中野京子の「花つむひとの部屋」

本と映画と音楽と。絵画の中の歴史と。

姜尚中氏と瓜二つ?

2009年08月25日 | 朝日ベルばらkidsぷらざ
 朝日新聞ブログ「ベルばらkidsぷらざ」で連載中の「世界史レッスン<映画篇>」第21回の今日は、「性の壁をかろやかに超えて」⇒ http://bbkids.cocolog-nifty.com/bbkids/2009/08/post-719d.html#more
 ヴァージニア・ウルフ原作の映画「オルランド」について書きました。

 衣装が溜め息ものです。特にエリザベス一世時代の男性のファッションがすばらしい。これは女性が着ても似合いそう(実際、女優のティルダ・スウィントンがみごとに着こなしています)

 さて、今日は「オール読物9月号」(文藝春秋社)の話。
 連載中の「絵画で読む神話」は今回「男の夢ピグマリオン」(P.427)。お読みくださいね!

 433ページには南伸坊さんの「今月の本人」(いつも真っ先に読んでます)。
 なんと姜尚中さんになりきっていますが、これがそっくり!驚いたことに目がすごく似ていて、どうやったのかなあ、と感心しちゃいます。本人になりきって書いている文章がまた、噴き出すほどおかしくて。。。

 以前、伸坊さんはキアヌ・リーブスに変身したこともありました。顔の幅が全然違うので、頬にマジックで線を描き、はみ出た部分は「見ないように」ということなんでしょうけど、見えちゃってるわけです、もちろん。そして「マトリックス」のあのサングラスをかけていました。

 キアヌ・リーブス・ファンとしては「あまりにも似てなくてひどい!!」と怒りつつ、実はぱっと見てすぐキアヌとわかるほど似てもいるわけで、やっぱり大笑いしてしまって、う~ん、まいりました。きっと今回、姜尚中ファンも同じ反応するんじゃないかしら。

 また話変わって、地下鉄の駅に「THEハプスブルク展」のポスターが貼ってあるのはご覧になりましたか?
 クイズが載っていたと思うのですが、お気づきになったでしょうか?
 解答はHPのこちらです⇒ http://www.habsburgs.jp/2009/08/post-310f.html

 ☆☆来週は夏休みをとりますので、ブログをお休みします。次回、9月8日にアップいたします。

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これからの講演会

2009年08月18日 | 音楽&美術
 あまり得意とはいえない講演会。
 でも9月から、いくつかやることになっています。

9月21日(月)1時半~
 東京丸善 オアゾにて「THEハプスブルク展」にちなんだもの。
 ⇒ http://www.maruzen.co.jp/Blog/Blog/maruzen02/P/7813.aspx

9月23日(水)2時~
 宇都宮美術館「栄光のルネサンスから華麗なるロココ」展
   (ここの美術館は主に現代美術展なのだそうですが、
    今回めずらしくオールド・マスターがくるということで)
 ⇒ http://u-moa.jp/jp/event/index.html
 
10月24日(土)2時~
 国立新美術館(六本木)「THEハプスブルク展」詳細はHPで。
⇒ http://www.habsburgs.jp/2009/07/post-9d1b.html

12月1日(火)2時~
 多摩美大生涯学習センター(上野毛)ハプスブルク家について。
 ⇒ http://www.tamabi.ac.jp/life/2009/lec_au012.htm

2010年1月13日(水)
 愛知県の企業家さんたちの集まりにて(会員の方のみの参加です)

1月31日(日)
 京都での「THEハプスブルク展」詳細はHPで。

 お時間がありましたら、ぜひいらしてくださいまし♪


☆☆集英社web雑誌「レンザブロー」で連載中の「王妃たちの光と闇」。今回は「イワン雷帝の7人の妻」第3回です⇒ http://renzaburo.jp/



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悪女の深情け

2009年08月11日 | 朝日ベルばらkidsぷらざ
 朝日新聞ブログ「ベルばらkidsぷらざ」で連載中の「世界史レッスン<映画篇>」第20回の今日は、「<美女と野獣>逆ヴァージョン」⇒ http://bbkids.cocolog-nifty.com/bbkids/2009/08/post-9f43.html#more
 エットーレ・スコラの奇妙な映画「パッション・ダモーレ」について書きました。

