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↑のお題にて某誌の原稿を執筆中、苦戦しています。「知財ファイナンス」というと、知的財産の証券化、知的財産権担保、知的財産信託・・・(他にはあまりないか)、と羅列して説明していくのが一般的ですが、どれもあまり広がりを見せていない中で、今さら同じようなスキーム説明の原稿を書いてもパッとしない感じですし。そこで今やってみようとしているのが、「知的財産」から書くのではなく、「資金調達」から書くというアプローチです。
資金調達を行う事業会社にとって、大事なことはいかに必要な資金を調達するかということであって、「知的財産」でファイナンスをすることが目的ではありません。ところが、「知財ファイナンス」の切り口で原稿を書こうとすると、「知的財産でこういうふうに資金調達のストラクチャーが組めますよ」という流れになってしまいやすいですが、それはストラクチャーで儲けたい業者の論理であって、ユーザであるところの事業会社の視点からのアプローチではありません。そのあたりの視点を切り替えて、
資金調達とはこういう場面で行われ、こういう方法があるけれど、その際に知的財産が関連するとすればこんな感じ
といった原稿をまとめたいと思っているのですが、切り口を変えてまとめるというのはなかなか大変です。iPhoneを横にするとペロっと画面が横向きに切り替わるように、ホイホイと書けるといいんですが・・・書くのに行き詰ってくると指示代名詞や擬態語がやたら増えてきてしまいます。
資金調達を行う事業会社にとって、大事なことはいかに必要な資金を調達するかということであって、「知的財産」でファイナンスをすることが目的ではありません。ところが、「知財ファイナンス」の切り口で原稿を書こうとすると、「知的財産でこういうふうに資金調達のストラクチャーが組めますよ」という流れになってしまいやすいですが、それはストラクチャーで儲けたい業者の論理であって、ユーザであるところの事業会社の視点からのアプローチではありません。そのあたりの視点を切り替えて、
資金調達とはこういう場面で行われ、こういう方法があるけれど、その際に知的財産が関連するとすればこんな感じ
といった原稿をまとめたいと思っているのですが、切り口を変えてまとめるというのはなかなか大変です。iPhoneを横にするとペロっと画面が横向きに切り替わるように、ホイホイと書けるといいんですが・・・書くのに行き詰ってくると指示代名詞や擬態語がやたら増えてきてしまいます。
と言う訳で,資金調達する側から見た知的財産権というか,銀行マンから見た「知的財産権の担保価値」ってことでしょうか.
コメントありがとうございます。
まずはコーポレートファイナンスとアセットファイナンスを分け、コーポレートファイナンスをエクイティとデッドに分けたうえで、担保というのはデッドの中でもあくまでも従、コーポレートファイナンスの際の信用力のプラス材料というのが知財の王道と思っています。
が、金融機関の実情を考えると、我々の頃にはなかった話ですが、銀行だと信用リスク管理における債務者区分が大きな問題点となっていて、なんぼ知財の価値云々を説明したところで銀行の主観的判断ではどうにもならないところがあり、結局は財務状況がよくないと「破綻懸念先」とかに分類されてしまうので動こうにも動けない、最終的には金融検査の基準が問題であって、いくら知財、知財といってもしょうがないというのが実際のところのようです。
ありがとうございます。
この種の苦しみは絶対思考派の宿命です。
遠い昔の話ですが、上にコメントをもらったkatayama氏には、「階段を登るときは苦しいもんや」なんて言われました。
また,現在の財務状態は過去の結果であり,将来のキャッシュフローを生み出す(強化する)知財は将来への武器ですね.そうすると,コーポレートファイナンス(=将来)かアセットファイナンス(=過去)または金融検査基準(=過去)のどちらを重視するのかは,前を向くか後ろを向くかって話ですね.
結論的には「過去も未来もどちらも大事だ」って話でしょうが,そうなると固い話で詰まらんですねえ.
金融、殊に銀行業は社会インフラとしての特殊性もあり、厳しい基準を設定されるのは世界の潮流からもやむを得ないというところもあり、では何を基準にするかというと、客観性を確保するには財務諸表に依存するしかないのも、これもまたやむを得ないことではあると思います。まだまだ見えていなかった部分もあり、なるほど「金融+知財」も簡単には商売にならないわけです。