経営の視点から考える「知財発想法」

これからのビジネスパーソンに求められる「知財発想法」について考える

来年はモノ作り?

2007-12-20 | 新聞・雑誌記事を読む
 本日の日経金融の記事ですが、最近の新興市場を引っ張っていたDeNAがマザーズを卒業して東証一部に鞍替えとなり、新興市場が主役を失って低迷し始めた、ということが書かれています。日本の新興市場を引っ張ってきたネット株も、ヤフー、楽天と各分野の勝者が固まってしまうと規模の経済が働いてその勢力図が塗り替えられるようなことは殆ど起こらないから、沈滞ムードとなってしまう。Web2.0という未開の分野で久々に盛り上がったものの、これもミクシィやDeNAの勝利が見えてきて、再び沈滞ムードが漂い始めているということだそうです。
 ベンチャーキャピタル関係者の話では、今さら「Web2.0で売り込んでくる企業には首をかしげてしまう」とのことですが、そうした中で「来年の投資テーマはモノ作りかな」と語られることが多くなっているそうです。モノ作り≒テクノロジー、ということで、ネットの分野でも新しいテーマでなくとも勢力図を書き換えるような地殻変動が起こるとすれば、グーグルの例にあるように、それはテクノロジーではないかと。ビジネスモデルではなくテクノロジーで差別化するとなると、特許の役割も変わってくるはずです。知財屋としても「来年のテーマ」に乗っかって、市場をアッといわせるようなところに絡んでみたいものです。