先週末、エディタ・グルヴェローヴァのベルカント・オペラ「アンナ・ボレーナ」を聴いてきました♪ 劇評は新聞に書くことになっているので、ここでは別の方面から。
まずオペラ関係者はオペラ人口を増やそうとしているのかな、と疑問に思ってしまいます。それがこのタイトル。以前も書きましたが、なぜイタリア語読み「アンナ・ボレーナ」なのでしょう?なぜ「アン・ブーリン」としないのか?
西洋史好きならアン・ブーリンの名前はそうとう知られているので、もしかすると、あ、彼女のお話がオペラになっているんだ、聴いてみようかな、と思う人もいるはず。アンナ・ボレーナじゃ、何のことかわかりません(ヘンリー8世はエンリコ8世だし。。。)
「カプレーティ家とモンテッキ家」だってそうです。こんな舌を噛みそうなタイトル、まともな日本人は発音できません(それはちょっと言いすぎ?)。「ロミオとジュリエット」にすればいいではないですか(最近はその例もたまにみます)。
しかもチケット代の高いこと。今回もS席は5万9千円です。ウィーン国立歌劇場の引越し公演だとしても法外な値段に変わりなく、若者はちょっとやそっとでは行けません。学生席をおまけのように設けるだけではなく、立見席を設けたらどうなのかな。ウィーンでは実際にやっているではありませんか。わたしも何度か見ましたが、500円くらいなので、ものすごく気楽に、しかも気に入った幕だけ見ることもできます。消防法が云々と言うけれど、それを突破しようという気があるようには思えないのですよね。
そんな次第で観客の高齢率80%といったところ。絶滅危惧種のオペラです。
もう一つ、腹の立つのは高価なパンフレット。巻頭13ページ分も使って、大臣だの会社の社長など11人ものお言葉!!が写真入りで載っています。みんな同じような中身のないこと(日本で公演するのはめでたい、といったふうな)を書いています。思いっきり不要です。以前はこんなにたくさん載せていませんでした、せいぜい5,6人で(それでも多いくらいなのに)。
しかも、せっかくのカラーページにグルヴェローヴァの写真なし。最後に小さくモノクロで載っているだけ!ひどいなんてものじゃないですよね~
アン・ブーリンについては「残酷な王と悲しみの王妃」に書きましたのでお読みください♪
(集英社刊)
![残酷な王と悲しみの王妃](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51TcuBqCJGL._SL160_.jpg)
☆☆11月の講演会
11・1(木)中日文化サロン(浜松)
⇒会員の方のみの参加です。
☆☆2013年1月19日(土)
千葉市朝日カルチャー
☆☆2月23日(土)
姫路市立美術館
☆最新刊「怖い絵 死と乙女篇」(角川文庫)2刷になりました♪
![怖い絵 死と乙女篇 (角川文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51F8%2B35bbJL._SL160_.jpg)
☆最新刊「名画と読む/イエス・キリストの物語」(大和書房)
2刷になりました♪
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☆「マリー・アントワネット 運命の24時間
~知られざるフランス革命ーヴァレンヌ逃亡」(朝日新聞出版社)
新聞評⇒http://chroniclelibrary.blogspot.jp/2012/04/asahi-shohyo_5455.html
![マリー・アントワネット 運命の24時間 知られざるフランス革命ヴァレンヌ逃亡](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51VMk9JXWWL._SL160_.jpg)
☆「危険な世界史 運命の女篇」(角川書店) 2刷中。
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☆「危険な世界史 血族結婚篇」(角川文庫)4刷になりました♪
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☆「怖い絵 泣く女篇」(角川文庫)~「怖い絵2」の文庫化~
5刷になりました♪
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☆『中野京子と読み解く 名画の謎 ギリシャ神話篇』(文藝春秋) 3刷になりました♪
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文春「本の話」から、「自著を語る」(「謎が解けたら、絵画は最高のエンターテインメントになる」)はこちら
↓
http://www.bunshun.co.jp/jicho/1104nakano/index.htm
☆「印象派で「近代」を読む ~光のモネからゴッホの闇へ~」(NHK新書)2刷中。
![印象派で「近代」を読む―光のモネから、ゴッホの闇へ (NHK出版新書 350)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51alTbD6z5L._SL160_.jpg)
☆「『怖い絵』で人間を読む 」(NHK出版生活人新書) 8刷中。
![「怖い絵」で人間を読む (生活人新書)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51EG3KzRDCL._SL160_.jpg)
☆「名画で読み解く ハプスブルク家12の物語」(光文社新書)
15刷中。
![名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 (光文社新書 366)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/317DmprK0ZL._SL160_.jpg)
☆「芸術家たちの秘めた恋 ―メンデルスゾーン、アンデルセンとその時代 (集英社文庫)
![芸術家たちの秘めた恋 ―メンデルスゾーン、アンデルセンとその時代 (集英社文庫 な 53-1)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/516ueMzARqL._SL160_.jpg)
「週刊朝日」書評⇒ http://book.asahi.com/reviews/column/2011100300004.html
☆「残酷な王と悲しみの王妃」(集英社) 2刷中。
レンザブローで本書についてインタビューが載っています。お読みくださいね!⇒ http://renzaburo.jp/(「特設サイト」をクリックしてください)
![残酷な王と悲しみの王妃](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51TcuBqCJGL._SL160_.jpg)
☆光文社新書「名画で読み解く ブルボン王朝12の物語」4刷中。
