浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「垂訓」

2024-05-08 00:13:59 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

   恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より


     第五章 心の曇りをとるための反省

     父母の恩を知り孝養を尽くすべき

先の続き・・・

次に揚げる「父母恩重経」には、
親の無条件の愛がどういうものかが説かれております。

吾が腹から心せよ。
山より高き父の恩。海より深き母の恩。
知るこそ道の始めなり。
子を守る母のまめやかに、吾がふところを寝床とし、
かよわき腕を枕とし、骨身をけずる哀れさよ。

美しかりし若妻も、幼な子一人育つれば、
花の芳せいつしかに、衰えゆくこそ悲しけれ。
身を切る如き冬の夜も、骨さす霜の暁も、
乾ける処に子を廻し、濡れたる処に己れ臥す。
幼き者の頑ぜなく、懐汚し背を濡らす。



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