ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

豆腐の名産地深坑その1

2009年06月09日 | 旅行
台湾旅行4日目、台湾一周鉄道(12時間かけて台湾を一周する列車があるんですねー)に乗れたらと思ってたんですが、満席で乗れず、どこか他に行けたら・・・とガイドブックを見ていて目に止まった町が深坑。
なんでも豆腐の名産地だそうで。そう言えばいつも臭豆腐を買う屋台に「深坑臭豆腐」と書いてあったけど、あれって地名だったんだー。
まさかその深坑に行くことがあるとは思ってませんでしたが、台北から近いし、行ってみようか、ということに。
台北からは路線バスで行けるとのこと。ガイドブックには西門から出ていると書いてありましたが、実際にはもうちょっと北側の「円環」(サークル状のロータリーになっているところ)から出ているようで、ホテルのすぐそばからのバス停から乗ることができました。
行き先は深坑の場合と、さらに先の石碇行きの場合があります。実は石碇で作られた豆腐が深坑で売られていることがほとんどだとか。
一応外国のローカルバスに乗る時の定石、運転手さんに深坑に行くか&着いたら教えて、というのを言っておいて乗車。(私たちが乗ったのは石碇行きだったので途中で降りないといけないので)でも下りる場所は忘れられていて教えてくれない場合もあるので、窓外の景色に自分でも注意します。
バスはそれほど混んでいないので座れましたが、いやー台湾のバス飛ばす飛ばす(汗)立ってたらかなり危険・・・
日本のバスじゃあ「バスが止まるまで危ないから席の移動はしないで」なんて言ってるくらいなのに、そんなのおかまいなしです。
お年寄りが乗ってきたら、マジで危ないから即席譲らないと、という感じ。ぶっ飛ばされてしまいますよ・・・
まあ、車内が空いていて、結構長距離路線だからなんでしょうね。以前お年寄り満載の行天宮→龍山寺路線はここまで乱暴じゃなかった気がするんで。あのバスでこの運転だったら怖い・・・(汗)
というわけで40分くらいかな? バスに揺られて深坑に到着。
結構観光バスのツアーで豆腐を買いに来たり豆腐料理を食べたり、という人たちも多いみたいで、観光バスも何台かみかけました。
と言っても私たちはちょっと朝早めに行ったので、お店もあまり空いてなかったりして、人通りも少なめだったんですが。
トップの写真は、豆腐街を抜けたところの橋から見た川辺の風景。特に深坑らしい景色というわけでもないと思います・・・(汗)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

指輪つれづれ話

2009年06月09日 | 指輪物語&トールキン
ネタもなくなってきたのでつれづれ話・・・「終わらざりし物語」の感想を細切れに書いてもいいんですけどね。
日曜にトニー賞の発表があり、指輪ミュージカルの演出をやっていたMatthew Warchus氏がGod Carnageという作品で演出賞を獲ったそうです。何気なく受賞リスト見ていて名前見つけてびっくりしました。
このGod Carnageは作品賞と主演女優賞も獲ってるんですね。あ、ミュージカル部門じゃないんですけどこの作品。
ちなみにミュージカル部門の作品賞はBilly Elliot, the Musical。この作品結構好きって方が多いようなので、夏にロンドン行けたら見ようかな。
(夏の旅行は何年越しだ?のバーミンガムのトールキンめぐりについに行くつもりにしていたのですが・・・行けるんかなあ。もう飛行機は押さえてあるんですが)

休みもあと残り3日の予定ですが、時間あるようで思ってたよりもやろうとしていたことができなかったなあ。まだ3日あるけど。
一番進んだのはLotROかも(笑)メインキャラのメイさんでレベル2つ上がりました。もう少しやればもう1つ上げられそう。altキャラのルイニエルさんももう1つ、上手くしたら2つくらいレベル上げられるかも。
復帰したらまたいつできるやらわからないので、ちょっとでもレベル上げとければと思ってたので、これだけは予定どおりかな。セレスさんに手伝っていただいたのがかなり大きかったです。ありがとうございましたm(_ _)mなんとか自力で裂け谷に行けるようになっておきたいと思ってましたが、ちょっと先が見えて来た・・・かな?
あと、RotKサントラ完全版のANNOTATED SCOREようやく読み終わりました・・・これも何年越しだよ、なんですが(汗)これ読めただけでも休んで良かったかなーと。(本末転倒ですが・・・)
で、サイトのサントラ考察の手直しもやり始めてみたんですが、あと3日で終わる訳もない(汗)休み終わったらまた手をつける暇なくなりそうだし、こんな中途半端な状態で放置するのもなあ・・・
でも、せっかくやる気になったんだから(笑)少しずつ手を入れて、更新に向けて頑張ってみようかなーと思います。The Music of the Lord of the Rings Filmsが出るまでにupするのが目標・・・11月くらいか。微妙だな・・・(汗)
しかし、なんであんな面倒なもの作っちゃったんだろうなあ・・・と自分で作業しながらイライラしてますが(笑)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平渓天燈節その6

