恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より
第五章 心の曇りをとるための反省
反省してはじめてわからせていただいた母親の愛
先の続き・・・
もし、羽があれば鳥のように飛んでいって、
土下座してでも母にお詫びをしたいという
気持ちが湧き上がってきました。
しかし、そうもまいりませんから、
山を下り家に帰り着くと、
すぐに電話させてもらいました。
電話の向こうで「もしもし」という
母のなつかしい声を聞いたとたんに、
心は幼な子に帰っていました。
私は子供の頃、母を「おかちゃん」
と呼んでいたのですが、電話で母の声を聞くと、
「おかちゃん、堪忍してや、堪忍してや」
と言ったまま、受話器を持って
ワンワン泣いてお詫びしていました。
母親の愛とはありがたいものです。