J-league Div.1 - 2016 season 1st stage 7th sec.
Urawa 3 v 1 Sendai @Saitama Stadium 2oo2, SAIATAMA(HOME)
木曜の晩以降熊本県や大分県で断続的に大きな地震が続いているため、この週末に九州地方で予定されていたJ全カテゴリの試合が全て中止となるなど決して心穏やかではない中で迎えたJ1第7節。今日みたいに平和に楽しくサッカーを見られる日常へのありがたみを噛みしめながらのホームゲームは、前節から中5日でベガルタ仙台さんを迎えての一戦でした。浦和は、またここからACLやGWの過密日程に突入していこうという中、ミシャ監督は前節同様のスターティングラインナップで臨んできました。
対する仙台さんは、試合後にベガルタサポさんにお聞きしたところではスタメンGKが普段の第3GKであり、控えGKに至ってはユースの選手だったそうで、ウィルソン、リャンヨンギ、菅井各選手など主力が不在であるなど事前に「野戦病院状態」だとは聞いていましたが、想像していた以上に「メンバー落ち」だったようです。そのようなチーム状態だったからなのか、何となくの仙台のイメージである4-4-2ではなく4-5-1の布陣、そしていわゆる「穴熊戦法」でした。攻撃は基本的には前線のハモンロペス選手への縦ポンに徹していました。また、意図は不明も通常とはサイドを変えてきました。
前半は立ち上がりから浦和はポゼッションで圧倒し、前線のトリデンテや関根が裏に飛び出すなど好機を作り出します。ただ、なかなか仙台の築く人垣を崩すところまでは行けず、徐々に膠着状態に陥ります。浦和は試合を通してCKを山ほどもらうのですが、残念ながら得点の臭いは全くしません。仙台さんはキムミンテ選手がトップ下のようなところに配置されているように見えましたが、武藤への縦パスを警戒する動きも見て取れ、浦和の中盤と前線から自由を奪おうという意図だったのでしょうか。
後半に入り浦和の攻め疲れと仙台さんの守り疲れどっちが先になるのだろうと思っていましたが、仙台さんの足が徐々に止まりだし、浦和のパスの出し手へのマークも緩くなり、槙野や関根などがサイドから仙台守備陣を脅かしはじめます。先制はその槙野のクロスを李が頭で合わせての先制ゴール。少々スカした言い方をすれば、前節横浜戦といい攻守での貢献少なからずもゴールには縁遠かったチュンソンに対する当然の報酬、といったところでしょうか。ただ、その直後に仙台MF三田にドリブルでバイタルエリア侵入を許してゴールを許すという、信じられないような、それでいて実に浦和らしい失点であっという間に同点に追いつかれてしまいます。
ただ、さすが今年の浦和、と申し上げてよいものかまだ判断はつきませんが、ここでズルズルとは行きませんでした。なぜかキムミンテが自陣でルーレットをかましたボールを阿部が奪取(というかボールがついてこなかった?)し、そのスルーパスを受けた興梠がGKを交わして再び勝ち越し。この場面含め、阿部と柏木が高い位置でプレーできているのもリベロに控える遠藤の存在が大きいのでしょうね。そしてその後も宇賀神とスイッチして左WBに入った梅崎のクロスに武藤が頭で合わせて古巣相手に2年続けてのゴールで止めを刺すことに成功し、最終的にKLMそろい踏みのゴールで勝ち点3を確保することができました。
以前からアレな岡部主審についてはもう言葉もありません(笑)そんなことより、さあ決戦のシドニーであります。
J1・1stステージ第7節 浦和3×1仙台@埼スタ