 これはまさしく「悪女の深情け」を描いたものと言えるでしょう。

 「悪女」という言葉の意味は2種類あり、ひとつは男性を色香で迷わす女性。カルメンとかサロメとか、イメージ的には美女ですね。

 もうひとつは、(これがもともとの意味らしいのですが)醜い女性の意。ここから「醜女(しこめ)の深情け」という言い方もできた。

 新明解辞典によればーー
 「醜い女性に限って愛情がこまやかだったり嫉妬深かったりして、男の方でいい加減いやになってもなかなか離れないものだ(俗にありがた迷惑の意にも用いられる)。」

 この映画のフォスカの場合、でもそれだけに収まりきらないところがあって、そこが面白いのです。どことなく神話的展開。

 ジョルジョ役のベルナール・ジロドーが、どこまでもどこまでも受容してくれそうな受け身の男性のエロティシズムを醸していました。
 そういえば彼は「ヘカテ」でも、女性にふりまわされていましたっけ。


☆☆9月から開催の「THEハプスブルク展」(国立新美術館)では、10月24日(土)にわたしの講演会があります。西洋史に関心のある方、美術好きの方、どうぞいらしてくださいね!⇒ http://www.habsburgs.jp/2009/07/post-9d1b.html


☆「恐怖と愛の映画102」(文春文庫)
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☆「歴史が語る 恋の嵐」(角川文庫)。「恋に死す」の文庫化版です。

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毎日新聞での紹介⇒ http://mainichi.jp/enta/book/shinkan/news/20080903ddm015070149000c.html

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新国オペラ劇場ラインナップ

2009年08月04日 | 音楽&美術
 初台にある新国立オペラ劇場で、毎回公演プログラムを出しているのは、ご存知の方も多いと思います。わたしもたまに寄稿しています。

 この前は「チェネレントラ」上演で「シンデレラ異聞」を書きました。
 そして来シーズンは「映画の中のオペラ」(仮題)として、10回連載コラムを受け持ちます。お読みくださいね!

 さて、今秋から来年にかけての演目は、以下の10作⇒

2009年.9月  『オテロ』(ヴェルディ)
2009年.10月 『魔笛』(モーツァルト)
2009年.11月 『ヴォツェック』(ベルク)
2009年.12月 『トスカ』(プッチーニ)
2010年.2月  『ジークフリート』(ワーグナー)
2010年.3月  『神々の黄昏』(ワーグナー)
2010年.4月  『愛の妙薬』(ドニゼッティ)
2010年.5月  『影のない女』(シュトラウス)
2010年.6月  『カルメン』(ビゼー)
2010年.6月  『鹿鳴館』(池辺晋一郎作曲/世界初演)

 2月3月のワーグナーは、いわゆる「東京リング」という演出で、数年前の第1回「ワルキューレ」を見ましたが、とても新鮮でした。

 嫌いだ、というワーグナーファンの声も聞きますが、わたしのようにワーグナーは苦手という者には逆に面白かった(それで再演の運びになったのでしょう)

 戦場を駆け巡って戦死者を運ぶワルキューレという女神たちは、東京リングでは救急病院の看護士(?)になっていて、ストレッチャーを押しながら足で乱暴にドアを蹴り開け、「ヨーホーエ!」と雄叫びを上げていました。かなり笑えました。

 オペラ初心者さんへのお勧めは、何といっても「カルメン」。無条件に楽しめます。「愛の妙薬」はコメディ好きの方に是非!安ワインを「惚れ薬」と騙されて飲んだ、少々おつむに難ありの、でも善良で愛がいっぱいの主人公が、めでたく恋人をゲットするまでのお話。抜群の後味の良さです。

 歴史好きには「トスカ」。恋人たちの運命とナポレオンの侵攻が絡みあい、はらはらの展開。お芝居としてもすごくうまくできています。憎む相手をナイフで刺して、「これがトスカの接吻よ!」という決め台詞もありますしね!

 個人的には「オテロ」と「鹿鳴館」に期待大♪


☆☆9月から開催の「THEハプスブルク展」(国立新美術館)では、10月24日(土)にわたしの講演会があります。ハプスブルクに関心のある方、美術好きの方、どうぞいらしてくださいね!⇒ http://www.habsburgs.jp/2009/07/post-9d1b.html


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☆「怖い絵3」♪ シリーズ完結篇です。3刷中♪

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☆「おとなのためのオペラ入門」(講談社+α文庫)
おとなのための「オペラ」入門 (講談社+アルファ文庫 D 61-1)

☆「歴史が語る 恋の嵐」(角川文庫)。「恋に死す」の文庫化版です。

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☆最新刊「名画で読み解く ハプスブルク家12の物語」(光文社新書)、6刷中♪

名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 (光文社新書 366)

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