朝日新聞ブログ「ベルばらkidsぷらざ」で連載中の「世界史レッスン」第113回目の今日は、「ひとりでは死にたくない」⇒ http://bbkids.cocolog-nifty.com/bbkids/2008/05/post_8c42.html
ドイツの戯曲家クライストの心中事件について書きました。もうずいぶん昔になりますが、ベルリン郊外ヴァン湖のほとりにある彼の墓を訪れたことがあります。道がわかりにくく、地元の人もあまり知らないようで、やっとたどりついたそこは何だかものすごく荒れ果てていたのが印象的でした。
それとは別の話。
日曜のテレビでキアヌ・リーブスの「コンスタンティン」を見ました。さほど出来の良い映画じゃないのですが、キアヌ・ファンなので公開時にも見たし、これで二度目。
ここに天使ガブリエルが出てくるのです。「オルランドー」でも両性具有的な魅力をふりまいたティルダ・スウィントンが大きな翼をつけて演じており、なかなか良かったんですが、この映画ではなぜか悪役。神の処罰者なのに、最後は悪魔によって人間の身分へ落とされてしまうという・・・どうも釈然としない話でした。
ガブリエルといえばーー『怖い絵』のティントレット「受胎告知」に書きましたがーー、何といってもマリアにイエス誕生を告げる「お仕事」が有名でしょう。しかしこの天使は他にもものすごく活躍しているのです。
モーゼを埋葬。
洗礼者ヨハネの誕生告知。
最後の審判の際、トランペットを吹く。
天の財産を守る。
火と雷を支配。
しかも、ですよ。
メッカ郊外ヒラー山の洞窟で、40歳のマホメッド(=ムハンマド)が瞑想しているところへもあらわれて、神の啓示を与えたのだそうです!
☆☆「怖い絵2」。「ヴォーグ」と「Job aidem」に書評が載りました。後者の評は以下⇒
「大好評を得た前作「怖い絵」に続く第二弾である。書名どおり「怖い絵」を解説するという分かりやすいコンセプトは変わらない。
本作でも、見るからに恐ろしい絵から、その背景や物語を知ることでゾッとさせられる絵など、著者の巧緻な文章と自在な表現で、読者はグイグイとその「怖さ」に引きこまれていく。
ピカソの「泣く女」やベラスケスの「ラス・メニーナス」といった王道をゆく名作から、エッシャーやブレイク、ビアズリーといった、この本のコンセプトにぴったりな「クセモノ作家」の作品まで、紹介される絵画は多岐に渡る。
厳選されたであろう20作品もあっという間に読み終えてしまうので要注意。「3」が待ち遠しいと思うのは筆者だけではないはずだ」。
・・・嬉しい紹介ですね~♪
☆表紙をクリックするとアマゾンへとべます。
☆『怖い絵』、韓国語に翻訳、出版されることになりました♪
☆☆青山ブックセンター六本木店の、上半期売り上げベスト1になりました。うっそ~!バンザイ♪
☆マリーもお忘れなく!(ツヴァイク「マリー・アントワネット」(角川文庫、中野京子訳)
ドイツの戯曲家クライストの心中事件について書きました。もうずいぶん昔になりますが、ベルリン郊外ヴァン湖のほとりにある彼の墓を訪れたことがあります。道がわかりにくく、地元の人もあまり知らないようで、やっとたどりついたそこは何だかものすごく荒れ果てていたのが印象的でした。
それとは別の話。
日曜のテレビでキアヌ・リーブスの「コンスタンティン」を見ました。さほど出来の良い映画じゃないのですが、キアヌ・ファンなので公開時にも見たし、これで二度目。
ここに天使ガブリエルが出てくるのです。「オルランドー」でも両性具有的な魅力をふりまいたティルダ・スウィントンが大きな翼をつけて演じており、なかなか良かったんですが、この映画ではなぜか悪役。神の処罰者なのに、最後は悪魔によって人間の身分へ落とされてしまうという・・・どうも釈然としない話でした。
ガブリエルといえばーー『怖い絵』のティントレット「受胎告知」に書きましたがーー、何といってもマリアにイエス誕生を告げる「お仕事」が有名でしょう。しかしこの天使は他にもものすごく活躍しているのです。
モーゼを埋葬。
洗礼者ヨハネの誕生告知。
最後の審判の際、トランペットを吹く。
天の財産を守る。
火と雷を支配。
しかも、ですよ。
メッカ郊外ヒラー山の洞窟で、40歳のマホメッド(=ムハンマド)が瞑想しているところへもあらわれて、神の啓示を与えたのだそうです!
☆☆「怖い絵2」。「ヴォーグ」と「Job aidem」に書評が載りました。後者の評は以下⇒
「大好評を得た前作「怖い絵」に続く第二弾である。書名どおり「怖い絵」を解説するという分かりやすいコンセプトは変わらない。
本作でも、見るからに恐ろしい絵から、その背景や物語を知ることでゾッとさせられる絵など、著者の巧緻な文章と自在な表現で、読者はグイグイとその「怖さ」に引きこまれていく。
ピカソの「泣く女」やベラスケスの「ラス・メニーナス」といった王道をゆく名作から、エッシャーやブレイク、ビアズリーといった、この本のコンセプトにぴったりな「クセモノ作家」の作品まで、紹介される絵画は多岐に渡る。
厳選されたであろう20作品もあっという間に読み終えてしまうので要注意。「3」が待ち遠しいと思うのは筆者だけではないはずだ」。
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☆マリーもお忘れなく!(ツヴァイク「マリー・アントワネット」(角川文庫、中野京子訳)