☆「怖い絵」16刷中。
![怖い絵](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51hCWPndtjL._SL160_.jpg)
☆「怖い絵2」、9刷中。
![怖い絵2](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51DISobTrZL._SL160_.jpg)
☆「怖い絵3」 6刷中。
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☆「危険な世界史」(角川書店) 5刷中。
![危険な世界史](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41OcgjypoCL._SL160_.jpg)
「おとなのためのオペラ入門」(講談社+α文庫)
![おとなのための「オペラ」入門 (講談社プラスアルファ文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51Mrm-4yVnL._SL160_.jpg)
☆「恐怖と愛の映画102」(文春文庫)
![恐怖と愛の映画102 (文春文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/417sNeYFWGL._SL160_.jpg)
☆「歴史が語る 恋の嵐」(角川文庫)。「恋に死す」の文庫化版です。
![歴史が語る 恋の嵐 (角川文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41AXnpwmfcL._SL160_.jpg)
sai
まずオペラ関係者はオペラ人口を増やそうとしているのかな、と疑問に思ってしまいます。それがこのタイトル。以前も書きましたが、なぜイタリア語読み「アンナ・ボレーナ」なのでしょう?なぜ「アン・ブーリン」としないのか?
西洋史好きならアン・ブーリンの名前はそうとう知られているので、もしかすると、あ、彼女のお話がオペラになっているんだ、聴いてみようかな、と思う人もいるはず。アンナ・ボレーナじゃ、何のことかわかりません(ヘンリー8世はエンリコ8世だし。。。)
「カプレーティ家とモンテッキ家」だってそうです。こんな舌を噛みそうなタイトル、まともな日本人は発音できません(それはちょっと言いすぎ?)。「ロミオとジュリエット」にすればいいではないですか(最近はその例もたまにみます)。
しかもチケット代の高いこと。今回もS席は5万9千円です。ウィーン国立歌劇場の引越し公演だとしても法外な値段に変わりなく、若者はちょっとやそっとでは行けません。学生席をおまけのように設けるだけではなく、立見席を設けたらどうなのかな。ウィーンでは実際にやっているではありませんか。わたしも何度か見ましたが、500円くらいなので、ものすごく気楽に、しかも気に入った幕だけ見ることもできます。消防法が云々と言うけれど、それを突破しようという気があるようには思えないのですよね。
そんな次第で観客の高齢率80%といったところ。絶滅危惧種のオペラです。
もう一つ、腹の立つのは高価なパンフレット。巻頭13ページ分も使って、大臣だの会社の社長など11人ものお言葉!!が写真入りで載っています。みんな同じような中身のないこと(日本で公演するのはめでたい、といったふうな)を書いています。思いっきり不要です。以前はこんなにたくさん載せていませんでした、せいぜい5,6人で(それでも多いくらいなのに)。
しかも、せっかくのカラーページにグルヴェローヴァの写真なし。最後に小さくモノクロで載っているだけ!ひどいなんてものじゃないですよね~
アン・ブーリンについては「残酷な王と悲しみの王妃」に書きましたのでお読みください♪
(集英社刊)
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☆☆11月の講演会
11・1(木)中日文化サロン(浜松)
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千葉市朝日カルチャー
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~知られざるフランス革命ーヴァレンヌ逃亡」(朝日新聞出版社)
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☆「名画で読み解く ハプスブルク家12の物語」(光文社新書)
15刷中。
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☆「芸術家たちの秘めた恋 ―メンデルスゾーン、アンデルセンとその時代 (集英社文庫)
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「週刊朝日」書評⇒ http://book.asahi.com/reviews/column/2011100300004.html
☆「残酷な王と悲しみの王妃」(集英社) 2刷中。
レンザブローで本書についてインタビューが載っています。お読みくださいね!⇒ http://renzaburo.jp/(「特設サイト」をクリックしてください)
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☆光文社新書「名画で読み解く ブルボン王朝12の物語」4刷中。
![名画で読み解く ブルボン王朝 12の物語 (光文社新書 463)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/31rv%2BnCBAmL._SL160_.jpg)
☆「怖い絵」16刷中。
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☆「怖い絵2」、9刷中。
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☆「怖い絵3」 6刷中。
![怖い絵3](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51sMg6wgQUL._SL160_.jpg)
☆「危険な世界史」(角川書店) 5刷中。
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「おとなのためのオペラ入門」(講談社+α文庫)
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☆「恐怖と愛の映画102」(文春文庫)
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☆「歴史が語る 恋の嵐」(角川文庫)。「恋に死す」の文庫化版です。
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sai