
新型ニューGRスープラターボの発売を記念して?、A70型スープラとA80型スープラの部品(の一部)が再販されるようです。
マツダ自動車のユーノスロードスターのレストア企画を皮切りに、ニッサン自動車のR32スカイラインGT-Rの部品再販、オートバイでもカワサキ重工業の部品の再販などのいわゆるヘリテージプロジェクトがトヨタ自動車でも行われる形になります。本来、日本の自動車工業はスクラップアンドビルドが基本であり、「古いものほど悪」なわけですが、かの大トヨタですら、過去の資産に手を掛けなければならないという危機感を抱いたということになるのでしょう。

再販される部品は、70スープラがドアノブ、プロペラシャフト、燃料計の量り、ドアのゴムパッキン、フロントエムブレムの5点。80スープラは、ヘッドランプ、ドアノブ、ブレーキブースタの3点とのこと。
需要が多いものを選定したのだとは思いますが、ちょっと疑問符もつくラインナップ。逆を言えば、スープラに関してはそれなりに現在でも部品が出るのかもしれませんが、結構肝心なものが抜けているような気もします。ドアノブなんて、よっぽど手荒な扱いしないと普通は壊れませんし、プロペラシャフトなんかチューニングカーでもない限り、ねじ切れたりしないと思うんですが。
この文章だけでは、どれくらいの品番の部品が用意されるのかが分かりません。例えば、70スープラといっても2000ccと2500ccと3000ccがあったわけで、それぞれトランスミッションが違うのにプロペラシャフトはどの品番が用意されるの?とか、80スープラのヘッドランプは銀ブチの前期型用なのか黒ブチの後期型用なのか、とか。70スープラなんかフロントエンブレムも七宝焼きの手のかかったものでしたが、どう考えてもプラスチックでそれなりに再現したパチモンになりそうだし。
でも、こういう動きをトヨタがしてくれたのは、とても嬉しいことです。これが好評を博して、さらに追加で、特に外装部品なんかが再販してくれれば、喜ぶユーザーはとても多いと思います。今後の発展に、期待です。トヨタさん、是非MR2も、この何チャラプロジェクトに追加してください(笑)

マニアや専門業者、転売専門の不届きな輩の買い占めが予想されるのが残念。こういう告知は、しない方がいいのかもね。