庫)
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☆「恐怖と愛の映画102」(文春文庫)
 
 恐怖と愛の映画102 (文春文庫)

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