赤い彷徨 part II

★★★★☆★☆★★☆
こんにちは、アジア王者です。↑お星さまが増えました。

南米王者

2017-08-15 23:30:25 | Urawa Reds
Suruga Bank Championship 2017 SAITAMA
Urawa(JPN) 1 vs 0 Chapecoense(BRA) @Saitama Stadium 2oo2, SAIATAMA(HOME)

Jリーグルヴァン(旧ナビスコ)杯王者と南米コパ・スダメリカーナ王者との対戦であるスルガ銀行杯も今回で10回目とのこと。浦和レッズは今回が初出場ですが、対戦相手がかの悲劇の主人公となってしまったシャペコエンセ(ブラジル)ということに。いずれにせよ南米勢はガチで来てくれるので楽しみな試合ではありました。この日は19時キックオフということで個人的にはかなりバタバタでしたが、なんとかキックオフ直後に埼スタ着という感じでした。浦和はGKに榎本を起用、そして新外国人DFのマウリシオが遠藤に代わりリベロでスターター入り遂にヴェールを脱ぎました。WBは左宇賀神、右駒井、前線のトリデンテはズラが1トップでシャドーにラファと武藤というセット。対するシャペコについては知っている選手はいませんが、ブラジルらしい4-4-2の布陣でした。



浦和は堀監督下でのよりリスク管理を重視した慎重なサッカーでサイド攻撃中心(とはいえ、この試合では流れの中で両STが上がって行く場面も散見されました)。しかしその頼みのサイド攻撃は対面のサイドの選手たちを前に左右とも奮闘はするもやや沈黙気味。前線にうまくボールを収めることができずなかなか好機を作ることができません。特にラファは引き続きゲームに入れていないというかなんというか、シーズン当初のフィットぶりが嘘のようなパフォーマンス。対するシャペコは様子見なのか全体的に引き気味で、デフォルトは4バックでしたが時には5バック、あるいは6バックのようにさえ見える場面もあり、そこは臨機応変に対応してきていたのだろうな、という印象でした。



後半に入りやや前がかりになってきたシャペコに浦和はやや苦戦を強いられます。カウンターでビッグチャンスを与えますがこれは榎本のセーブで事なきを得ます。シャペコでは個人的にはその昔東京Vに在籍していて浦和と対戦経験ありという右SBと、ロングスローが驚異的でセットプレーのキッカーも務めていた左SBの選手が印象に残りましたが、ともかくその他セットプレーやクロスからゴールを脅かされつつも最終的にゴールは割らせませんでした。そして終了間際にズラがPK奪取(これは終始攻守に走りまくってくれていたズラに対するご褒美のようなもの?)。現地ではよくわからずも怪しい判定のように思え、実際シャペコの選手たちも執拗に抗議等していましたが、そこは阿部が落ち着いてPKを決めて決勝点。そのまま逃げ切りに成功してウノゼロでの勝利となりました。



試合内容は可もなく不可もなくというか、今後に向けて勇気づけられるほどのものではなかったとは思いますが、何にせよ勝って曲がりなりにもタイトルを獲れたのはよかったのでは。マウリシオはフル出場で大過なくリベロのポジションをこなし、緒戦としては上々で今後に向けて期待できそうです。しかしまがりなりにもタイトルマッチなのに埼スタで観衆1万1千人程度というのは少々寂しいですね。そもそも大会の認知度が低く、協会やレッズの告知がもう少しあってもいいのにな、とは思いますが…。



試合終了後には浦和ゴール裏にシャコペのチームカラーである緑のコレオが現れ、そして上記横断幕が掲げられました。これには、試合終了後もなお判定に憤っていたシャペコの選手たちも思わず浦和ゴール裏に拍手しながら駆け寄りユニを投げ込む、といった暖かい交流もありました。ネット情報によれば横断幕は「クラブW杯でまた会おうぜ、友よ」みたいな意味だそうで、この企画に賛同してシートを提供してくれたという冠スポンサーのスルガ銀行さんともどもなかなか粋な「おもてなし」でした。

スルガ銀行チャンピオンシップ2017埼玉
浦和1×0シャペコエンセ@埼スタ

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