2009年06月08日 | 旅行
花火も上がってました。ちょっと手振れで気持ち悪い写真になってますが・・・(汗)ひとでみたい・・・




ランタンに爆竹とか花火とかつけて飛ばす人も結構いました。
ブレブレでよくわからない写真ですが・・・


上空に上がったランタンが、風に流されて天の川みたいになってました。この写真だとよくわからないけど・・・(汗)
頭の中のサントラは「トトロ」の「風の通り道」(笑)なんだかサントラが良く流れる旅行だなあ・・・(笑)

遅くなるとバス待ちが大変、と聞いていたので、3回目の放燈のあと早々に帰ることにしました。もう十分楽しんだし。
でも道が混んでいてなかなか戻れず・・・
そうそう、イベント会場で放燈の度に有名人が来るので、車が通るんですが、誰が乗ってるのか見ようと結構ひとだかりになってて、それがまた通行を妨げてました。車が通るとき、ロープ張られて一方通行になったりするし。
バス乗り場は、立ったまま乗ってもいい列と、座って帰りたい人の列に分かれてました。バスはどんどん来るので、私たちがならんだ8時すぎだと、立ち席なら待ち時間ほぼなしで乗れました。座ろうとすると30分くらい待ちましたけどね。

というわけで天燈節シリーズは今回で終わり。太魯閣といい勝負で写真撮ったつもりでしたが、使えない写真が多く(笑)結構短く終わりましたね。
台湾旅行記はもうちょっと続きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朗読CDその19

2009年06月08日 | 指輪物語&トールキン
休み中、朗読CDもさくさくと(私としては)進んでます。ついにTTT終わってRotKも順調にCHAPTERⅡに入ってます。
どうも新しい登場人物が出てきた時にしか感想書いてないんですが、やはり5ヶ月ぶりの感想はデネソール登場でした(笑)
デネソール、映画はもちろん、ラジオドラマでさえもなんか感情的な演技になっていて、どうもイメージ違うよなあ、と思ったんですが・・・
原作をそのまま読んでいるから当然、とも言えるかもしれませんが、Rob Ingrisさんのデネソール、イメージどおりでした! クールで知的で厳しい感じで、まだ狂気に陥ってもいないし、元々の悪人でもないという・・・
そうなんだよ、デネソールってこうなんだよ、ってなんか嬉しいような、他のデネソールがひどすぎると思って悲しくなってしまうような・・・
こういうデネソールの役作りで、表情も見てみたかったなあ。ピピンに忠誠を誓われて、あるかなきかの微笑が顔を横切るところとか。本当に、あの冷静で厳しいデネソールの心をピピンが動かしたんだと思うと、感動するんですよね・・・
出だしは上々ですが、これから終盤に向けてどんな演技をしてくれるのか、楽しみです。(終盤感情的すぎてどんでん返しもまだまだあり得るからなあ)
あと、ベレゴンドとベアギルも登場しました。
ベレゴンドはほとんど声作ってないというか、地の文を読む時の声とあまり変わらないような。
ベアギルは、結構ピピンとの声色の分け方が難しそうだなーと(汗)ピピン、ホビットの中でも声一番高いから。
私が大好きなベアギルの台詞、原書では「It is good to be there in Spring, the wood and the fields are full of flowers.」なところが「春に行くと素敵ですよ、森も野原も花でいっぱいで」と訳している瀬田訳がやっぱり好きだなあ、と思いました。単に「春に行くといいですよ」ではなくて。ロスサールナッハに行きたくなります。(イギリスの田舎でも可(笑))
ベアギルは後の方でもすごく好きな台詞を言ってくれるんですが。
実は私が映画に出てこなくて一番残念だったのはベアギルなんですよね。まあカットされた理由は重々わかるんですが。
ホビットすら癒してしまう子供の力ってすごいなあと。
やっぱり「王の帰還 上」って一番好きなところだなあと改めて思いました。これからもっともっと好きなシーンが出て来るんだよなあ。楽しみです。
休み中にどこまで進めるかな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今週のグイン

