経営の視点から考える「知財発想法」

これからのビジネスパーソンに求められる「知財発想法」について考える

一目置かれる存在

2007-12-26 | 知財一般
 昨日、ある方と話していたことなのですが、三位一体の知財戦略だの知的資産経営だのいったところで、理屈の美しさの問題ではなく結局は「誰がやっているか」というところに帰着するのではないかと。どんな仕事でもそうですが、本業で忙しいときに他の作業の依頼を受けた場合に、その作業に力を入れて取り組めるかどうかは、その依頼を「誰から受けたか」という部分に大きく左右されるように思います。その依頼が「一目置いている人」からのものであれば優先順位があがるでしょうし、「分かってない人」からのものであれば机に置いたままになってしまうでしょう。
 そうすると、真に知財戦略に貢献できる「知財人材」なる者の要件は、関係者から「一目置かれる存在」であることなのではないかと思います。「一目置かれる」のは、もちろん知財ムラの中でということではありません。大企業であれば事業部門や研究開発部門、ベンチャー企業であれば経営者に対して、「こいつに言われたことはやっておいたほうがよい」と思わせる迫力があるかどうか。その迫力の裏付けとなるのは、教科書に書いてあることをどれだけ知っているかということではなく、仕事人としての「実績」説得力のある「自分の言葉」なのではないかと思います。ショートカットする方法などないので、頭を使いながらコツコツやっていくしかありません。たぶん。