バイク屋さんに行ってきました。
TZRなんですが、エンジン不動は解決しておりました。で、一応様子見ということで、しばらく預かってました~とのこと。
原因は?と尋ねたところ、これが衝撃的。なんと、マフラに溜まった廃オイルが、冬場の長期保管の際にシリンダへ逆流。そのままピストンを通り越してカーブレータ内部に到達したことで、カーブレータが詰まって機能不全に陥っていたとのこと。「いやぁ、これは後方排気じゃないと絶対に起こらないトラブルですね」とは2スト整備のスペシャリストの元工場長談。
これはカタログ写真だか、何を言っているか分からない人も、この写真を見れば解決するでしょう。ご覧の通り、ニューTZRはエンジン後部から一直線にマフラが伸びており、エンジンのシリンダが前傾しているので、それに合わせて傾斜が付いています。
2サイクルエンジンは、エンジンの潤滑オイルが燃焼室で萌えるようになっており、油膜切れによる焼き付き防止のため、ストック状態ではかなりマージンを取ってオイルポンプが設定されている都合上、どうしても萌え切らない廃オイルがマフラ内部に吹きだします。達人ライダーはそれをもコントロールして無駄なオイル吹きを最小限に抑えられるようですが、俺は達人でもなんでもないので(笑)、まあマフラにオイルは溜まるよね。
これは以前乗っていたTZR125ですが、普通のバイクは、ご覧の通りエンジンのシリンダ前方からマフラが始まっているので、まあこれはこれで、くびれている部分とかに溜まったりして大変なんですが、少なくともエンジン内部にマフラの廃オイルが浸入するっていうことは、物理的に不可能なのはご理解いただけるかと。
理屈は分かりました。乗らない、回さないの俺が悪いのは百歩譲っていいにしても、マフラのゴミがエンジン内部に侵入して不動になるっていうのは、どう少なく見積もって控えめに言っても、設計不良なのでは?(笑)
やっぱり、そういう所が、「後方排気=失敗作」と言われる理由なんだろうなと痛感しました。整備士さんからは「これ、長期保管する前にマフラ外して保管するしか、防ぎようが無いかもしれないな」とまで言われてしまいました。まあ一番は、無駄な廃オイルを噴出させないような走り方を覚えて被害を最小限にするしかないのかもしれません。
ただ、スペアのマフラを内部洗浄してストックしておくのはいいかもしれない。年末に付け替えて1年乗って、また洗浄済みのマフラに付け替えて…を繰り返せば、こういうトラブルは未然に防げるかもしれません。超めんどくさいけど(笑)。