2009年06月08日 | グイン・サーガ
暇なうちはアニメの感想書いとくかなーと。
あれ、イシュトヴァーンの顔モンゴールの人誰にも見られてないんだけど・・・
原作ではフェルドリックに目撃されてたのが伏線になったんだよなあ?
耳に怪我してるって、あんな見てもよくわからないような傷じゃあ何年も残るとは思えないし。
アストリアスが目撃してると言えば目撃してるけど(顔半分隠してたっけか)、アストリアスが見ててもなあ・・・
というか、マルスの一件の前にもアストリアスはイシュトヴァーンと会ってるじゃん。セム側に人間がいるってことはあいつが・・・とかは思わなかったのか。
まあ、どうせこの伏線が生きてくるところまでアニメでやることはないだろうから、気にすることないのかなー。

おおむね原作どおりなのになんだかあっけないのは、まあ時間が短いのもあるだろうし、群集シーンが紙芝居状態なのもあるんだろうけど(汗)一番の原因は、セム軍が原作ほど追い詰められてる感がなかったからかな。
グインがラゴンを引き連れて現れるところ、ローハン軍がペレンノール野に到着するところといい勝負で感動したもんだけどなあ、昔原作読んだ時は。PJ映画と比べる気はないけどさすがに・・・(PJ映画もあのシーンは原作ほど感動しなかったから、原作のイメージが強すぎるのかもしれないけれど)
双子も捕まるとこまで行かなかったし。ていうか、アストリアス双子殺そうとしてた!? いいのかそれで・・・
助けに現れたイシュトヴァーンの登場もカッコ良すぎ・・・というかなんかベタで笑えました。つーかあそこアストリアス一人しかいなかったのはやっぱ変・・・
リンダがアストリアスをイシュトヴァーンと一瞬間違えるというのはやって欲しかったけどなあ。
スニは吹き矢を仕込んでたのか・・・(笑)結構物騒だなあ。今まで全然使おうとしてなかったけど。
あんな高さから落ちて助かるなんて・・・と思ったけど、ナリスだって大丈夫だったんだから、身軽なセムならありなんだろうな(笑)
ドードーはちょっとカッコ良かったなあ。次回はグインとの対決もちゃんとやってくれるみたいでちょっと楽しみ。(プロレスもとい格闘シーンは悪くないかなと思うので)
しかし賢者カーまで一緒に戦いに来るのはどうなんだろう・・・原作ほど体が不自由ではないみたいだけど、明らかに戦闘要員じゃなかろうに。

とまあなんだかんだツッこみながら楽しく見られるようになって来た気がします。
1話を見た時は、今後見続けるかどうかも悩んだけど・・・見慣れて来たのかなあ、やっぱ。原作も面白い部分に来てるというのもあるかな。
しかし今の時点(10話)でようやく5巻まで。16巻までを26話にどうやって収めるんでしょうかね。

次回はミアイルとかマリウスとかスカールとか登場でちょっと楽しみかな。
リー・ファとかフロリーとかも出てきそう。
「戦士たち」ってらしくないタイトルだけど・・・アルゴスの黒太子+他の人たち、ということでこういうタイトルになったのかな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平渓天燈節その5

2009年06月07日 | 旅行
さて、ふらふら遊んでいるうちにイベント開始時間の7時が近づいてきたので、会場に向かいます。駅から少し歩いた、広場のようなところが会場でした。
・・・がすでに会場は満員。出遅れた・・・
会場に入るのが大変そうなので、会場の柵の外わずかなスペースで覗き観ることにしましたが、会場にいた方がよく見えたな・・・
会場では、15分ごとくらいに一斉にランタンを飛ばします。ひとつだけ巨大なランタンがあって、それに有名人が何事か自筆で書いて、それと一緒に毎回200個(だったかな)のランタンを一斉に飛ばします。
回ごとにランタンの色が違ってたように思いました。
この会場でランタンを飛ばすの、正午だか2時だかから整理券を配っていて、整理券をもらえたら会場でランタンを飛ばすことができるそうです。やってみても面白そうでしたが。
で、1回目の放燈には間に合わなかったので、2回目の放燈を撮影・・・したんですが失敗。フラッシュ焚かないとブレブレで未確認飛行物体になってしまうし、フラッシュ焚くと暗くなってしまうしで・・・
結局3回目にフラッシュ焚かないで撮ったのがトップの写真です。これで精一杯・・・妹はもっときれいに撮れてたのに。カメラの性能の差なのか・・・腕の差って気もかなりするけれど・・・(汗)


どんどん高く上がって行きます。


高く上がっていくと星みたい。

この会場で飛ばした毎回200個のランタンが上空に漂い、さらにあちこちで独自に飛ばされるランタンが漂って、上空は幻想的な世界になってました!
平渓のあたりでは一年中ランタンを飛ばせるらしいのですが、一人だけ飛ばしてもつまらないというか。こうして一気にたくさん飛ばすとすごく綺麗です。
年に一度こういう機会があるというのはいいなあと思いました。
当日は平日でしたが、台北から直通バスで1時間弱で来られるし、仕事が終わってからふらっと来る人も結構いるのでしょうね。
台北から気軽に行けることがわかったので、次にまた機会があったら絶対来たいなあと思いました。


上手く撮れなかったけど、満月とランタンの対比がとてもきれいでした。(手前の怪しい物体は一応ランタン・・・)
毎年必ず満月だけれど、雨のことも多いらしく、満月がちゃんと拝めたのはラッキーだったみたいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アルダリオンとエレンディス 船乗りの妻

2009年06月07日 | 指輪物語&トールキン
終わらざりし物語、「アルダリオンとエレンディス 船乗りの妻」も読み終わったので感想です。
初読時、なんだかあまりにもトールキンが自身の夫婦生活について思うところを書いているようで、面白いなあと思いながら読んだものですが。
エディス夫人に対して懺悔しているかのように思うところもあり、でも結局は女は視野が狭いからだめなんだみたいな結論になっているようでもあり・・・
今回読んでいて、必ずしもアルダリオン=トールキン自身、ではないんだな、と思ったりもしました。
アルダリオンの海への思いには、木を切り倒して船を造るという行為が伴い、木を愛していたトールキンは、この点ではエレンディス側に立っているとも言えますね。汽車も車も大嫌いなトールキンのことですし。
トールキンの海への憧れと木々への愛着の矛盾について書いているようにも思えるなあ、と思うようになりました。
結末はあまりにも悲しい・・・というか冷たいものだなあと思いますが、実際にトールキンの夫婦関係がこうだった、というよりは、こうなりかねんぞ、というようなことを考えていたのかなあと思ったりもします。
実際にはトールキンは決して家庭的でない夫ではなかったと思いますが、それでもやはり家庭よりも外での男同士の付き合いの方が大事で・・・というようなことがJ.R.R.トールキン―或る伝記には書いてありましたが、常にエディス夫人に対してすまない、という気持ちはあったんでしょうね。だからこそ晩年はエディス夫人に合わせてボーンマスに移住したりとかもしたんでしょう。
そんなトールキンの人となりが妙にリアルに見えてくるこの話、やっぱり異色だよなあ。なんでまたこの話を書こうと思ったのかが面白いなあと思いました。
根底にはヌメノールの歴史の設定があって、それに肉付けする形で思いついたのでしょうが、それにこういう形の話が肉付けされるのが面白いなあと。トゥオルの物語(ゴンドリンの陥落)やトゥーリン・トゥランバールの物語のような、神話・伝説趣味とは明らかに違う方向性ですよね。
この話、邦訳前から噂には聞いていたけれど、邦訳のおかげで読むことが出来てよかったなあと思います。本当に感謝感謝、です!
ついでにHoMEシリーズの邦訳も・・・って無理ですかねえ・・・
The Letters of J.R.R.Tolkienでもいいんですけど・・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平渓天燈節その4

2009年06月06日 | 旅行
自分たちがランタンを飛ばし終わったら、あたりを見物しつつそろそろとメイン会場に向かいます。
その間にもどんどんランタンを飛ばす人たちがいて、思わず見物。



電線にひっかかってしまったランタンが。皆逃げてました・・・(汗)


暗くてよくわかりませんが、店の人が屋根の上に乗って棒で落とそうとしてます。何度かチャレンジした後に無事成功してました。
でも、後で消防車出動してましたけどね・・・結構危ないです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トゥオルとトゥーリン

2009年06月06日 | 指輪物語&トールキン
終わらざりし物語、トゥオルとトゥーリンの話を読み終わったので感想など。
初読時にも思ったのですが、トゥオルの物語の淡々とした孤独な感じがなんだか好きなんですねー。
トゥオルの場合、常に海への憧れのようなものが根底に流れているのが好きなのかもしれません。最後には海へ出て行きますしね。
そして、孤独なトゥオルが何者か(いやはっきりウルモなんですけど(汗))に導かれるように不思議な旅路を行くという雰囲気も好きかなーと思います。
文章も、「指輪」を書き終えた後に書いているということで、物語としても読みやすいし描写も上手いですしね。もうちょっと書いておいてくれたらなあ・・・と残念です。
途中、トゥーリンと一瞬だけすれ違うところが印象的です。トゥーリンの方ではトゥオルとすれ違ったことなんて気がつきもしなかったのか、トゥーリンの方の話にはこの件出てきませんが。
孤独ながらも素直な気性を持ったトゥオルと、皆に愛されながらも誇りが高すぎて傲慢なところがあるトゥーリン。この差って、父親の差というよりは母親の差って気がするんですが・・・(汗)
その二人の運命の対照が面白いなあと思います。
で、トゥーリンですが。
初読時には、トゥーリンは周囲の人間に愛されているが故に呪いをかけられた、みたいなことを思ったりしたんですが、今回読んでいて、呪いもあるけど、結局はトゥーリン本人の傲慢さが破滅を呼んでいるよなあと・・・。
このあたり、悲劇として描きながらも結局は本人の罪なのだ、というのが、トールキンらしいというかキリスト教的なのかなあと思ったりしました。
そして、トゥーリンも悪いけど、そもそもの元凶はモルウェンなんじゃあ・・・(汗)トゥーリンの性格も明らかにモルウェン似ですしね。
誇りと自尊心が高すぎることがもたらす破滅、というあたりもキリスト教的なのかなあ。
しかし、モルウェンのことは、エルダールのような美しく誇り高く素晴らしい女性、みたいな描き方もしているのに、一方で誇り高すぎて・・・ということも書いているのが面白いなあと思いました。
昨日女性キャラクターのことを書いた時、モルウェンのことも書こうと思ってたのに書くの忘れてました。モルウェンも、強い女性ですよね~。十分に族長であり得るというか。
トールキンは強くて頑なな女性を描くことが多いですが、こういうのって母親のイメージなんだろうか・・・?
「終わらざりし-」ではフィンドゥイラスの場面がいくつか出てくるのか嬉しいですね。
エルフの姫君が人間に片想いというのは珍しいパターンって気がしますが、だからこそフィンドゥイラスは他のエルフの姫君よりも苦悩していて、そのあたりがルシエンとかアルウェンよりもよほど深いキャラクターだなあと思います。
「シルマリル」で初読時にはあまりの悲惨な運命にショックでしたが・・・エルフの姫君でこんなひどい仕打ちを受けた人はいないですよね・・・
トゥーリンはモルゴスの呪いがなければフィンドゥイラスと結ばれていたのでしょうか。もしそうなっていたら色々な運命が変わっていたのでしょうね、というあたりも含めた悲劇、ということなのかな。
それにしてもベレグはカッコよすぎる(笑)ベレグの死の場面が詳しく描かれていないのが残念です。
もしかしたらThe Children of Hurinではそのあたりの原稿もみつかって入っているとか? って持ってるんだから確認してみればいいようなものですが・・・(勢いで買ったものの全く読んでません・・・)
あと、グラウルングって飛べないんですねー。これ今回「シルマリル」再読していて気がついたのですが、空を飛べるドラゴンの出現って結構後の方で、最初ははいずる竜しかいなかったんですね。(トールキンによる『指輪物語』の図像世界でも竜が二種類あることを書いてましたが)
しかし、初読時も思ったんですが、あらすじだけでなく、トールキンが物語として詳しく描写すると、一気に読み物として面白くなりますね。情景描写の美しさとか、小さなエピソードによる暖かさとか。トゥーリンとサドルのエピソードなんかそうですが。
もっとたくさん書き残してくれていたら良かったのになあ・・・と思います。まあ、邦訳で読めないとなかなか読めないですけど・・・現に出版されているものすら原書だけでは・・・ですからね(汗)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平渓天燈節その3 列車が来たぞ~

2009年06月05日 | 旅行
そうこうしているうちに列車が到着。
列車が来ると皆線路脇に退避しますが、通り過ぎたらわらわらと後を追って写真撮りまくり(笑)
中から観る光景も面白いだろうなあ。列車で行くのも面白かったかも。こんなに人がいるの、天燈節の時だけでしょうからねー。
普段の平渓線の過疎っぷりは2年前に行った時の記事をご覧ください。お隣の平渓駅ですけど。
そういやあの時の平渓駅のわんこはお祭りの時はどうしてたのかな。人混みの中でやっぱりウロウロしてたのかな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする